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更新日:2016年9月20日

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下水道管の熱を利用した新たなエネルギー活用の取り組みを始めました(発表資料)

(担当)建設局下水道計画課
(電話)022-214-8823

このたび、仙台市と積水化学工業株式会社との共同により、下水道管から取り出した熱エネルギーを有効利用する実証研究がスタートしました。

下水道管からの熱利用技術はドイツなど海外での実績はありますが、日本では初めての取り組みであり、古い下水道管をリニューアルする更生工法と同時に熱回収機能を付加する、新しい日本独自の技術を採用しています。

持続可能な都市の実現に向けて、国土交通省、環境省、経済産業省など、国が積極的に推進を図っている下水熱利用の取り組みが仙台から始まります。

1 名称

管路内設置型下水熱利用システムの共同研究

2 実証研究の概要

(1)研究主体

仙台市・積水化学工業株式会社

(2)協力者

ゼライス株式会社、株式会社ヨークベニマル

(3)研究場所

仙台市若林区若林二丁目 ヨークベニマル若林店

(4)システム構成

下水道管更生45m、熱媒体循環配管90m、水熱源ヒートポンプ給湯能力39.7kW貯湯タンク2800ℓ

(5)研究内容

実使用下における長期データ取得、維持管理事項の検証、事業化に向けた課題整理等

(6)研究期間

平成25年5月~平成27年3月(予定)

3 稼働日

平成25年11月8日(金曜日)

4 システムの特徴

  • (1)下水は外気温に比べ、冬は暖かく、夏は冷たいという特徴があり、また、都市部に豊富に存在することから、給湯や冷暖房の熱源として有用性が指摘されています。
  • (2)これまで日本では、下水処理場やポンプ場などの大きな施設から下水熱を利用する取り組みが数例ありますが、都市に張り巡らされた下水道管きょから熱を取り出して利用する事例は全国で初めてとなります。
  • (3)老朽化した下水道管の内側に補強部材を巻き付け、耐震性や耐久性を高める工事を行う際に、熱媒体を循環させる熱回収管を同時に巻き付け、熱回収機能を付加するという、独自の技術を採用しています。
  • (4)熱媒体を循環させて下水と非接触で熱交換を行うことにより、下水を取水せずに熱だけを回収することができるため、衛生面での心配がありません。

5 報道関係向け現地説明会

11月14日(木曜日)午前10時より、現地(ヨークベニマル若林店)で説明会を実施いたします。取材を希望される場合は、担当までご連絡ください。

 

お問い合わせ

総務局広報課

仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎3階

電話番号:022-214-1148

ファクス:022-211-1921