更新日:2016年9月20日

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衆議院総選挙等における不適切な集計についての刑事告発(質疑応答)

(1)衆議院議員総選挙小選挙区に関しては、課長と係長の2人を公職選挙法投票増減の疑いで県警へ刑事告発したのか。また国民審査は被疑者不詳のまま、最高裁判官国民審査法違反の疑いで告発したのか

県警とのご相談の中で、本件は同一日時の同一場所で行われた事案ですので、対象は違いますが、一つのまとまった案件として捉えることが良いとのご助言をいただきましたので、告発状は1件にまとめた形で取り扱っています。被疑者は、国民審査について不詳ですので、正確に事態を把握できる記載の方法ということで、開票等作業に従事した氏名不詳の仙台市職員という記載になっています。この中には衆議院総選挙の課長、係長も含む、という理解になっています。

それぞれの根拠となる法律ですが、衆議院総選挙の方は、公職選挙法の投票増減罪、裁判官の国民審査の方は、最高裁判所裁判官国民審査法の法律違反です。ただこちらは、公職選挙法の投票増減罪を準用する形になっています。

(2)書類としては1種類で、二つの罪状ということか

二つの事案に関する告発の趣旨が入っているということです。

(3)告発の対象は、開票に関わった仙台市職員ということになるか

被疑者としては開票作業に関わった氏名不詳等の仙台市職員です。

(4)告発状の中に、課長と係長の名前が記載されているのか

被疑者、被告発者として、課長、係長の名前が出ているのではありません。われわれが知り得た知見、告発に至った事実の認識の中に、名前も含めて記載してあるということです。

(5)関わった可能性があるようなことが書いてあるのか

具体的な告発状の記載内容については、ここで正確な文言でお答えすることは難しく、また捜査の関係上、告発状そのものを第三者にお渡しすることも控えてほしいと県警からのお話をいただいております。

(6)警察は受理したのか

はい。

(7)今後、警察は具体的にどういう捜査をするのか

具体的な捜査の方針について、私が承知しているものはございません。ただ、今回受理した後には、仙台市としてこれまで進めてきた任意の事情聴取は控えてほしいというお話をいただいています。

(8)市としては、県警の指示に従って基本的に聞き取りはせず、県警の事情聴取に委ねるのか

警察が事情聴取という形で進められるものに、われわれとしてできる部分を協力させていただくことになると思います。

(9)仮に今後、その課長、係長がやったことが、警察の捜査で確定した場合は、どのような手続きになるのか

〔人事課長〕

逮捕されるかどうかも含めて、われわれではお話しできませんが、起訴・不起訴という判断は出ると思います。

(10)逮捕とか書類送検、起訴など、可能性としてどういう選択肢があるのか

〔人事課長〕

私もそこは詳しく承知していません。

(11)今回、市長としては、いつ刑事告発が必要だと思ったのか。いつ決断したのか

警察と告発に向けた相談をさせていただいていることは、先週もお話したところです。この週末も警察と担当で、いろいろとお話をさせていただく中で、私は本日出勤直後にその決断をし、告発状に私の名前が必要ですので、決裁をしサインをしました。それを担当課が警察に持参したということです。

告発が必要だと思ったのがいつごろかについてですが、それぞれ関わった職員の話の中で一致点を見ない部分があり、そうしたものについて、われわれとして任意の聞き取りの中で解明していくことには不十分さが残ります。私としては、告発の必要性は当初から念頭に置きつつ、最終的にそれが一番良いであろうとは、年明けの国民審査の状況等を重ねて把握する中で、あらためてその思いを強くしました。

可能性もあるということは、当初からお答えをさせていただいていたかと思います。

(12)そのタイミングというのは、内部調査の限界を感じた時期ということで理解して良いか

内部調査だけでは、市民の皆さまのさまざまなご不審に対する説明責任を果たすには十分ではないだろうという判断に傾いていった、ということです。

(13)市長がそういう思いを抱かれてから約2週間、投開票日からは1カ月がたち、記憶が曖昧などの証言も出ており、結果として、全容解明をいたずらに遅くした揚げ句、それが難しくなることになってしまった責任についてはどう思うか

全容解明に向けて、お時間をいただくことになったことについては、その時点時点においてわれわれとして力を尽くしてきましたが、結果として1カ月以上かかっていることは事実ですので、今回十分ではなかった面も多々あろうと思っています。

われわれとしても、管理職員まで巻き込む形での投票の増減について、当初十分な把握が出来かねた、その責任や、また今後さらにしっかりと解明していくために、今回は警察による捜査が必要だということで、告発に踏み切らせていただいたわけですので、引き続きその責任について、しっかりと果たしていくことを努めたいと思います。

(14)今のお話の中で「われわれ」という言葉の使い方があったが、それはイコール最高責任者である市長の「私」と言い換えていいのか

私はもちろんですし、私と仙台市という組織の総力を挙げてという部分も含めての「われわれ」という意味です。

(15)今後第三者委員会に再発検討策を委ねる中で、今手元にある情報は先日の虚偽説明によって信じられないものになったわけだが、それをベースにした再発防止策の検討について、実効性はあるのか

再発防止策は、いろいろな局面から考えていくべきだと思います。そのお考えについても委員の方々から、いろいろなご意見がいただけるものと期待しています。
併せて、今回関わった職員が意思決定の最高責任者に極めて近いところにあったということですから、普通は指導的立場にある者の中に、そうした虚偽の票の積み増しを行うような者が出た場合に、どこでどういう形であればそれを防ぎ得るか、という大変厳しい問いが課せられていると思います。

それぞれの職員の関わり方の度合いについては、今後の捜査を待ちたいと思いますが、最高責任者であるべき者が実質的に関わった場合に、それをどう防ぎ得るかという一番難しい前提の中で、再発防止策を考えていくことが、これからの大きな責任になると思っています。

(16)今までの内部調査は、すべて信用できないものになっているという認識はあるか

すべて信用できないものとは受けとめていません。いろいろな聞き取りをする中で、把握できている部分はあると思います。ただ、その詳細について一致していない部分もあり、まとまった形で皆さま方にお示しできるようになっていないということです。

今回の再発防止策を考える時に、今回の事案の関係者が、どのように、どこで、いつ、誰が、どう決断をし、どう事態を引っ張ったか、ということについては未解明だと申し上げていいと思います。

ただ、再発防止策は、それぞれの人がどうであったかを踏まえることはもちろん大事ですが、それぞれの職にある者が、票の積み増しなどあってはならないと思ったときに、それがどうやって阻止し得るか、もしくはそれをどうやって第三者、直接のラインではない者が検証して発見していくか、ということだと思います。その部分については、今回の事案の具体的なプロセスとは別に、一般にあり得る想定として考えていく中で、まずは基本的な対策を考えて検討することは可能ですし、そのことには一定の意味はあると思います。

(17)12月25日までは課長が、その後は虚偽説明をした事務局長が、というように、1カ月間、当事者たちが責任者として調査を行っていたわけだが、そのことについて伺う

事務局長の先週になってからの発言、申し出を踏まえると、そういうことになるわけです。重ねて、本来責任を持って事態を適正に処理するべき立場の者が、自らそういう形になったことは、本当にあってはいけないことであり、私としても、これは深く重ねて市民の皆さまにお詫びを申し上げるべきことだと思っています。

その上でなお、私どもは、なぜそういうことが起こったか、コンプライアンスに関する仙台市職員としての認識のありようも含めて、一つ一つのことを丁寧に、信頼回復につながるような道を歩んでいかなければいけないと思っています。

(18)第三者委員会に調査権を持たせる考えはないのか

現時点では警察の捜査に全面的に協力をして、事態の解明に進んでいきたいと思っています。

(19)今回の問題を通じて、市職員の自浄能力があったのか否かについて伺う

今回の問題に関しては、何人かの仙台市職員が職責として関わっている中で、これはしてはいけないことだと、このことをやめるべきであると、はっきりと意思を表明し、事態をそちらの方に誘導していくという形が、現実として見られなかったことは、私としても大変残念ですし、組織における自浄能力、また自浄作用が今回働かなかったことは、今後に向けた最大の課題だと言っていいものだと思います。

(20)市長は自身の責任について、全容解明後に判断するとのことだが、それはどのタイミングなのか

現時点ではいつと明確にお答えすることはできません。今回このように仙台市の職員、また、組織のありようについて深く疑義の念をいただくような事態になったことは、私としても大変重く受け止めていまして、私自身の責任のありようについても、しかるべき時期にその考えをまとめていきたいと思います。今の時点でいつが節目だとは申し上げられないということです。

(21)あってはならないことがなぜ起きたのか、自浄能力が働かなかったことの背景や理由について伺う

まだ、私の知見にも不十分なところがあるかもしれませんが、一つは法令順守という大原則よりも、投票開票における終わりの時間、早く開票をせねばならないという考えに引きずられた部分があったのではないかと思います。また、一方これが組織ぐるみとなったことは、コンプライアンスが事態が早くなるとか遅くなるとかということよりも、何倍も次元を違って重要なこと、公務員としてまず守るべき第一原則であることに対するおもんばかりが欠けていたことが大きくあるだろうと思います。

(22)長く公務員をしている職員ばかりだと思うが、なぜそれが欠けていたのか

私もこの間考えてきて、まだ十分につかめていないところです。選挙作業における慣れのようなものがあったのかもしれません。選挙というものが一回一回ゼロから始まるその時限りの貴重なものだということについて、たびたび選挙がある中で慣れたということかもしれません。その辺については今後、私自身も調査の解明をかけながらさらに考えを深めたいと思います。

(23)なぜという部分が解明されないと、再発防止にはなかなかつながらないと思うがいかがか

今のままのチェック体制では、おっしゃる通りだと思います。現にできたことが、これからもでき得るかもしれない。それを防ぐために、今後必要なことは、たとえそうしようと思っても、それら以外の目が働くような確認のシステムをどう作っていくかだと思います。あらためて選挙に関わる当該ラインの中以外の部分での関わり方を、仕組みとして考えてみたいと思います。

(24)問題が起きた時に隠蔽したくなるという組織的な体質があるのではないか

責任者であるべき事務局長が、早期の全容の解明が、何よりもわれわれに課せられた大きな責任であることに十分に配慮せず、発言をしないままでずるずると日にちを過ごしていったことは、本人に確認しなくてはなりませんが、保身という表現につながる思いが内心にあったのではないかと思います。組織としての保身が出てくる場合、それと公務員としてきちんとなすべき、法令に遵守した適正な職務の兼ね合いについても、これは心の中の問題ですから、なお一層難しいとは思いますが、仙台市としてしっかりと自分たちの心の中のうみを洗い流すという気持ちで、取り組みを深めていかないといけない。時間がかかると思いますが、そうしたことが必要だと思います。

(25)うみを洗い出す取り組みということだが、具体的に何か検討しているか

今特に申し上げられる段階ではございませんが、これだけの事案ですので、私としても職員と組織のありようについてもう一度しっかりと考えて、市民の皆さまにもご理解をいただけるような施策を組み立てていきたいと思います。

(26)過去の選挙についての調査の現在の状況と、具体的な方法について伺う

市の選挙管理委員会から、当面対象を10年で考えたいということと、書類や実務の票で保管の年限からの限界があるという状況の報告を聞いています。途中経過がどこまで進んでいるかについては、今日の時点ではまだ聞いていません。

(27)選挙の慣れがあり、つじつまを合わせる作業が連綿と続いていた、裏の引き継ぎのようなものがあったという話は出てきているか

私としては、連綿として何か裏での引き継ぎがあったことは承知していません。しかし不自然な票の動きや流れ、あるいは新たに発見されるものもあるかもしれませんし、また、そういう懸念を感じると議会でもご指摘があったことから、選挙管理委員会は再度確認に踏み切ったのだと思います。その状況は、まだ私も報告を受けていませんが、これからしっかりと確認していきたいと思います。

(28)任意での調査を控えるようにという警察の助言は今回の告訴案件に関してということか。それ以外の選挙、さかのぼってということではないという認識でいいか

はい。

(29)自浄能力がないとの話だが、そういう組織にしてしまった自身の管理責任も含めてどのように考えるか

この組織の運営、また職員の士気に対するありようは、最終的に任命権者であり、事業執行者である私の責任ですので、それについては大変重く受け止めています。ただ、今の時点でそのことについてここで明確にお話を申し上げるところまでは、私の中でも課題として整理しきれていません。今後、警察の事情の解明などが進む中で、あらためて私の責任のありようについて、皆さまにお話しする段階もくるのではないかと思います。

(30)進退も含めてということか

今回の事案に関し、私がどのような判断をするかについては、今申し上げたとおりこれからとなります。その中にはあるいは進退という言葉も広くは含まれるのかもしれませんが、現在、私の進退について考えるよりは、私の責任としてしっかりこれを立て直す、そして再度市民の方から信頼をいただけるような市政にしていきたいと、そのような思いであるということです。

(31)今のところは辞任とか、そのレベルで責任をとることは考えていないという理解でよろしいか

まずは自分としてしっかりと果たすべきこと、捜査への協力、全容の解明、そして再発防止策のご提示、それらに取り組んでいきたいということでございます。

(32)事務局長の報告の遅れは、意図的なものを感じざるを得ないが、市長の対応によってさらなる隠蔽(いんぺい)をする時間を作ってしまったということはないか

私としては、基本、職員から上がってくるいろいろな経過の報告については、大きくそれを疑うに足る証拠がない限りは、信頼をすることで進めてきました。しかし今回の事案については、そうした信頼というステップが、結果として遅延につながったことで、これは誠に残念であります。このことを教訓として、今後こういう事案がないことを祈るばかりですが、捜査に当たってはしかるべき対応をもっと複数の道を最初から開くとか、いろいろな捜査の方法について、われわれも考えを深めていかなければいけないと思います。

(33)信頼のステップが遅延につながったという意味では、その部分に関して自身の責任も感じるということか

私としては、それは残念だという気持ちがまずあります。その上で、調査が長引くことは、市民の皆さまにとって望ましくない方向ですので、結果としてそうなったことには責任を感じております。

(34)最初事務局長からの報告を信頼したという話だが、問題の重要性について当時の認識の度合いが少し軽かったとか、そういう反省はないのか

当初から公職選挙法という明らかに法に違反している状況ですので、問題の事案の大きさについては当初から認識をしていたところです。ただ、今回の事務局長の「当初から知っていたにも関わらず、知っていたことについての発言が行われなかった」ということは、投票の積み増しの隠蔽(いんぺい)を、重ねて隠蔽するという、二重の隠蔽になっています。そのことは、極めて組織的な体質、あるいは職員の意識のありようの課題と言われても否定できないところです。われわれも当初の事実以上のもう一つの大きな問題として、これからしっかりその対応を考え、取り組んでいかなければいけないと思っています。

(35)市や区の選挙管理委員会に調査を丸投げして、結果的に事務局長の告白が遅くなったが、そのプロセスについて問題はなかったのか

結果として、ほかにもう少し迅速にできるやりようはあったのではないかという振り返りは、私も持っています。公職選挙法の中で、選挙管理委員会が果たす職務とその内容、また、市長としての私の関わりのありようについて、当初私の中にもどこまでが市選管であり、どこまでが区選管であり、どこからが市長であるかについて、具体的な認識を十分持っていなかった部分はあるかと思います。

(36)今振り返ると、最初から事案の重大さを考えて、市長自ら市長部局で調査に介入するべきだったという認識はあるか

「当初から市長部局がやるべき」というのも一つのご提案かと思いますし、またそれ以外のチェックなり、調査のやりようもあるかもしれません。再発防止策を具体的に考えていく中で、その点などが重要な論点の一つになると思います。

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