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ホーム > 当園の運営方針と取り組み > 野生シジュウカラガンの羽数回復事業 > シジュウカラガンの飛来羽数(国内)が5,000羽を超えました
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更新日:2022年6月23日
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仙台市八木山動物公園では昭和55年から、ロシア科学アカデミーカムチャツカ太平洋地理学研究所および「日本雁を保護する会」と共同で、絶滅の危機に瀕しているシジュウカラガンの日本~ロシア間の渡り回復事業に取り組んできました。
そして今年度、平成30年1月27日、28日に宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団が中心となり国内へのマガン等の飛来調査を行った結果、5,120羽のシジュウカラガンが確認されました。
今シーズンのシジュウカラガンの飛来数は、放鳥した個体の日本への飛来が最初に確認された平成9年以来、最多となりました。
(平成30年1月25日 撮影:新野 聡氏)
調査日 | 飛来地 | 羽数 |
---|---|---|
1月27日 | 化女沼(宮城県) | 1,805 |
1月28日 | 蕪栗沼(宮城県) | 35 |
1月28日 | 八郎潟(秋田県) | 3,280 |
合計 | 5,120 |
※昨年度の国内への飛来数は1,531羽。
昨シーズンは、82年ぶりに仙台市へのシジュウカラガン1羽の飛来が確認されたのに続き、今シーズンは若林区で貞山堀の上空を77羽の群れが飛んでいるのが確認されました。
飛来数:1羽
日時:平成29年1月16日
場所:仙台市宮城野区・若林区(大沼付近)
確認者:福森 保嗣(ふくもり やすつぐ)氏
82年ぶりに仙台に飛来したシジュウカラガン(撮影:福森 保嗣氏)
(2)仙台市内上空に77羽が飛来
飛来数:77羽
日時:平成30年1月25日
場所:仙台市若林区藤塚(貞山堀の上空)
確認者:新野 聡(にいの あきら)氏(日本野鳥の会 宮城県支部所属)
仙台市の沿岸部、貞山堀上空を舞う77羽の群れ(撮影:新野 聡氏)
当園にてシジュウカラガンを繁殖させ、平成7年から平成18年までは日本とロシア共同で、平成19年、22年についてはロシア単独で、繁殖地であるエカルマ島(クリル列島)での放鳥を行ってきました。放鳥は計13回、総放鳥数は551羽にのぼります。
平成9年に、放鳥した個体の日本への飛来が確認され、平成18年にはエカルマ島で繁殖した個体の飛来も確認されました。放鳥した個体が渡りのルートを学習しエカルマ島において順調に繁殖を続けたことから、飛来数が年々増加し、平成26年には、1つの個体群を維持するために必要最低限の羽数である1,000羽を超えるシジュウカラガンが宮城県に飛来し、順調に羽数を回復しています。
和名:シジュウカラガン
《環境省レッドリスト:絶滅危惧1A類(CR)》
学名:Brantahutchinsiileucopareia
英名:AleutianCacklingGoose
分類:カモ目カモ科
分布:北アメリカの湖沼、内湾、農耕地など
生態:シジュウカラガンは白い頬の模様と白い首輪模様、平らな頭部が特徴的なガンの仲間である。アリューシャン列島で繁殖し北アメリカ大陸の西海岸で越冬するものと、千島列島で繁殖し日本で越冬するものがいる。かつては仙台平野へも多数が飛来していたが、20世紀初めに繁殖地である島々で行われたキツネの放養事業の影響で生息数が激減した。現在、当園では32羽が飼育されている。
お問い合わせ
仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
仙台市太白区八木山本町1-43
電話番号:022-229-0122
ファクス:022-229-3159