ページID:52875

更新日:2024年4月5日

ここから本文です。

ワタヒョウ株式会社

会社概要

ワタヒョウロゴ

社名:ワタヒョウ株式会社

設立:1939年

従業員:88名

本社:仙台市若林区卸町3-4-2

主な事業内容:卸売業

 

「四方よし」な取り組み

独創的な社会的課題解決に向けた取り組み

課題

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、医療従事者の疲弊及び学生の活躍機会の減少

取り組み

  • 売り上げの一部を医療機関に寄付する「医療従事者応援米」と疫病退散の願いを表現した「アマビエ米」を令和3年1月25日に発売した。
  • 米袋のデザインは、仙台デザイン専門学校の学生から募り、応募のあった84作品の中から2作品を決定した。

成果

  • 医療機関に寄付を行う医療従事者応援米を企画したことで、医療従事者への支援を行う仕組みを構築出来た。
  • 取り組みがメディアに取り上げられたこと、インターネット販売により域外消費者の目にも触れたことなどから、日々最前線で奮闘する医療従事者への感謝の心を世間に広げることが出来た。また、感染症拡大により活躍の場が縮小している学生に、活躍の機会を創出すること出来た。

医療従事者応援米・アマビエ「『医療従事者応援米』と『アマビエ米』」

表彰「渡邉社長(中央)と米袋のデザインが採用された学生(2名)」

魅力的な職場環境づくりに向けた取り組み

課題

  • 事業部制採用による部門間の隔たり・距離感
  • 外国人の正社員採用や女性の総合職採用等ダイバーシティ経営に伴う、社員の相互理解の向上

取り組み

  • 新入社員には、3か月の研修期間中に、全ての事業部を経験してもらう方針とした。
  • 部門の垣根を超えた食事会やイベントの定期的な開催(コロナ禍は自粛中)。

成果

  • 部門の隔たりに囚われない、柔軟な社員を育成できる環境を構築。本採用後の新入社員は、多くの社員と円滑に仕事を進めることが出来ている。
  • 文化の違いや女性の活躍推進等ダイバーシティへの機運が醸成され社員の相互理解がさらに進んだ結果、部門を超えた積極的なコミュニケーションが生まれ、販路の拡大や伝達ミスの軽減に繋がった。

事業部・文化の異なる者同士の打ち合わせ「部門・文化の異なる社員同士の会議の様子」

事業の垣根を超えたイベント「事業の垣根を超えたイベントの様子(プロ野球観戦)」

 

トップインタビュー

建材や農業資材、燃料、食料などを扱う卸売業「ワタヒョウ」(仙台市若林区)が仙台市の「『四方よし』宣言企業」に登録されたのは2021年2月。オリジナル米袋入り宮城県産ひとめぼれを「医療従事者応援米」として発売。売り上げの一部を、医療従事者支援に充てる取り組みを行っている。

「新型コロナウイルスの感染拡大で医療従事者は疲弊している。コロナ禍により消費減少が進むコメを、少しでも多くの人に食べてもらおうという狙いもあり決断した」。渡辺能宏社長はこう語る。

渡辺社長「より良い会社を目指し、挑戦を続ける渡辺能宏社長」

この「医療従事者応援米」と、疫病退散の願いを込めた「アマビエ米」の米袋は、仙台デザイン専門学校の生徒がデザインしており、消費者から好評だ。コロナ禍で作品発表の機会が減った生徒らに、活躍の場を提供しようという試みでもあった。

仙台デザイン専門学校米袋「仙台デザイン専門学校の生徒がデザインした米袋」

社長に就いた2016年以降、常に「より良い会社にする」ことを意識する。新入社員には「街づくり」「農材」「食料」「エネルギー」「倉庫」の5事業部の業務を、3カ月間の研修中に経験させるのも、その一環だ。

「それぞれの部は場所も業務内容もばらばらで、社員同士が仲良くなれる機会は少なかった。顔や業務内容を知っていれば、何かあったときに相談しやすくなる。社員同士の関係性もよくなっている」と渡辺社長。

 

これまで同社は最初に配属された部門で勤務を続け、専門性を高めることを求めていた。渡辺社長は今後、現場と相談しながら、若い社員にはさまざまな部署を経験させる方針。

 

プロジェクトチームの活動「新規事業プロジェクトチームによるミーティングの様子」

 

創業は、初代渡辺兵吉が馬商を始めた1800年ごろにさかのぼる。明治に入り馬の需要が減ると精麦、肥料の販売などに業務を変えながら経営を続け、1939年に6代目兵吉が株式会社にした。

 

歴史ある会社だが、新しいことにも積極的に取り組んでいる。2019年、総合職として女性を、2020年には中国人男性をいずれも初採用した。

「能力があれば性別や国籍は関係ない。時代に合わせて、『世の中の当たり前』をリードする会社になりたい」と口元を引き締める。

今年は若手社員を中心に、社長を含めた16人でプロジェクトチームをつくった。まずは会社の新ミッション・ビジョンの策定を進めており、今後は新規事業も展開していく考えだ。

 

ワタヒョウ株式会社(外部サイトへリンク)

お問い合わせ

経済局中小企業支援課

仙台市青葉区国分町3-6-1表小路仮庁舎9階

電話番号:022-214-7338

ファクス:022-214-8321