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更新日:2016年10月1日

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野外活動では虫に注意!

キャンプやハイキングなど、野外活動の季節は、有害・有毒な虫に刺されたりかぶれたりしないよう、どうぞご注意を。山や森でよく見られる危険な虫を解説しました。

ダニ

マダニは、葉っぱの先端などから動物に付着し、皮膚へたどり着くと、のこぎりのようなクチバシを皮膚にさしこみ、吸血と唾液の分泌を繰り返します。刺されると痒みと痛みを感じます。ある程度マダニが血を吸って大きくなると血豆かできものなどに見えることがありますが、無理に引き抜くと頭がヒトの皮膚に残ったままになってしまうことがあります。
堅い外皮に覆われた体長3~4mm(吸血前)のダニで、吸血すると成虫で約1cmにもなり、形も大きく変わります。様々な感染症を媒介することがあるので、吸血されていることに気づいたら皮膚科を受診しましょう。生息地に立ち入ったときは、その後できるだけ早く全ての衣類を換えるとよいようです。

ドクガ

成虫(蛾)・幼虫(毛虫)ともに毒の毛を持ち、その毛が皮膚につくと痛みと痒みを伴う皮膚炎を起こします。山や森の中で気づかずに幼虫に触れてしまうことがあります。毒毛に触れてしまった場合はこすらず、流水で洗い落とし、場合によっては衣服も換えること。もし皮膚炎が出たら抗ヒスタミン剤の軟膏が効果的です。症状がひどい場合は皮膚科を受診してください。なお、人家周辺ではドクガよりもチャドクガ(ツバキやサザンカに発生)が多く見られます。

イラガ

イラガは幼虫が毒の針を持ち、その針が皮膚に触れた瞬間にビリビリッと感電したような強い痛みを感じます。イラガにはたくさんの種類がありますが、いずれも形は太く短くズングリ型で、たくさんのトゲを備えています。刺された時の痛みは比較的短時間でおさまり、後で皮膚炎を起こすことはあまりありません。

カミキリモドキ

代表的な種類はアオカミキリモドキで、夏の夜、明かりを慕って山小屋やテントの中に侵入することがあります。この虫に触れると毒の液を分泌し、それが皮膚につくとヤケドのような水ぶくれができます。成虫を見つけたら手で触れず、紙で覆って処分してください。体に止まった場合は息で吹き飛ばすようにします。

ハチ

夏から秋にかけてはハチが盛んに活動する時期です。通常、イタズラしたり驚かせたりしなければ刺されませんが、気づかずにハチやハチの巣に近づいたりすると刺されることがあります。万一、刺されたら患部を冷やし、抗ヒスタミン剤の軟膏(できればステロイド剤を含んだもの)で処置します。刺されても多くの場合は一過性の痛みと腫れでおさまりますが、ひどく腫れたり蕁麻疹が出るような場合、あるいは息苦しくなったりしたら、すぐに医療機関を受診してください。ハチやハチの巣を見かけたら、騒がず刺激せずそっと離れましょう。

ヒル

肌に吸い付いて吸血します。無理に引きはがしても血がしばらく止まりません。出血が原因で生命に関わることはありませんが、ごくまれに傷口から細菌類による感染を起こし、蕁麻疹や発熱などを起こす場合があります。吸血しているヒルを見つけたら、火を近づけたり塩をかけたりして、すぐに取り除きましょう。傷口から血を押し出すと治癒が早いので、毒を吸い出す器具(ポイズンリムーバー)を使うと便利です。傷口は洗浄・消毒し、清潔に保ちましょう。

アブ

6~9月頃、山間部でキャンプやハイキング、釣りをしている人に飛来し吸血します。場所によっては時に大群に襲撃されることもあります。車の窓から侵入して、車中で刺される例も。アブに咬まれると一時的に強い痛みがあり、次いでかゆみが続き、そのあと大きく腫れます。シロフアブなどのアブの幼虫は、湿地などに素足で入ると刺咬被害を与えます。鋭い刃物のような口器を持ち、その口で人間の皮膚を傷つけて血液をなめます。吸血するのはメスの成虫のみです。通常は2日ほどで全治することが多いです。傷口を洗浄し、かゆみには抗ヒスタミン薬かステロイドの塗り薬を塗ります。

ブユ

渓流近くや山中、自然環境に近いキャンプ場などで多く見られます。成虫は、イエバエの4分の1ほどの小ささです。蚊やアブと同じくメスだけが吸血しますが、蚊と違い吸血の際は皮膚を噛み切り吸血するので、痛みを感じ、赤い出血点や流血、水ぶくれが現れます。吸血直後はそれ程かゆみを感じなくても、翌日以降に患部が赤く膨れ上がり激しい痒みなどの症状が現れることがあります。ブユの多発生地域に行くときは虫よけ剤を塗布・噴霧し、(ブユは風を嫌うので)風通しの良いところで休み、もし咬まれた場合は、すぐに毒を絞り出すと良いようです。

吸血し、その後かゆみと腫れがあります。まれに発熱などを伴う重度の過敏症をおこしたり、感染症を媒介する種類もあります。吸血するのはメスだけで、オスは花の蜜や植物の露などを吸って生きています。幼虫は「ボウフラ」とも呼ばれ、水の中で生活しています。害虫となるカ類には、イエカ類、ヤブカ類、ハマダラカ類などがあります。イエカ類は夜間に家屋に飛来し侵入して吸血します。ヤブカ類は林や墓地などに生息し、昼に吸血します。ハマダラカ類は農村地帯に多く、水田や湿地から発生します。空き缶や古タイヤ、水はけの悪い廃棄物等が屋外に放置されたままになっていると、そこに雨水が溜まり、カの発生源になります。カ類が多い墓地や林に行く時には、虫よけスプレーを皮膚に塗布すると暫く吸血被害を防ぐことができます。屋内に飛来する場合には、網戸や蚊帳で侵入経路を遮断します。(下記添付ファイル参照)

虫の被害から自分を守るために

なるべく素肌を露出させない

長袖・長ズボンを着ること。できれば帽子や軍手、首にタオルを巻くなどして、素肌をなるべく覆いましょう。今までひどく腫れたりかぶれたりしたことがある人は、養蜂家が使うような防虫ネット付きの帽子をかぶるとよいです。虫の多い地域に立ち入るときは、虫除け薬を皮膚や衣服に塗布・噴霧しましょう。(虫除けが効かない虫もいます)

うかつに素手で触れない

有毒・有害な虫にうっかり触らないように気をつけましょう。もし刺されたり咬まれたりしてしまったら毒はなるべく早く洗い流したり絞り出したりすると、あとの腫れやかゆみが軽減されるそうです。傷口は化膿しないように、洗浄し消毒をして清潔に保ちましょう。痛みや腫れなどの炎症は冷やすと和らぐことが多いそうです。

帰ったら手を洗う

気づかずに毒をもつ毛や液を触ってしまっていた場合、洗い流すことで症状を軽減させることができます。

ひどく腫れたり蕁麻疹が出るような場合、あるいは息苦しくなったりしたら、すぐに医療機関を受診

まれにアレルギー反応を起こす場合があるので、ひどく腫れたりじんましんがでるような場合、あるいは息苦しくなるなどの場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

蚊の対策について

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