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更新日:2017年2月7日

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蒲生北部地区市有地の利活用に係る事業者を募集します(質疑応答)

平成29年2月7日

 

(1)集団移転跡地の利活用で事業者の公募を行うのは初めてか

市内の防災集団移転跡地で土地区画整理事業を進めているのは蒲生北部地区だけで、公募を始めるのはここが初めてです。荒浜や南蒲生地区は、集団移転跡地利活用検討委員会で基本的な方針を検討していただいている段階です。

 

(2)復興事業全体の中で今回の公募の持つ意義を伺う

復興計画は、防災集団移転をはじめ住宅の再建ということを大きな柱に進めてきました。そうした中で住宅再建が一定程度進捗(しんちょく)した結果、集団移転跡地がまとまって市有地になったわけですけれども、この蒲生北部地区を大変利便性の高い土地だとわれわれは考えています。そこを空き地のままにしておくのは大変もったいない話であり、企業の皆さまに立地を生かして有効な活用を図っていただきたいという趣旨で今回公募します。まち全体の発展にとって、産業活性化という面で新しいフェイズに入っていく象徴的な一歩と受け止めています。

 

(3)蒲生北部地区は災害危険区域だが、津波対策や避難施設の整備は行うのか

住宅地の津波避難施設は、年度末までに完成する計画で進めていますが、こちらは事業用地になります。事業者が社屋を建てられるのであれば、その中に避難施設を作る、既存の事業所でも社屋の一部を高くして避難所にするなど、いろいろな工夫をしていらっしゃいますので、事例をご紹介したりお勧めしたりして対応していくことになると思います。今のところは跡地利用が決まっていませんので、共同の避難施設など先行して考えているものは特にありません。

 

(4)事業者に委ねるということか

こちらの地域は、夜間は居住できない地区になりますので、事業所単位で考えていただくのが有効ではないかと思っています。

 

(5)残っている住民や従業員の安全確保が必要だと思うがいかがか

この地域は居住には適さないとわれわれが判断している地域であり、住民の方々には引き続き移転を基本にお願いしたいと思っています。事業所においては、稼働している間の従業員の皆さまの安全確保という観点から必要な機能を備えていただくように、われわれも一緒に取り組んでいきたいと思います。

 

(6)蒲生北部で現地再建された住民が市長との対話を求めているが、どのように対応する予定か伺う

いただいているご要望については、私も文書を見せていただいていますし、担当から随時報告を受けていますので、十分承知しています。現時点で、特にお話をする日程等について考えているものはございません。

 

(7)要望があれば、検討するということか

ご要望の趣旨などをいただいた時点で、あらためて判断をしていくことになると思います。

 

(8)現地再建された方の中には区画整理事業の清算金を支払うことに難色を示している方もいるようだが、どのように配慮していくのか

区画整理事業の清算の段階までには時間のある話ですし、過去の事例からも、所有されている面積などによって金額的に幅が出てきますので、今の時点で清算金について、どのような方針で対応していくか、私の考えがまとまっているわけではありません。今後、事業の進捗(しんちょく)に合わせていろいろ精査していく中で、清算金についても最終的に決めていかなければならないと思っています。

 

(9)南蒲生地区などの集団移転跡地は検討委員会により利活用方針を検討しているが、蒲生北部がこれに含まれなかった理由を伺う

一つは、蒲生北部地区だけを区画整理事業の対象とした理由とも関連しますが、この地区は仙台港に近接しておりビジネス的に非常に利用可能性の高い土地であるということです。また、従前はかなり密集した住宅地であり、仙台市が所有する防災集団移転跡地の中でもかなり広大な土地である蒲生北部を、ただ空き地にするのではなく、もう一度利活用できる土地として価値のあるものにしていくためには、区画整理事業を行う必要があると考え、ただ一カ所、区画整理事業を始めました。土地の経済的な有効活用を図るという狙いでの区画整理事業ですので、今回その第一歩として事業者の公募を始めたわけです。

荒浜や藤塚などの集団移転跡地を対象にいろいろご議論いただいている仕組みと、区画整理事業の決定は、土地利用の外枠を決める段階である程度固まっており、その延長線上にあるものだと考えていただければと思います。

 

(10)蒲生北部については市として利活用の方針が決まっていたということか

議会も含めて、区画整理事業の実施を認めていただいた時点で、区画整理事業の目的に沿って進めてきたということです。

 

(11)市長はどのような産業が立地されることを期待するか伺う

特にこの産業を優先的にということはありませんが、港が近くにありますから、物流をはじめ現在仙台港周辺に立地しているさまざまな産業については可能性があると思っています。

 

(12)今回の公募開始に対する市長の意気込みを伺う

仙台港は東日本大震災で大変な被害を受けましたが、くらしの再建を進めてきた中で、防災集団移転が完了し、現在、仙台港周辺に蒲生北部地区を中心とした広大な市有地があります。港という大変大きな経済的そして交通的な機能をもつ地域ですので、これを本当に力のある土地として復活再生していきたいというのが私の大きな願いです。それには民間事業者の方々にいかに積極的にこの土地を利活用していただけるかが大きなポイントだと考えてきましたので、今回の公募は新しい段階に踏み出す非常に大きな一歩だと思っています。是非たくさんの事業者の方に積極的にご検討いただいて、私どもと一緒に新しいまちづくりに一歩踏み出していただくよう願っています。

 

(13)立地が見込まれる物流事業に対する支援制度について伺う

(企業立地課長)

支援制度を二つご案内していますが、一つ目の市独自の助成金制度は新たに設けた制度で、一定程度の規模要件はありますが、要件を満たしたものは物流も含めて対象になります。二つ目の復興特区につきましては、ものづくり、製造に限定されますが、今回特区の対象区域として蒲生北部地域を追加しました。これら二つを組み合わせて支援していきたいと考えています。