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更新日:2017年8月1日

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質疑応答の概要(平成29年8月1日)

平成29年8月1日

 

(1)四国電力が設置する石炭火力発電所の環境アセスメントに係る市長意見は市長の任期中に発出するのか

最終的に決めたわけではありませんが、今の日程では環境アセスメントの委員会などが開かれて、そこでいろいろなご意見をいただいてから事務的に調整をして、私にも報告が上がってくる段取りだと思っていますが、おそらく私の任期中に市長意見を出せるのではないかと思います。

最終的な委員会で対応に時間がかかるようなご意見や検討すべき課題が大きく出てくれば別だと思いますが、現時点での事務的なスケジュールでは私の下で行うことが可能ではないかと考えていました。

 

(2)スケジュールに問題が無ければ奥山市長が意見を出すということか

私としては実務的に何かスケジュールを阻害する要件が出なければ、自分の任期の中で行うスケジューリングになっているという感触で受け止めていました。

 

(3)平成28年2月の自死事案の再調査委員会の進捗状況について伺う

個別の方とのお話し合いは進んできて、構成メンバーとしては固まりつつあるという手応えを感じています。今後は事務的な手続きとして正式な推薦書の文書をいただくなど、いろいろなものが若干残っているとは思いますが、だいぶ固まってきたなというふうに思っています。

 

(4)その他の委員会の進捗状況はいかがか

そちらの方もそれぞれ担当で急いではいるのですが、先週の報告では、例えば教育委員会が担当するいじめ問題専門委員会の方ですと推薦いただいた方の中で調整が済んでいないメンバーが何人かいらっしゃるとか、総務局が担当する包括的な調査委員会の方ではまだ実際にお話をする段階まで至っていない方がいらっしゃるということで、こちらの方は再調査委員会よりは一歩遅れているというようなニュアンスで受け止めていました。

 

(5)平成28年2月の自死事案の再調査開始は郡氏が市長に就任してからとなるのか

ほぼメンバーが決まりつつありますので、各委員に会議の日程をお伺いするということになるかと思いますが、日程についてはそれぞれの返事を見てみませんと、今の時点ではまだどこまでが可能かは分かりません。8月ですので、例えば長期に夏休みを取られるご予定がすでに決まっている方やご家族と旅行される方など、いろいろなことがそれぞれの委員の方にあり得ますので、まだ分からないところです。

 

(6)郡氏の意向として自らの下で調査を行いたいということなのか

その可能性についてご検討くださいということで、郡さんと最初に面談をしたときにお話をしていますが、それ以降、特にまだこのことについて私と郡さんの間で意見交換をしていませんので、近々確認させていただく時間が取れればと思っています。

 

(7)今週中に郡氏に意向を確認するのか

今週中とは限りませんが、今週、来週の半ばくらいまでの間でと思っていました。

 

(8)再調査については郡新市長の下で始めるのが望ましいという考えに変わりはないのか伺う

新市長として一番に取り組みたい大きな課題としていじめ問題を挙げておられますので、そうであるならばこれまで調査に関わってきた私と新市長の立場というのは、やはり違うと考えるべきところが多々あるかと思いました。

最終的な答申を受ける相手である新市長の下でスタートするということが、調査を委任された方々にとっても落ち着きが良いのではないかということも含めて、その可能性についてお話をしたということです。

 

(9)市内の企業が被災したビルを不正に購入したのではないかという報道があるが市長の受け止めを伺う

購入された方と売却された方、相互の間のことについては、私の承知するところは少ないですが、罹災(りさい)証明が被災したビルの公費解体に大きく関わっているということです。

罹災証明の手続きについては、平常時のレベルで考えれば当然私どもとしていくつかチェックすべきポイントがありますが、東日本大震災の罹災証明のことですので、一概にそれらがあの何万件もの罹災証明の発行にも可能だったかという問題はあります。しかしながら、今後のこととして考えると、手続き的な面で私どもとして今後なお反省すべき点があるという感触を持っています。

 

(10)職員が不正な手続きを行っていないかどうか内部調査は行うのか

今までも財政局を中心に調査を行っていますが、新たにコンプライアンスの面から総務局も関わって内部的な調査をさらに徹底します。

特に今までさまざまな手続きに関する確認をどのように行ったか、例えば書面や出した郵便の記録などがないということが今回の話をファジーといいますかグレーにしている部分があるという印象を私は持っています。そういったものを再度しっかりと確認する手立てや材料は残っていないのか調査することについては、担当部局にさらに迅速に進めるように話はしています。ただ、この件に関して仙台市の職員が何らかの不正の意図のもとにそれに関わったということは、おそらく無いだろうと思っています。

 

(11)職員の不正は無かったと思う根拠について伺う

手続きを立証すべきところでお示しできていない書類はありますが、1次審査、そして2次審査、3次審査で見たものがそれぞれどう違うのか。対象としたものがなぜこことここが違ってくるのか、そしてまた最終的な段階で変わったものについては、どういう新しい客観的な根拠を認識したのかという話を聞いていく中で、私としては特に不正が行われたという事案ではないだろうという判断を持ちました。

 

(12)市として反省すべき点とは具体的にどういうところか

もし今後大規模な災害が発生して罹災証明を発行し、建物の公費解体を行うようなことになれば、不動産に関わることですので、例えば2回目以降の調査の時にも代理人の方がいらっしゃるかもしれないという可能性を踏まえて委任状の確認を行うことが考えられます。現時点では、震災当時に委任状の確認をしたかどうかまだはっきりしないところがあるように思えます。

 

(13)大規模半壊に判定が変わったことについて不自然さを感じないか

判定を行った数の中にはあり得ることですので、これのみが特に不自然だとは思っていません。

 

(14)庁内で当時の経過に関する確認作業は行われているのか

担当部局の方で、関連する帳票類の有無の確認や、当時の担当者がどのような認識であったのかをしっかり聞き取るという作業を行っています。また、調査の時に何か記録したメモなどの有無についても最終的にしっかり確認するようにと話をしています。

 

(15)ビルを購入した企業の社長である菅原氏が市長に当選していた場合、菅原氏は市長としてこの問題に直面することになったと思うが、所感を伺う

菅原氏ご本人の会社に関わることですので、私としてどう判断するかというのも難しいことです。

これは私自身の自戒も含めてですけれども、首長というのはさまざまな自らが関わることについて説明を求められたときには、自分としてできる限り自分のやってきたことをしっかりと説明しなければなりません。最終的にどこまで可能かは別としても、そういう姿勢というのは常に持たなければならないものだと思いますので、市長に当選されようと今の時点で民間の一市民であられようと、説明責任を果たすということについては最大限の努力をお願いしたいと思います。

 

(16)残りの任期が1カ月を切ったが現在の気持ちを伺う

気持ちとしては2点あります。一つは市政というのはいつ何時どのようなことが起こるのか分からないというのが昨今の最大の教訓です。特に秋田のような大雨ということもありますので、自然災害を念頭に置きながらさまざまな危機管理について市長の交代の時期だからといって緩むことのないように、私自身も含め職員がしっかりと取り組んでいきたいということが一つの思いです。

もう1点としては、具体に私のバトンを受けてくださる方が決まりましたので、その方が就任後すぐに市政を遅滞なくフルスピードで前に進めていただけるように私としてできる限りの準備をしていきたい。この2つを大きく考えています。

 

(17)郡氏への引継ぎについて伺う

職員のレベルでは第3回定例会に向けて懸案となるべき事項、議案そのものもありますが、これまでの経緯など関連することがいろいろとありますので、それらについて事務的な説明をさせていただく時間を持っています。それらを聞かれた上でなお私に自分としてはこういう説明を聞いたけれどもこのことはどう思っているのかなど、もしお尋ねがあればお答えし、またいじめの再調査の問題のように最終的にご判断をお聞きするようなものがいくつか出てくるかもしれません。

 

(18)岡田復興公営住宅建設工事の振動により隣接する民家に被害があった件について、被害を受けた住民は市が事前調査を行わなかったなど対応に問題があったとしているが市長の考えを伺う

事前調査を行うべきだったのかということについては、岡田復興公営住宅の近傍で必ず調査が必要だろうというところには事前調査を実施していますが、被害のあった民家の場所は、調査を行うことも行わないことも可能だということで、あのお宅については技術部門の判断として事前調査は必要ないだろうという判断をしたという事実があり、私としてもその判断は是としました。

一方、私どもが考える賠償の金額と所有者の方がお考えになっている金額に相当な開きがあります。所有者の方からはトータルの金額としてはご提示いただいていますが、金額の個別の根拠、例えば土台や壁、機器類などの個別の詳細な理由をお示しいただかないと、われわれの考える金額とどこが違うのかということが分かりません。われわれの賠償の手続きでは個別のものを積み上げて総額という形で算出しますので、個別の根拠をお知らせいただきたいという話をさせていただいていますが、まだお話をいただけていないので、この大きな隔たりが何に由来するのかを把握できかねているということを直近の報告では聞いています。

 

(19)所有者が被害額の根拠を示せば話し合いは進むのか

われわれも話し合いをする必要があると考えていまして、先方がどういう根拠でその金額を考えておられるのか、それに対してわれわれの考え方との差異がどこにあるのかということを一つ一つ詰めていかなければ話し合いは前進しないのではないかと思っています。まず、話し合いに入る第一歩としてそこをお願いしている状況です。

 

(20)市としては所有者から必要な資料が提示されていないという認識か

そうです。

 

仙台市長 奥山 恵美子