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更新日:2019年8月28日

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市長就任3年目を迎えるにあたって(質疑応答)

令和元年8月27日

 

質疑応答の内容

Q1

都心再構築プロジェクトに第二弾というお話があったのですが、第一弾は老朽化のビルの対策だったと思うのですけれども、第二弾はどういった方向性のものを考えていらっしゃるのでしょうか。

A1

第一弾を発表させていただきましてから、いろいろとお問い合わせ等々も寄せていただいていると担当局からは聞いております。オフィス空室率の低下、それから民間の方々の需要の追い風というので、着実にこの流れというものが進んでいくのだろうと思っております。しかしながら、オーナーさんもいることですから、実際にご決断をいただいてビルを建築することに着手していただくためには一定程度の時間がかかるわけでして、それを見た上でのことだと思うのです。
今お話しさせていただきました第二弾ですけれども、これは現実にテナント企業の新規立地に対する支援などを検討しているわけですけれども、オフィスニーズの具体的な調査、それから民間事業所へのヒアリングを行った上で、年度内をめどに具体策を取りまとめて発表できるように準備をしたいと考えております。

 

Q2

第一弾の中にあったニーズを受けた上で対策を考えていくということですか。

A2

そうです。

 

Q3

あともう1点なのですけれども、子育て応援プロジェクトのほうで、仙台の状況は楽観できるような状況ではないという発言があったと思うのですけれども、これはどんな背景を受けての発言だったのでしょうか。

A3

仙台でもいろいろ児童虐待の問題等々もございます。もとより児童相談所のこともございました。課題は大きいというふうに思っております。
今般、子育て応援プロジェクトということで、新たにしっかりと「子育てするなら仙台」ということを訴えられるようにしてまいりたいということで施策を打ち出させていただきますけれども、子育てに関わることは子供未来局のみならず、いろいろなところだと思うのです。今般はいろいろな課題に対して取り組ませてもいただいておりますけれども、例えば区役所やのびすくなどでの相談事業もあるわけですが、それをさらに強化できないかということ、あるいは市民の皆さんにとって児童館、身近なところにあるかと思いますけれども、ここも子育てを支援する場所ですけれども、さらにここを強化できないかなどなど幾つかあろうかというふうに思いまして、さらにその支援機能を拡充するために検討させているところであります。
それから子ども・子育て会議などでいろいろとご議論いただいて施策を打っているものの、当事者の方々にはなかなかどんなメニューがそろっているのかよく分からないというお声があるのも事実でございまして、さらにどういうツールがアクセスに直結していくのか、アクセス向上につながるのか等々も研究させていただきたいと思っております。
それから先ほどちょっと申し上げましたけれども、市役所全体で、例えば仕事と子育ての両立支援もそうですが、いろいろな部分で関わってくるところというのは多いと思うんですね。ですから全庁的に、子育ては他の局がやっている、他の部署がやっているということではなくて、全庁的な取り組みというものができないだろうかということ、これを始めていきたいなと考えています。

 

Q4

確認ですけれども、先ほど発表のときに言っていた新規拡充というのは、区役所やのびすくであったり、児童館であったり、そういったところの拡充を考えていらっしゃるというふうに受け止めていいですか。

A4

そうですね。市役所、のびすく、それから児童館、保育所、今までもいろいろな相談は受けておりますけれども、これをさらに拡充していきたいというふうに考えております。

 

Q5

2年経ったこの2年間の自己評価といいますか、ご自身ではどういうところを進められたかというふうにお考えでしょうか。

A5

この2年を振り返りますと、やはり一生懸命に走ってきたなというのが私自身の感想であります。ただその中におきましても、市民の皆さま方とお約束をさせていただいた幾つかの施策について実行することができたというふうにも思っています。
例えば35人以下学級の拡充、それから産後ケアを初めとする切れ目のない子育て支援、これは一定の前進を見たのではないかと思っております。先ほども申しましたけれども、いじめ防止条例についてはこの4月から施行することができました。いろいろなご意見をいただき、市議会でも活発な、熱心なご討議をいただいたことというのは大変感謝をしているところです。
それからまた、東日本大震災の経験を踏まえた上で災害救助法の改正がございましたけれども、救助実施市としてこの4月に指定を受けました。これも感慨深いことだったというふうに思います。
復興需要が収束をしてくる、あるいは人口減少の局面を間近に迎えているという中にあって、これまでには経験のないさまざまな課題が顕在化してくるんだろうというふうに捉えていて、それに向かって少しでも早く手を打たなくちゃいけないという思いで、この間もやってまいりましたけれども、3年目以降もまさにそういう局面だろうというふうに思っています。

 

Q6

人口減少に関してお伺いしたいのですが、間もなくピークを迎えて、今後減少していくという見込みだと思うのですけれども、その後人口減少に歯止めをかけるためには一番どういったことが必要だというふうにお考えでしょうか。

A6

自然減の流れが止まらなくなれば急速に人口の減少が進むのだろうというふうには思いますけれども、その流れを食い止めていくためにも、まずは今現状で若者の地元定着というものをさらに強化していく必要があるのだろうというふうに思っております。そしてまた、交流人口、関係人口を拡大していく、このことに努めていくということが重要なのだというふうに思っております。

 

Q7

都心再構築プロジェクトに関してなのですけれども、先ほど質問に対する回答の中で、テナント企業の新規立地支援などを年度内をめどに具体策というお話だったと思うのですけれども、現時点でどういった支援が考えられるか、もしあれば教えていただきたいというのと、テナント企業で特に誘致したい企業とかがあれば教えていただきたいというのがまず1点。あと市長が3年目、これから三つの焦点というふうにおっしゃっていましたが、この三つで何か優先順位等あれば教えてください。よろしくお願いします。

A7

1点目、都心再構築ですけれども、今第一弾で発表させていただきました老朽化ビルの建て替え促進のためのさまざまな措置、優遇策、それから規制緩和などについて発表させていただきましたが、具体の動きがどのようになっていくのかということを見据えた上で次を打たねばならないというふうに考えているわけでして、今調査をさせていただいていることは先ほどお伝えしたとおりであります。具体にどういうものがニーズとしてあるのかということを把握しませんと、ぴたっとくる施策というのは打てないだろうというふうに思っております。
それから三つのうち何か重点的に当たるものがあるのかというお話でした。いずれも大切なものだというふうに思っております。仙台市政、私もこれほど市民の皆さま方の生活に密着し、そしてまた仙台市の都市規模で東北全体に対して何ができるのか、いろいろなことを考えますと、あれもこれもというふうなこともございますけれども、まずはこの三つ、今日申し上げましたけれども、そこを重点的に見ていきたい。そのほかはなおざりにするということではもちろんございません。さまざまなところに目配せ、気配せしながらやってまいりたいというふうに思っております。

 

Q8

先ほどの三つのうちの若者の地元定着なのですけれども、いろいろ方法はあると思うのですけれども、今、優秀な若者が流出しているというところで企業の誘致というか、そっちをメインに考えていらっしゃるのか、それとも実際に起業する支援というか、そちらに重きを置いているのか、その辺もし何かお考えがあれば教えてほしいのですけれども。

A8

企業誘致もそうですけれども、先般も発表させていただきました地域を引っ張っていく、そういう企業を応援するということで、さまざま取り組みを進めているところです。また優秀な若い世代が地元で働いていけるように、地元企業を魅力的にしていき、そしてまた発信をするということにも尽力したいというふうに思っておりますし、さらに次世代放射光施設の誘致等々、これはまさに若い理系の方々に地元でどんどん働いていただく、そういう場が広がるというふうに期待をしているところです。

 

Q9

市長の課題意識の中で人口減少問題があったかと思うのですけれども、その問題についてなのですが、仙台市は特に二、三十代の女性の流出が結構激しいというお話があると思うのですけれども、地元の定着、1回大学から卒業してそのまま地元に就職するという定着も必要だと思うのですが、一度流出してしまった人材というのを呼び戻すという取り組みも必要だと思うのですけれども、そのあたりの取り組みについてはどのようなことをやっていらっしゃって、そのあたりの市長の思いをお願いします。

A9

おっしゃられるとおり、いったんふるさとを出て東京で仕事をしても、また戻ってこられるUIJターンの皆さんたちをしっかりと受け止めるということ、この活動についても施策をさまざま、もう既に取り組みを進めているところであります。例えば関東圏でそのようなところにいろいろアクセスをさせていただいたり、そのほかにもいろいろ施策があったかと思うのですけれども。

(経済企画課長)

一度働いた方、首都圏で働いた方に戻ってきていただく取り組みとしまして現在行っているものとしましては、首都圏で開催される転職フェアみたいなものがあるので、そういったところに出展させていただいたりということがまずございます。また仙台の人材紹介会社と連携しまして、仙台に帰ってきたい人向けのウェブでの情報発信などに取り組んでいるところでございます。

 

Q10

例えば来年度に向けて、今後ピークからまた減少していくと思うのですけれども、今ある既存の施策以外に何か拡充をするお考えとか、何かアイデアのようなものはございますでしょうか。

A10

若者を仙台に呼び込むためにということですか。今やっている施策をとにかく頑張っていくということと、それから今般始めさせていただいた奨学金の返還支援制度など、これらもまさに動き出すところだというふうに認識をしております。これらを見た上でまた考えていきたいと思います。