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更新日:2021年4月7日

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質疑応答(令和3年4月6日)

令和3年4月6日

 

※質問項目ごとに整理しているため、実際の質疑応答と順番が異なる場合があります

新型コロナウイルス感染症関連

Q1

まずまん延防止等重点措置後の経済対策なのですけれども、事業者の資金繰りというところで基本的に客足が100%に戻ることはないでしょうから、5月5日以降の具体的な資金繰りの対策みたいなところ、何か市で検討されていることはあるのでしょうか。

A1

長く続くコロナ禍への対応ということでたびたび事業者の皆さま方には営業時間の短縮要請もいたしました。そればかりでなく関連する事業者の方々、相当なダメージを受けておられるわけです。そういう意味ではこの間もさまざまな対策を打ってまいりましたけれども、今お話にあるように5月5日まん延防止等重点措置が解除される見込みの以降にどうするのかということ、まさにこれも重要な観点であると思っております。仙台市においては経済成長戦略2023というものを既にまとめさせていただいているのですけれども、それもこのコロナ禍で見直しをかけさせていただきました。収束に向かってその兆しが出た後には地域経済を立て直すためにしっかりと対応を取ってまいりたいと思います。具体的なところについてどのようにしていくのかということについてはまだ状況を見定めた上でということにさせていただきます。商店街の皆さんたちに割増商品券の発行等々の助成も行うことを考えておりましたけれども、これも現実にはできない状況になっております。これらも含めてですけれども仙台の地域経済がそれこそ焼け野原にならないように対策を打っていかなくちゃいけないという、そういう覚悟でおります。

 

Q2

独自の時短要請からまん延防止等重点措置にスライドするということでしてなかなか出口が見えない中、5月以降の支援がなかなか見えない中で、今事業を継続するというのが難しいと。かつ8時までというのはなかなか対応できないという企業もあるかと思います。やはり出口を示すことが必要だと思うのですけれども、何かこのまん延防止等重点措置適用中に市として出されることというのは対策として何かあるのですか。

A2

まずはこの(まん延防止等重点措置の)期間中に何としても医療崩壊を起こさないために、そしてまた救える命を亡くすようなことにならないように、大変苦しいところですけれども市民の皆さま方、県民の皆さま方、心を一つにして取り組んでいかなくちゃいけないと思うのです。そうならなければ次の明るい未来というのがないのだというその気持ちでぜひ取り組んでいただきたい。

 

Q3

見回りが昨日から始まりましたということで基本的には日中というふうに伺っておりまして、本来必要であるのは夜ちゃんと時短要請を守っているかというのを見回るということで日中の見回りとは別に夜回りというのもかけられるのですか。その体制であったりとかというのは今どういうふうに進んでいるのでしょうか。

A3

(危機管理課長)

時短の要請、12月から(開始して)前回の1期から3期というところがありましたが、このときは実施状況調査ということで県の職員と共同で何度か夜の巡回をして時短要請にご協力いただいている事業所の調査をいたしました。今回当初もそういった調査をしましたが、まん延防止等重点措置区域に指定を受けて全ての事業所、全ての飲食店を見て回るということになりまして、マンパワーのこともあるのですが、いったん全店舗調査ということにシフトを移しています。ただ昨日の議会(災害対策会議)での議論もあったとおり夜の見回りも必要ではないかというお話もありましたので、その点について県の方と夜の巡回についてもどのような形でできるのかどうか相談したいと思っております。

 

Q4

常々従来からおっしゃっていると思うのですけれども医療崩壊を起こさないようにという観点で病床の確保についてちょっとお尋ねします。県の方で調整されるということは以前からそういうスキームでやっているということは承知しているのですけれども、市の今の病床の確保状況についてのご認識と、県の方にどういったことをお伝えしていきたいかというこの2点をお願いできますでしょうか。

A4

極めて厳しい状況です。仙台医療圏の受け入れベッド数そしてまた入院している人数等々見ますと大変厳しい状況であるのは間違いありません。昨日議会(災害対策会議)からの指摘もございましたけれども、仙台市の感染者の方を仙台医療圏以外の病院にお願いせざるを得ないということで、私もこの間各自治体病院の首長さんたちにも直接お電話をかけさせていただいて受け入れの要請をさせていただいたり、あるいは病院長会議が開かれておりますけれども、知事、私もその場に出させていただいた上で各病院の皆さま方に病床を増やすことについて、また受け入れについてお願いをしているところです。こういう状況の中で少しずつではありますけれども受け入れ病床を増やしてくださっているところもございます。ただ通常の入院とは異なりまして看護師の皆さんやお医者さんも含めてですけれども大変な負担が生じます。特に重症化の患者さんの受け入れというのは本当に厳しい状況でございます。つまり医療現場でも通常の入院とは全く異なる形での看護師さんの対応やお医者さんの対応も必要になってくるということでそう簡単にはいかない状況だと思います。ベッドの数が増えたからといって、看護師さんの数、対応できる医者の数、これらも含めますと厳しい状況は変わりはないのだというふうに思っております。そういう中で何とか重症化をさせずそしてまた一般の医療にも影響をなるべく与えないように対応できないかということで取り組んできましたけれども、ここはもはやそれこそかなり厳しい状況であるということで、そういう思いを伝えて各病院にも対応していただいているところです。

 

Q5

去年4月の第1波のときからこの病床の問題というのはずっと言っていたのですけれども、1年間ちょっと振り返りましてどういったことが解決できたのか、またまだ課題として残しているのかという点はどういうふうにお考えですか。

A5

新型コロナウイルス感染症への対応病床についてはそれこそ通常の病床を新型コロナウイルス感染症対応の病床に変えて対応しておりました。それで患者の皆さんたちに対応してきたところです。しかし仙台、特にこの2月、3月以降の状況を見ますとやはり急増していく状況に対応するのが厳しくもなってきている。特に高齢者施設でのクラスターなどもあって大変リスクの高い方の感染が増えてきた。このことに対しては医療現場も本当に頑張っていただいているわけですけれども、少し状況がやはり変わってきていてこれが今の仙台医療圏の医療の逼迫(ひっぱく)につながっているのだというふうに認識をしております。

 

Q6

医療圏の病院不足というのですか、これから高齢化社会に向かっていくに当たって、医療圏の見直しなんかの議論というのもこの新型コロナウイルス感染症というのは反映されていくべきかとお考えでしょうか。

A6

いずれ感染症病床というのが一類の感染者病床についてあるいは二類の病床についてそれぞれ国が定め、そしてまた県単位で定めているところであります。それぞれの病院にとって平常時はある意味負担になってくる病床でもあるのだろうと認識を私はしています。そういう意味でこういうふうに急な感染症が出てきた場合の対応というのはやはり難しい面もあって、それぞれの病院でご自分のところの一般病床を新型コロナウイルス感染症用に対応して広げていっているという状況です。しかしこれがいつまで必要であって平常時はどういうふうにすべきなのか病院全体の経営の問題にも関わってきますし、それこそ国の医療提供、医療行政ですか、医療政策、どういうふうにするのかにも関わってきますし、一自治体でいろいろとお話しできるものではないと思います。しかし残念ながら今の状況はある意味で大きな感染症ということにこの間見舞われなかった、これはとてもありがたいことではあったのですけれども、ここに来てこういう状況で改めて感染症対策、病床だけでなくて全てのところで改めて必要性を認識しているということだと思います。

 

Q7

昨日議会(災害対策会議)でも報告されたかと思うのですけれども、E484K型の変異ウイルスの件です。この期間中(検出)数が208検体のうち167ということで割合としては80%を超えているのですけれども、市長、このことについては感染の広がりですとかどういうふうにご覧になっていますでしょうか。

A7

E484Kについて、2月25日に仙台市から(国立感染症研究所に)検体を送ったものについて初めて検出されてその通知があったのが3月10日と改めて整理をさせていただきました。仙台市の衛生研究所ではN501Yについては検出し検査ができているのですけれども、このE484Kについてはできていないということもあって、国立感染症研究所に送ってそこで検査の結果をもらっているという状況です。しかしおっしゃられるようにこのE484Kが多くなっているということは報告を受けておりました。しかしこれが国から報告を上げてほしいという要請がある変異株でもないというふうに承知をしております。そういう意味では注意が必要ではあるものの、今の段階でいえばどういう対応がいいのかということについてはなお注視しながら専門家のお話を聞いていかなくちゃいけないと思っています。

 

Q8

東京の病院なんかではE484Kも隔離という対処をされているというところも聞きます。これに関しては国の方針がそうなのですけれども市長としては何か注意という観点ではどういったふうにお考えでしょうか。

A8

必ずしも伝播(でんぱ)力が強いというようなエビデンスが今のところ積み上がっているというふうには承知をしておりませんけれども、しかしウイルスもウイルスでやはり人間の中でどうやって増殖していくかということでいろいろ変化をさせているだろうと思います。つまりはいかに強くなっていくかということを相手側がやっているわけですからこれについてはそれに負けないようにしていくのは当然のことだろうとは思います。

 

Q9

今コロナ疲れ、コロナ慣れというような指摘もあるのですけれども、感染症対策、これはまん延防止等重点措置に入りましたけれども、やはり人の行動変容というのが求められると思います。市長は例えば街頭で自ら訴えになるですとかこういった啓発活動というのは何か次の一手というのはお考えになっておられますでしょうか。

A9

昨日改めてせんだいTube(外部サイトへリンク)にこのまん延防止等重点措置の適用を受けたということで注意喚起のお話を動画でアップさせていただきました。その他本庁舎の前にも(まん延防止等重点措置の)つり看板を掲げさせていただいております。市役所各庁舎の見えるところにはその貼り紙をしっかり貼らせていただき、来庁される方々への注意喚起もさせていただいております。また区役所の広報車あるいは消防車で巡回をしながら市民の皆さま方に啓発も呼び掛けさせていただいております。そのほかさまざまな媒体(を使って)適時的確に情報を伝えられるように考えてそれぞれ皆さま方に伝わるようにしてまいりたいというふうに思います。

 

Q10

変異ウイルスの関連で昨日の議会(災害対策会議)の中でゲノム検査機の導入をした方がよいのではないかという意見もあったと思うのですが、市長はこういった検査機の導入について必要だと思っているかどうかお願いします。

A10

国がN501Yについてもしっかり報告をせよと、そしてそれがどういうふうな動きになっているのかという、感染がどこからどのように広がっているのかということをやはり見たいという思いがおありなのだというふうに認識をしております。そういう意味では仙台で広がっているこの感染状況の感染元というのでしょうか、そういうものを積極的疫学調査、問診を行ってやっているところですけれども、これではなかなか不十分なところもあるのだろうというふうにも思います。特に感染経路不明の方々が増えている中ではどこに元があってそこを絶っていかなくちゃいけないのかということを考えていく上では、やはりご指摘のあったことというのは必要でもあるのではないかというふうにも思います。変異株の検査の着実な実施と早期発見に向けてどのような形がいいのか検討を進めてまいりたいと思います。

 

Q11

E484Kですけれどもこれは得体の知れないものとして市民もまだ最近話題になったということで分からないことが多いと思います。市長からちょっとこの新しいというか最近話題になっている変異株についての市民への呼び掛けと、市長自身どう対応していくべきか改めて教えてください。

A11

感染力、伝播(でんぱ)力が強いとされるN501Yについてもそうですしこの仙台で多く見つかっているE484Kについても変異株に違いはないのですけれども、外国由来の株とは違いますが国内でいろいろ変化してきたものだというふうに認識をしますけれども、いずれにせよ基本的な感染防止対策、手洗い、飛沫(ひまつ)感染を防ぐためのマスク、そしてまた3密の回避、換気など基本的なところを徹底して行っていただく、これに尽きると思います。どのような感染症に対してもこの基本的な対策、これに尽きますので、ぜひ市民の皆さま方には油断をせずに、しっかりと手洗い、そしてまた食事の際にもマスクは外されるわけですけれども食べるときには黙食で、そしてお話をされるときにはしっかりマスクをする、このことを徹底していただきたいと思います。

 

Q12

昨日の議会(災害対策会議)で会派からプレハブの病床についても検討するべきではないかという指摘がありました。やはり病床の確保というのは緊急事態で必要なことだと思うのですけれども、病院への要請以外に新たに市として独自に何か施策を打っていくということはありますでしょうか。

A12

私も急激に患者の方が増えてきた状況を見まして、海外でも当初野戦病院のような状況になっている映像が随分報じられましたけれども、まさかそういうことになるのではないだろうかと、すごく悪夢のように、実は描いた、イメージもしたところでもあります。しかし今懸命の努力を医療現場、各病院で取っていただいております。療養施設にお入りになっておられる方々に対しましても肺の映像を撮影できる機械あるいはお医者さん、看護師の皆さんたちに常駐していただいたりさまざま対応をしていただくというようなことになっています。本来であれば病院に入院していただいてということなのだろうと思いますが、残念ながらどこかに何かを建ててということになりますとまたそれも時間的なところもあるかもしれません。今できることをとにかく率先して取り組んでいくということでホテルで療養されている方々にも医療の提供をするようになった。そしてまた病床の確保についてもご協力をいただいているという、そういう状況です。

 

Q13

あるもので対応していくとなると市役所ではBCPでいろいろな集中的な業務の再配分ということをされていると思います。これは医療現場でも考えられることなのでしょうか。

A13

これはなかなか厳しいところだと思うのです。ですから皆さま方にこれ以上の感染拡大を抑えてもらいたいとお願いをしているのです。つまりはこの間東北大学病院の冨永病院長(がお話しになったの)だったでしょうか、通常の医療が受けられなくなる、通常の予定されていた手術が受けられなくなる、あるいは通常の検査が受けられなくなる、そういう状況を起こさないためにも、ぜひここは市民の皆さま方お一人お一人、通常の医療にも大きな影響を及ぼすことになるので感染を拡大させないためにご協力をいただきたい。

 

Q14

今、通常の医療というのはどういう形とご認識されているのでしょうか。

A14

通常医療です。

 

Q15

通常医療の提供というのはどのような、仙台市内の通常医療の提供は通常どおり行われているのでしょうか。

A15

救急搬送も受け入れております。通常の手術についても行えていると思いますが、今厳しい状況になってくると、そういう判断もせざるを得ないということです。

 

Q16

不要不急の外出は自粛してほしいと市長はたくさん言っておられます。その中で今週もそして今月末も含めて大きなイベントが県内各地で予定されています。グランディ・21のコンサートであったりとか月末には大きなフェスも予定されています。こういった方々、県外から来ると食事などは仙台で行ったり泊まるのは仙台で行ったりするとまた感染拡大につながる可能性があると思うのですね。そういった大きなイベントに対しては市長としてはどのような見解をお持ちでしょうか。

A16

これは利府町の町長さんあるいは川崎町の町長さんからもこの間の市町村長会議でお話が出ていました。知事もそのことを重く受け止めていろいろと働き掛けをされると思います。

 

Q17

岩手県知事は仙台との往来は控えてほしいとおっしゃっていましたが、仙台市民に対してはそういったイベントへの参加の自粛というのは促されるのでしょうか。

A17

例えば仙台のプロスポーツ、楽天イーグルスの試合であったりベガルタ仙台の試合であったり89ERSの試合であったり、プロスポーツの試合の入場者数についても制限をすることが言われているところです。徹底的に感染防止対策をした上で市民の皆さま方には行かれるという判断をなさるのであれば、それは徹底した対策を取ってくださいというそのお願いをさせていただくことです。

 

Q18

仙台市主催の国際ハーフマラソンが中止となりました。今日も青葉まつりに対して(中止の)判断がなされると聞いています。こういったイベント、今年はやると決めたものがどんどんと中止になっていったり延期という判断もあるかもしれません。こういうイベントに対して市長としてはどういうお考えでしょうか。

A18

ハーフマラソンは昨年も第30回という記念の大会になるはずだったのですけれども、やむなく中止、そして今回も少し縮小した形でやっていきましょうということで準備をしていたところですけれども、しかしこの事態です。これもやむなくまた30回というのが遠のいていってしまって非常に残念なのですけれども、まずはこの事態を一日も早く収束させることだと思っております。その他のイベントについても皆さん本当に頭を悩ませておられて、それぞれご判断なさると思います。

 

Q19

ハーフマラソン、多くの人が今年はできるのじゃないかと楽しみにしていたと思うのです。それがハーフマラソンは中止でコンサートとかフェスはできるのかというすごい不公平感が出ている可能性があるのですけれども、そういったことに関しては市長はどういうふうにお考えでしょうか。

A19

このハーフマラソンにつきましてもボランティアの方々にも大変ご協力をいただいているものです。そしてまたそれの打ち合わせですとか準備等々もあって、これはそういうことが今の状況の中では難しいという判断になりました。興行者が行っているものについてはその興行者の責任においてさまざまな感染対策が取られるものと思います。

 

Q20

4月に入って東北デスティネーションキャンペーンが始まっていると思うのですけれども、このキャンペーンに関して市として何か働き掛けというか対応を取るようなおつもりがあるのかということと、あとこのデスティネーションキャンペーンが行われているということに対して、市民なり市外の他の自治体の住民の方たちなりに呼び掛けるようなことがあれば教えてください。

A20

東北デスティネーションキャンペーン、東日本大震災から10年を経て復興した姿を見ていただきたいという思い、そしてまた東北の観光資源の豊かさを実感していただきたいという思いで、これはみんなで協力して始めていこうということでスタートいたしましたけれども、残念ながら本市、宮城県の状況がこういう状況ですから、いろいろなものを中止、延期などしているところです。しかしこのデスティネーションキャンペーンは6カ月間という長期間です。一日も早くこの状況を収束させる、そして感染が収まったというときになればこれまたワクチンの接種も進んでこようかとも思います。そういう中で改めて東北のよさというのを見ていただく機会にもなるのではないかと期待もしているところです。それにつけてもとにかく一日も早くこの状況を改善させていかねばならないとまた改めてのお願いをさせていただくことになります。

 

Q21

すると現在特にデスティネーションキャンペーンに関して、市として何か、市の分はやらないというか来ないでくださいだとか、そういったことはしないというようなことになるのでしょうか。

A21

どうですかしら。このまん延防止等重点措置の地域、区域に指定をされた、そしてまた宮城県が緊急事態宣言、全域で出しているということでありますからそれは皆さんたちがそういう認識で行動を取られるのではないかと思います。

(観光課長)

4月1日から東北デスティネーションキャンペーン、キャンペーン期間としては開始されましたけれども、まず東北6県の共通にしているイベント等につきましては東北デスティネーションキャンペーンの推進協議会の方で既に中止にしていたり、規模縮小とかそういった検討を議論されているところでございます。また仙台市の独自に取り組みを予定していた、例えば仙台駅でのおもてなし演舞ということですずめ踊りの方々の演舞というのを予定していたのですが、そういったところも現在延期という形で今行っていない。その他の仙台市の独自の取り組みについても今のところ見合わせているという状況でございます。

 

Q22

昨日の村井知事の会見での発言についてなのですけれどもこの間の感染状況とまん延防止等重点措置に至った経過についての話だと思うのですが、市の保健所に口を挟むことなくやってきた結果検査能力を超えた、県と政令市ですみ分けをせず協力体制を取るべきだったというようなご発言をされているのですけれども、この発言について市長はどのように受け止めますでしょうか。

A22

知事の会見でそこのところがピックアップされていますけれども全体的なお話の流れは今のようなニュアンスだけではなかったというふうに私自身も捉えておりますし、この間知事ともいろいろなやり取りをする中で対応してまいったところでございます。確かに仙台というのは先ほど来お話もありますけれども東北一の歓楽街を抱えている、あらゆる観光資源も含めてですけれども集積をしているという都市機能の集中したところですから、人流がとても多いということ、これが感染拡大の大きな要因なのだと見ております。何があったからということではなくてそういう都市の成り立ちであるということです。そういう中で昨年度から本市では保健所機能を強化するためにさまざま保健所支所の体制強化を図ってきたところでございまして、3月の初旬に感染が急拡大する中で他の部署からも職員を投入して対応してまいりました。連日多くの新規感染者が確認されまして、またそれに付随してさまざまな調査もあったわけですけれども、保健所職員、本当に懸命に対応してきたところでございます。他の自治体からも応援を投入させていただいてきています。一時検査を数日お待たせするという状況もあったわけでそのことについては申し訳なく思うところですけれども、臨時の検査場を設置いたしましてこれも開始をしてまいりました。仙台市としては順次必要な体制を構築しながら対応してきたところでございまして、本市の保健所機能について知事がご発言されましたけれどもどういう趣旨であったのかということについて、いま一度昨日の会見を全てお読みいただければと思うところでもございます。ただ宮城県も仙台市も、先ほどの話にもなりますけれどもこういう感染症対策というのでしょうか、これまでのSARSとかMERSとかもそうですけれどもこういう人由来の感染症への対応ということについてはやはり初めてに近いものでありますから、なかなか厳しかったというのはそのとおりなのだろうと思っております。そういう意味では私もどこまで予想がつけられたか、それを想定して最大の危機管理ということで対応できたかということを問われればマンパワーについてもう少し早い段階から相当多くの投入ということを考えていかねばならなかったかなという反省もございます。

 

Q23

(知事の)会見での発言の趣旨が違うということだったのですけれども知事は昨日のテレビ出演等でもお話をされていて、私の個人的な受け取り方の印象なのかもしれませんけれども、保健所が県と政令市なので管轄が分かれているわけですけれども、保健所機能の担当能力がなかったというようなそういうような発言にも聞こえたのですけれども、そういうことではない(のですか)。

A23

いや、それは私はまず昨年の第1波のときからですけれども、この間本当に保健所、大変な状況の中で次々人員の拡充を図ってきたところです。ただ今回は仙台市の例えば施設なりお店なりたくさん集積をしているということもあっていろいろな調査に対応してきているのですけれども、そこにやっぱり相当な労力が必要になってきて、急激な感染者の確認ということについて先ほどもちょっとお話ししましたけれども濃厚接触者の方々を特定したり検査対象者の方々を特定したりしてきたところですけれども、検査まで少し時間がかかったということが生じたのも事実です。ただそれは保健所機能がうまく回らなかったからという、そういうご指摘は違っていると思います。そういうお話を知事がされたとは私は認識していません。

 

Q24

市長はご覧になっていないかもしれませんけれども昨日(知事が)テレビ出演をされた中では知事ははっきりと県と市の連携不足だとずばりおっしゃっていたと思うのですけれども、端的に市長は県と市の保健所の機能あるいは県と市の連携に不足はあったと認識されているのか、連携はできていたとお考えなのかお願いします。

A24

私自身もこの間保健所の体制強化に努めてきたところです。ただ仙台市以外の感染された方々でも仙台市にお勤めにこられている、宮城県のみならず、例えば他の自治体で陽性患者になられた方々でも仙台の施設に立ち寄ったとなりますとその地域の保健所が調査をしていくことになるものですから、そういう意味ではかなりの量が仙台市の保健所しかも青葉区の保健所支所がかなりの量をこなしていかなくてはならなかった。そういう中でもさらに市内でも患者が急増するということもあって、確かに厳しい、それこそ夜もなかなか仕事が終わらないような状況も続いていた。そこを県の保健所にも少し手伝ってほしいというふうな声を上げたかといえばそれに至るまでに時間がかかったというのも事実だったと思います。そういう意味での連携というのでしょうか、それについては私ももう少し早めに知事にお話をするということがあってもよかったのだろうと思います。

 

Q25

昨日議会(災害対策会議)でも出ましたけれども、先月31日にワクチンの接種券を高齢者の皆さんにお届けしてその後コールセンターの方にかなりのお問い合わせが来ていると。予約開始というか接種開始の時期が見通せない中で接種券を配ればこういうことになるというのは市長も想定されていた部分かと思うのですけれども、改めてかなり高齢者の皆さんに混乱といいますか戸惑いといいますか広がっているようですけれども、この点についての所感を伺いたいのですが。

A25

申し訳なく思いますけれども、いろいろと準備をしなくちゃいけないものでしたからご高齢の皆さま方にはおよそ27万人分発送させていただきました。次々やらねばならないことがある、順番で間に合う段階でということでそのようにさせていただいたわけですけれども、確かに自分はじゃあいつ(ワクチンの接種)なのかということについてよく情報が伝わっていない方々からお問い合わせが多くなったというのも事実でございます。そのためのコールセンターでもあるわけでして、改めて申し上げますけれどもワクチンの供給量がどういうふうになるのかも含めて明らかになった後に、皆さま方には、いつから始めますどこで始めますということをお知らせしたく思いますのでそれまで接種券につきましては大切に保存をしていただきたいと思います。

 

Q26

東京の八王子市なんかでのニュースが出ていると思うのですが、いわゆる(ワクチンの)接種の予約を受け付けたらものすごく(予約が)殺到してしまって瞬時に4月分が終わってしまったというお話です。仙台市も今接種券をお届けしただけでこの状況ですので、予約がスタートすれば27万人から申し込みがあるということでかなりのことが想定されると思うのですが、予約の受け付け方というのでしょうか殺到することへの対策みたいなお考えがもしありましたらお願いします。

A26

(次長兼新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)

昨日のニュースは私も拝見しておりました。ワクチンの数が限られている中で、例えば早い者順で受け付ければそうなるのだろうなということは確かに目の当たりにしたところでございます。具体的にこういう形というのはちょっとまだいろいろ考えているところでございます。私どもの場合、コールセンターでの予約受け付けプラス診療所470カ所近くの診療所で予約を受け付けることになるのですけれども、そこが混乱しないような方法というのはいろいろ工夫を考えていきたいなと思ってございます。今具体的にこうしますというのは今の段階ではまだいろいろ構想中でございます。

 

Q27

変異株のE484Kに関してこれは市長としては仙台の急拡大の理由としてはこの変異株は関係はないとお考えでしょうか。

A27

まだそこまで何のエビデンスというものもない中で軽々には言えないと思います。ただ日本での変異株のようですけれどもこのE484Kが仙台では多く出ている。(国立感染症研究所に)検査に送っている分量にしても検査ができる検体ということに限られておりますし、あるいはまた他の医療機関で陽性になられた方々の検体がそこに入っているわけでもございません。ですからそういう意味ではどの程度このE484K由来のものが広がっているのかということは実はまだはっきり分からないという認識でいいのじゃないかと私は思うのですけれども。

(保健所副所長)

市内の陽性患者の検体全てを調べている状況でもございませんので、そちらの方につきましては今後検査の状況とか注視してしっかりと行っていきたいと考えているところでございます。

(市長)

つまり一般の医療機関で陽性になった方々の検体というものについては検査ができていないのですね。それとウイルスの量が一定程度なければ検査ができないということですから、そういう限られた中で調べてもらったうちではE484Kが結構出ているということなので、これもまたいろいろな検査をもっと、ゲノムに対しての検査を拡充していく必要性はあるのではないかというのはそのとおり、私も同じ認識でいます。

 

Q28

イベントに関して、今日青葉まつりの(開催についての)再協議が行われると思うのですけれども、市長としては今の段階で開催中止については何か思いはございますか。

A28

多くの人々が仙台を代表するお祭りですから集まる場でもありますし、併せてすずめ踊りの祭連(まづら)の皆さんたちが踊るのも大きなお祭りの見どころでもあるわけです。そうしますとなかなかこの状況では練習をするのもどうなのかなとも思いますし、今日はどういうようなお話になるか私どもも注視をしているところでございます。

 

Q29

E484Kのところなのですけれども(国立感染症研究所に)送っている検体が2月中旬以降送ったものが208件だと思うのですが、これは全陽性患者の中の比率までちょっと確認はできていないのですけれども、この送っている数の中で80%出ているというのは統計的には広がっていると言えないくらいの数だということなのでしょうか。抽出してその中で80%出ているということで広がっているという見方もできるのじゃないかなと思っていたのですけれども、市の認識としてはそうではないということでしょうか。

A29

おっしゃるとおり(国立感染症研究所に)送ったものからはかなりの数が出ているということは事実です。それが全体的に、特にこのE484Kについて感染力が強いということも今のところ明らかになっていない中でこの株が今の仙台の急拡大につながったと言える状況なのかどうかはもっと広く見てみないと分からないのではないかと私は思っていて、そのことを申し上げたのです。

 

Q30

現状の認識として仙台市内の患者の中でこのE484Kの比率がかなり高いという状況だというふうに、抽出した結果で80%出ているというのが統計的にはこれぐらいの数あれば言えるのではないかなと思っているところもあるのですけれども、そういったことも言えるのか言えないのか市の認識としてはどうなのかというところです。

A30

それはきっと広がっているのは事実だと思います。

(保健所副所長)

確かに今回(国立感染症研究所に)送付した検体というのは市衛生研究所でPCR検査をいたしまして陽性となった検体、そのうち一定量のウイルス量を有するものについて送付して検査をいただいております。ですので全体の中の一部、その一部の中の80%から検出されたということが事実ではございますけれども、それから全体として8割が感染をしているのかというところまでは明言はまだできないと考えてございます。

 

 

仙台市長 郡 和子