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更新日:2021年11月4日

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質疑応答(令和3年11月2日)

令和3年11月2日

 

衆議院議員総選挙について

Q1

先日、衆議院議員総選挙と知事選挙が投開票されたということに関連して伺いたいと思います。まず全国的に見ると、自民党が絶対安定多数を確保して、日本維新の会が第3党に躍進したという選挙結果になったと思いますが、こちらの受け止めはいかがでしょうか。

A1

衆議院議員総選挙は政権選択選挙であるというふうにして、各党選挙戦を戦ったのだというふうに思いますけれども、そういう中で自民党が安定多数を確保した上で、第三極でもある日本維新の会さんが大躍進をされました。これも国民の判断なのだというふうに受け止めております。選挙区ごとにいろいろな状況の違いというのはあったのだろうと思いますし、その候補者によるところも大きいところもあります。全体的に大きな変化というよりも、私は個人的にですけれどもあちこちで地殻変動が起こっているなというふうな捉え方をしたところです。

 

Q2

続いてちょっと身近な部分でお伺いします。まず、宮城1区、2区、仙台市内を選挙区とするところですが、そちらの結果についてどのように感じましたでしょうか。

A2

選挙区でお二人の方が当選をされた。そして比例(代表の)復活でお二人の方が当選をされた。これまで(仙台市内選挙区では)3人の国会議員でしたから、お一人国会議員が増えたということで、そういう意味ではいろいろな意味で仙台についてもさらに国に声を届けたり、さまざまな制度の対応についても活躍をいただくことを期待したいというふうに思います。

 

Q3

特に宮城1区で、郡さんは土井さんと岡本さんの両者の応援のマイクを連日握られていました。それで岡本さんのところに(応援に)来たときに我々ちょっとお話を伺おうとしたところ、お話をいただけないということだったのですが、改めてどのようなお考えでああいう形でのマイクの握り方をされたのか、お考えを教えていただけますでしょうか。

A3

当初、知事選挙についてはこの会見の場でも申し上げておりましたけれども、衆議院議員総選挙についてはそういう応援をする予定はないと答えていたと思います。(選挙戦)終盤に入っていろいろ動きがございましてマイクを持たせていただくことになりましたけれども、これも私の立場は、私は今政党人でもございません。仙台市長として仙台市政にそしてまた仙台市民のためを考えてマイクを持たせていただきました。それ(応援)が2日連続だったということもあるかと思いますけれども、いろいろなご意見が私のところにも寄せられました。

 

Q4

いろいろな動きがあって仙台市民のことを考えてということですが、ちょっともう少し詳しく、仙台市民のことを考えてなぜあのような仕方になったのかという。

A4

あのようなというのはどういうことをおっしゃっているのでしょうか。

 

Q5

どちらか片方(の候補)ということでなく両者に対して、それも連日でという形になったと思うのですが、当初もともとやるつもりがなかったというふうにおっしゃっていたと思いますが、なぜ仙台市民のことを考えた結果、両者の応援のマイクを握ることにしたのかというところを教えてください。

A5

いろいろいきさつはございましたけれども、ご両人とも前職として仙台市政に対していろいろとご協力をいただいたわけであります。一方(の候補)に参ったということもあって、これは政権等に対しても私いろいろお願いしなくちゃいけないこともございますし、この間さまざま土井さんにはお世話にもなってきました。そういう意味で応援をさせていただきました。また、岡本さんの方からもぜひ私の方にもというふうなご依頼もあって、調整がなかなかつきませんで、公務の合間を縫う形になりましたけれども翌日になったということです。

 

Q6

私のところにもいろいろな声が届いたというふうにおっしゃいましたけれども、どのような意見が届いたのでしょうか。

A6

いろいろです。本当にさまざまな声をいただきました。ただ、そうですよねと、仙台市長の立場ですからそうよねというふうな声も相当数ございました。

 

Q7

ですよねという声もということは、ちょっと厳しいような意見も届いたということですか。

A7

厳しい声もいただきました。

 

Q8

衆議院議員総選挙の開票作業で、(最終得票数発表)予定時刻よりも青葉区が7時間遅れたということがありました。その件について郡さんの受け止めをお願いします。

A8

そうですね。眠れぬ夜を過ごされた方々も随分多くおいでだったのではないかと思います。

今回の選挙における選挙管理委員会の対応について少し所感を述べさせていただきたいと思います。今回投票事務においては、期日前投票においてもまた当日においてもミスがございました。これはこれまでの選挙を検証してさまざま対策を取ってきた中で防げなかったということについて残念だなというふうに思うところです。また、太白区選挙管理委員会においては国民審査の開票の終了が翌日の午前11時過ぎになりまして、これは全国的に見てもかなり遅くなったわけです。また開票作業においてもなかなかスムーズにいかないところもあったわけですが、これは正確性を担保しながら迅速にそれでもやっていかなくちゃいけないという、これは二律背反みたいなこともございますけれども、すごく慎重にしたがゆえに遅くなったというところもあったのだろうというふうに思います。いずれにいたしましても今回の選挙における課題というものを検証した上で、必要な改善点があれば次の選挙までに適切に対応してもらいたいと思います。

 

Q9

市長の応援のことについてちょっと詳しくお伺いしたいのですけれども、前回の選挙のときは岡本さんがご自身のご後継だというふうにおっしゃって応援に行かれたと思います。それで4年後、土井さんが現職ということもあってああいうマイクの握り方になったかと思うのですけれども、この4年間の変化、ご自身が市長になられた上での応援ということで、この4年間の変化についてちょっと詳しく、どういう心境の変化があったのか、どういうお心持ちでマイクを握られたのか、教えていただいてよろしいですか。

A9

前回、1期目の選挙のときにはああいう構図の中で戦いました。そして私は国会議員のバッジを置いた上ででしたけれども、議席を何とか(守りたい)ということもあって岡本さんが立候補をされたわけですね。私自身は政党を離れておりましたけれども、ずっと長いこと一緒に活動してきた、そしてまた市長選挙においても大きな力を果たしてもらったということもあって応援をさせていただきました。今回改めてですけれども、私はあのときもそうですけれども今も政党人ではございません。どこの政党に属しているわけでもない者であるということ、まずここを皆さんに市民の方々にも理解をいただかなくちゃいけないと思うのですね。まだ政党人だと思っておられる方々も少なくないのかもしれません。しかしそうではないということと、加えてもとより私自身は仙台市民のためにということで、市民党というふうにして、この間活動といいましょうか、やってまいりました。そういう中で仙台市政のために、市民のために最良であること、これを考えた上で活動してきたものでして何ら変化をするものではございません。

 

Q10

土井陣営での土井候補の応援のときに私との関係は今までの関係とは違うのですよというようなことを市長はおっしゃったかと思います。過去に議席を争った相手に応援の弁士としてマイクを握るというのはどういった心境だったのでしょうか。

A10

4回、土井さんとは戦いを進めてまいりました。そういう意味でそれぞれともに国をどういうふうにしたいかという気持ちで戦ってきたのだというふうに思いますけれども、私ももう既に立場が全く違っております。そういう意味で国のために、そして仙台のために、宮城のために、東北のためにご貢献いただきたいという気持ちで(マイクを)握りました。

 

Q11

宮城2区の前議員の秋葉さんからは応援の要請というのはなかったのでしょうか。

A11

選挙期間中にですか。ございませんでした。

 

Q12

特に要請がなかったのでマイクを握る場面みたいなものはなかったという理解でよろしいですか。

A12

はい。

 

Q13

衆議院議員総選挙の所感のところであちこちで地殻変動が起きているというようなおっしゃり方をされたのですけれども、それはどういったところを捉まえての感想なのかをちょっと確認させていただきたい。

A13

選挙区ごとにそれは全く違っているかと思いますけれども、それこそベテラン議員の落選ですとか、世代交代が動いているなということですとか、それから政党もさまざまな政党が生まれてきているなですとか、それからまた地域政党の躍進ですとか、そういったことを指して申し上げたところです。

 

Q14

市選挙管理委員会の開票事務の関係で、今回だけ見ても大分遅れているのですけれども、もうずっと国政選挙か何かで開票作業についてミスがあったりトラブルがあったりというのが続いていて、今回も全国的に見ても小選挙区の確定がだいぶ遅れているというのもありましたから、特別何か検証作業を今までと違った形でやりたいとか、例えば選挙事務そのものについて何か検討し直すみたいなことはあり得るのでしょうか。

A14

どうなのでしょうか。迅速にするために機械の導入をいたしましたけれども、機械で票を計算することでも少し(集計が)重なっていたとかいろいろあったりしたというふうにも聞かせてもらっています。そういう意味では、なかなか基本的な事務、業務になるわけですけれども、正確であることを念頭にしながら迅速にしていくというこの難しさはやはりあるのだろうと思います。とりわけ幾つか選挙が重なったということもあります。票数自体もかなりのボリュームである当市にとってはやはりなかなか大変なところであって、これまでの検証を生かした研修なりしているわけですけれども、さらに今回もどこがどうであったのか検証していただいた上で次の選挙までにはしっかりと対応していただきたいと思います。

 

宮城県知事選挙・4病院再編について

Q15

知事選挙について村井さんが5選を決められました。その結果についての受け止めをお願いいたします。

A15

これは、村井知事におかれましては5選を果たされたこと、心からお祝いを申し上げたいと思います。応援のときにも申し上げましたけれども、さまざまな課題が山積する中で、県民の皆さんたち、市民の皆さんたちが安心して暮らせるようにこれからもきめ細かに取り組まれることをご期待するところです。私といたしましてもこれまで同様に言うべきことは言わせていただく、この気持ちに何ら変わりはないところです。

 

Q16

村井知事なのですけれども、4病院の再編を公約に掲げて当選を果たしました。当選されたわけですから一定数信任を得たということになると思います。信任を得たのですけれども、この4病院の再編について郡さんは改めてどのようにお感じになられていますか。

A16

仙台市の得票数、得票割合というものを出させていただいたのですけれども、前回(選挙)との比較になりますけれども仙台市域では79%から60%まで村井さんの得票割合が下がっております。中でも4病院に関わる青葉区、太白区、この2つの区域については78%から57%と下げ幅が相当多くなっています。これはこれまでこの4病院に関しての村井知事の対応に対する反応が相当程度あったものと、このように認識をいたします。私としてはこれは4病院再編の問題について仙台市民の民意、声というふうに受け止めていただきまして、これまでの経緯ですとか再編方針に対する疑問はもちろんのことですが、市長として申し上げるべきことはしっかりと申し上げてまいるというふうに改めて思ったところです。知事におかれましても、県民である仙台市民のこれは声であるとしっかりと受け止めていただいた上で、市民の深い理解をいただけるように理解を得られるように、丁寧な説明そしてまた真摯(しんし)な対応をしていただきたいというふうに思うところです。市民の理解がしっかりと進むように対応をお願いしたいと思います。

 

Q17

これほど知名度のある現職が仙台市内でこれほど(得票率を)落とすというのは異例だと思いますね。郡市長としてはこれは民意として一度立ち止まった方がいいのではないかというお考えでしょうか。

A17

今、県の方でもいろいろと整理をされていると思います。知事も今回のこの数字をしっかりと分析をしていただいた上で対応願いたいと思いますし、私も仙台市の考え方というのを、まとまり次第、知事に直接お話をさせていただこうというふうに思っているところです。

 

Q18

懇話会の人選について何か決まったことはございますか。

A18

今まさに人選を急いでいるところでして、今発表できるような状況にはないのですけれども、こちらも急ぎ開催ができるように準備を整えてまいりたいと思っています。

 

Q19

人選、いつ頃までに発表というのは。

A19

具体的に答える状況はごめんなさい。お許しください。

 

Q20

4病院(再編)の関係で、知事選挙の終わった後、知事とは何かやり取りはあったのでしょうか。

A20

おめでとうございますというお話をさせていただきました。また、さまざまな課題についてはいろいろ話をしましょうねということを確認いたしました。

 

Q21

その中で具体的に4病院(再編)というのは出ていないですよね。

A21

具体的には話題の中に上りませんでした。短い時間ということもございましたので個別の話はいたしません。

 

Q22

それは直接電話(ででしょうか)。

A22

直接、お電話でもメールでもいろいろやり取りさせていただきました。

 

Q23

知事から何か返答は。

A23

いやですから、知事もこれからもよろしくというふうにお話もございましたので、こちらこそよろしくお願いしますということです。

 

Q24

4病院再編についての郡市長ご自身の賛成か反対かというところなのですが、先日は知事選挙の選挙期間中だということで回答を控えるというようなお答えだったと思います。今回、知事選挙投開票の結果が出ましたけれども、改めて賛成か反対かお答えいただけないでしょうか。

A24

簡単には申し上げられないと思っているのです。といいますのもこれは病院の経営に関することにも深く関わってくるというふうにも理解をしております。仙台市としては市民の皆さま方の医療をしっかりと守っていく立場がございますので、懇話会を立ち上げさせていただき、仙台市の医療はどうあるべきなのかをご議論いただくことがやはり重要なのだというふうに思っております。

 

Q25

日曜日、村井さんが当選確実となって、郡さんも事務所の方にいらっしゃったと思うのですが、その後すっと帰られてしまって直接お言葉も交わしていないというふうに、その後電話で少しお話をされていたと思いますが、どうしてそのような、せっかくいらっしゃったのでもうちょっとお話というか、されてもよかったのかなと思うのですけれども、例えば4年前はがっちりと握手も交わされていましたけれどもちょっとそのときとは変わったということなのでしょうか。

A25

その後もいろいろと私自身もスケジュールがございまして、少しお話が長くなるご様子だったものですから、大変申し訳なかったのですけれども途中で失礼をさせていただきました。

 

Q26

民意ということ、民意の捉え方ということについてちょっと伺いたいのですが、4病院の再編に関して知事は今回公約に掲げて、昨日の当選後のお話でも当選したことをもって民意を得たということで公約実現に向けて頑張るのだというようなことをおっしゃっていて、それに対して、以前こちらの記者会見の場でも市長は、当選をもってそれがイコール4病院(再編)オーケーという民意ではないということでくぎを刺された経緯がある。これはこれで1つのお考えなのかなというふうには思うのですが、一方で先ほどは仙台市内の特に青葉区と太白区の票が減じたということをもってそれは市民の民意だというご発言がありまして、ちょっと私には理解が難しくて選挙の民意というのをどういうふうに捉えているのかというところをちょっとご説明いただきたいと思います。

A26

ありがとうございます。これは知事がどのように受け止められるかですけれども、私といたしましては、前回と比べまして大幅に得票割合も減らされたし、得票数そのものも減らされております。投票率が上がったにもかかわらずこういうことになっているということについて、このことはやはり重く受け止めていただきたいというふうに思うところです。とりわけ青葉区、太白区で村井さんを支持されていた方々が減じているという問題というのは、やはりこのことと深く関わっているのだろうというふうに思います。そういう意味で、ぜひこの声をしっかりと受け止めていただいた上で、丁寧な説明のみならず市民の皆さま方に理解が得られるように対応していただきたいという思いです。

 

Q27

私は知事の応援でも何でもないのですけれども、その理屈でいけば全県でいえば過去2番目に多い得票数を得たというのも1つの民意であって、であるならば4病院再編もその公約の1つですから、そこに対して圧倒的な民意を得たとも言えるのではないかと思うので、そこに矛盾というかちょっと理解ができないなという部分があるのです。

A27

それはいろいろな見方があって当然のことと思いますが、私自身は仙台市長の立場で、仙台市内の有権者の皆さま方の対応、反応ということを受け止めさせていただいた上で申し上げたところです。

 

新型コロナウイルスワクチンについて

Q28

ワクチンの3回目の接種なのですけれども、国からの方針で全ての人を対象にということになりましたけれども、ワクチンの接種方法についてはこれまでと変わらず、個別(接種)と集団(接種)を組み合わせるという形で用意されているということでよろしいのでしょうか。

A28

そういう方向です。

 

(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)

市長申し上げたとおりで基本はそういう方向で考えてございます。

 

Q29

12月以降、集団接種会場についてはこれまでどおり14カ所を続けていくのか、それとも何か変えていくのかということはありますでしょうか。

A29

(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)

それは12月以降の1回目、2回目をどうしようという、そういう話ですか。

 

Q30

3回目も含めてこれまでどおり土日はそこを接種会場として使っていくのかということ(です)。

A30

全ての会場を(ということですか)。

 

Q31

そうです。同じボリュームでやるのかということです。

A31

(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)

恐らく1回目、2回目(の接種)はこれから12歳になるお子さんたちのためにも一定程度やらなければいけないと思っているものの、同じボリューム感ではないだろうなとは思っています。3回目接種に関していうと、12月というのは恐らく医療従事者の方から始まっていくので大きな病院にお勤めの方が中心になってくるということになると、集団接種というよりもまず病院で各自院で打つというのがまずは中心になるのかなと思っています。だから12月どうなるかとなると今調整中でございまして、同じスケールになるというわけではないとは思います。その後、1月、2月以降どうなるかは、本当にこれから調整中でございまして、具体的に今こうだとなかなか言いづらいところがございます。

 

Q32

市民センターについては土・日曜日を使いたいという市民の方も多くて12月はどこか分かりませんけれども、(規模を)縮小していくというような方針でいいということで、今の考えだといいのでしょうか。

A32

(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)

もう少し調整させていただきながらということになろうかと思います。少しお時間をいただいて調整したいと思ってございます。そういうニーズがあるのは承知してございます。

 

仙台市長 郡 和子