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更新日:2023年5月24日

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ニューヨーク訪問を終えて(質疑応答)

令和5年5月23日

 

質疑応答の内容

Q1

実際に国連での会議(仙台防災枠組実施の中間評価にかかる国連ハイレベル会合)に参加をしてみて、仙台での取り組みということが世界の目から見てどういうふうに見られているとお感じになったのか、こういう反応があったよというような話も含めて教えてほしいというのが1点と、もう1点が、(仙台防災枠組の取り組み期間である)2030年まで残すところ半分の期間で、具体的に今後進めていく上でどういう課題があると見ていらっしゃるのか、この2点について教えてください。

A1

今回の(国連)ハイレベル会合への出席、大変緊張いたしましたけれども、本市が果たしてきた防災・減災への取り組み、そしてその経過、また中間評価についてお話をすることができて大変光栄な機会をいただいたというふうに思っております。この仙台防災枠組というのは、130の国、地域の皆さんたちが参加したと伺っておりますけれども、どの地域でもそれぞれ災害はいろいろな種類があるかと思うのですけれども、同じ思いで仙台防災枠組について取り組みを進めておられる。ご自身の国での成果とそしてまた課題についてもいろいろなお話が出てまいりまして、大変興味深く、そしてまたさまざまな思いを持つことができました。仙台の取り組みについての評価ということについては、自治体レベルでは初のこの仙台防災枠組の(中間)評価でした。それについてどのように取り組んできたのかという細かいお話はできませんでしたけれども、フロアからさまざまなご意見が出た中で、マスコミの皆さんたちの活用、例えば何かあった時にいち早くマスコミの方々と連携をして取り組むということはどうなのかというようなご質問も出てきたのですけれども、その点については私の発表の中では触れていなかったのですが、これも既に取り組んでいることだというようなこと、お伝えできればよかったなとか、他のところでも詳しいところをもう少しお伝えする機会というのをやはりつくっていくべきではないかなというふうにも感じたところです。それからいろいろなセクターの方々、ステークホルダーの皆さんたちとの連携が重要であるということを力強くお話をしてきたつもりですけれども、このことについてはやはり先ほども申し上げましたけれども、障害者団体の方やNPOの方々、さまざまな団体の方々、そして国際的な連携を持った皆さんたちの発表もあったわけなのですけれども、それぞれが同じ思いで防災・減災に取り組んでいて、2030年の枠組のターゲット達成に向けて取り組んでおられるということを心強く感じたところです。繰り返しになりますけれども、私自身もそうですが、仙台をさらにもっとアピールしていかなくてはいけないなという思いも同時に持ったところです。

これから残り2030年までどういうふうにしたいのかということですが、本市においてもこの中間評価では、地震、津波についてはおおむね達成をしているわけですけれども、洪水ですとかその他の風水害についての取り組みについては、いろいろとこれからもたゆまぬ努力を続けていかなくてはいけないのだというふうにも思っておりますし、例えば日本ではあまりございませんが、干ばつだとかさまざまな紛争というようなこともありましょう。そういう意味で何をなしていくのかということについてはもう少しいろいろと考えていく部分もあるなというふうに感じたところです。

 

Q2

スピーチしてみて手応えというか、いかがでしたか。そのあたりを教えてください。

A2

会場でお聞きいただいた方々も次々手を挙げられるというのでしょうか、発表して質問もあったわけです。なかなか時間がありませんでお答えすることができなかったのですけれども、多くの関心を持って皆さんが一つの方向に向いているなということは実感をいたしました。やはりこの枠組を推進していく取り組み、より良い復興(ビルド・バック・ベター)の取り組みですとか、それからBOSAI-TECH(防災テック)の取り組み、これについても各国とさまざまな点で連携できるところがあるのではないだろうかというふうにも感じたところで、もう少し発信力を高めていく必要があるなというふうに感じました。

 

Q3

今回の市長としての発信はいかがでしたか。

A3

私自身としては精いっぱい頑張ったなというふうには思います。

 

Q4

英語でスピーチなされたのですよね。大変だったと思いますがそのあたりどうでしたか。

A4

そうですね、大変でした。でも伝わったものというふうに思います。

 

Q5

中間評価ですけれども、仙台市の中間評価をどのようなことを報告したのですか。

A5

ある意味で達成をしているのだと、評価はできているのだということを、大体のところですけれどもお伝えをさせていただきました。

 

Q6

具体的にはどのようなところが達成していると。

A6

地震、津波の問題については、東北大学との連携の下、ほぼ達成をしたということをお伝えしました。ただ風水害のところについてはもう少し課題があるということ、そしてビルド・バック・ベターの考え方についてお話をさせていただいたところです。

 

Q7

今回の会合では、もう少しこの仙台防災枠組というものを進めるのを加速させるかとか、そういうことが取りまとまったというか確認したようですけれども、それについてはどう思いましたか。

A7

世界各国で災害の種類も違っていますし、また取り組みがハードの面ででき得る財政力のある国とそうではない所、さまざまな違いもあるというふうに思います。そういう中でそれぞれが知恵を絞りながら、それこそ減災への取り組み、なかなか難しいところあると認識もいたしますけれども、世界が連携をしながら取り組んでいくということが重要だと、再度確認をしたというところです。

 

Q8

たくさん練習されて英語でスピーチされて、ご自身としては伝わったのではないかというお話でしたけれども、自己採点するとしたら何点ぐらいになるでしょうか。

A8

自己採点はなかなか難しいですが、60点ぐらいですかね。それでもいい点数、自分では60点も取ったらまあまあいいかなというふうに思います。

 

Q9

英語のスピーチに関連してなのですけれども、先日文部科学省の方からも中学3年生で英検(実用英語技能検定)3級以上のレベルの生徒の割合というものが発表されていたと思うのですけれども、仙台市は全国平均よりも少し低くて、一番高い政令市のさいたま市だと86%というところだったというふうに記憶していますけれども、英語教育の重要性であるとか、これを仙台市で伸ばしていくというところにおいて、どういうところが必要になってくるとお考えでしょうか。

A9

語学は、それはできないよりはできた方がとてもいいのだろうというふうには思います。詳細私は分かりませんけれども、今の現状がやはりさまざまなところでもっと突っ込んだ議論ができるほど語学力を高めることができるかどうかということはまたちょっと違ってくるかと思います。最近は同時通訳のいろいろなものができてきたり、AIが発展をしているということもあって、それももう要らないのではないかという議論もあるようにも思います。ただ私も何年も学校時代は(英語学習を)やったわけですけれどもなかなかしゃべれないという、これは課題として持っている世代と、今はもう小さい頃から英会話ができるような状況になっていますので、そこはずいぶん違っているのではないかなというふうに受け止めてはいます。

 

Q10

突っ込んだ議論をするためにもやはり必要だというお考えはあるけれどもということですね。ちょっと話は変わるのですけれども、訪米の今回の日程の中で、スタートアップ関連の視察、面談というものもあったというふうにお話ありましたけれども、どういった具体的な内容で、その感想といいますか、どういう収穫があったのでしょうか。

A10

ニューヨークもスタートアップシステムがとても向上している地域、世界的に見てもそういう地域です。それでERAというスタートアップへの投資促進と支援を行う代表の方、ムラートさんと面談をして、このような支援をしているのだということ、それからまた支援を受けている起業家の若いお二人からお話を伺ってまいりました。そのうち起業家の1人は流通関係、ロジスティクスを自動的に解決させる方法ということで取り組んでおられ、もう1人は医療関係のニーズを拾い上げて取り組んでおられる方でございました。支援組織ではそういう起業家の皆さんのアイデア、素晴らしいアイデアに対して資金調達をどのようにしていくのか、そしてまたそれをどういうふうに売り出していくのかなどさまざまなサポートをされておりまして、1カ所でそのような形が構築されているというのは勉強になって帰ってきたところです。