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更新日:2016年9月20日

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「集団移転跡地利活用アイデア」を募集します(質疑応答)

平成28年4月19日

(1)荒浜などの広い地域の利用はどうするのか。分割なども考えるのか

基本的には、今回出していただくアイデアの応募の状況を分析させていただいて、決めたいと思っています。

今回のこの跡地利用に関しては三段階で考えており、今回はいわばアイデアのラフスケッチのようなものを募集します。場所や区画、また事業の性質などの制約をつけずに、基本的には大きな五つの場所をお示しする中で、例えばにぎわい中心の施設であったり、もしくは広い場所を利用する実験施設であったり、特区のようなものであったり、あまり枠を作らずに、まずはラフスケッチを募集させていただくということです。

アイデアをいただいた上で、われわれとしてあらためて、実現可能性を精査します。とても良いアイデアが二つあって、それが仮に一つの地域に集中した場合に、面積的に可能にならない場合もありますので、例えば、この地区には二つのアイデアのこちらを中心により具体化を図り、もう一つのアイデアについてはこちらの地区でどうだろうか、といった五つの地区の調整や、アイデアによっては、われわれ公共側がどこまでその基盤整備をするのかが課題になる場合もあると思います。上下水道は当然通りますが、それは区画のどこまで入るのか、または自己負担なのかなど、いろいろな条件があると思いますが、今回は実現可能性を考えずに、いろいろなアイデアを出していただく。それを精査して、面積規模や、五つの地域の中での張り付き、行政としてのサポートの可能性などを整理させていただいた上で、利用方針を決めていきます。

利用方針で大枠をお示しした上で、本年度の後半には、今度は具体的な利活用の希望を伺う、関心表明という段階に持って行きたいと思います。

最終的な事業者募集は、そこからまたさらに条件を詰めた上で、平成29年度に行います。今後の見通しの部分が分かりにくいかと思いますが、大体このような手順で考えている中での、今回はラフスケッチの募集ということです。

(2)事業のスケジュールについて伺う

〔復興まちづくり課長〕
アイデアは本日から6月末まで募集します。いただいたアイデアをもとに市民フォーラムやワークショップなどを開催し、市民の皆さまの意見をお聞きしたいと考えています。また、応募していただいた方とも意見交換をしながら、本年度末くらいに利活用方針を決めていきたいと考えています。関心表明は利活用方針の公表とあわせて募集していきたいと考えています。

(3)説明にあった「利活用方針」とはどういうものか

今回のアイデア募集の後に、市民の方やこの事業に関心をお持ちの方と一緒に、ラフスケッチ案というべきアイデアを土台にしながら、まとめていくためのワークショップなどを開催します。現在、基本的な考え方がありますが、これはきわめて抽象的なものなので、より具体的に、五つの地域の中のどの地域の、どういう性格を伸ばしうるかなども含めた「基本方針」を皆さまの意見を受けて作ろうとしているわけです。その基本方針と次の関心表明の募集とがセットで出て行くということです。

(4)市の土地の利活用ということだが、市側のアイデアはないのか

防災集団移転による買い取り地は、広域にわたって南北に続いています。今までの通例、もしくは現在の復興計画の中で行われている自治体だけで完結するやり方では、どうしても公園や、農地に準ずるような簡易な家庭菜園、日帰り農園のようなものなどの整備となります。公共事業として考えると、整備後のメンテナンスに多大なコストがかけられない、マンパワーを大規模に投入するような施設は考えにくい、大規模集客施設はそもそも災害危険区域にあわないなど、行政単独で考えると、いろいろな意味で跡地利用に限界があるだろうということは、われわれも感じてきましたし、復興庁など国もそのことを懸念されています。

今回、仙台市が、かつてない自分たちの土地の利活用に対して皆さまにアイデアを出していただくのは、行政的な観点から優先順位をつけて計画化していくと、実現されるものは、極めて幅が狭くなっていくことが予見されている中で、国からの期待としても、また、私自身が期待していることも、この大都市の近郊であるという特性、民間事業者も比較的短時間に現地との往復が可能であり、またいろいろな利用者の短時間の交流も可能であるような現地特性を生かしたい。なんとか行政だけではできないものを、この集団移転跡地にいろいろな形で、発芽させることができないだろうかという希望がありまして、それに向けてまずは幅広にアイデアをお願いしたいというのが今回の趣旨です。集団移転跡地が広範であって、既存の行政のやり方では利用イメージが限られてくる中で、より市民の方のアイデアによって有効に利用できないものか。やはり行政だけの内部議論をいくら費やしても、あまりはかばかしい結論は得られそうもないということから、今回のようなアイデアの提供というお願いになっています。

(5)アイデアの採用は行政目線にならないか、また、提案されたアイデアを生かす仕組みはあるのか

せっかく良いアイデアを出していただいても、それが行政的な制約などで実現しないとなれば大変残念です。一方で以前から住んでいらっしゃった方々にとっては、防災集団移転で手放したとはいえ、ご自分たちが何百年も大切に守り育てられてきた地域なわけですから、こういう跡地利用ではちょっと納得できないということもあるかもしれません。

幅広くワークショップやフォーラムなどを実施していく必要があるだろうと思っている背景には、行政的な制約の中でアイデアを枯れさせてしまうことのないように、また、アイデアを優先するあまり、地域の方にとって住んでいた地域、いわゆる心のふるさとの部分を損なうような使われ方になっては残念だということもあります。

そうしたいくつかの課題をクリアできるように、議論の場を公開でやっていきたいと思っています。具体的には、どんな良いアイデアでも単独で続けていくためには、いろいろな阻害用件があると思います。雑草が生い茂り整地もされていないところですから、整備をしなければいけませんし、また、はじめに何らかの施設が必要であるなど、いろいろな条件が出てくると思います。今の時点で財政的な面を決めることはできませんが、私としては今いただいているさまざまな復興支援の基金なども活用して、それらを実現していくということも、そのアイデアの価値や実現の可能性について、議会や市民や元の住民の方々からご理解が得られていけば可能だろうと思っています。

(6)この事業に対する意気込みを伺う

今回のアイデア募集の基本的なテーマを「交流とチャレンジ」としています。

とがったアイデアも求めたいからこそ、チャレンジという言葉をいれたということです。また、交流というのは、そこに何らかの事業なり、場ができることによって、今まで来なかった人に東部沿岸地域に足を運んでもらうことを重視するものです。必ずしも大規模に何千人と呼びたいわけではなく、例え少人数であっても継続的に来ていただけるようであれば、私はそのことの意義を重視したいと思っています。

新たな人に東部に来ていただくことを、まず大きな基本とすることが「交流」であり、「チャレンジ」は、既存の制度を乗り越える部分を含めて、この場所で新しいものを起こす可能性を追求することです。そうしたアイデアを求めていくという、われわれのチャレンジということでもあると思います。

(7)この地域にあまりに人が集まりすぎると、避難の丘などの施設に全員が避難できない可能性があるのではないか

東部地域で、避難タワーや避難の丘、避難道路などが全部できたとしても、想定時間内に避難できるキャパシティーには限りがあります。それが、アイデアを考えていただく際の一つの目安の条件になってくると思います。

(8)防災上の制約から、大勢の人が集まる事業計画は実現困難ではないか

そういう意味では、われわれも、ここに1万人規模のビックイベントを行うような場所を作ってほしいと望んでいるわけではありません。一日に来る人は100人、200人であっても、それらの人がコンスタントに来ていただける仕組みを重視したいと思っています。

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