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更新日:2023年10月10日

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仙台市こころの絆センター(仙台市自殺対策推進センター)

仙台市では、こころの絆センター(自殺対策推進センター)を設置し、保健・福祉・司法・医療・労働・教育・警察などの関係機関と連携を図りながら、自死を考えている方や自殺未遂者、自死遺族など幅広い方への相談支援に取り組んでいます。また、関係者に対して研修を行い、総合的な支援体制の強化を図り、誰も自死に追いこまれることのない仙台の実現を目指します。

業務内容

電話相談

  • 対象:希死念慮者、企図・未遂者、自死遺族、及び震災による自死遺族、本人及び家族等
  • 電話番号 225-5560(こころまる)
  • 受付時間 平日9時から17時(12月29日から1月3日を除く)

※自死に関する様々なご相談をお受けする電話ですので、ご相談内容により、適切な相談機関をご紹介したり、場合によっては面接相談をご案内することもございます。

自殺未遂者等ハイリスク者支援

仙台市いのちの支え合い事業

 自殺未遂者等ハイリスク者の再度の企図を防ぐために、ネットワークによる個別支援を行います。様々な悩みが重なり、複雑になると、精神的に追いつめられ、「生きていく希望がみえない」「もう生きていくことが苦しい」という気持ちになることがあります。

本事業は、仙台市こころの絆センターが中心となり、医療・福祉・司法・労働・教育・その他の関係する分野の機関や団体と連携して、ご本人を追い詰めている悩みや困りごとの解決をサポートしていきます。

(いのちの支え合い事業 リーフレット)(PDF:5,667KB)

  • 対象者:仙台市内にお住まいの方

       導入機関(医療機関などの関係機関)が相談を受理し、支援への同意を得たご本人やそのご家族

  • 支援期間:原則6か月(ご本人の困りごとを整理し、期間終了後にも必要性に応じて、関係機関等に支援の引継ぎ等を行っています。)

 (様式1 同意書)(ワード:15KB)

 (様式2 相談受理票)(ワード:27KB)

  ※様式については、導入機関により作成いただく書類です。詳細については、電話等にて直接問い合わせください。

例えばこんな方・・・

 【司法や労働分野との連携事例】

 仕事が続かず、生活費が立ちいかなくなり、借金をしたAさん。

 返済の目途が立たず、もうどうしようもないと自殺未遂を図り、総合病院に救急搬送されました。体調は回復したものの、死にたい気持ちが変わらないと話すAさんに、病院スタッフから「いのちの支え合い事業」を紹介すると、Aさんも、相談を希望されました。

 病院から連絡を受けて、こころの絆センターの職員がAさんと連絡をとり、面接を行いました。まずは、借金の整理をすることとし、弁護士に一緒に相談に伺いました。債務整理の手続きは弁護士と協力しながら進めることとなり、一番の心配事が解決に向かったことで、気持ちが落ち着いたAさんは、次のステップに進みたいと前向きな気持ちを示すようになりました。そこで、主治医に相談したところ、無理のない範囲で進めてはどうか、との助言があり、就労支援機関に一緒に見学に行きました。6か月を経過したところで、Aさんの生活状況も少しずつ落ち着き、希死念慮が軽減したことを確認し、この事業による支援は一度終結としました。

【医療機関と連携し、家族支援を行った事例】

 高校卒業後、就職先が見つからず、自分に問題があるのではと思っていた矢先に、両親からもやる気がないからではないか、と責められたBさん。自分には生きている価値がないと思い、自殺未遂を図り、発見した家族に連れられて、病院を受診しました。

 病院から勧められて、両親とともにいのちの支え合い事業に相談することを希望されました。その後、病院では、本人の発達検査を行い、本人の得意なこと・不得意なことについてのアセスメントを行いました。こころの絆センターでは、病院と情報共有を行いながら、本人の自己理解を深めることとともに、家族が『本人が動き出せないのはやる気のなさによるものではなく自分に自信がないからだ』との理解を深められるように面接を継続しました。

 両親の本人に対する理解が深まり、本人が安心できるような見守りや声がけをするようになると、徐々に本人自身も落ち着き、今後の生活を少しずつ前向きに考え始めています。

 

人材育成

  1. 地域でのゲートキーパー養成(一般市民の方、民生委員・児童委員、地域包括支援センター職員など)各区保健福祉センター職員等と協働して、身近な地域の中で、ゲートキーパーを養成しています。地域の集まり等の中で、講話をご希望される際には、当センターへお気軽にお問い合わせください。※ゲートキーパーとは、身近な人がいつもと違うな、と感じた時に、自殺の危険を示すサインに気づき、声をかけ、話を聞き、必要に応じて専門家につなぎ、見守るという、誰もができる心がけ、です。皆さんにも、ぜひ知っておいてほしい、自死に関する知識をまとめた動画もございます。約30分でご覧いただけるので、ご興味のある方は、下記リンクよりご視聴ください。身近な方の“こころの声”に気づくために。(仙台市公式動画チャンネル せんだいTube)
  2. 市職員のゲートキーパー研修(窓口業務職員など)年1回、市職員や関係機関職員向けに、自死予防についての知識の啓蒙や窓口における対応力の向上を目的として、ゲートキーパー研修を実施しています。自死対策に従事する専門職員への研修(保健師、精神保健福祉相談員など)
  3. 自死関連行動(自殺未遂者、自殺企図者、自死遺族等)がある市民への対応力向上を目的として、研修を実施しています。

自死対策に関する普及・啓発

  1. 自死の予防に関する情報の収集や市民や関係機関への提供
    若年層向け普及啓発活動
    仙台市の20歳代の自殺死亡率が全国と比して高い状況から、若年層向けの自死対策を講じるため、悩み・ストレスを抱えた際に、セルフケアの実践や相談希求行動につながるような普及啓発活動のために、平成24年12月に、市内の大学生を中心に、若年層向けの普及啓発のための検討会を発足しました。現在は、はあとケアサークル「YELL」として、市内の様々な学生が集まって、こころの健康を保つために必要な知識、情報などを学生が学生に伝える活動を行っています。ご興味のある方は、下記の仙台市精神保健福祉総合センター(はあとぽーと仙台)までお問い合わせください。
  2. 「自殺予防週間」及び「自殺対策強化月間」に係るキャンペーンの実施
  3. 東日本大震災後のメンタルヘルス支援活動
    生活困りごとと、こころの健康相談
    生活の困りごとに関すること(震災後の困りごと、土地の問題、相続の問題、ローンの返済、家庭内の問題等)に司法書士が、健康に関すること(体調がすぐれない、眠れない、やる気が起きない等)に保健師、公認心理師、精神保健福祉士が相談に対応します。
    生活困りごとと、こころの健康相談のご案内のページはこちら

相談会

 生活の困りごとと、それに伴って生じる心身の健康問題を同時に相談できるよう、法律の専門家(弁護士や司法書士)と精神保健福祉の専門家(保健師・心理士・精神保健福祉士等)が同席して相談に応じる相談会を実施しています。

生活困りごとと、こころの健康相談のご案内ページはこちら

遺族支援 (自死遺族、震災による遺族等)

 電話や、来所によるご相談や、自助グループの情報提供などを行っています。

自殺の実態把握

各種リーフレット

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お問い合わせ

健康福祉局精神保健福祉総合センター

仙台市青葉区荒巻字三居沢1-6

電話番号:022-265-2191

ファクス:022-265-2190