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更新日:2024年4月8日

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肝炎ウイルス検査が無料で受けられます

肝炎ウイルス検査について

仙台市では保健福祉センターで肝炎ウイルス検査を実施しておりましたが、薬害肝炎訴訟を契機に検査を希望される方が多数いらっしゃったことから、平成20年4月1日より、県内の登録医療機関でも肝炎ウイルス検査を無料で受けていただけるようになりました。

ウイルス性肝炎について

ウイルス性肝炎について正しく理解しましょう。

肝臓の働き

肝臓は、栄養分の生成や貯蔵、血液中の薬物や毒物などの代謝や解毒、胆汁の産生、身体の中に侵入したウイルスや細菌による感染の防御などさまざまな働きをしており、私たちが生きていくためには健康な肝臓であることがとても大切です。

ウイルス性肝炎とは

ウイルス性肝炎は、A、B、C、D、E型などの肝炎ウイルスの感染によって起こる肝臓の病気です。A型、E型肝炎ウイルスは主に食べ物を介して感染し、B型、C型、D型肝炎ウイルスは主に血液を介して感染します。中でもB型、C型肝炎ウイルスについては、感染すると慢性の肝臓病を引き起こす原因ともなります。
肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。一部の方では、倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸(皮膚が黄色くなること)などの症状が出ることがありますが、全く症状が出ないことも少なくありません。

詳しくは、国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 肝炎情報センターホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。

肝炎ウイルスに感染していることがわかったら

肝炎ウイルスのキャリア※では、全く自覚症状がなくても、肝機能検査で異常値を示すことがあります。また、検査の値が変動し、知らない間に病気が進行することがあります。このため、肝炎ウイルスのキャリアであることがわかったら、医療機関を受診して、肝臓の状態をチェックするための検査や指導を定期的に受け、健康管理に役立てるとともに、必要に応じて適切な治療を受けることをお勧めいたします。
※肝炎ウイルスのキャリア:肝臓の中に肝炎ウイルスが住みついている(持続的に感染している)状態

他人への感染を防ぐために

B型やC型肝炎ウイルスは、主に感染している人の血液が体の中に入ることによって感染しますが、ごく常識的な注意事項を守っていれば、日常生活において周囲の人への感染はほとんどありません。以下のような事項を守るように注意をして下さい。

  • 歯ブラシ、カミソリなど血液が付く可能性のあるものを共用しない。
  • 血液や分泌物がついたものは、しっかりくるんで捨てるか、流水でよく洗い流す。
  • 外傷、皮膚炎、鼻血などはできるだけ自分で手当をする。手当を受ける場合は、手当をする人は手袋を装着するなど、血液や分泌物に直接触れないように注意をする。
  • 口の中に傷がある場合は、乳幼児に口移しで食物を与えない。
  • 献血はしない。

B型肝炎の自然経過

出生時または乳幼児期にB型肝炎ウイルスに感染すると、キャリア化することがありますが、一部のタイプを除いては、これ以降の時期の感染ではキャリア化することはまれとされています。また、B型肝炎のキャリアの場合、一部(約10-20%と推測されている)は慢性肝炎、肝硬変などの肝臓病がみられますが、大部分の方は発症せずに一生を終わります。

C型肝炎の自然経過

C型肝炎ウイルスに感染した場合、B型肝炎よりもキャリア化する率は高いとされています。その後慢性肝炎になる人も多く、放置すれば肝硬変、肝がんに進行することもありますが、抗ウイルス薬などによる治療効果が期待できますので、早期に適切な医療を受けることが大切です。

ウイルス性肝炎についてのまとめ

肝炎ウイルスのキャリアであっても、定期的に肝臓の状態をチェックし、その状態に見合った健康管理に努めていれば、日常生活の制限などはほとんど必要ありません。さらに、近年、医療の進歩によって、ウイルス自体を体の中から排除する薬剤も数多く開発され、肝炎も場合によっては完治が期待できる時代となってきました。
肝炎についての理解を深めるとともに、ご自分の身体の状態を知るために、これまで肝炎ウイルス検査を受けたことのない方は、必ず一度は受けるようにしましょう。

医療機関において肝炎ウイルスの検査を受けることができます

肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査でわかります。

あなたは、肝炎ウイルス検査を受けたことがありますか?

「検査を受けたことがない方」、「検査を受けたかどうかわからない方」は、ぜひこの機会に肝炎ウイルス検査を受けましょう。

  • 検査対象者:仙台市内にお住まいで、過去に肝炎ウイルス検査を受けたことがない方、わからない方が対象です
    検査を受ける前に、お手持ちの健診結果をご確認ください。
    B型肝炎ウイルスは「HBs」、C型肝炎ウイルスは「HCV」などと記載されています。
  • 検査実施期間:令和7年(2025年)3月31日まで
  • 検査項目:B型肝炎ウイルス(HBs抗原検査)、C型肝炎ウイルス(HCV抗体検査)
  • 費用:無料(ただし、検査結果が陽性の場合は保険診療となり、自己負担額が発生します)
  • 検査会場:県内の登録医療機関
  • 検査の申込:検査を希望する登録医療機関へ直接お申込ください。
    (予約が必要な登録医療機関もありますので、電話等で事前にご確認ください)
  • 持ち物:健康保険証

肝炎医療費助成制度

宮城県では、B型及びC型肝炎の方の早期治療をすすめるため、B型ウイルス性肝炎に対して行われるインターフェロン治療及び核酸アナログ製剤治療、C型ウイルス性肝炎に対して行われるインターフェロン治療及びインターフェロンフリー治療に係る医療費の助成を行っています。

詳しくは、宮城県のホームページ(外部サイトへリンク)をご確認ください。

 

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お問い合わせ

健康福祉局感染症対策課

仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎6階

電話番号:022-214-8029

ファクス:022-211-1915