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更新日:2023年12月7日

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居久根の保全や再生

「居久根(いぐね)」とは

宮城県では,屋敷の周囲を取り囲むように植えられた樹木(屋敷林)を「居久根(いぐね)」と呼んでいます。屋敷林は地方によっていろいろな形を持ち,いろいろな名前で呼ばれていますが,「居久根」と呼ばれているのは宮城県のほか岩手県,福島県,山形県(いずれも一部の地方)です。宮城県では「イグネリン」「エグネ」と呼んでいる地方もあります。
資料によれば,「居久根」という呼び方は江戸時代の中ごろには定着していたようです。

居久根の保全について

仙台市では,歴史的・文化的景観をつくる屋敷林(居久根)について,杜の都の環境をつくる条例に基づく保存樹林に指定することにより,その保全を図っています。
保存樹林に指定されると,樹林部分の都市計画税,固定資産税および特別土地保有税の課税が免除されます。また,災害時の危険防止のための応急措置や樹木の枯損防止措置に関する助成金を利用できるようになります。
詳しくは下記をご覧ください。

居久根の再生について

津波により被災した地区の居久根の再生について

仙台市東部の田園地帯に存在していた居久根の多くは,東日本大震災によって流失したり,塩害などで枯死したりして,大きな被害を受けました。(居久根の被災状況(PDF:140KB)
その後、移転あるいは現地での住宅再建を考えている方,新たなまちづくりを考える方々などから,居久根を復活させたい,居久根に向く樹木を教えてほしい,などの声が届くようになりました。
このような居久根のある田園風景を取り戻したいと考える方がいる一方で,生活様式の変化や管理の難しさから,うっそうとした居久根を再現することに消極的な方もいらっしゃいます。
市では,こうした声を参考にしながら,居久根を再び計画する際のモデルプランを作成しました。

再生居久根モデルプラン

プランでは,市が考えた居久根に適した樹木(PDF:164KB)のほかにも,居久根に向くと考えられるさまざまな樹種を選んでいます。
花や果実を楽しめる樹木,鳥や蝶が集まる樹木など,お好みのものを気軽に植えてみませんか。

居久根再生に向けた取り組み

現在,造園や園芸に携わる方々などが中心となり,居久根に植える苗木を地元に提供したりして,地域の居久根を復活させようとする動きが発生しています。
平成24年10月,花と緑の力で3.11プロジェクトみやぎ委員会(外部サイトへリンク)ほかの皆さまにより,居久根の再生を支援するひとつの取り組みが行なわれました(居久根の再生はじめの一歩(PDF:160KB))。

また,平成25年7月よりNPO法人都市デザインワークスによる「仙台平野みんなの居久根プロジェクト」(外部サイトへリンク)の取り組みが行われております。居久根を「植える」「育てる」「支える」に加え,「楽しむ」「考える」「伝える」についての手法の検討を,住民参加型ワークショップや植樹体験活動などにより行っています。

市ではこうした団体と居久根の再生を希望する地元グループや町内会などとの橋渡しを行なっていきます。
このほか,(公財)仙台市公園緑地協会では,樹木のおゆずり情報(外部サイトへリンク)を随時募集しています。

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お問い合わせ

建設局百年の杜推進課

仙台市青葉区二日町12-34二日町第五仮庁舎4階

電話番号:022-214-8392

ファクス:022-216-0637