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更新日:2016年12月1日

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発表項目以外の質疑応答の概要(平成28年11月30日)

平成28年11月30日

 

 

(1)まもなく東西線開業から1年を迎えるが、需要予測を下回る状況が続いていることについて所感を伺う

開業から一年ということです。徐々に多くの方にご利用いただけるようになり、浸透してきたと思っています。この一年を見てみると、一つは大学を中心とした駅、具体的には川内駅や国際センター駅において、乗客数の伸びが非常に大きかったということがあります。その結果、夏休みは乗客数が減るという問題が端的に現れました。学生の乗客をさらに増やす努力もしなければいけませんが、通勤で使う方の開拓をしなければならないと思っています。

具体的には東西線の東側の沿線開発が大きな意味合いを持ってくるだろうと思います。長期的な課題にはなりますが、仙台工業団地や卸商団地などの団体の皆さまともご相談をしながら、沿線の開発と定常的に乗っていただく方の増加に向けて、さらにまちづくりを加速させていきたいと思っています。八木山動物公園のような楽しめる場所、エンターテインメント的な施設は、荒井の方にも民間ベースでいくつかできると聞いていますので、イベント集客など民間の方の力もお借りしつつPRに努めて、さらに乗客の増加につながるように頑張りたいと思っています。

 

(2)いまだ更地が多い荒井駅前の開発についてはどのように考えているか

荒井はまだまだ開発のポテンシャルが高いところで、開発途上と言っていいと思います。民間ベースでホールやホテルを作る動きや、公共機関では警察署の新設などが予定されています。そういった形で張り付きが始まっていけば賑わいが出てくると思います。今は建築単価が高止まりしてつらいところではありますが、アパートやマンションなど住宅系のさらなる張り付きも今後期待したいので、われわれとして誘導していく点だと思っています。

 

(3)乗客数が予想を下回っており、市民オンブズマンからは責任を問う声もあがっているが市長の受け止めを伺う

開業時の予測は採算ベースで一日8万人ですが、直近の月で5万7千人くらいだと思います。予測を下回っている状況ですが、地下鉄の沿線開発というのは時間がかかるものの、地下鉄の交通利便性の高さを考えると必ず達成できるものだと思っています。われわれとしては経済状況などいろいろありますが、しっかり沿線開発を行って一日も早く目標を達成できるように頑張りたいと思います。

 

(4)乗客数の目標達成のめどはいつ頃か

経済状況や施設などの張り付き状況にもよりますので、今具体的に何年何月と申し上げる段階ではないと思います。

 

(5)目標を達成できないことは織り込み済みだったということか

われわれとしては計画の認可、修正をいただいた時点で、計画をお出ししているわけですから、それに向けて最善の努力をすることに尽きると思います。

 

(6)いつまでも目標達成を目指しているというわけにはいかないのではないか。目標達成のめどを示す必要があるのではないか

行政の主体的な努力で建設する、例えば道路であれば、開業目標年度などを示すべきですし、示すことができるわけですが、沿線の総合的な開発ですので、3年でできるか5年でできるかをトータルで判断する材料は、われわれとしても持ち得ません。ただ乗客増の手立てはいくつかあるので、その一つ一つを丁寧に実行に移していくということだと思います。

 

(7)荒井と卸町周辺の開発にあたり、市が具体的に実施していくことについて伺う

仙台市が大きく関わっているものとしては、仙台工業団地の移転の問題があります。工業団地は今の状況の中で運営していくことにいろいろな課題があり、組合として長期的にこの問題に取り組んでこられたわけですが、新しい可能性をどのように地域の中で形にしていくかについては、仙台市のまちづくりとも大いに関係しますので、一緒に進めていくことになると思います。

また卸町については長年業務地域としてきましたが、地下鉄の利便性の高い地域になりますので、これからどう居住者を増やしていくか。ただ、一気に進めるといろいろな弊害が出ますので、都市計画のいろいろな規制をどう緩和していくかについて、地元の方々と話し合いながら、新しい時代のまちづくりに取り組んでいくことになると考えています。個別の施策としては、優良建築物に対する助成や、都市計画の規制によって利用できない土地に対する個別のご相談などを受けながら進めていくことになると思います。

 

(8)具体的なまちづくりは民間ベースを基本に進めるということか

まちづくりにおいて、行政は規制と都市インフラの部分を担うのに対し、上物をどう作っていくかという部分を民間が担うのは、東西線沿線に限らず基本的なことだと思います。仙台市としては、インフラ部分の大きなものとして地下鉄を作ったわけです。その上物部分で市が持つ手段は、規制の部分をどうコントロールしていくかということになります。

 

(9)東西線開業の効果について所感を伺う

市の施設では、八木山動物公園は大変利便性が高くなりました。ほとんどすべての月で前年度の来場者数を上回っており、大変利用が伸びた施設だと思います。数は承知していませんが、八木山ベニーランドも同じような効果が出ていると思います。

また、国際センターのコンベンション会場としての機能の強化という面で、コンベンション主催者の方々からも大きな評価をいただいています。例えば日本循環器学会学術集会のような大規模な会合もありましたが、地下鉄があるということで、今までのように大橋から国際センターまで車とタクシーが渋滞を起こすようなことはほとんどなくなったと聞いています。

一番町の青葉通側の人の流れがよくなっているという話も聞いていますし、朝市の来場者が増えたということもお聞きしています。以上が私の耳に入っている顕著な例だと思います。

 

(10)今後、東西線沿線開発が仙台市のまちづくりの中心になっていくのか

新しいポテンシャルを広げていく意味では、東西線沿線の開発はこれだけの投資をしている事業ですので、やはり中心的な課題の1つです。ただ仙台の街全体で見ると、昭和40年代くらいに造成された郊外団地の空き家の問題など、東西線の沿線開発とは違った課題を持つ地域もたくさんありますので、それらも併せて力を入れていかなければならないと思います。

 

(11)郊外の団地では公共交通機関がバスしかなく、バスの減便で団地の孤立も危惧されるが、このような地域の支援について伺う

郊外団地を含めた近郊地域、さらに奥の西部中山間地等の地域の足をどう確保していくかというのは大きな課題だと認識しています。交通局や都市整備局でワーキングなどを開催し、外部の方のお知恵もいただきながら勉強会を進めている段階です。ワーキングチームの勉強会でも、従来型の公共交通としてのバス事業で、採算をとりながら全てをカバーするのはなかなか難しいとなっていますし、私も全国どこの例を見てもそうだろうと思います。

それを補完していく代替交通として、NPOが運営するものやタクシー会社にお願いするもの、コミュニティバスなど、いろいろなものがあります。われわれとしても先進事例の採算性や住民の方にお力をいただく範囲、合意形成なども含めて勉強して、いずれ仙台でも、地域の特性にあったバス交通を補うネットワークをどのようにしていくかという話をしていかなければならないと考えています。

 

(12)現状では具体的な方策を示す段階ではないということか

まだ庁内的に勉強を深めている段階で、今地域に直接「こういう考え方でどうですか」とお話を持ちかける段階には至っていません。その前にパーソントリップ調査など、いくつか基礎的なデータも集めなければならないと思っていますので、もう少し時間がかかると思います。

 

(13)東西線開業前に市民団体から、パーソントリップ調査の結果を考えると、東西線の需要見込みは6万人程度ではないかと指摘されたが、当時市はその見込みを否定した。しかし、実際は5万7千人とこれに近い結果となった。このことを、どのように捉えているか

パーソントリップにも特性がありますので、どのデータがそう評価されたのか今詳しくは分かりませんが、現状の5万7千人というのは、私としてこれが上限だと思っているわけではなくて、むしろ開業時のスタートラインだと捉えています。パーソントリップは、その時点でどう人が動いたかを客観的に表していますが、将来を予測する調査ではありませんので、少し別の視点で考えていく必要があるのではないかと思います。

 

(14)東西線開業以降、高齢者を中心に市中心部への直行バスの要望があるが、バス路線再編の見直しについて伺う

東西線開業以降、特に若林区を中心に町内会等から中心部へ直行するバス路線の要望など、さまざまなお話をいただいていることは承知しています。今の路線は、開業前の地元の説明会でお話いただいたご要望などをそれなりに反映していますので、さらにどこまで可能かについては、開業1年の路線ごとの乗客数などをしっかり精査して、お答えしていきたいと思いますが、基本的に今までご説明してきたことの枠組みが180度変わるような再編はあまり考えられないと思います。今進めている方向で、例えば乗り残しがある問題などもご指摘いただいていますので、発着時間や時間帯の便数など実数を把握させていただきながら、実態に応じた調整をしていくということだと思っています。

 

(15)高齢者の足の確保として、バスを補完するような手段は考えるのか

地下鉄東西線の開業により、目の前のバス停から直接目的地に行けなくなったご不便感という問題と、仙台市の西部地域におけるバス路線の採算ベースが悪化している問題とは、本質的に違うところがありますので、それを一緒にすることはできないと思いますが、それぞれの地域の状況ごとに丁寧にお話しをさせていただくことになると思います。若林区には現にバス路線は走っていますので、いろいろと細かいところのご要望は出ていますが、地域交通の第2次段階という話とは若干違うと思っています。

 

(16)東西線は需要予測を下回っているが、単年度黒字化の達成や累積赤字の解消時期の目標の見直しについて市長の考えを伺う

平成32年に地下鉄東西線の再評価がありますので、それにあわせて必要であれば考えていくことはあるかもしれませんが、開業1年の今の時点ですぐ目標の変更に踏み出す考えは、現時点では持っていません。

 

(17)単年度黒字化や累積赤字解消の達成時期をいつ頃と見込んでいるのか

先ほどもいつ8万人になるのかという話がありましたが、それと同じで、現時点で目標の達成は早いに越したことはなく、それに向けて私も努力してまいりますが、明確にお示しできる根拠もありません。今の時点では何年度ということは申し上げにくい状況です。

 

(18)東西線の収支は1日8万人の乗客数を前提にしているのではないか。目標が達成できなければ市税が投入されるのではとの懸念が生じるがいかがか

東西線の運営に関しては交通事業の中でやっていくので、一般会計からの補助が即出て行くわけではありません。単年度赤字の部分は、起債や高速鉄道基金などで補塡(ほてん)していくことになりますので、一般会計ですぐに赤字を補塡していく制度ではありません。そのことは市民の皆さんに丁寧にご説明してご理解いただくよう、われわれとしても努めなければいけないと考えています。

 

(19)目標が達成できなければ市民が不安に思う。早い段階で事業計画の見直しなどを行い、市民への説明を行うべきではないか

地下鉄南北線の時も、当初計画の実数値にはなかなかならなかったわけですが、地下鉄事業は2~3年である程度数字的なものが出てくるものではないと思います。1年でも早くというのはそのとおりで、交通局もそれに向けて努力しますが、地下鉄事業全体としては南北線が好調であり、今すぐご心配いただくような懸念は少ないと思っています。市民の皆さまのご心配に対しては、そのことをしっかりご説明していくということだと思います。

 

(20)東西線が市税を投入して建設している以上、その財政的な見通しについて市民に説明する必要があるのではないか

ご説明としては、今私が申し上げたことを、さらに地下鉄事業の現状に即して詳しくお話させていただくということになります。南北線の場合もそうでしたが、長期的な沿線開発が進んではじめて地下鉄の乗客増が土台として持ち上がってくる経験もお話ししながら進めていきたいと思います。また決算議会でも地下鉄の収支構造を常にご説明し、市民生活に大きな不安を与える状況ではないことを説明していくということかと思います。

 

(21)需要予測を下回ったことに対する市長の率直な感想を伺う

今5万7千人くらいで需要予測の7割くらいです。予測を下回っていることについては残念で、われわれも頑張らなければなりません。震災という大きなことがあってまちが激変し、ある意味でまちがスタートしていくという状況も与えられた条件ですので、私としては沿線の方々とさらに協力して、頑張っていくように努めたいと思います。

この1年間ありがたかったのは、先日八木山動物公園駅で止まってしまった列車があり、誠に申し訳ありませんでしたが、これ以外に大きな運行事故もなく安定運行に務めてこられたことです。いろいろな気候や状況の中でも安定して使える交通機関という地下鉄の優位性を証明できたと考えています。これから冬場に向けて乗客が増えるよう努めていきたいと思います。

 

(22)需要予測が下回ったことと震災に関連性があるのか

震災でまちが激変して、東部地域において、かなり大きな人口移動があった点を念頭においたことでした。

 

(23)震災がなければもっと利用者が多かったということか

いろいろな要素がありますので、それは分からないことです。ただそういったことも私の頭をよぎりましたのでお話をしました。それだけが原因と言うつもりはありません。

 

(24)東西線の荒井駅周辺が南北線の泉中央や長町のようになっていく可能性について市長の考えを伺う

泉中央には北の仙台市域外のところも含めた後背人口のポテンシャルがありますので、荒井駅が泉中央と同規模のターミナル駅になることは難しいと思います。一方で、地下鉄が通ることによって、沿線にマンション誘導が起こるとか、地価下落の中でも沿線地価が下がらず、安定した地価、財産価値が担保されることなどは南北線沿線と変わらないのではないかと思います。

 

(25)東西線の財政運営をどのように考えているか

地下鉄の場合、基本的には乗車料収入によるわけですが、借金をいかに安定的に返していけるかが大きな柱だと考えています。東西線の基金など借金返済のためにこれまで貯金してきたものを適切に使いながら、乗客増につながるように努めていけるかだと思います。

 

(26)県議会議長が政務活動費問題で2代続けて辞任したことに対する所感を伺う

県議会で議長が2代続けて任期の途中で政務活動費の問題で辞任されることになったわけで、これは県民の信頼を大きく損ねるゆゆしい事態というべきだと私としては受け止めています。お一人そういう方がいらっしゃるだけでも十分大きな問題であって、その反省の上にスタートしたはずの議長が、また任期途中で同じ事態になったのは、県議会への信頼という意味で大きなことであったと思います。先般新議長が私の方にもおいでになり、ごあいさついただきましたが、くれぐれも信頼回復の先頭に立って頑張っていただきたいと私からもお願いをしました。そのように取り組まれることを期待しています。

 

(27)市議会の政務活動費のインターネット公開について市長の考えを伺う

今までは事務局に領収書を置いて、それを見ていただくということで公開していましたが、今回の事態を受けて議会でも今後の対応について協議される機関ができると聞いています。最終的な結論は出ていないようですが、これは議会全体が意識を持ってしっかり取り組んでいただかないと、形だけ決めてもどうしようもないというのが一つの教訓だと思います。まずは協議機関をきちんと設置して、全国の動向や自分たちの政務活動費の信頼確保としてどういう方策がいいのか、インテンシブに議論していただくことが望ましいと思います。

 

(28)政務活動費を後払いにするなどの方法もあると思うが、市長自身は政務活動費の在り方についてどう考えるか

基本は議員の方お一人お一人が自覚をしっかり持ち、政務活動費として使うべきものは何なのかを事前にはっきり分かっていていただくことだと思います。今回のパソコンにしても、いいと思う方と、そうではないという方と、ご意見が不分明な印象があります。まずは使える範囲をきちんと合意していただき、ファジーさがなくなるように詰めた話し合いをしていただくのが第一で、それが決まればその通り実行されているかどうかを確認する手段として、インターネットかそれ以外の方法が適当なのかということが出てくると思います。

後払いも一つの方策ですが、議員の方が自ら律することができないという前提に立つような感じもしますので、議員の方自身で律していただくべきものではないかと思っています。

 

(29)国の基準以下の放射性物質汚染廃棄物の試験焼却について一部の市民から反対の声も出ているが、どのように受け止めているか

ご要請もいただいており、内容も把握しています。放射性廃棄物ですので、ご心配の方が多くなるだろうとは思っています。われわれとしては、国が定めた基準の中でしっかり管理して行っていくものであることをご説明しつつ、具体にどう進められるのかその手順や対象の量、搬入の時期など具体の計画について、ご理解をいただけるように丁寧な情報発信をしていく、また丁寧なご説明をしていくということに尽きると思います。

 

(30)富谷市に仙台市の埋立処分場があり、富谷市民からも心配する声が出ていることについて、今後の対応を伺う

富谷市にある埋立処分場には、基本的に仙台市で出た一般ごみと事業ごみの埋め立てをお願いしています。埋め立て場周辺の皆さまにはこれまでも例外的なもの、例えば仙台市にあった国の基準以下の放射性物質汚染廃棄物の焼却や、大和町のごみを引き受けた場合にもご説明をしています。基本的なもの以外の部分を実施する場合は、どういう条件でどのように実施していくのかご説明したいと思っています。

 

(31)今回も埋立処分場周辺住民に対する説明を行うということか

これまでも埋立処分場周辺の住民の皆さまには、仙台市の通常の埋め立て業務以外のものでお世話になる必要がある場合は、こういうものをこういう事情で埋め立てますのでよろしくお願いしますといったようにご説明をしてきました。今回も具体に実施するものが、仙台市の通常業務でないものになった場合は、ご説明は必要だと思っています。

 

(32)説明会を開催するのか

そうです。今までは住民の方にお集まりいただいてご説明をしていたと思います。

 

(33)試験焼却をする場合には富谷市の埋立処分場周辺住民への説明会を開催するということか

私としてはそう思っていました。

 

(34)仙台市民への説明会の予定について伺う

まだ県と具体の手順、どう進むのか、どのくらいの総量を試験焼却とするのかの話が具体に固まっていません。それらの数値が無いと、あまりにも漠としたお話しかできません。現状では県がこの前出された資料の説明しかできませんので、もう少し具体のご説明ができる段階のほうがよいと考えています。

 

(35)汚染廃棄物の試験焼却について、仙台市における検討状況を伺う

具体的に試験焼却をする場合、知事は全ての焼却場で同一の条件で、同一の進め方をということをお話されていましたので、それがどのように同一になるのかなど、われわれとしてはもう一段階具体的なお話を聞かせていただきたいと県にお願いしているところです。

市町村の住民説明会については、それぞれの自治体でそれぞれの状況があると思いますが、仙台の場合は市内で既に同じようなものを焼却しておりますので、焼却をしますということだけでは新たな説明会にはならないと思います。ですから、もう少し具体のことが分からないといけませんので、それについて県と情報交換をしている段階です。

 

(36)仙台市内で県主催の説明会が開かれているということはあるのか

県が単独で説明会を開くということは、恐らくどの自治体でもないと思います。本市が関知しているところでは説明会は開催されていません。

 

(37)12月下旬の市町村長会議の前に県から具体的な説明があるという認識か

今いただいているお話は総論ですので、もう少し具体的なお話をいただかないと、私も市民の皆さまや議会に対してご説明をしていく時に、総論だけをもって即断するのはさすがに難しいと考えています。

 

(38)市長は指定都市市長会の災害復興特命担当市長だが、今回、熊本地震での対応に関する検証作業において各都市で受援計画を策定することになった。その必要性と、全ての政令市が作成する意義、受援計画作成に向けた今後の進め方について伺う

なぜ受援計画が必要かということです。今回、私どもが熊本に行き避難所の支援などを行いましたが、当初、避難所運営を将来的にどのようにしていくかというイメージが、熊本と仙台ではかなり違っていました。

仙台では被災当初は行政職員も避難所に行きますが、なるべく早く町内会で自治組織や運営委員会を作っていただいて、そこを中心に避難所の役割分担や物資の分配などについて住民の方にご協力いただいて、われわれ行政職員は連絡員は置きますが、災害復旧業務にマンパワーをシフトさせるという共通の理解でやっていました。今回、仙台市の職員が熊本市に行って戸惑ったのは、熊本市の場合は、住民組織に運営を移行していく考えが始めの頃少し乏しかったので、派遣された職員は「一体いつまでわれわれが全面的に運営する状態を続けるのか」「ある程度続くことはいいが、将来移行していくことに関して、熊本市から住民の方に発信されていないのはどうしてか」など疑問が生じ、支援業務をしていてもイメージが共有できないことでもどかしかったという声がありました。これはなぜかということを考えると、受援計画として、被災時にこういう支援を受け、それに対して共同でどういうステップを踏んで復旧を進めるか、確認できるものがなかったために、一からそのことを話し合わなければいけなかったことがあると思います。

また物資の搬入についても受援計画が必要で、熊本地震のときくらいの規模の物資を全国から受け入れるとすれば10tトラックが入れて、横付けして後ろから物資を出して前から出ていくような回転スペースが必要です。そうした場所を、予備の候補地も含めて当初から設定されていれば、われわれもそこを目当てにいろいろなアドバイスができますが、今回、熊本市は残念ながら、そういう状況を想定していなかったので、一番奥の狭いところにまでトラックが入り込んでしまい、にっちもさっちも行かなくなったことがありました。

今回起きたような混乱を起こさずスムーズに支援して、被災された方々がスムーズに次の生活のステップにあがっていけるようにするためには、支援する側とされる側の双方のイメージを共有するものとして、受援計画が必要だというのがわれわれの考えです。このことは神戸市や新潟市など今まで大規模災害を経験した自治体からも全てご賛同いただいて、他の都市も「そうだね」ということになりました。政令指定都市としては、作っている市と作ってない市があると、職員間の意識に差が出てきてしまい、それが受援側になっても支援側になってもミスマッチを引き起こしますので、全ての市で作るのがベストだろうということになったわけです。

具体の進め方はこれから事務レベルで協議していきますが、来年3月に国がガイドラインを作りますので、そのガイドラインを元に各市が計画を作って、それを防災担当が持ち寄って、お互いの違いがなぜ生じているのか、ここはこういう方がいいんじゃないかとか、他の市ではここまで書いているのでもう少し書き込んだ方がいいとか、すり合わせていくイメージでいます。その辺は、担当課長レベルで具体的に相談していくことになると思います。

 

(39)東京オリンピック・パラリンピックの開催地候補だった長沼ボート場が落選したが、所感を伺う

長沼が開催地にならなかったことは、われわれとしても残念に思っています。宮城県市長会としても、市長会を挙げて長沼がオリンピックの開催地に選ばれるようにと思っていましたので、本当に残念です。

そうした中で、キャンプ地としてであれ、何であれ、せっかくオリンピックに向けて地元の方も熱意を持って取り組もうとされた、その熱意が何らかの形で生かされるような手立てを考えていただけると嬉しいと思います。

 

(40)村井知事が4期目の知事選出馬に意欲を示しているが、来年の市長選に対する市長の考えを伺う

復興後の新しいまちづくりや、東西線のさらなる乗客増につながるようなまちづくり、少子高齢化の中で街のシステムの再編のようなものを含めた高齢化への対応とか、特に少子高齢化の方は全国の動きに比べ、やや取り組みが遅れてきたかもしれないので、そのようなことに順次力を入れていきたいと思っています。3選については一日一日を丁寧にやっていくということで、今すぐ3選に向けて何かというような考えはございません。


仙台市長 奥山 恵美子