ページID:5903

更新日:2016年9月20日

ここから本文です。

園芸のきほん

土を知ろう

美しい花を咲かせたり、緑をいきいきさせるには良い土作りが何より大切。土について知ろう。

よい土とは?

根っこが育つには空気と水が必要。土のつぶとつぶのあいだにすき間があり空気が十分ふくまれていて、水はけがよく、それでいて適度に水をたもっている土がいいんだ。雨がふったらぬかるみ、天気が続くとカチンカチンに固まってしまうような所では植物はそだたない。

いろんな土

園芸にはいろいろな土が使われる。どんな土があるのか見てみよう。

画像/いろいろな土

左から

【鹿沼土〔かぬまつち〕】
栃木県鹿沼地方でとれる火山性の土で山野草の鉢植えやさし木によく使われる。

【赤玉土〔あかだまつち〕】
赤土を高温で焼いて粒状にしたもの。通気性、保水性がよく、ばい菌がいないので鉢植えの基本用土とされる。

【赤玉土大粒〔あかだまつちおおつぶ〕】
赤玉土の粒の大きなもの。水はけがよい。

画像/いろいろな土2
左から

【腐葉土〔ふようど〕】
クヌギ、ケヤキ、カシ、シイ、コナラなどの落ち葉を積み重ねて腐らせたもの。土中の空気と水を適度に保ち根っこをいきいきさせる。

【軽石〔かるいし〕】
水はけをよくするため植木鉢やプランターの底にしく。

【バーミキュライト〔ばーみきゅらいと〕】
蛭石を高温で焼いたもので、金属のような光沢がある。保水、排水ともによく、無菌なのでさし木などにもつかえる。

基本の土

園芸店やホームセンターでは袋いりで売られている園芸の土。
でもじぶんでまぜるとずっと安くたくさんできるよ。

画像/基本の土

腐葉土:赤玉土
3:7

この配合が、だいたいどんな植物にもあう基本の土なんだ。

肥料いろいろ

自然界では特別肥料をやらなくても植物はそだっているのに、庭や鉢植えでは肥料をやらないと弱ってしまうことがある。
どうしてなんだろう?

その理由は…

  • 自然界では樹木・雑草などの生態バランスがとれていて落ち葉や昆虫の死がいなどが腐って再び養分として再利用されている。
  • 園芸植物は品種改良されているものが多く雑草にくらべて生命力がおとる。
  • 鉢植えやプランターは限られた土のなかでそだつので養分が足りなくなる。

こんなとき足りない養分をおぎなうために肥料をやるんだ。

画像/いろいろな肥料

左から

【消石灰(しょうせっかい)】
【苦土石灰(くどせっかい)】
肥料ではないが酸性の土を中和するときに使用する。

【化成肥料(かせいひりょう)】
工場で化学的につくられた肥料、はやく効くものやゆっくり効くものなど、さまざまな種類がある。書いてある注意書きをよく読んでつかおう。写真は粒状化成肥料の代表的なもの。

タネのまきかた

まいたのになかなか芽がでなかったり、芽がでてもすぐに枯れてしまったり、タネまきは失敗の多い作業です。ここで基本をまなびましょう。

芽が出るには

タネが芽を出す条件は水と空気と温度と光なんだ。これらの条件があえばタネは芽を出してくれるよ。

画像/芽が出る条件

いつまくの?

春まきと秋まきのたねがあって、詳しくはタネの袋の説明を読むといいんだけど、仙台はすこし寒いのでちょっと時期をずらしたほうがいいみたい。

そこで目安になるのがサクラの花の咲くようすなんだ。農家の人もタネまきのめやすにしているんだよ。

画像/桜の開花時期

どこにまくの?

タネの大きさや性質によって、まき方を変える必要があるんだ。一般に大きなタネは庭や畑に“じかまき”して、

小さいタネは箱や小さめの鉢にまいて苗づくりをしてから庭に植える。でも植えかえが苦手な植物は小さくても“じかまき”するんだよ。

ポイント

タネまき用土

保水性と通気性がよく、清潔で雑草のタネなどが入っていないものが望ましいのでピートモスとバーミキュライトを等量まぜたものなどがつかわれる。

どうやってまくの?

タネの大きさや性質に応じて“点まき”、“すじまき”、“ばらまき”のまき方をつかいわける。

タネのいろいろなまき方

画像/点まき

比較的大きなタネや間隔を決めて植えたいときに使います。1カ所に1~5粒ほど植え、早めに間引いて1カ所1株にします。

画像/すじまき

小さなタネを植えるときに使います。板きれなどですじをつけ二つに折った紙などでまいていきます。

画像/7ばらまき

たいへん小さいタネなどにつかう方法です。まいたあとは軽く押し付けるだけでいいです。

まく深さは?

タネをどのくらい深くうめるかは、光が関係している。光が好きなタネは浅く、反対に光がきらいなタネは深くうめるんだ。

普通のタネは自分の大きさのおよそ2倍の深さにうめるといいよ。

画像/タネもまく深さ

まいたあとは?

タネをまいたら水をかけよう。タネが発芽するとき、水分がもっとも大きなはたらきをするんだ。

水分が足りないと発芽が遅れたり、少し芽がでてもそだつのがにぶってしまう。しかし多すぎても酸素不足になって発芽できない。

なかなか芽を出さないからといって、さらに水をかけることは禁物だよ。芽を出すまでは土の表面が乾かないていどに水やりするのがコツなんだ。

ポイント

暖かいのが好きなタネをまいて水をやったらビニールやラップでおおってやるといいよ。

お問い合わせ

建設局百年の杜推進課

仙台市青葉区二日町12-34二日町第五仮庁舎4階

電話番号:022-214-8389

ファクス:022-216-0637