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更新日:2022年4月27日

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発表項目以外の質疑応答(令和4年4月26日)

令和4年4月26日

津波浸水想定について

Q1

宮城県で5月10日に新たな悪条件下での最大級の津波が襲来した場合の浸水範囲を公表するということで、昨日も記者会見でこれまでの東日本大震災の想定を超えるような想定が出そうだということで知事が言及されています。なぜ5月10日かという話で首長とか各関係者に事前に連絡をしながら公表するという話だったと思うのですが、郡市長にはもう既に説明があったのかというのが1点と、もう1点は今回の津波浸水域がこれまでの震災の想定を超えるようでしたら、今せっかく東部沿岸のにぎわいづくりにいろいろ今年仙台市として力を入れているわけなのですが、それに結果的に水を差す形になってしまうと思うのですが、そちらに対して市長はどのようにお考えかご所感をお伺いしたかったのですが。

A1

新しい津波防災地域づくりを進めるための法律が作られて新たな検討が始まって、県から内々に説明は受けているところです。今回の浸水想定というのはどんな場合でも命を守るというのが一番大切なことですから、ありとあらゆる事態に備えられるように準備をしなくてはいけないという基本的なところはあるわけです。今回は例えば防潮堤が決壊するですとかあるいは潮位が最高位にあるですとか、さまざま悪条件が重なったときにこのような状況になるだろうという大変厳しいシミュレーションに基づいて浸水区域を想定しているということだろうと思います。ですから今おっしゃられたように東日本大震災よりも厳しいものだろうと認識をしています。沿岸の自治体にとっても大変大きな影響が生じると思っています。このため新たな想定の目的ですとか内容については地域に対して本当に丁寧に丁寧に県と共に説明を行っていかなくてはいけないと思っております。併せて法の趣旨に基づいて、何としても命を守っていくのだ、とにかく逃げて命を守れということを、そういう観点で本市の避難計画というのももう一度練り直し、避難施設についてもある程度検討していかなくてはいけないのではないかと考えているところです。

 

Q2

避難計画、あとは避難施設の再検討もあり得るという話だったのですが、そうすると東部沿岸地区の昨日も藤塚地区のにぎわいづくり検討会が始まったわけですが、そういったにぎわいづくりのプランについても影響を与えるということになるのでしょうか。

A2

これは新たな地震、津波が最大規模で発生した場合の浸水想定ということになります。常日頃からそれに備えて準備は怠るべきではないと考えておりますけれども、常日頃の暮らしの中ではにぎわいはもちろんつくっていかなくてはいけませんし、まちづくりもそういう意味では一緒になって進めていくべきだと思っております。水を差すということにはならないと認識はしております。ただ万が一の場合に備えて本市でも新たな避難計画を作ることになるだろうなと想定しているところです。

 

Q3

先日市長もご出席されたと思うのですが、アクアイグニスが先週完成されてお披露目会がありました。私も日曜日に行ってみたのですが、にぎわいはあったのですが、県道塩釜亘理線がいつもといえばいつもなのですけれども1車線でだいぶ車が混んでいまして、東部沿岸のにぎわいと考えると、そこがいつも混んでいるというのは、いつも渋滞が起きているというのは、なかなか今後のにぎわいの壁にもなるのかなというのと、今後津波の新たな想定も出た場合、実際津波警報が出た場合の円滑な避難にも差し支えが出てしまうのかなという印象を持ったのですが、市長はそのあたり現地に行かれてみてどのようにお考えになられたのか、もしくは実際もう既に何か対策を考えていらっしゃるのか、お伺いしたかったのですが。

A3

今お話しになられたのは復興道路としてのかさ上げ、第2堤防の代わりにもなり得る道路として整備をしたものでございます。これは第2堤防としての役割はこれからも果たしていくものだと認識をしております。今おっしゃったように、だいぶ交通量も増えているというのは事実だとは思いますけれども、新たに何かを整備するということ、財源も限られておりますしやはり基本はそういったような大きな災害が起きたときにはとにかく命を守るということで、それぞれお一人お一人がその自覚を持って認識を持って避難をするということなのだと思います。車で避難をするというよりは、歩ける人たちは走れる人たちは徒歩でというのが基本的なところだと思っているところでございますし、そのように避難の丘なり避難タワーなりも設備を整えてきたところです。今回の新たに想定される浸水区域がどのようになってくるかによってそれらについても多少の見直しは必要だろうとは考えているところですが、大がかりに次に何かの施設を造る、つまり堤防をさらに高くするということはとてもなかなか考えにくいことではないかと私自身も思っています。今ある整備をしたものの中で、それでもそれを越えるということであるならば、いかに迅速に避難に結び付けるかということについてさらに住民の皆さま方とお話し合いをした上で迅速化する避難に向けて取り組みを進めたいと考えます。

 

Q4

県の浸水想定が出た段階で避難計画の見直しも必要になるだろうということをお話しになりましたけれども、今後新たな避難計画の策定についてのスケジュール感、あるいは年度内には策定したいとかそういった一定のスケジュール感みたいなものがありましたらお願いします。

A4

県が5月10日に発表予定だと聞いておりますけれども内々に知らされているものについては、沿岸自治体、あの東日本大震災の大きな被害を受けて、それぞれがかさ上げをしたり堤防を新たに築いたりまちづくりを進めてきたところです。そしてそれを超えて被害が想定されるということであるならば、住民の皆さま含めて丁寧に説明をしていかなくてはいけないということもございますし、どの程度どういうふうに避難施設を位置付けていくのかというのはこれからのことになりますので、急いでということにはなるのでしょうけれども、まずは県の発表そして地域の皆さま方への丁寧な説明というのを経た後での話になろうかと思います。

 

Q5

今もこの間ずっと震災後のさまざまなまちづくりを進めてきたというお話をされましたけれども、これも国の法律でそういった最悪の事態を想定して津波の浸水想定を出さなければいけないということがもう全国一律で都道府県への義務として課されている法律に基づいたものだと認識しています。例えば全く地震への備え、津波への備えが震災後あまり進んでいなかった自治体とかに対しては、それで最大級の津波を想定しなさいという国の呼びかけは分かるのですけれども、東日本大震災の被害を受けてそれの反省を下にまちづくりをしていた岩手、宮城、福島といった被災地の自治体にとっては、東日本大震災を経て津波に強いまちづくりを進めてきたのにここでもう一度、10年を過ぎて改めてさらに高い津波が来るということで、これまでのまちづくりとの整合性みたいなものも問われ得ると思うのですけれども、その点国の制度設計と被災自治体のまちづくりとの在り方といいますか、整合性みたいなところはちょっと抽象的で恐縮なのですけれどもどのように捉えていらっしゃるでしょうか。

A5

まず、この地域は何度も大きな津波が押し寄せてきたわけですね。そしてそのたびに被害を受けながら再生を図ってきた地域であるということはご承知のとおりです。東日本大震災は千年に一度の地震と津波と言われました。あれは貞観の地震、津波のことが想定されていたからだと思いますが、その間どこまでどういうふうに津波が入ってきたのかということについて知見が積み上がっていなかったということの反省もあって、今想定される最大限の状況で対応するということが一方である中、(地震、津波の規模が)L1、L2と言われる百年に一度という形で対応するということも含めた上でのまちづくりになったわけです。残念ながら全てのものに対応するためには、例えば田老町のように大きな堤防もありましたけれども、それも乗り越えるような津波になったところもあったわけですね。基本的にはやはり逃げる、大きな地震があったらば大きな津波も来るということを想定してそれぞれ命を守るために逃げるということを徹底するということが重要なのだと思います。釜石の津波てんでんこということも東日本大震災のときに注目を浴びたと思います。それぞれが自分たちの思いで避難行動を取るということが結果的に全体の命を救ったということだったと思うのですけれども、そういう意味で避難行動を取る、避難に結び付けやすい施設も造るし、そしてまた一人一人がそのことを実行していただく、日頃の訓練ですとか啓蒙(けいもう)というのは重要だというふうに、施設よりもまさにその点が重要だと私は考えております。

 

新型コロナウイルス感染症関連

Q6

現状の仙台市のワクチン接種率、ホームページだと4月20日現在が最新かと思うのですが、現状どこまで、さらにもう少し最新のものが今どこまで進んでいるかというところと、10代、30代、若い世代の方がちょっと進んでいない状況だったかなと思うのですが、その辺の世代ごとの進んでいる、進んでいないというところの見方について教えてください。

A6

(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)

ホームページ上は今お話がありましたとおり4月20日現在の数字がアップされておりますけれども、一番最新ということで昨日4月25日現在のワクチン接種の状況の数字を少し申し上げますと、全体として全人口を母数に取った接種率で申し上げますと46.3%、これが高齢者をそこから抜き出しますと65歳以上の人口を分母にしました接種率で申し上げますと89.3%、ほぼ9割という状況です。あと高齢者以外の方、例えば50代で申し上げますと53.7%、40代が37.5%。今お話のありました20代、30代ですけれども、例えば30代は29.9%、20代は27.8%ということで、これまでも繰り返し申し上げておりますけれどもまだ3回目の接種券というのは全員に着いているわけではありませんので、数字としてこういった若い人の率が相対的に低い率になっておりますけれども、若い方も少しずつ接種の状況が伸びてきていると捉えておりますし、これも繰り返し申し上げておりますけれども、私どもは若い方に接種していただきやすい環境ということで平日の夜間とかあるいは休日の接種会場を用意したりとか、あるいは既に発表しておりますけれども5月からはファイザーの集団接種の会場を各区に設定したりとか、あるいは宮城県も先週発表しましたけれども大規模接種会場でゴールデンウイーク期間中、祝日も含めまして毎日接種の用意をしております。そういった環境を整えまして若い方も含めまして接種が進むようにということで私ども取り組んでいるところでございます。

 

Q7

市長に併せて改めてお伺いしたいのですが、4回目の接種についてなのですけれども、こちらについて、国の方から何か準備に関するところで今情報があるかというところと、あと3回目の(接種)間隔を5カ月と短くするというお話もあろうかと思うのですが、その辺まずお話が入っているかと、それを受けて仙台市として対応が何かこれから変わるところがあるか教えてください。

A7

4回目の接種についていろいろ報道がなされているのは承知をしております。国の方では明日、予防接種・ワクチン分科会が開催されるということで、その後専門家のご意見を聞いた上で結論をまとめ、そしてあといろいろと自治体にお話が来るのだと思っております。今のところ正式な情報というのは入ってきていないところでして、いずれにしても国の方針が定まったらばすぐに対応できるように準備だけは進めているところです。

 

Q8

ゴールデンウイークを間近に控えてこれからまた人流も増えてくると思います。なかなか新規感染者(数)が高止まりで下がるかなと思ったらまた上がったりとか一進一退の状況が続いています。その現状認識と、ゴールデンウイーク、人が動くということで、市長として呼びかけ、気をつけてほしいこと、そのあたりがあったらお伺いしたいのですが。

A8

なかなか難しいですよね。少なくなっていくのかなという兆候がありそうでまた増えてくるというようなこと、行きつ戻りつという状況だと思います。4月18日の週に本市で採取した検体でのスクリーニング検査ではBA.2系統のオミクロン株が71%と7割を超えたということでございます。やはり拡大は警戒をしていただかなくてはならないのではないかなと思っております。これからゴールデンウイークが始まりますけれども、ぜひお出かけになられる方々、そしてまた久しぶりにご友人ですとかご家族が戻ってこられる皆さま方、それぞれぜひ感染予防対策はしっかりと継続してお取り組みをいただくということをお願いしたいと思います。またワクチンの接種券も届いているという方はぜひ接種を早めに受けていただければありがたいなと思うところです。

 

Q9

再拡大防止期間が連休の終わりまで続いています。この状況が下げ止まらないで高止まりが続くと、これも延長しなければいけないのかなどうなのかなと。どのようにお考えでしょうか。

A9

全国的な動きを見てもやはり行きつ戻りつという自治体が多いなと思いますし、これが若手の方々のワクチンの接種が進むとまたどういう状況になってくるのか。昨年高齢者の方含めて全年代の皆さんたちがワクチンを接種したときに(新規感染者数が)ぐーんと減ったわけですよね。そういうような状況になるのかどうなのか。そこも見ていかなくてはいけないと思っております。まだ5月15日の(期間)終了を前に今軽々にこうではないかということを申し上げる材料も何もないので申し上げられませんけれども、ただ皆さま方にはこういう状況ではありますので、それぞれできる対策はお取りいただいた上でゴールデンウイークをお過ごしいただきたいと申し上げたいと思います。

 

Q10

ちなみに郡市長はゴールデンウイークはどのように過ごす予定ですか。

A10

皆さまどういうふうに過ごされますでしょうか。私はゴールデンウイークの間も幾つか公務が入っておりますので、そちら公務を優先にさせていただきたいと考えているところです。

 

Q11

なかなかこういう状態だと市長の立場だと言いづらいと思うのですが、例えば県外に旅行だとかもしくは県外に公務だとかというご予定とかは特にという感じですか。

A11

この間のところで公務で県外に出る予定はございません。仙台市内での公務に顔を出させていただく予定を組んでいるところです。

 

Q12

ワクチンが打てない年齢、12歳以下だったり、クラスターが最近も保育施設だったり結構集中しているかなと思うのですが、そのあたりへの何か対策だったり周知だったり、その辺何か仙台市として取り組みがあるのか、もしあれば教えてください。

A12

小さいお子さん、マスクの装着が難しいお子さんたちの通っている施設でクラスターというのも幾つか例もございました。保育施設で保育士の方々、施設運営されている方々も大変ご苦労されていると思いますけれども、これからゴールデンウイーク期間中、保育園等も休みになるケースも多いのだろうとは思います。それぞれのご家庭でもぜひ注意をしていただいてお過ごしをいただきたいと思います。本市で何か特別こういうことをということは今具体的に申し上げられる状況にはありませんけれども、何か保健所の方で検討していることがあるか、あるいは子供未来局で保育所等々に何かこういうことをということを改めて伝えているか確認はしておりません。ただこれまで同様に感染防止対策というのはそれぞれの施設運営者の方々がすごく気を利かせながら気を付けてくださって対応していただいているものと思います。これまで同様頑張っていくしかないなと思うところです。

 

(保健所副所長)

保育所等々につきましては改めて何か徹底するようということはございませんで、常日頃から換気だったり手洗いの励行、あと消毒だったりについては常日頃から徹底しております。ただなかなかマスクを着けられないという子どもたちもいらっしゃることから感染が一定程度広がってしまっているというような実情がございます。対策についてはできることを常日頃からやっているというような状況でございます。

 

Q13

先ほど市長が(オミクロン株の)BA.2系統が7割を超えているという話ですけれども、これは仙台市の感染がBA.2系統に置き換わったと見ているのか、市長はどう思っているのでしょうか。あとその71%というのは、これは多分保健所さんだと思いますが、期間はいつからいつの割合なんでしょうか。

A13

71%、4月18日の週に採取した検体でのスクリーニング(検査)ですけれども、これはほぼ置き換わってきていると。前の週はたしか6割近くだったと思いますから、また上がっているのだなということでBA.2系統に移っているということが実際だろうと私は認識をしております。

 

(保健所副所長)

BA.2系統のスクリーニングの検体でございますが、今市長から申し上げましたとおり、4月18日から1週間、24日までに採取した検体からのスクリーニング検査によるものでございます。

 

仙台市における医療のあり方に関する検討会議について

Q14

先日の常任委員会で、(仙台市における)医療のあり方に関する検討会議が5月に設置するという方針が示されました。仙台市としてはこちらの議論について、そもそも話が戻れば4病院のことについて再編構想への疑問点を3月に出しましたが、この(仙台市における)医療のあり方に関する検討会議の議論を踏まえてさらなる一手、例えば対案とかを出すようなイメージなのでしょうか。それともまたその4病院の話とは完全に分離するようなイメージなのでしょうか。狙いを市長のお言葉からお伺いしたかったのですが。

A14

これは新たな医療について構築をしていく計画に反映させていただきたいという思いで、仙台の医療圏の状況についていま一度話をしていただこうと思い設置をするものでございます。これはもちろん4病院の問題について全く触れないでこの医療圏の今後の状況というのは考えられないとは認識しております。総体的に見た上での検討になろうかと思います。

 

Q15

そうすると議論次第では県に対案とかを出されることもあるということなのですか。

A15

今回懇話会の中でも幾つか議論が出てまいりました。4病院の統合、再編ということによらずに今後どういうふうにあるべきかということについて、幾つかお話があったと思っております。例えばもう既に急性期病床よりは慢性期の病床の不足をどういうふうにしていくのかですとか、それからまた救急(医療)についても歩いて救急に行くということについて、当事者としてどういうふうに考えるべきなのかですとか、あるいはさまざま課題として挙げられたことがあったと思うのです。それも含めて仙台市民の皆さま方の安心できる医療提供体制を整えていくためにどういうことが望ましいかということのご議論をしていただきたいと考えております。その上で県に対して、県のそもそもの計画に反映させるものにつながるところだと考えておりますので、その中で出てきたもので4病院についてどういうふうに整理していくのかということについて、そこだけ特化してということになるかならないかはまさに議論を進めていく過程の中で見えてくるのかなとは思うところです。

 

仙台市長 郡 和子