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更新日:2023年3月4日

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青果部市況概要_令和元年(平成31年)

1.蔬菜

1月

総入荷量は,前年同月とほぼ同量の入荷であった。品目別では,暖冬で穏やかな天気が続いたことから大根・レタス・ピーマンが前年同月比の120~130%増となったが,前進出荷と干ばつの影響でキャベツが前年同月比の15%減,西南暖地の茄子が25%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比60円安となった。品目別では,不作の北海道産玉葱と馬鈴薯は前年度並みの入荷量を確保したが,価格的には前年同月比の120%高となった。反面,暖冬続きで鍋需要が落ち込み,大根・白菜は前年同月比の70%安,人参・葱・法蓮草・レタスも前年同月比の30~40%安となるなど,蔬菜全体としても前年同月比の20%安で推移した。

入荷数量 8,716トン(前年同月比:100%)

平均価格 239円(前年同月比:60円安)

2月

総入荷量は,前年同月比1%減となった。品目別では,暖冬の影響でレタスが前年同月比の140%増,ピーマン・里芋が前年同月比の110~120%増となり,他の品目についても前年同月並みの入荷となった。

平均価格は,前年同月比63円安となった。品目別では,暖冬の影響で鍋物の需要が少ない等、蔬菜全体として荷の動きが悪く,白菜は前年同月比の80%安,キャベツも前年同月比の60%安,大根・人参・葱・法蓮草も前年同月比の40~50%安と,旬の蔬菜が軒並みに安値となった。

入荷数量 8,715トン(前年同月比:99%)

平均価格 224円(前年同月比:63円安)

3月

総入荷量は,前年同月比9%減となった。品目別では,3月上旬の降雨や前進出荷の影響で大根・レタス・トマトが前年同月比の20~30%減となり,キャベツ・玉葱・里芋が前年並みの入荷とはなったが,他の蔬菜も前年並み又は数%減の入荷量で推移した。

平均価格は,前年同月比26円安となった。品目別では,ひね物が多かった人参・白菜・キャベツが前年同月比の50~60%安,宮城県産の出荷が終盤となった葱・法蓮草が前年同月比の20~30%安,大根も30%安となったが,サラダの材料として需要が多いトマト・玉葱・胡瓜・ピーマンは前年同月比の110~120%高であった。

入荷数量 10,019トン(前年同月比:91%)

平均価格 213円(前年同月比:26円安)

4月

総入荷量は,前年同月比1%減となった。品目別では,九州産玉葱が生育良好で大玉傾向のため前年同月比140%増,宮城県産中心の法蓮草も前年同月比の120%増となった。しかし,暖冬の影響で前進出荷されていたため,白菜が前年同月比の30%減,キャベツが20%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比11円高となった。品目別では,人参の入荷量は前年同月と概ね同じであったが価格は前年同月比の45%安となった。しかし,大根・レタス・ピーマン・玉葱・甘藷は前年同月比の120%高であった。

入荷数量 10,777トン(前年同月比:99%)

平均価格 225円(前年同月比:11円高)

5月

総入荷量は,前年同月比11%減となった。品目別では,春先の干ばつと低温の影響でキャベツは前年同月比の35%減,人参・白菜・レタスは前年同月比の20%減となったが,セルリは前年同月比の125%増の入荷となった。

平均価格は,前年同月と同額であった。品目別では,入荷量の少なかったキャベツは前年同月比の145%高であったが,同様に入荷量の少なかった白菜は前年同月比の20%安,前年と同程度の入荷量にも関わらず葱・法蓮草は前年同月比の20%安であった。

入荷数量 11,403トン(前年同月比:89%)

平均価格 205円(前年同月比:0円)

6月

総入荷量は,前年同月比5%減となった。品目別では,5月が旬のラッキョウが主要産地である高知県の出荷が6月にずれたため前年同月比の120%増,玉葱は九州産の順調な入荷で前年同月比の110%増の入荷となったが,干ばつや雹被害等により,和歌山県産の梅や宮城県産の小松菜等が前年同月比の30%減,梅雨入や気温高の影響等で白菜・馬鈴薯・甘藷等が前年同月比の20%減となるなど,他の蔬菜においても前年同月比の90%前後の入荷で推移した。

平均価格は,前年同月比2円安となった。品目別では,入荷量が減少した馬鈴薯は前年同月比の190%高,甘藷は140%高,人参は120%高となったが,入荷量の多かったラッキョウが前年同月比の30%安,気温が高めの影響で需要が伸びなかった大根・白菜・レタス類は前年同月比の10~20%安であった。

入荷数量 10,943トン(前年同月比:95%)

平均価格 207円(前年同月比:2円安)

7月

総入荷量は,前年同月比3%増となった。品目別では,生育の順調な玉葱・馬鈴薯が前年同月比の120~130%増,大根・人参・法蓮草も前年同月比の110%増となったが,7月上旬からの日照不足の影響で果菜類の胡瓜・トマト・茄子や甘藷において生育の遅れが見られ,前年同月比の20~30%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比21円安となった。品目別では,入荷量の少なかった甘藷は前年同月比の140%高,茄子・里芋も120%高となったが,入荷量の多かった大根・人参は前年同月比の30%安,入荷量は前年並みであるにも関わらず,サラダ需要が少なかったキャベツやレタスは前年同月比の30%安であった。

入荷数量 10,211トン(前年同月比:103%)

平均価格 208円(前年同月比:21円安)

8月

総入荷量は,前年同月比3%増となった。品目別では,7月中旬までの低温・日照不足により法蓮草は前年同月比の30%減となったが,トマト・ピーマンは,7月下旬からの高温により成長が回復し,前年同月比の120~130%増,玉葱も大玉傾向となり,前年同月比の110%増となった。

平均価格は,前年同月比31円安となった。品目別では,入荷量が多かったトマトは前年同月比の40%安,入荷量は前年同月並みであったが需要が少なかった大根・人参・白菜・葱・セルリが前年同月比の30%安となったが,法蓮草・里芋・甘藷は前年同月比の120~130%高となった。

入荷数量 9,766トン(前年同月比:103%)

平均価格 206円(前年同月比:31円安)

9月

総入荷量は,前年同月比5%増となった。品目別では,玉葱は主産地の北海道産が豊作のため前年同月比の130%増、天候の回復に伴い人参・キャベツ・胡瓜・茄子・ピーマンが前年同月比の110%増となったが、植え付けの切り替えが上手くいかず品薄となったトマトは前年同月比の20%減、需要低迷のため入荷調整の馬鈴薯も前年同月比の20%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比34円安となった。品目別では,白菜・レタス・里芋は前年同月比の110%高となったが,高温障害と降雨による品質低下により大根・人参・葱は前年同月比の30%安となった。

入荷数量 10,406トン(前年同月比:105%)

平均価格 202円(前年同月比:34円安)

10月

総入荷量は,前年同月比10%減となった。品目別では,台風の影響で葉物のサニーレタスが前年同月比の25%減,法蓮草が前年同月比の15%減,荷動きが鈍い馬鈴薯・玉葱や夏場の高温障害の影響で大根が前年同月比の20%減となったが,台風の影響が少なかった高知が主産地の茄子は前年同月比の140%増,ピーマン・セルリーも前年同月比の120%増の入荷となった。

平均価格は,前年同月比33円安となった。品目別では,甘藷が前年同月比の110%高となったが,下等級の割合が多かった人参が前年同月比の50%安となるなど,蔬菜全体としても前年同月比の15%安となり安値傾向で推移した。

入荷数量 10,440トン(前年同月比:90%)

平均価格 186円(前年同月比:33円安)

11月

総入荷量は,前年同月とほぼ同量の入荷となった。品目別では,台風の影響で法蓮草は前年同月比の50%減,トマト・茄子は20%減となったが,天候に恵まれ豊作となった北海道産の馬鈴薯は前年同月比の150%増,玉葱は120%増の入荷となった。

平均価格は,前年同月比7円安となった。品目別では,台風の影響で入荷量が半減した法蓮草は前年同月比の200%高,産地の移行の遅れや長雨・低温の影響で大根・レタスは前年同月比の140%高となったが,荷動きの悪い人参は前年同月比の40%安,豊作の馬鈴薯は前年同月比の25%安,玉葱は20%安となった。

入荷数量 10,550トン(前年同月比100%)

平均価格 200円(前年同月比 7円安)

12月

総入荷量は,前年同月比7%減となった。品目別では,秋の長雨や低温による生育不良により,法蓮草・ピーマンは前年同月比の30%減,キャベツ・レタス・茄子は前年同月比の20%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比5円高となった。品目別では,法蓮草・レタスは絶対量が少なかったため前年同月比の160~170%高となり,人参・白菜は主力の関東産の入荷減により前年同月比の130%高となった。また、茄子・ピーマンは昨年が安値低迷であったことから、平年並みの価格に回復したにも関わらず前年同月比の130%高となった。豊作であった北海道産の玉葱・馬鈴薯は,入荷量は前年並みであったが需要が伸びず前年同月比の30%安であった。

入荷数量 10,110トン(前年同月比:93%)

平均価格 230円(前年同月比:5円高)

2.果実

1月

総入荷量は,前年同月比8%増となった。品目別では,メロンが前年同月比の40%減となったが,デコポン・八朔などの国内柑橘類が前年同月比の150%増,昨年裏作で不作だったミカン・ブドウが前年同月比の120%増となった。輸入果実もバナナが前年同月比の115%となるなど安定した入荷となった。

平均価格は,前年同月比の75円安となった。品目別では,メロン・西瓜が前年同月比の115%高となったが,入荷量が増加した柑橘類が前年同月比の30%安,ブドウが前年同月比の15%安となり,果実全体としても前年同月比の15%安で推移した。

入荷数量 2,555トン(前年同月比:108%)

平均価格 387円(前年同月比:75円安)

2月

総入荷量は,前年同月比1%減となった。品目別では,シャインマスカットの人気を受けて同様な食感の輸入ブドウの入荷が前年同月比の170%増,ミカンも前年同月比の120%増となったが、生産者の減少等によりメロンの入荷は前年同月比の50%減,旬のイチゴは小玉傾向のため前年同月比の20%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比7円安となった。品目別では,品薄のメロンが前年同月比の170%高,イチゴも前年同月比の110%高となったが,ミカン・八朔が前年同月比の10%安となった。

入荷数量 2,699トン(前年同月比:99%)

平均価格 409円(前年同月比:7円安)

3月

総入荷量は,前年同月比6%減となった。品目別では,12月から前進出荷が進んだミカンは前年同月比の70%減,出荷者の減少により出荷量が減少したメロンは前年同月比の50%減となった。好天に恵まれた西瓜は前年同月比の220%増,順調な生育で大玉傾向の夏柑類・八朔は前年同月比の130%増,輸入果実のグレープフルーツも順調な入荷で前年同月比の120%増の入荷となった。

平均価格は,前年同月比10円高となった。品目別では,入荷の少なかったミカンは前年同月比の200%高,メロンは180%高となったが,順調な入荷の八朔・グレープフルーツは前年同月比の20%安となった。

入荷数量 2,892トン(前年同月比:94%)

平均価格 404円(前年同月比:10円高)

4月

総入荷量は,前年同月比1%減となった。品目別では,ミカンが前年同月比の60%減,主力のデコポンが減少した夏柑類は前年同月比の30%減となった。しかし,イチゴ・リンゴ・西瓜は前年同月比の120%増,輸入果実のグレープフルーツも前年同月比の130%増の入荷となった。

平均価格は,前年同月比15円高となった。品目別では,入荷量の少なかったミカンは前年同月比の220%高となったが,八朔・リンゴ・ビワ・グレープフルーツは前年同月比の20%安となった。

入荷数量 2,476トン(前年同月比:99%)

平均価格 412円(前年同月比:15円高)

5月

総入荷量は,前年同月比3%減となった。品目別では,潤沢な入荷のビワは前年同月比の200%増,ミカンもハウスミカンの増加で前年同月比の130%増,輸入果実のグレープフルーツも前年同月比の125%増の入荷となった。しかし,産地の変更等により桃・スモモは前年同月比の70%減,大型果実の西瓜やメロンも生産者の減少等により前年同月比の20%減となった。

平均価格は、前年同月比11円高となった。品目別では,入荷量の多かったビワは前年同月比の30%安,グレープフルーツも20%安となった。その他の果実においては,入荷量の増減にかかわらず前年同月と同程度の価格で推移した。

入荷数量 2,697トン(前年同月比:97%)

平均価格 413円(前年同月比:11円高)

6月

総入荷量は,前年同月比7%減となった。品目別では,貯蔵品の在庫が潤沢なリンゴや小玉中心だが順調な入荷のハウスミカンは前年同月比の140%増,ビワが130%増となったが,6月の霜や雹被害の影響で,旬のサクランボやスモモは前年同月比の40%減,早生の柿・桃も前年同月比の60%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比13円高となった。品目別では,入荷の少なかったサクランボ・スモモは前年同月比の130%高,桃・西瓜は120%高となったが,順調な入荷であったビワは前年同月比の25%安,柿も入荷量が前年の半分以下であったにも関わらず消費が伸びず,前年同月比の20%安であった。

入荷数量 2,746トン(前年同月比:93%)

平均価格 403円(前年同月比:13円高)

7月

総入荷量は,前年同月比6%減となった。品目別では,メロンはハウスものの生育が良好のため前年同月比の130%増となった。しかし,桃・ブドウ・西瓜は春先の天候不順の影響で前年同月比の20~30%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比34円安となった。品目別では,入荷量の少なかった桃・ブドウは前年同月比の110%高であったが,入荷量の多かったメロンは前年同月比の20%安,さらに西瓜は入荷量は少なかったものの天候不順により需要が伸びず,前年同月比の30%安となった。

入荷数量 2,871トン(前年同月比:94%)

平均価格 348円(前年同月比:34円安)

8月

総入荷量は,前年同月比1%増となった。品目別では,ハウスミカン・早生ミカンの入荷が順調で前年同月比の130%増,リンゴ・イチゴ・西瓜も前年同月比の120%増となった。しかし,7月の低温・日照不足の影響で,梨・スモモ・ブドウが前年同月比の30%減の入荷となった。輸入果実は安定した入荷となり,バナナ・グレープフルーツは前年同月比の110%増の入荷となった。

平均価格は,前年同月比1円高となった。品目別では,入荷の少なかった梨・スモモ・ブドウが前年同月比の110~120%高となったが,その他の果実については前年同月と同程度の価格で推移した。

入荷数量 3,234トン(前年同月比:101%)

平均価格 363円(前年同月比:1円高)

9月

総入荷量は,前年同月比16%減となった。品目別では8月以降の好天に恵まれ、西瓜が前年同月比の135%増となったが、生育時の日照不足等の天候不良や台風被害により、柿・栗が前年同月比の50~60%減,梨・スモモが前年同月比の30%減の入荷となった。しかし、輸入果実は順調な入荷となった。

平均価格は,前年同月比27円高となった。品目別では,旬の果実ながら入荷量が少なかった栗は前年同月比の140%高、梨・桃・スモモ・西瓜も前年同月比の110%高となった。

入荷数量 2,714トン(前年同月比:84%)

平均価格 370円(前年同月比:27円高)

10月

総入荷量は,前年同月比3%減となった。品目別では,10月中旬までの好天に恵まれ,桃は前年同月比の1,150%増,スモモも480%増,柿は表年でもあり230%増,ブドウも140%増となった。しかし,10月に発生した2回の台風の影響で主産地の長野県,山梨県等が被害を受け,リンゴ・梨・栗が前年同月比の20~30%減となった。輸入果実は,生産地の切り替えもあり、グレープフルーツが前年同月比の15%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比13円安となった。品目別では,桃は入荷量は多かったが高級感もあり前年同月比の160%高,入荷量の少なかった栗は前年同月比の130%高,梨・グレープフルーツは前年同月比の110%高となった。しかし、入荷量の多かったスモモ・ブドウは前年同月比の25%安,リンゴは台風による被害が大きく入荷量も減少したうえ正品率も下がったため,前年同月比の5%安での取引きとなった。

入荷数量 3,921トン(前年同月比:97%)

平均価格 253円(前年同月比:13円安)

11月

総入荷量は,前年同月比4%減となった。品目別では,生育期の天候に恵まれた西瓜は前年同月比の250%増,大玉傾向となった梨・柿は前年同月比の130%増,大玉果のアメリカ産に切り替わったレモンは前年同月比の140%増となったが,台風の影響で栗は前年同月比の60%減,リンゴは30%減,輸入先の移行が遅れたグレープフルーツは前年同月比の55%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比4円安となった。品目別では,入荷量が大幅に減少した栗は前年同月比の400%高,グレープフルーツは180%高,リンゴは110%高となったが,入荷量の多かった西瓜は前年同月比の30%安となった。

入荷数量 3,667トン(前年同月比:96%)

平均価格 308円(前年同月比:4円安)

12月

総入荷量は,前年同月比3%増となった。品目別では,西洋梨が大玉傾向で豊作であったため梨は前年同月比の420%増,柿は前年同月比の210%増,西瓜は140%増となった。しかし,台風および降雨で被害を受けたイチゴは前年同月比の40%減の入荷となった。

平均価格は,前年同月比41円安となった。品目別では,人気のブドウが入荷量は前年並みであったが価格は前年同月比の130%高,入荷量の多かった梨・柿は前年同月比の20%安となった。

入荷数量 4,380トン(前年同月比:103%)

平均価格 355円(前年同月比:41円安)

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