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鳥や動物、植物などを描いた絵画を花鳥図(かちょうず)といいます。この動画では、仙台藩3代藩主の伊達綱宗(だてつなむね)が描いた「花鳥図屛風」を見ながら、そこに登場する鳥たちを観察してみましょう。
※動画・ホームページに掲載している資料はすべて仙台市博物館所蔵、写真・映像はすべて仙台市博物館撮影のものです。
「花鳥図屛風」の中には、動画で紹介した鳥のほかにも4種類の鳥が描かれています。
画像:伊達綱宗筆「花鳥図屏風」。左を左隻(させき)、右を右隻(うせき)と呼びます。
それぞれ、たて約1.4メートル、よこ3.5メートルの大きさです。
左の、オレンジ色のもようやイチョウの形をした「かざり羽」がある鳥はオシドリのオス、右の灰色がかった落ちついた色の鳥はオシドリのメスと思われます。
仙台市内では、秋から春にかけて広瀬川や公園の池で見かけることがあります。オシドリは、夫婦(ふうふ)の仲が良いことの象徴(しょうちょう)とされています。
ジョウビタキは、秋から春のはじめに日本に来る「わたり鳥」で、仙台市内でも見ることができます。屛風に描かれている鳥は、灰色の頭、黒色の顔、オレンジ色のお腹などから、ジョウビタキのオスであると思われます。
綬帯鳥とは、頭に冠(かんむり)のような羽や、長い尾羽をもつ、めでたい鳥のことです。実際に綬帯鳥という種類の鳥がいるわけではありませんが、サンコウチョウやサンジャクという種類の鳥をモデルにして描かれたともいわれています。
これまで屛風に描かれた鳥たちを見てきましたが、この屏風には鳥とともにさまざまな植物も描かれていますので、紹介します。
花鳥図は、描かれたものや、その組み合わせにさまざまな意味が込められています。
たとえば、冬のきびしい寒さでも緑色の葉が生える①松と②竹、春のはじめに花を咲かせる③梅の取り合わせは「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と呼ばれ、古くから縁起が良いとされてきました。
そのほかにも、屛風の中には上のような植物が描かれています。
仙台市博物館の「収蔵資料データベース」で、伊達綱宗が描いた「花鳥図屏風」を大きな画像で見ることができます。くわしくはこちら(外部サイトへリンク)をクリック。
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