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更新日:2023年10月27日

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シックハウスの原因と対策

シックハウス症候群とは

現在、私達の身の回りには、化学物質が含まれているものが多く、その環境の中で生活しています。
近年の住宅において高気密・高断熱構造の普及と生活様式の変化により室内の換気が不足し、建材や内装材、家具などから放散された化学物質などが原因で居住者に体調不良を生じることがあります。症状は、目の痛み、頭痛や吐き気など人によってさまざまであり、このように住宅に居住することに由来する体調不良の総称をシックハウス症候群と呼んでいます。

シックハウス症候群と化学物質過敏症の違い

シックハウス症候群とは、ある建物の中にいる場合に限り体調が悪くなる症状のことで、日常生活において、化学物質の放散やタバコの煙など空気が汚れているところで、決まって体調が悪くなります。症状が悪化すると室内でないのに体調が悪くなる場合があります。
化学物質過敏症とは、かなり大量の化学物質に接触した後や微量な化学物質に長期に渡って接触したあとで、非常に微量な化学物質に再接触した場合に出てくる不快な症状をいいます。

シックハウス症候群の主な原因は

住宅建材や家具に使われている合板の接着剤や塗料、白アリ駆除剤などからの化学物質の放散が原因です。
また、日常生活においては、衣類の防虫剤、芳香剤、殺虫剤、石油ファンヒーターなどから原因となる化学物質が放散されます。

※化学物質過敏症の場合はこうした物質以外に柔軟剤など香りの強いものが原因となることもあります。

室内の家具、ファンヒーター、スプレーの絵

室内空気中化学物質の空気濃度指針値

室内空気中化学物質の空気濃度指針値一覧

項目

用途

指針値(25℃)

設定日

ホルムアルデヒド

合板、壁紙用接着剤

100マイクログラム/立方メートル(0.08ppm)

平成9年6月13日

トルエン

接着剤、塗料の溶剤

260マイクログラム/立方メートル(0.07ppm)

平成12年6月26日

キシレン

接着剤、塗料の溶剤

200マイクログラム/立方メートル(0.05ppm)

平成12年6月26日

(改定日平成31年1月17日)

パラジクロロベンゼン

衣類の防虫剤、トイレの芳香剤

240マイクログラム/立方メートル(0.04ppm)

平成12年6月26日

エチルベンゼン

接着剤、塗料の溶剤

3,800マイクログラム/立方メートル(0.88ppm)

平成12年12月15日

スチレン

樹脂や合成ゴムの原料、畳心材、断熱材

220マイクログラム/立方メートル(0.05ppm)

平成12年12月15日

フタル酸ジ−n−ブチル

塗料や接着剤、可塑剤(材料に柔軟性を与えたり、加工を容易にしたりするために添加される物質)

17マイクログラム/立方メートル(1.5ppb)

平成12年12月15日

(改定日平成31年1月17日)

クロルピリホス

防蟻剤

1マイクログラム/立方メートル(0.07ppb)
小児の場合0.1マイクログラム/立方メートル(0.007ppb)

平成12年12月15日

テトラデカン

灯油、塗料の溶剤

330マイクログラム/立方メートル(0.04ppm)

平成13年7月5日

フタル酸ジ−2−エチルヘキシル

壁紙や床材等の可塑剤

100マイクログラム/立方メートル(6.3ppb)

平成13年7月5日

(改定日平成31年1月17日)

ダイアジノン

殺虫剤

0.29マイクログラム/立方メートル(0.02ppb)

平成13年7月5日

アセトアルデヒド

接着剤、防腐剤

48マイクログラム/立方メートル(0.03ppm)

平成14年1月22日

フェノブカルブ

防蟻剤

33マイクログラム/立方メートル(3.8ppb)

平成14年1月22日

総揮発性有機化合物 接着剤、殺虫剤等 暫定目標値400マイクログラム/立方メートル 平成12年12月15日

 

指針値とは

指針値とは、現時点の研究結果等から、人がその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても健康への有害な影響を受けないであろうと判断される値です。あくまでもこの値までは良いと言うのではなく、指針値以下が望ましいということです。

防止対策は

効果的な換気

換気を行うときは、窓を二箇所開け、空気の通り道を作ることが大切です。

化学物質の少ない建材や家具を選ぶ

合板や壁紙などの建築材料には、ホルムアルデヒド放散量についての規格が定められていますので、化学物質が少ないものが使われているかどうか、工務店や住宅メーカーに確認しましょう。

入居前の十分な換気

新築や改築後の住宅に入居する前に、十分な換気を行いましょう。

持ち込み家具などについても化学物質が含まれていることがあります。換気をする際は、押入れや家具の扉も開けるようにしましょう。

シックハウスの相談を受け付けています

仙台市ではシックハウスの相談を受け付けています。相談内容により、ホルムアルデヒドなど化学物質の室内空気環境測定(検知管使用による簡易測定)を行っています。

お住まいの区の区役所衛生課に直接ご相談ください。(お問い合わせ先は下記のとおり。)

市有施設のシックハウス対策

仙台市が設置し、市民が日常的に利用する施設でのシックハウス症候群を防止するため、厚生労働省が設定した化学物質の室内濃度指針値を達成することを目標に対策を定めています。

市有施設の新築・改築時におけるシックハウス対策マニュアル(令和元年5月22日改正)(PDF:710KB)

市有施設等の室内空気中における化学物質濃度測定の結果は、下の添付ファイルをご覧下さい。

指針値を超過した場合は、指針値以下となるように換気等の改善対策を実施しています。

令和4年度 仙台市立学校の室内空気中化学物質濃度測定結果(PDF:200KB)

令和4年度 市有施設工事完成時の室内空気中化学物質濃度測定結果(PDF:614KB)

令和4年度 市有施設(学校、工事完成時除く)の室内空気中化学物質濃度測定結果(PDF:149KB)

シックハウス症候群関連資料

厚生労働省パンフレット「健康な日常生活をおくるために:シックハウス症候群の予防と対策」(外部サイトへリンク)

厚生労働省「室内空気質健康影響研究会報告書:―シックハウス症候群に関する医学的知見の整理―」(外部サイトへリンク)

住まいの情報発信局「シックハウス対策」(外部サイトへリンク)

環境省「本態性多種化学物質過敏状態の調査研究」(外部サイトへリンク)

ご相談について

施設の所在する区の区役所衛生課に直接ご相談ください。(お問い合わせ先は下記のとおり。)

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お問い合わせ

青葉区役所衛生課

仙台市青葉区上杉1-5-1 青葉区役所6階

電話番号:022-225-7211

(内線6727~6729)

ファクス:022-227-7829

宮城野区役所衛生課

仙台市宮城野区五輪2-12-35 宮城野区役所4階

電話番号:022-291-2111

(内線6724~6726)

ファクス:022-291-0141

若林区役所衛生課

仙台市若林区保春院前丁3-1 若林区役所2階

電話番号:022-282-1111

(内線6724~6725)

ファクス:022-282-1144

太白区役所衛生課

仙台市太白区長町南3-1-15 太白区役所5階

電話番号:022-247-1111

(内線6724~6726)

ファクス:022-247-1333

泉区役所衛生課

仙台市泉区泉中央2-1-1 泉区役所東庁舎4階

電話番号:022-372-3111

(内線6724~6726)

ファクス:022-372-3522

健康福祉局生活衛生課

仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎6階

電話番号:022-214-8206

ファクス:022-214-8709

※施設の所在する区の区役所衛生課に直接ご相談ください。