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更新日:2016年9月16日

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発表項目以外の質疑応答の概要(世界防災フォーラム、仙台市民オンブズマン、平成27年9月関東・東北豪雨から1年、新潟県知事の出馬撤回)

平成28年9月6日

(1)スイスのダボスで開催されている防災会議を来年11月に仙台で開催することが正式に決定したが、会議に向けて今後どのように進めていくのか

スイスのダボスで隔年で夏に開かれている、いわゆる「夏のダボス会議」という防災関係者の会議が、来年以降、仙台で定期的に開かれることが決まりました。震災からの教訓を世界に継続的に発信していきたいと思っている仙台市、仙台市民にとっても大変有意義な場が確保されたと思っています。

今後の進め方に関する私どもの考えですが、今までの防災ダボス会議は、どちらかというと防災関係者が集まってかなり専門的な知見を交えて今後の方針や現状の検証をする形が中心だったと思います。国連防災世界会議でも、多くの市民やNPOの皆さんが実践的な活動報告をしたり、お互いのノウハウを共有し合ったりしたことは、大変大きな成果だったと関係者の方々から評価を頂いていますので、そういう市民参加型の部分を仙台市としていろいろ組み立てていくことによって、より膨らみのある、一般の方が参加しても有意義と感じられるような、仙台版のダボス防災会議として育てていきたいと思っています。

 

(2)仙台はダボスに比べて人が集まりにくいのではという懸念もあるようだが、今後どのように会議をPRしていくのか

ダボスはコンベンション都市として大変知名度が高いところですが、アジア各国からヨーロッパに行くには比較的経費もかかり、行きにくい要素もあったと聞いています。災害ということを考えると、アジアは世界の中でも大きな災害の常襲、常に見舞われている地域です。せっかく仙台で開催しますので、もちろんヨーロッパの研究者の方々にも従前通りおいでいただけるよう、しっかりPRに努めたいと思いますが、私としてはアジアの方々に多数参加をいただけるように広報するとか、場合によっては東北大と一緒になった働きかけや、NPO関係の皆さんにもご協力いただくなど、これから工夫していきたいと思っています。

 

(3)県議会議長の政務活動費のことに関連して村井知事が仙台市民オンブズマンを批判する発言を行ったが、市長は仙台市民オンブズマンのことをどのように考えているか

仙台市民オンブズマンの皆さんとは、仙台市政のいくつかの点について、訴訟になったり、公開の質問状をいただいたり、情報開示によって資料を求められたり、さまざまな相互のやりとりがあります。異なった意見の方が複数存在するのは政治の世界においては常道的なことですので、市民オンブズマンの皆さんは市政の透明性ですとか、自らのお立場のもとに、いろいろメッセージ性を持った活動をしてこられたと思っています。仙台市の考えと一致する部分ばかりではないのは、その通りですが、政治には批判的な考え方も必要だと考えます。これからも仙台市としては、私どもの主張でご理解いただけていない部分については、丁寧にご説明をするという趣旨は変わりませんし、今までもそうでしたが、オンブズマンの皆さんがご指摘されることについても、まず謙虚に耳を傾けるという方向性でいくだろうと思っています。

 

(4)村井知事はオンブズマンは特定の政党を利しているという見方を示したが、オンブズマンと政党とのつながりについて市長はどのように考えるか

オンブズマンの皆さんが、特定の政党と例えば表裏一体であるとか、そういう認識を持ったことはありません。

 

(5)平成27年9月関東・東北豪雨からまもなく1年だが、残っている課題があれば伺う

本当に大変な豪雨と、仙台でもかつてない大きな被害がありました。県管理河川について、県の方で緊急的な工事、作業等をしていただいたり、名取川の堰の問題についても、国の方で改善をしていただいたり、相当に去年の教訓を生かすことができたと思っています。

しかし現時点で、8月末、特に8月30日の台風の時の河川の状況等を見ますと、七北田川上流域の部分について水位が上がりやすい所が何カ所かありました。市の担当でも現地を見ていますが、最終的にもう少し川の流れをスムーズにしていくためには、かなりの工事をしていかなければいけないという認識を持っており、改善するためには少し時間がかかると思っています。県とご相談する中で、改良工事を要望していきたいと思っています。

 

(6)行政が発表する避難情報の意味がわからないという声もあるが、仙台市でもさらなる周知が必要ではないか

ハザードマップでご自分の地域がどういう地域に位置づけられているか、過去にどういう危険性があったか、特に、避難経路の途中に危ないところがあるかどうか、などについて十分にご認識いただくには、まだ少し時間がかかるかと思っています。

ただ、この前の台風の時も、私どもが警報を発令する前の段階から天気予報等をお聞きになって、自主的に避難してこられた方々も多くおられました。これは今までは無かったことであり、市民の皆さんの自己管理による危機管理は先駆的に始まりつつあると思います。

地域全体に浸透するには、これから地域で行われる防災訓練や、さまざまな会合等において呼びかけし、隣近所で話題にしていただいて、多くの方の共有する知識になるよう、われわれも努めていかなくてはならないと思っています。

 

(7)新潟県知事が地元紙の報道を理由に知事選への出馬を撤回したとのことだが、このことについて市長の見解を伺う

新潟県の泉田知事は、大変選挙に強い首長さんのお1人であるとお聞きしていました。今回、一度ご出馬されるとお話しになった後の撤回ということで、私もちょっと意外に思ったところです。真意についてはご本人以外には分からないところだと思いますが、選挙の前に、さまざまなメディアの皆さまが市政や県政の運営を検証して、それに対して一定のコメントを出すということは、仙台市政や宮城県政においても過去に行われていることです。今回の件が知事がおっしゃるような限度を超えたものであるかどうかは、私はそこまで判断する資料はないのですが、マスコミの皆さんがコメントすること自体は一般的にあり得ることではないかと一方では思っています。

また今回の撤回が、全国市長会の森会長の出馬表明の後ですので、これは全く私の憶測になりますが、そちらとの関連性はどうなのかということが頭をかすめたということはありました。

 

(8)有力候補が出馬表明したことが、撤回の理由ということか

それもひとつの要素になったのではないかと思います。仮に森市長がご出馬にならなかったとして、今おっしゃられている理由で立候補を取り下げることがあり得たのかどうか、ちょっと不明だと思いました。

 

仙台市長 奥山 恵美子

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