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更新日:2016年9月20日

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質疑応答の概要

(1)「伊達武将隊」は3月までの事業となっているが、今後どうする予定か

昨年8月1日にデビューした「伊達武将隊」もおかげさまで大変人気が出て、つい先ごろも「名古屋おもてなし武将隊」の方々との共演もありました。

私も街のあちこちで伊達武将隊を是非続けてくださいというお願いを受けたりします。市民の方も含め大変広く認知が高まってきたところでもありますので、何とか続けていきたと考えています。

具体的な方策として、今まで緊急雇用事業のお金を使ってきましたが、引き続きそういう制度でできるのか、もしそれが難しいのであれば別の方法をということで、基本的には4月以降も伊達武将隊が皆さんと一緒に街の賑わいをつくることができるような方向で、担当部局に知恵を絞ってもらっています。

(2)活動を評価しているということか

これまでも仙台城跡においでいただいた観光客の皆さまにアピールするとか、それ以外にも例えば中央卸売市場の「花市場まつり」に行ったり、仙台市に限らず広くイベントなどを盛り上げ、おもてなしの効果を発揮してきたと思っています。

(3)露出度が高くて忙しいようだが、人数を増やすことなども考えているのか

今のところ人数を増やすという話については考えていないところです。まずは現状の形で続けていくということを考えています。

(4)現状の形で来年度も継続する場合、メンバーは変わるのか

その辺になると最終的な予算の確定がまだですし、ご承知のとおり緊急雇用事業ですので、例えば来年度以降は、別の仕事に就職されたいというご意向が8人の中のどなたかにあるのかもしれませんし、まだこちらからご提示する段階ではないので、私としてはそこは未確定の部分だというお答えになると思います。

(5)今年の成人式に出席しての感想を伺う

昨日の成人式は、この季節ですので寒いということはありましたが、天候にも大変恵まれました。以前のように30cm、40cmの大雪に見舞われることもなく、晴天の下に成人式を行うことができたことはうれしく思います。

全体として7千人弱ですが、多くの方においでいただいたのは、新成人の人たちが、成人式はやはり一つの節目、そして中学校時代のお友達と会うチャンスとも捉えているのだろうということで、とてもうれしく思ったところです。

式典に関しましては、ファンファーレや在仙のお力のある合唱団の皆さまに大勢ご参加いただいて、新成人に歌声をプレゼントしてくださり、新成人の方々も自分たちの身近なものとして受け止めてくれたのではないかと思います。

昨日のあいさつでも申し上げましたが、今の若い方々は、素直であるとか優しいとか、またボランティアとして参画されるなど、プラスの面をたくさん持っていらっしゃいます。

日本社会に閉塞感がある時代の中で、式典にきちんと臨んでいるわけですから、何とかその力をまちづくりに向けて、うまく押し上げていけるような、仙台が若い人を成長させる力を持っている街であるような、そんなまちづくりをもう少しがんばっていきたいと思います。是非、若い人がたくさんいるというよさをまちづくりの力にしていけたらということを昨日は考えていました。

(6)セントラル自動車の稼働や村田製作所の再稼働により宮城県の産業界に勢いが出てきたと思うが、所感を伺う

進出が決定して以来、市民、県民の多くの方が期待を持って待たれていたセントラル自動車の本格的な生産が開始されたということです。仙台市内でも、村田製作所の工場が半導体市況の好況によって再稼働したということは、新年においてうれしい、前向きなニュースとして受け止めています。

人口減少などが危惧される中で、新しい雇用が生まれ、特にセントラル自動車のように裾野の広い業種の稼働が始まったことは、大きな力、追い風と思います。仙台は基本的には第三次産業の街ですので、それをこの街として生かしていくためには、そうした製造業の方々が収入を得られ、収入を使っていただくことで仙台市全体の景気が伸びていくという、ワンクッションある街です。

こちらに移住してきた方はすでに不動産を購入された方と、少し状況を把握するまでの間、賃貸という方がいらっしゃると思います。そういった方々にも住む場所としての仙台のよさを引き続きアピールさせていただいて、居住環境としての仙台の魅力を伝えていければと思っています。

(7)地場産業が自動車産業などに食い込んでいけるように、仙台市として支援は考えているのか

昨年、東北大学がIIS(情報知能システム)研究センターを稼働しました。東北大学という学の拠点がありますので、そこの力を地元中小企業の方々も敷居が高いということなく利用していただけるように、その場を設定するということが仙台市の果たすべき一つの役割だと思っています。

そうしたIIS研究センターの支援や産業振興事業団を通した支援、今までもやっていました御用聞き型企業訪問事業などをきめ細かくやっていきたいと思います。仙台は中小企業が中心ですのでそういったことを展開していきたいと思います。

(8)仙台は第三次産業の街ということだが、今回の件をきっかけに第二次産業の振興や産業基盤をどう整えていくのか

仙台は今の産業構成もそうですが、基本的にはものづくりよりは第三次産業の街だろうということです。今回の自動車や新しい産業の育成で、仙台が第二次産業を中心に全面的にシフト変えをするということは、すでに仙台市内の工場残有地などを考えるとあまりリアリティがあるとは考えていません。

これまでもいろいろ力を注いできた研究所機能を東北大学の学のシーズ(種)から産と一緒になって発展させてきたという意味で、例えば4月から稼働します東京エレクトロンのような事例などが仙台に一番ふさわしい一つの成功モデルではないかと思っています。

そうした学と連携した研究開発機能などを誘致、強化していくことができればと思っており、力を入れていきたいと思います。それ以外にもさまざまな都市型産業があると思いますが、特に付加価値を高める、知恵を付けるような分野で力を付けていくことが仙台の道ではないかと思います。

(9)セントラル自動車等の進出によって、仙台市へのインパクトを感じているか

セントラル自動車でいえば、人口についてそれまで社会減が続いていたのが、昨年の夏から毎月の数として少しずつですが、泉区を中心に社会増が数字として出ているのは一つの効果だと思います。全体としては大和町や富谷町に住んでいらっしゃる方がたくさんいらっしゃいますので、移住されてきた方の約三分の一が今のところ仙台にお住まいになっていると思います。

そういった方が入ってきていることで、数の絶対数よりもそういう現象がここで起こっているということの影響がじわじわと期待感として高まっているのではないかと思います。

今年の初売りはご承知のとおり、これまでに比べて売り上げが上がったということで、各商店で私がお話を聞いても喜んでおられます。この2年間が低かったために我慢しきれなくなって、お財布のひもが緩んだという分析もありますが、これからの新しい産業への期待を込めて購買という気持ちにもつながっていったのではないかと思います。

日本全体に閉塞感がある中で、実は気持ちはとても大事ではないかと思っています。今仙台の方々が持っている、何か今年いいことがありそうだという気持ちが、そのまま春風とともに続くように願っています。4月は東京エレクトロンの開業ですので、セントラル自動車の1月の気持ちが前向きなまま、4月にもつながるように期待してがんばっていきたいと思います。

(10)第三次産業が発展していくために、どのような方策をとっていくのか

第三次産業でも自動車でも基本的にはそういうことになるのでしょうが、例えばこれまでの農商工連携もそうですが、付加価値を付けていく知恵がこれからのものづくりや販売では大事だと思います。

例えば、ものづくりもデザインや新しいアートの要素などいろいろな知恵を付加していくことが必要だと思います。前の会見でもお話しましたが、卸町の「TRUNK(トランク)」のように若い人のためのインキュベーションの施設は予定よりも早く満室になっており、その中にはいくつかビジネス関係のお話も出ています。

また東西線でも注目されます六丁の目の印刷団地の中で「FLight(フライト)」が新しい核として稼働しているとか、これまでにないようなコラボレーションを可能にする基盤を強化することに市としても支援していきたいと思います。

(11)犯罪被害者等支援総合相談窓口が1月から設置されたが、県や市の取り組みが遅いとの批判があるが、なぜ今の開設になったのか

これについては県警や県の公安委員会からも是非窓口をということで、昨年からお話をいただいていました。事務的にもいろいろと相談をしながら進めてきて、早い方がいいだろうということもあり、新年度よりはということで、今の時期になりました。

(12)これは昨年発生した石巻の事件がきっかけの一つとなったのか

広い意味では一つのきっかけとは思いますが、話としては県の窓口もありますが、なかなか犯罪被害者の方々をはじめ、一般の方に認知されている度合いが低いということもあり、基礎自治体にも窓口を設けてほしいというご要望があって、取り組んできたということです。

(13)自殺者対策についても取り組みが強化されたようだが、なぜ今の時期なのか

自殺者対策は本当に大事なことだと考えています。ここ何年か自殺予防を巡っては、我々なりに取り組んできましたが、大変残念なことに数的にも減少傾向にあると捉えられる状況にはありませんし、なんと言っても絶対数がとても多いわけです。昨年一年間の交通事故死者数と比較しても、いかに自殺が死亡原因として高い位置にあるかということです。

今までもいろいろ取り組んできましたが、さらに取り組みを強化して、大変残念な悲しい事態が起きないようにしていかなければなりません。できることはすぐにでも取り組んで、自殺者数が年間250人から300人の間になりそうなこの事態を抑止していきたいと考えています。

(14)新年度に新たな施策は考えているか

今予算編成をしていますが、新年度の中でどんなことができるか考えています。しかし役所だけではなく、幅広い市民の方の総意として、この街から自殺という悲しい事態が起きないように、市民こぞって取り組むように持っていきたいと思います。

(15)広島市の秋葉市長が4選不出馬を表明したが、仙台市といろいろ比較される広島市の秋葉市政をどう思うか。また、会見ではなく動画投稿サイト「ユーチューブ」で4選不出馬を表明したことについての所感を伺う

広島市は10番目に政令指定都市になられました。我々仙台は11番目ということで、仙台が政令指定都市に移行するに当たっては、直近の先行市である広島市に本当にいろいろ教えを請う場面が多々ありまして、大変お世話になった市で大変感謝しています。

また「札仙広福」と4つの都市を関連付けて比較されますし、まちづくりのよきライバルであり、よき先達であったと考えています。

今回、秋葉市長がご退任されるということですが、秋葉市長はご承知のようにオリンピック招致に大変熱意を持っておられ、昨年の指定都市市長会議でも広島がオリンピック招致に立候補するので応援をしてほしいというお話があり、政令指定都市の中でも応援をさせていただきましょうというやり取りがありました。

先月の24日に指定都市市長会議があり、その際にも秋葉市長からオリンピックに関する応援に感謝しているとのお話がありましたので、選挙は水物でありますので分かりませんが、引き続きオリンピックもあることですし、広島のまちづくりを目指してがんばられるのであろうと、立候補されるのであろうと暗黙のうちに私などは考えていました。今期限りというのはやや意外だったという気持ちを個人的には持ったところです。

ユーチューブでのご発言ということですが、秋葉市長は大変ITに詳しくて、政令指定都市の中でもITの利活用や全庁的なITの推進には大変熱意を持っていた市長と理解していました。あるいはそういうことからご判断なさったのかと思います。ただ、首長が任期を今期限りとするかどうかは、大変大きな政治的決断であると思いますので、それについてはやはり会見の場なりで、自分の真意をご説明されることは必要だったのではないかと、私としては思っています。

(16)会見をした方がよかったというのは、ユーチューブだと見られない人もいるからという理由からか

一つにはそういうこともありますし、いつでも見られるなどというメリットも十分評価しますが、双方向という形になりません。あれだけオリンピックに対して熱意を燃やしておられたのになぜ断念されたのかとか、いろいろ市民の方々もお聞きになりたいことがあるのではないかと思います。

会見はそういう市民の方の聞きたい気持ちも踏まえて、その代表として記者の方が聞かれる場でもあると認識していますので、聞きたいことに対して答えていく責務もあるのではないかと思うということです。

(17)マスコミはかいつまんで報道するので、真意が伝わらないという不満があったとも言われているが、いかがか

今までも秋葉市長は市政の中でずっと会見をしてきたと思います。それはやはり会見の持つ意味や制約はあってもそれを是としたゆえに会見を続けてこられたのだと思います。最後の一回だけそれができない、すべきではないという判断になるということは、それまで続けられてきたことを考えるとちょっと理解できにくいですし、会見はそもそも必要ないというお考えであれば別かと思いますが、今までは多分そういうことではなくやってこられたと思っていますので、最後の一回だけ特別なものとする理由はそんなにないのではないかと思います。

(18)民主党の小沢一郎氏もインターネットテレビを使うなど、政治家のメディア選別が最近目立っているが、所感を伺う

たくさんのメディアがございます。今日もお話させていただいている記者会見の場にしても全く制約なくいらっしゃるということではないと思いますので、それはある程度の選別はあるのではないかと思います。

小沢さんはご本人の弁によると「一兵卒」ということですので、一兵卒の方がその立場としてメディアを選別されるのと、首長や政府のしかるべきポジションにいる方が発表と意見交換の場を持たれるのは、また少し違った要素もあるのではないかと思います。

基本的に私もそうですが、首長やある政府の一定の機関の長である人が会見をするというのは、やはり自分の職務に対するいろいろな質疑を、責任を持って受けることが必要だという認識によるものだと思いますので、私としてはそのように考えて対応すべきだと思っています。

(19)総合特区は国の概算要求の時点からかなり低い予算額となったが、所感を伺う

総合特区については、具体的に仙台市が提案したものがどうなったのか確認しきれていませんが、何か一時の特区に対する国としての熱意がややしぼんできているのではないかと感じます。

県でお出しになった特区の中で自動車輸送の部分については実証実験が終わり、特区として多分認定されていくと思いますが、それ以外の部分については、あまり具体的に進捗しているというお話でもないようですので、特区については尻すぼみにならなければと懸念している部分はあります。

総合特区によって、自治体が前向きに考える意欲は相当に喚起されたと思っていますので、できればきちんとやる気のあるところを応援するという意味で、特区制度をこれからもしっかり運営していただければありがたいと思っています。

仙台市長 奥山 恵美子

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