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更新日:2016年9月20日

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記者会見(発表内容以外の質疑応答の概要)

(1)群馬県の伊勢崎市では、市民に不快感を与えるということで、クールビズの通達で職員のひげを禁止することを明記したが、いかが思うか

仙台市でひげを蓄えている職員がそれほど多いとは思いませんが、かつて私の部下でもひげを蓄えていた職員が何人かいましたので、きちんと身だしなみを整えている場合には、私のヘアスタイルと同じような一種の個人の嗜好の範囲でひげがあってもいいのではないかと思います。私が部下として接した限りでは、特にそれにより本人の業務遂行に問題があるとは感じませんでした。

伊勢崎市の事例がどのような背景か、詳細を存じませんので分かりませんが、例えば何日もきちんと整えている気配がないなど、身だしなみとしていかがなものかということになると、それはひげの問題というよりは、公務員の身だしなみの有り様として課題があるというケースかもしれません。仙台市でそういった事例は聞いていません。

(2)仙台市ではひげを禁止する予定はないということか

そうですね。身だしなみとして市民の方に不快な思いを与えない範囲で整えているのであればいいのではないかと現時点では思っています。

(3)教員の不祥事が昨年度は過去最高となり、教育委員会では非常事態と言っているが、いかが思うか。また、市議会では教育委員会だけに任せていいのかという声もあるが、いかがか

私もかつて教育長を務めさせていただいた者として、教員の不祥事が続いていることには、大変な危機感を持っています。

教育というのは道徳的なものも含め、お互いの信頼関係があって初めて教えていくことができるということがありますので、信頼関係を回復していくと教育長も決意を述べていますし、校長会でも趣旨を伝えていただいているところです。

私としても教育長ともども教員の方々のきちんとしたモラルの確立と教育環境の信頼回復という意味で努力していきたいと思います。

(4)不祥事が増えている原因の分析は難しいと思うが、40代・50代の教員に多いという話もある。いかが思うか

個人的な問題などもあるのかもしれませんが、特に義務教育の場合は、先生という年上の存在と子どもたちという、ある意味では社会的経験も認識も非常にかけ離れた層がいるわけで、それが一つの学校の特殊性で、また、それによって教育も成り立ちます。

一方で教員からすると一般社会において勤務しているような、いわゆる大人として成熟していくきっかけや大人同士の異なった価値観、いろいろな経験をぶつけ合うなど切磋琢磨、相互にブレーキをかける状況などは、学校では乏しくなる環境であるという気がします。

学校の中に教師と生徒以外の保護者というよりは、例えば卒業生の父母であるとか、地域の方など、より多様な大人が入って先生方と交流し、共に大人として子どもたちを伸び育てていく力になるというような要素がもっと出てくることで、学校を開かれた形にしていくことが、広い意味での不祥事防止になるのではないかと思っています。

(5)教職員の懲戒処分の定期公表制度により、昨年度公表されていなかった3件の処分が先日まとめて公表された。この規定は平成18年度にできたが、情報公開が求められている現在、この制度をどのように考えているのか伺う

この規定については私が教育長の時代に随分議論した経緯があります。教育委員会の中でもいろいろな意見がありましたし、当時の市議会でもご意見があったと記憶しています。当時も今も私の判断としては、いろいろな事件事故に伴う処分については、基本的には公開すべきものだという考えです。誠に残念なことながら私が教育長をしていた時にも児童生徒と教員の関係で性的な被害にあったような事件があり、それについて即時公表をすべきという事案がありました。

しかしながら、なぜ年度を越えた時点で公開するという例外事項ができたのかということについては、被害者が生徒である時、罪を犯した人にその責が集中していくのであれば当然受けるべきことと思うわけですが、どうしても被害者についての個人の情報を探ろうとする動きが抑え難い場合がありますので、それによる二次被害からどうしても子どもを守りたいという気持ちがありました。

一方でそれを隠せばいいということにはなりませんので、やはり年度が替わるなどして子ども自身の環境も一定程度整理がつく段階を目途に、次年度の当初に公表させていただくのはどうかと考え、この制度にしたのが4年前です。

私はやはり教育の中で被害者保護を大事にしたいということで、この制度を発足させたものですので、その制度の趣旨と運用については、お尋ねのように時代の推移もありますし、それが恣意的な運用にならないようにということについては、常に検証が必要であると思います。最終的には事案ごとに教育委員会の判断が問われてくると思いますが、被害者となった子ども等に対する配慮が教育の現場では必要であるという考えを持っているところです。

(6)検証は事案ごとに必要ということだが、この制度が恣意的に使われていないということを市民は確認するすべがないと思うが、いかがか

基本的には教育委員会の委員の皆様に、具体的に事例の報告をするわけですので、教育委員会の事務方としてだけではなく、保護者の代表の方や学識経験者の方もいらっしゃる教育委員会での話し合いの中で、教育委員としての立場のご意見を勘案しつつ検証するということがあるのではないかと思います。

(7)この制度のあり方を見直す予定はないのか

時代の要請ということもありますので、これが固定された制度ということではありません。しかし、性的な問題に関してはさまざまな対応のケースがあり得るものだと思いますので、ある程度運用の年数が経過したところで、振り返ってみてどうだったのかという検証になるのではないかと思います。

(8)まだその時期ではないということか

そうです。

(9)地上デジタル放送対応の普及率が発表され、宮城県では全国でも下位で、総務省では仙台市など都市部の普及率が低いのが原因といっている。仙台市が直接の担当ではないかもしれないが普及率を上げる方策は。また、市長は対応が済んでいるのか伺う

私の自宅での対応は済んでいます。私も地デジ大使の訪問を受けまして、一緒に地デジ対応を進めましょうというPRをさせていただいたこともありますが、やはり地区によっては地デジがいかなるものか、なぜそのような対応をしなければならないのかという説明から始まり、十分に知識が行き渡っていない所もあるかと思います。仙台市でもさまざまな機会を通じ、もう少し宮城県、仙台市の普及率が上がるように努めていきたいと思います。

(10)先日の市議会の各派代表者会議で、議場でのクールビズ実施が見送られたことについて、所見を伺う

たぶん私の知るところでは議会の品位といいますか、議会としてのあるべき基準として、一定の服装を、例えばクールビズではなく、ネクタイや上着を着用するといった基準をより厳密にとられるというのが今回のご決定なのではないかと思いました。

一方でクールビズの趣旨というのは、温暖化に対して、ささやかながらも低炭素社会に貢献する一助としてやっていこうということですので、今後ともいろいろな角度から議会として議論を深めていただくのがいいのではないかと思います。

(11)来週、アンパンマンこどもミュージアムの地元説明会があるが、どんなことを説明するのか

今回は、仙台市としてアンパンマンこどもミュージアムの誘致をこれまでどのように進めてきたかという経過ですとか、アンパンマンこどもミュージアムに対してどういう趣旨から関わってきたかという、誘致した狙いや、今後事業者との共同で進める事業のスケジュールですとか、そうした大きな枠組みについて、ご説明させていただくことにしております。

あわせて今回駐車場の問題についても、いろいろご意見をいただいておりますので、ご回答できればいいと考えています。その部分については最終的に説明会に向けて、事業者からいろいろなお考えを伺っているところです。

(12)既に出されている意見に対する回答もあるのか

当然、私どもの説明会では要望書としていただいているものへのこちらからの考え方の提示も参加者の皆様からは期待されていると思いますので、いただいているご要望についてのお答えも含めて、今準備を進めているところです。

(13)駐車場に関してどのようにするのか

今はまだ事業者の方を含めて、いろいろご意見を聞いて調整させていただいている段階ですし、事業者の方でも内部的な調整もあると聞いておりますので、まだお話できる段階ではありません。

(14)31日のアンパンマンこどもミュージアムの説明会に市長は出席するのか

私ではなくて今のところは稲葉副市長を中心に説明会を持たせていただく方向で調整しています。

(15)政務調査費の住民監査請求による監査結果が出されて一日経つが、所感を改めて伺う

今回、政務調査費について監査委員から適正とはみなしがたい部分があったというご指摘をいただいたことは、大変重要なことですし、特に付帯意見として、監査でもお調べになったけれども、領収書が添付されていないとか、調べを尽くす手段がないという部分について改善のご意見もついているわけです。そのような具体の改善すべき方向性も合わせて示されたということは、大変重いことであると改めて認識したところです。

(16)指摘を受けた議員を取材したところ、ほとんどの議員が返還を表明しているが、6月30日までという限られた時間しかないが、いつぐらいまでに返還請求をするのか

市議会も昨日、勧告の説明を受けられて、いずれ議長を通して、または各会派から今回の勧告に対する会派としてのお考えが私どもに届けられると思っていますので、まずはそれをお待ちして、その上で適切な対応をするということです。正式なお答えをいただく前に、私の方がこれこれの場合にはというケースを想定することは今の時点では難しいと思います。

(17)市長には、政務調査費の使途の詳細な内訳の報告は来ているか

毎年、議長から、議長が精査した領収書の写しや会派としての総額など、いろいろな書類をいただいております。

(18)今回の監査については監査委員会からも報告は来ているか

本文はいただいております。

(19)改めて指摘を受けたその使い方を見ての感想を伺う

監査の報告書の中にも出てきていますが、領収書に具体的な品名がない部分や、添付書類があるものとないものがあるわけです。書類がないことによって使途が明確に確認できないものがあるということは、市民の皆様に対する説明責任ということを考えると、やはり何らかの形で説明できるような形に整えていかなければならないと思います。

平成22年5月27日 仙台市長 奥山 恵美子

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