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更新日:2021年9月30日

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環境教育・ESDプログラムの紹介

環境教育・ESDプログラム--生物多様性を守るための教材

マダガスカルの人々の将来の生活の安全を守るために、そしてマダガスカルにしかない素敵な生物多様性を守るために、さまざまな教材を製作してきました。
これらの教材は、チンバザザ動植物公園(以下「チンバザザ動物園」)で活用されるだけでなく、彼らが実施するESD(Education for Sustainable Development)教員研修によって学校教員や教員養成校へ広まろうとしています。その過程で、生徒の年齢や地域の特性に合わせて改良が続けられています。
ここでは、その中から汎用性の高い5つを紹介します。これらの教材に関するご質問・ご相談等は、八木山動物公園フジサキの杜飼育展示課までお尋ねください。

「森と水と土と」

マダガスカル57~58 木と森の役割

紙芝居と簡単な実験をする土壌流出対策の小学生対象の体験学習プログラム。
森林の水保全の役割や人の暮らしへの影響について学び、生活の安全のために森が必要であることを学ぶ。
植林の活動を加えるとなおよい。

「かまどをつくろう」

マダガスカル59 改良かまどのつくりかた

粘土で実際に改良かまどを作る中学生以上対象の体験プログラム。
薪の使用量が減る・調理時間が短くなる等の改良かまどの利点を知り、簡単な材料で作ることが出来ることを学ぶ。
作ったかまどは日本でも屋外で使用できる。

「ごはんは炊けた?」

マダガスカル60 石組対改良かまど

実際に改良かまどでご飯を炊いて実験をする小学校中学年以上対象の学習プログラム。
熱効率の良さが分かるので、石をおくだけの炉と比較すると良い。
改良かまどの利点や自然保護との関係以外にも、「調理」を通じて科学的な考え方を身につけることもできる。

「フォッサの親子ムニャムニャムニャ」

マダガスカル61 フォッサの親子紙芝居

マダガスカル最大の肉食獣であるジャコウネコ科のフォッサの、お父さんと息子のお話です。
登場してくる動物の身の守り方を学べます。

「マダガスカルの田舎の暮らし」

マダガスカル62 田舎の暮らし紙芝居

ツァーラさん一家の1日を紹介しています。
のんびりと流れる現地の時間を感じられる紙芝居です。

チンバザザ動物園が行っている指導者向け「改良かまど」研修会

チンバザザ動物園は、生活改善と自然保護を両立すべく、土壌保全と改良かまどの普及啓発に取り組んでいます。
マダガスカル63~64 改良かまど研修会

青年海外協力隊の中西隊員が開発した改良かまどは、マダガスカルの農村部でも身の回りにあり簡単に手に入る材料で、誰でも製作することが出来ます。
薪の使用量や煙の量を減らし、調理時間も短縮できるので、農村部で生活する人に大好評となり、口コミで広がっています。
野焼きによる森林破壊が大きな問題であるこの国で、「生活の質向上」と「環境保全」につながるこの改良かまどの普及は、地域住民と危機にある野生動物保護の希望でもあります。

お問い合わせ

仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
仙台市太白区八木山本町1-43
電話番号:022-229-0122
ファクス:022-229-3159