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更新日:2023年9月13日

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結核の知識と予防

結核ってどんな病気?

結核とは、結核菌を吸い込むことにより、炎症が起こる病気です。
結核菌は、全身のどこでも炎症を起こす可能性はありますが、ほとんどは肺です。
結核は感染症なので、発病すると他の人にうつす可能性があります。
結核が進行した結核患者の咳(せき)やくしゃみなどで結核菌が空気中に飛び散り(「排菌」(はいきん)といいます)、それを周りの人が直接吸い込むことで感染します。
ただし、発病しても、患者が排菌(はいきん)していなければ、周囲に感染させる心配はありません。

「感染」したらみんな「発病」するの?

結核に感染したからといって、全ての方が発病するわけではありません。
通常は、免疫力により結核菌の増殖が押さえられますが、免疫力が低下して、結核菌が体内で活動を始めた場合に発病します。
発病とは、感染した後、結核菌が活動を始め、菌が増え、体の組織をおかしていくことです。感染した人が発病する確率は、10~20%といわれています。発病者は、感染後6か月から2年後位に多<見られますが、中には、数年から数十年後に発病する方もいます。

予防方法は?

その1 BCG予防接種

BCGは、結核の重症化を防ぐワクチンです。特に子どもの結核予防に有効で、安全な予防接種として世界で広<用いられています。乳幼児は抵抗力が弱く、結核菌に感染すると髄膜炎や全身性の結核など重症化することが多いので、1歳の誕生日の前日までの間(標準的な接種期間は、生後5か月から生後8か月に達するまで)に接種しましょう。ただし、BCGの予防効果は10年~10数年程度です。

BCGについて詳しくは、「結核の予防接種(BCG)について・BCG日程表」のページをご覧ください。

その2 日々の健康管理

結核を予防するためには、免疫力が低下しないように規則正しい生活を送ることが大切です。
十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事、適度な運動、禁煙を心がけましょう。

早期発見のためには?

その1 風邪のような症状が2週間以上続いたら医療機関を受診しましょう!

結核の初期症状は、風邪とよく似ています。咳(せき)や痰(たん)、発熱(はつねつ)が2週間以上続いていたら、医療機関を受診しましょう。結核の症状には、このほかにも、からだがだるい、体重が減る、食欲がなくなる、寝汗をかくなどもあります。
早期に発見されれば薬がよく効き早<治りますが、発見が遅れると症状が重症化するばかりでな<、周囲の人に感染させてしまうこともあります。

結核の初期症状
長引く咳(せき)
痰(たん)が出る
長引く熱
からだがだるい

マスクは、口と鼻の両方をしっかりおおって、正しく着用しましょう。

せき2マスク

その2 年に1度は健康診断で胸のエックス線検査を受けましょう!

症状がなくても、健康診断で結核が発見されることがあります。
仙台市では市民健診で、胸部エックス線検査を職場などで受ける機会のない40歳以上の市民の方(その年度中に40歳に達する方を含みます)を対象に肺がん・結核健康診断(胸部エツクス線検査)を無料で実施しています(事前のお申し込みが必要です)。
年に1度は健康診断で胸部エックス線検査を受けましょう。そして、健康診断で異常を指摘された場合には、必ず医療機関で詳しい検査を受けましょう。

市民健診について詳しくは、「市民健診を受けましょう!」「がん検診」のページをご覧ください。

「知っていますか?結核のこと(令和5年度版)」パンフレット

 

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