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更新日:2019年3月26日

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第6回ー協働がつなぐ仙台ー郡市長とふれあいトーク(11月3日)

11月3日(土曜)は、太白区富沢・長町地区で、子どもたちの健全育成や地域コミュニティの活性化を図るための活動をしている「富沢・長町地区おやじの会地域ネットワーク推進委員会」の皆さんにお話を伺うため、富沢市民センターを訪問しました。
巡視活動にも同行させていただき、日頃の活動の状況などについてのご説明をいただきました。

「富沢・長町地区おやじの会地域ネットワーク推進委員会」とは

富沢・長町両中学校区の小中学校(中学校2校、小学校6校)の「おやじの会」が連携し、地域のさまざまなネットワークを活かしながら、子どもたちの健全育成支援や地域活性化のためのよりよいネットワークを形成することを目的に発足した団体です。
●「おやじの会」
各小中学校に通う児童生徒の主に父親で結成される団体で、職種も経歴も多様な父親たちが連携することで、自校や地域の活動を活性化させています。市内130校で結成されています。
●活動内容
・スポーツイベントの開催
スポーツ交流会(富沢・長町両中学校区の小中学校での綱引き大会)・スポフェス(さまざまなニュースポーツを体験できるイベント)
・地域との連携イベントへの参加
ざる川フェスティバル(富沢市民センター主催事業で、センターと町内会、若い子育て世帯とが連携し、地域を担う人材育成、地域資源の魅力向上を図ることを目的としたイベント)
・巡視活動
それぞれの学区の危険箇所や不審者情報のあった場所の巡視
・その他
地域づくりのフォーラムやイベントへの参加、定期会合

富沢・長町地区おやじの会の皆さんと

各団体のぼり

懇談に参加された皆さん

顧問  霜山 清(しもやま きよし)さん(元富沢小学校「親児の会」会長)
顧問  鹿又 智彦(かのまた ともひこ)さん(元富沢小学校「親児の会」会員)
会員  阿部 政彦(あべ まさひこ)さん(富沢小学校「親児の会」会長)
会員  牛崎 崇(うしざき たかし)さん(富沢中学校「父親の会」会員)
会員  大野 一志(おおの かずし)さん(長町南小学校「親児サークル」会長)
会員  加藤 恵美(かとう えみ)さん(鹿野小学校「親児の会」事務局)
会員  後藤 篤志(ごとう あつし)さん(大野田小学校「父親の会」会長)
会員  佐藤 光明(さとう みつあき)さん(富沢中学校「父親の会」会長)
会員  水澤 純(みずさわ じゅん)さん(西多賀小学校「おやじの会」会長)

さまざまな「おやじの会」

市長
中学校2校、小学校6校の校区の集まりが一体となって、このように広域で活動されるのは画期的な取り組みだと思います。
それぞれの「おやじの会」は、「父親・親児・おやじ」と読み方は同じでもいろんな「おやじ」という字があるのですね。込める思いなども伺っていきたいと思います。

霜山さん
個々の会の名称はいろいろな考え方で付けておりまして、なるほどというところですと、「親」に児童の「児」が4校です。親と児童が一緒に活動していく、という意味で「親児」と付けていたり、そのまま「父親」と付けているところもありますが、どの会でもお母さん方も入って運営しています。
おやじの会の活動を通して感じたことは、一番目は、小中学生の子どもを持つお父さんたちがおやじの会の活動をすることで、積極的に学校や地域に関わる場面が非常に増えてきていること。また、自分の子どもが小中学校を卒業しても、おやじの会の活動を継続する動きも多数あり、実は私もそうで、私の子どもはもう大学生なのですが継続してやらせていただいています。
二番目に、活動を通して子どもや保護者、教員、地域住民の方々のお互いの顔の見える関係づくりというのができてきているというところです。子どもと関わってくると顔見知りになって、道ですれ違ったときなどに挨拶しますし、そういうところで見守りというようなことも含めて、地域の安全というところに繋がっていくのかなと考えています。
三番目は、町内会等の地域の行事にも「おやじの会」に声を掛けていただく場面が増えてきたことです。町内会との連携を通し、地域の活性化に少しでも役に立っているのではないかと思います。
我々も今は現役世代ですが、いずれはそういった地域の役にたつというところで広くこのネットワークが地域活動に入っていくという可能性もあるのではないかと思っています。いろんな世代がつながっていくための、ひとつのツールになれればいいかなというような気持ちでやらせていただいています。

市長
今伺った三つのことについて、おやじの会が寄与しているのではないかということでしたけれど、間違いなくそうでしょうし、子どもたちにとっても、会が運営するイベントなどで地域を超えてのお友達ができたり、年代の違う子どもたちとも顔を合わせ、ふれあうことのできる関係が作られるわけですから、これはすごくいい効果があるのではないかと思いました。このあたりを、お母さんの立場から「おやじの会に」参加されている加藤さんは、どのように感じていらっしゃいますか。

加藤さん(鹿野小学校「親児の会」事務局)
私は、去年まで鹿野小学校のPTA会長を務めた経験から、この先PTAが単体で活動していくのは難しくなるのではないかなと感じていました。
それは、鹿野小学校のおやじの会は、三年ほど活動を休止していたことにもあります。しかし、子供たちにとっていろいろな支えがあることが集団的にも横断的にも良いのではないかという気持ちがあり、おやじの会に参加してくれそうだなと思った方一人ひとりにお声掛けをして今年から復活したところです。私は事務局としてサポートをする形で、隣の富沢小学校のおやじの会の皆様がすごく活発に活動されているのを参考にさせていただきながら、大変楽しく活動しています。
鹿野小学校の中の活動と、広域のネットワークで行う活動とをリンクさせてもらっているので、大変おもしろいな、幅が出るなと感じています。小学校のおやじの会独自でイベントをすることはあっても、広域でというといろいろな繋がりがないとなかなかできない事なので。それをここのお父さん方皆さんが率先してやっているというところが、ほんとうに素晴らしいことだと私は感じております。

市長
たしかに、二つの中学校区があって、それぞれの中学校に上がっていく各小学校の保護者の皆さん達で大きなネットワークを作るという例は珍しいことですし、とても先進的な取り組みだと思います。私も、その効果に期待しています。

後藤さん(大野田小学校「父親の会」会長)
大野田小はおやじの会の会員が約50名います。比較的後発のおやじの会なのですが、お父さんお母さんどちらでも入会いただいて、中には夫婦会員でやっていただいている方もいることで、これだけの大所帯になりました。
PTA活動にお父さんも関わりたいと思いながらも、現実は仕事の関係などでお手伝いできない、力を持て余していらっしゃる方々がいっぱいいらっしゃいます。そういった方々に、土日のお休みの時1日だけでもいい、あるいは年間行事の際などの時間のある時に手を貸していただきたいということでご連絡しましたところ、これだけの人数が集まりまして、今精力的に活動させていただいております。
PTAを補完するという部分でもおやじの会の父親の力というものが非常に頼りになると思いますし、今後も連携をしながら、ひいては地域の他の小中学校の方々とも連携をしながら、会を支えていきたいと思います。

市長
大野田富沢地域というのは新しい住民の方々が多くて、子どもさん達が多い地域ですよね。
そういう意味では、働き盛りのお父さんたちが住民の方々のほとんどなわけなので、時間を作って関わっていくというのはすごく難しいのだろうなと思うのですが、その中でもそれだけの人数を集められるというのはすごいことですね。
なかでもご苦労されているということもありますか?

後藤さん(大野田小学校「父親の会」会長)
まず、おやじの会がどんな会なのかわからない方が多数ですので、1年間の活動の報告を入学式のPTA総会の際に発表させていただき、おやじの会を紹介するというようなことをしています。

懇談の様子あ

懇談の様子い

写真左:後藤さん、牛崎さん、佐藤さん
写真右:霜山さん、鹿又さん、水澤さん、加藤さん

大人も楽しむ―子どもたちのためでいて、自分たちのための活動―

牛崎さん(富沢中学校「父親の会」会員)
遊ばせる、学ばせるという関わりで、地域の子どもたちを大きく育ててあげたいと思う反面、自分たちも楽しんでやらなきゃ面白くない、という気持ちで各校のおやじの会の皆さんはこんなイベントやろう、あんなイベントはどうだろうと考えていると思います。自分たちが楽しめなければ、子どもたちも楽しませてあげることはできないのだろうなと思っているので、自分が楽しむためというのも、参加している一つの理由です。
中学校では小学校のおやじの会と違って、子どもたちと一緒に何かをやるということがありません。子どもたちの安全を守るために、巡視活動や清掃活動といったことがメインになっているので、このネットワークで、生まれも育ちも仕事も何もかも違ういろいろなお父さんお母さんたちたちと知り合って、いろいろな活動を共有させていただける、そういう時間も楽しみのひとつになっています。子どもたちのためですけれど、自分のためなのかなというところは大きいです。

佐藤さん(富沢中学校「父親の会」会長)
おやじの会の存在は、息子が中学に入学した際に初めて知りました。その時は三年で息子と同時に自分も会を卒業しましたが、現在は娘が中学校にあがったため、再入会して活動しております。
九年前から自分たちも楽しもうということが、みんなの共通の思いとなり、活動を楽しむのは当然なのですが、その後のこう…一杯が滲みるくらいうまいなぁ~というのが。皆さん、お酒好きな方々がなぜか多くて…飲んでばかりというわけではないのですが、それも楽しみの一つということで。
この地域は不審者が多く、そういった情報が毎日のようにあります。この後市長にもビブスを着ていただきますけども、こういうギラギラした色のビブスを着て、毎月第三土曜日の夕方にエリアをみんなで回っています。不審者の方も、多分我々を何回か見ているだろうということで、こうやって見回っているんだぞという抑止の効果を狙っています。
コンビニに入って店長さんに声をかけるというやりとりもやっていくと楽しいですし、そういう形で楽しむ活動なのかなと思います。

市長
今、中学校をめぐるいろんな問題があって、皆さま方にもいろんなアンケートでご協力をいただきましたけれども、子どもたちのいじめの問題だ、学校がどうだ、地域がどうだ、親子関係がどうだと、子どもたちがすごく心を痛めることはいろいろなところにあると思うのですけれど、このような活動を通してみると非常に心強いですね。
お互いに連携してやっていくというのが見えてくる気がして頼もしいなと思います。

佐藤さん(富沢中学校「父親の会」会長)
中学校のおやじの会で活動している中で、こういうTNOという活動の場があると近所の小学校のおやじの会の皆さま、ご家族の方ともいろんなイベントで仲良くなって、情報交換もできますし、何かお願いもしやすくなりますし。その点もいい活動だなと思います。

阿部さん(富沢小学校「親児の会」会長)
富沢小学校は富沢西と言われている、新しい街づくりが進んでいる場所にあり、周りに住宅がたくさん建っていますので、小学校自体の児童の人数が1割増しぐらいになっている。そんな地域です。
おやじの会の活動も、私は三年生の親なのですが、子どもが一年生の時に自分が入会した頃より、新しい地域に入ってくる親御さん方の加入がとても多くなりました。とすると、どうしてもつながりが全く無いところから、一から関係の構築を始めるという課題が出てきます。
私も入会前は職場と家との往復で毎日が終わっていたのですけれど、おやじの会という活動を通して横のつながりというか、幅ができたのかなという感じがします。
今年、一年生で入った親御さん方も、新しい土地に来てさぁどうやって生活していこうという不安があった。けれどもこういう会があったので安心できたと、そういうお話を年度初めにいただきました。
4月に総会を開催した際にも、そういった新しい会員に安心してもらえる場が設けられたのかなというのを感じたので、それだけでもこの活動の存在価値はあると思います。
地域の方々と連携する場面も出てきており、町内会からも助けていただいていろいろな物を貸していただいて行事を行うなど、地域に支えられていると実感しながらおやじの会の活動ができるということを考えれば、逆に地域のために何かしなければならないかなと考えています。

水沢さん(西多賀小学校「おやじの会」会長)
西多賀学区は富沢小学校と違って、住宅地が広がっていない。どんどん児童数が減っていっている学区ですので、中身を広げるというよりは、濃くする。縦と横のつながりをもっと増やしていくということをモットーに活動しています。
先ほどいじめ問題の話もあったのですが、うちの会員の子どもたちにも学校に行けずにフリースクールに行っている子もいます。ですが、おやじの会に来て遊んでいる笑顔を見ていると、本当に学校に行けない子なのだろうかと思うくらい眩しい笑顔です。
我々が学区にいる子どもたちの笑顔を守ると言ったら大げさですけれども、笑顔を作っていくことに力を注いでいけるのであれば、こんな幸せなことはないのではないかと。そして、将来の町内会の担い手といった形でも貢献できれば、おやじの力というのは地域のためになっていけるのかなと思いながら日々活動をしています。
おやじの会の活動は、子どもと親が一緒に楽しむ。これがやっぱり一番の醍醐味と思います。

市長
親同士がまず楽しく地域の中で過ごして、色んなことを努力しながらやっていて、親の姿を見ている子どもさんたちはこういうふうにすると楽しくなるのだなっていうのを学んでいくのではないでしょうか。

水沢さん(西多賀小学校「おやじの会」会長)
そうなんです。学区の違う子ども同士がどこかでばったり会っておはようと言ったり、一年生と六年生がおはようと言ったり、進級すると今度は二年生と中学生がおはよう…というように、学区内のいたるところで「おはよう」の正のスパイラルというか、いい回転が生まれていくのではないかなと信じています。

市長
町内会の担い手をどうやって作っていくのか、地域の課題を解決していくのに住民のみなさんたちにどのように関わっていただくのかという事がとても重要なことなのですけれども、その点がうまくいっている地域、反対になかなかうまくいかない地域があると思います。
今のお話を聞いているとこの地域は、住民の皆さんたちがおやじの会のネットワークを通して、地域全体のネットワークを築かれているのだということを感じました。

懇談の様子室内全体

顔の見える関係―子どもたちを見守る目の大切さ―

市長
今までのお話しは子どものためだけじゃない、という事でしたけれど、子どもたちに見せる影響…例えばお子さんの変化がどう見られるかですとか、あるいは町内会の皆さんたちとの連携を図る上での変化が見えてくるかですとか、そんなところを少し視点を変えてお話を伺ってもよろしいですか。

大野さん(長町南小学校「親児サークル」会長)
私は白石市近隣の出身ですが、仙台に来た時に、地域の人たちとのつながりが希薄だなと思いました。
子どもたちを学校に通わせる中で、今、全国的にもいろんな事件や犯罪がある。どうしても親が見守るには限界がありますが、こういった活動をしていると、誰々さんちの子どもだねと顔が見えるようになってくるんです。少なくとも会員の子どもたちの顔はわかるようになってきました。
活動の柱として、学校に泊まりながら防災を学ぶ防災お泊り会という活動、畑を借りて収穫したものを一緒に食べるおやじ農園という活動、全校生徒向けの奉仕活動とがあるのですが、だんだんと子どもたちも我々のことを認識してくれるようになりまして、学校の帰り道や休日に会うと「おやじさん」と呼びかけてくれる子どもたちもいます。
そういった子どもを見守る目というのを我々おやじの会だけではなく、地域の方たちにも、見てもらいたいなと思っています。
活動がだんだん学区に広がって、今はこういったTNOの活動に参加することによって、富沢・長町学区の子どもたち、保護者、見守る人の数がどんどん増えていけばいいなと思っており、そういったところを目標に日々活動しております。

できるときに、できるひとが、できることを

市長
皆さんのネットワークがきっちり機能されていることを感じます。創設されてから年数を重ねてきてこういうふうな状況になったと思うのですけれど、これだけのネットワークを構築する上でのご苦労っていうのはなかったのですか。

鹿又さん(元富沢小学校「親児の会」会員)
私は大野田小学校と富沢中学校で、霜山さんは富沢小学校と富沢中学校で、それぞれ卒業するまでに保護者として関わってきた、知り合いの仲間同士がつながった部分も若干ありますが、霜山さんがガチガチではなく、顔見知りのみんなが集まって情報交換しましょうというゆるい感じのネットワークとして立ち上げたので、苦労なく進めることができたんだと思っています。

鹿又さん(元富沢小学校「親児の会」会員)
「できるときに、できるひとが、できることを」をモットーに活動していますが、おやじの会の活動をする中で、メンバー間での共通意識をそうしていかなければと思います。やっぱり「やらなければならない」になるとどうしても負担になるので。
そうではなくて、皆さんもおっしゃっていますが、やっていることが楽しいよ、楽しいから行くんだよということですよね。時間がある時に活動する、仕事があるから今日は休むだとかそういうことが言える関係を作っていくことが長続きするための秘訣だなと思います。

市長
そもそも綱引大会を始められたのがきっかけなんですよね。

鹿又さん(元富沢小学校「親児の会」会員)
そうですね。1番最初は綱引きですね。太白綱取り物語という綱引き大会をゼビオアリーナでやっているのですが、最初におやじの会で出た人たちが本気になって。綱引きやりたいよねという話から、今度子どもも集めてやろうかだとかと少しずつ広がって、今の形になってきました。

加藤さん
鹿野小学校はあまり人口が増えない学区ですが、長町中学校に進学しますと、長町南小学校や長町小学校からも子どもたちが来ますので、莫大な人数になります。鹿野小学校の子どもたちは控えめなので、その環境について行ける子もいますが行けない子も…子どもたちひとりひとりの自分の居場所づくりという事を考えた時に、小学校の頃にこういったスポーツ交流を通して、他の地域にはこんな子がいる、お友達ができた、という顔の見える環境を作りつつ中学校に進学すると、少し効果があるようで、あ、あの子がいた!という安心感があるようです。
中学生にもまた小学校へ遊びに来ない?と誘うと、小学生のところにお兄さんお姉さんとなって来てくれるという繋がりもできています。進学先でも誰かがいる安心、顔が見える安心というのを担保できているのかなと思っています。

市長
他の方々もどうですか。こんなところで子どもたちの変化を見たとか、現れてくるといったようなところで具体的なところでお話いただける話題はありますでしょうか。

水澤さん(西多賀小学校「おやじの会」会長)
各校、学校でお泊り会をやっているんですけれど、1日目の朝と2日目のさようならの時で子どもたちの顔が違います。
何か自信に満ち溢れていると言いますか、歩き方が違います。胸を張って歩いているというか。
最初、お父さんの影に隠れておはようございますって言っていたのが、自分からさようならって。たかだか24時間でこんなに違うのかっていうのは、実際にやって見てみないとわからないです。ほんとうに違います。

佐藤さん(富沢中学校「父親の会」会長)
富沢中学校の文化祭で、父親の会ではストラックアウトという、鉄でできた大きい枠にはめられた9枚のパネルをボールで抜いていくゲームを2つ借りてきて、毎年グラウンドで子どもたちに投げさせています。年々定着していって、今では一番人気でたくさんの生徒が並んで投げています。
景品を付けるのでそれも人気の理由だと思うのですが、集まった生徒たちがじゃれあいながらというと不謹慎ですけれど、仲良くしながらやっていて「来年もやるでしょ!」と言っているのを見ると、子どもたちは昔と比べると変わってきていますけれども、そういう光景を見ているとベースは変わらないなというのを見ていて思います。自信と言いますか、何枚抜いたぞ!というような。単純なところですけども、そういうところが見えるかなと思います。

市長
先ほど大野さんが仙台に来て関係性が希薄な感じがしたとおっしゃっていましたけれど、各家庭でいろんな課題を抱え、周囲と関係を持たずに孤立をされていて悩んでおられるというような、そういう課題というのがあると認識しているんですけれども、皆さん方のような活動を通していくことによって、なかなか相談する相手が見つからないというときでも、皆さん方に頼っていけば、何かヒントになるような、あるいは気持ちが少し晴れるような、そういうことってきっと出てくるだろうなって思います。

佐藤さん(富沢中学校「父親の会」会長)
こういう活動に参加する方は、積極的に関わりたいって思いを持っている人が多いので、問題があって…という方に何かしらのきっかけで来てもらって、一緒に活動することで違う方向に気持ちを切り替えて貰えればいいのでしょうけれど、なかなか難しくそういう形にいけないですね。

霜山さん(元富沢小学校「親児の会」会長)
積極的に関わるという中には二種類あって、ほんとうにやりたくてやりたくて入っている方と、実は引っ込み思案なのだけれども、何かきっかけが欲しいからやってみるかと、何かにすがるような思いで入っている方が実際にいらっしゃいます。
そういう方は具体的には言わないです。何か問題を抱えてはいるのですけれど、それを人には言わない。でもこのおやじの会に入って、楽しいことがあったら何か変われるのではないか…といった雰囲気を感じます。なので、みんなで笑ってイベント終わろう!というノリ…というのでしょうか。それを大事にしていきたいなと思っています。

市長
せっかくそういうふうに楽しいとみなさんがおっしゃっている会ですし、今はスマホなんかもみなさんお持ちになっていらっしゃいますから、ぜひいろんな写真をSNSで発信して、お仲間をより多くお集めいただくという、そういった取り組みはいかがなのでしょうか。

子どもと一緒に親もステップアップ

霜山さん(元富沢小学校「親児の会」会長)
仲間を増やすという点は、各校のおやじの会にそれぞれ新しく入ってきた人たちでも、TNOの活動に入られる方とそうでない方、色々いらっしゃいますので、自校の活動と合わせてこちらの活動も見ていただき、やってみたいなと思えば来てもらう…くらいの感じでやっています。
おやじの会の出番となるような行事が各学校でいっぱいあって、さらにTNOの活動も結構増えてきてしまっている。会員の負担にならないかなと心配しているところです。
やりすぎると無理が出てきますし、疲れてしまうのでそうならないように、ほんとうにできる範囲でと考えています。みんな仕事を持ちながらやっておりますので。

市長
それはそうですね。働き盛りの方々ばっかりですものね。それが長続きさせる秘訣なのかもしれませんけれども、みなさん、すごく上手にお時間を作っていらっしゃるなと感心します。
このようにリーダーシップをとってまとめていただく方がいるというのはとてもありがたいことだと思います。
皆さんがいきいきとお話しくださる姿に、楽しみながら和気あいあいと活動されている様子が伝わってきました。地域のおやじの背中から多くを学んで育った子どもたちが、そのまた子どもたちにおやじの背中を見せていく、そんなすてきなつながりが生まれていくのだと思います。
子どもたちの笑顔を守り、未来につながっていくすばらしい活動がますます発展していくように、私もしっかり支えていきたいです。

代表顧問の霜山さん

懇談の様子う

写真左:代表顧問の霜山さん
写真右:阿部さん、大野さん

懇談会終了後に、市長もオレンジ色のビブスをお借りして巡視活動に参加しました。
巡視ではイベントを開催した会場も案内いただきながら、紅葉のきれいな河川敷を歩きました。
子どもたちが巡視中の皆さんに挨拶されたり、会話されたりと、地域のきずなの大切さを実感しました。
富沢・長町地区おやじの会地域ネットワーク推進委員会の皆さん、ありがとうございました。

巡視活動の様子

お問い合わせ

市民局広聴課

仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎1階

電話番号:022-214-6132

ファクス:022-213-8181