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更新日:2017年11月21日

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発表項目以外の質疑応答の概要(平成29年11月21日)

平成29年11月21日

 

(1)今週末に開催される世界防災フォーラムの意義を伺う

仙台市は未曽有の被害をもたらした東日本大震災の被災地の中で唯一の政令指定都市、100万人都市です。世界の防災指針として、仙台防災枠組という仙台の名前をつけた防災枠組を世界の皆さんで採択をいただきました。そういう意味においても、大変重要なフォーラムと位置付けています。

今回も震災の教訓等々も生かしつつ、市民協働のあり方や女性のリーダーシップの取り方、またメディアの役割やボランティアの活動の展望などといったさまざまなセッションが予定をされています。専門家の皆さまの分野はもちろん、市民の皆さんの防災の取り組みについても一堂に会していただくことになります。

この会議は仙台の防災環境都市としての位置付けを向上させる上でも重要な取り組みだろうと思っていますし、今後もぜひ継続開催できるように努めてまいりたいと思っています。

 

(2)この会議をどのようなものにしていきたいと考えているか

防災減災のあり方というのは、人をどのように育てていくのかということもありますし、社会資本だけではなくさまざまな経済分野で大きな発展の道筋をつけられるものと思っています。そういう意味では人を育て産業を発展させる新しいアイデアを出していただく、そのような位置付けにもなるのではと思って取り組んでいます。

 

(3)仙台防災枠組を世界に広げていくために何が必要だと思うか

仙台防災枠組ではとても挑戦的ないろいろなことをお決めいただいたと承知をしています。世界でもさまざまな災害が起きていますが、そういったところに少しでも生かしていけるように、それぞれ努力をいただくことになるのだろうと思います。

詳しくは各国の取り組みでもありますし、日本の各地域の取り組みもありますのでそれぞれに委ねますが、目標として掲げていますので、なるべくそこに引き上げたいということに尽きると思います。

 

(4)先日起こった救急搬送中の救急車と一般車の事故について市長の所感を伺う

救急搬送中に事故に巻き込まれたことについては、大変遺憾なことだと思います。ただ救急搬送をしていた患者さんの死亡が事故によるものかどうかについては、消防局からは関連性はないというふうに報告を受けているところです。

(救急課長)

先週の事故事案につきましては交差点内での事故ということで、救急車が赤信号を走行したという部分もあります。われわれの職責としては、市民の皆さまから救急要請があった際は安全安心に医療機関に搬送することが第一義と捉えていますので、今後は事故を起こさない、たとえもらい事故であっても被害が軽減されるような対策をという部分に着眼して、組織的にしっかりと対応し再発防止に努めてまいりたいと考えています。

 

(5)救急車の円滑な走行のためには市民のマナー向上も必要だと思うがいかがか

私も外を回っているときに救急車や消防車両と遭遇する機会が少なくありませんが、確かにいろいろなケースを目撃することがあります。例えば交通量が多い通勤時間帯ですと、車がいっぱいで救急車両を通す余裕がないところを、それぞれが工夫して車を寄せているというような状況もあります。

これから年末にかけてさらに救急車の出動要請が高まってくる中においては、いずれ自分にも関わることだという意識を持っていただきご協力をいただくようにしていかなくてはならないと思います。それと信号機についても手を打っていると思いますので、そこも少し説明させたいと思います。

(救急課長)

われわれ救急車の場合、消防車ももとよりですが、緊急走行となると赤信号の交差点にも進入せざるを得ないという状況です。その場合ドライバーの方は道路交通法上の避譲義務、道を譲る義務が発生するというところがあります。そのマナーアップに関しては平成19年度から市のホームページで、緊急車が通る際は道をお譲りくださいという旨の広報をしているところです。

また仙台市消防局と宮城県警察とは定期的に連絡協議会を行っています。その協議会の中で、平成19年度と救急需要の高まりを受けた平成25年度の2回啓発の要望をしており、免許更新時や免許取得時といったタイミングでドライバーの皆さんに救急車、緊急走行が来た場合は避譲義務があるためご協力をお願いしたいということも警察からお話をしていただいているところです。

それからこちらも警察のご協力を受けてですが、救急車が交差点を通過するときに信号機が赤から青に切り替わる現場急行支援システム(FAST)が昨年4月から運用を開始しました。こういったシステムがありますと交差点に入るときに青で通過できますので、救急隊から事故防止の意味では効果があるという声も聞いています。そういったことを受け県警に対して、FASTのシステムを備えた路線の延伸が図られるようにさまざまな協議会等を通して働きかけを行っているところです。

 

(6)今年4月の自死事案に関する仙台市いじめ問題専門委員会の臨時委員が内定したようだが市長の受け止めを伺う

教育委員会から臨時委員の皆さんの委嘱について議決をいただく方向であるということは報告を受けました。ご遺族からいろいろなご意見があったわけですけれども、メンバーの方々が決まってようやくこの会議を開けることは前進に向けた取り組みであると思っています。なるべく早い時期に1回目を開いてもらうことを希望しているところです。

 

(7)就任3カ月を迎えての所感を伺う

ニュートンは時間の観念というのは皆同じだと言っていますが、私にとっての3カ月はものすごく速くて、年を重ねると時間がたつのが速いということも加わっているのかもしれませんが、大変速く過ぎ去ったというふうに思っています。この3カ月、私が外から見てきた仙台市というものと、仙台市の内部に入っていろいろと話を聞くことに努めてきて「なるほどな」と思うところもありますし、「ここはもう少し変えていくべきかもしれないな」と思うところもあり、そのあたりを私の中で再確認をする機会になったと思っています。

かなり内部のレクチャーも続きまして、仙台市の行政が本当に多岐にわたっているということを改めて実感しましたけれども、なおのこと全て詳細に把握することは難しいのかもしれませんが、最終的な局面でどのように判断や調整ができるのか、これまでの私自身の政治的な経験を踏まえた上で、いろいろと考えていく大切な時間であったと思っています。

 

(8)具体的に「なるほど」と思ったところ、「変えていきたい」と思ったところを伺う

来年度の予算編成や施政方針に向けて考え、議論していかなければならないこともありますので、ここで詳しく申し上げることはなかなか難しい状況ですが、私も市役所の中に入って「あら、こんなふうに良いこともやっているんじゃない」と知ることもいくつかありました。例えば市民の皆さんからの意見収集をどのように行っているのかもそうでしたし、中小企業の応援についても「なかなか良いことをやっているじゃないか」ということはいくつかありました。

しかし他の人たちにも聞いてみると知られていないことも多くありまして、つい先日は30人ほどの中小企業の経営者の方々とお話をさせていただいたのですが、仙台に「四方よし大賞」というものがあることをご存じですかと伺ったら、ご存じの方はどなたもいらっしゃいませんでした。もっと施策のアピールの仕方もあるのではないかと思ったところです。

 

(9)市長が最近出かけた現場を伺う

いじめ問題等対策調査特別委員会でも議員の先生方に教育現場には行ったのかとご質問をいただきまして、記者会見でも質問があったかと思いますけれども、学校の現場に入らせていただきました。先生方からお話を聞いたり、子どもたちの様子も拝見させていただいたり、スクールカウンセラーの方にも話を聞かせていただきました。

また実際に窓口業務等々で市民の皆さまに直接対応し、最前線で仕事をしている区役所の皆さんたちの仕事ぶりも見に行って、課題等も聞いてきたところです。

 

(10)学校に行ったのはいつか、またそれは小学校か、中学校か

11月上旬で、中学校に行きました。

 

(11)生徒とは話をしたのか

授業中ではありましたが、私が参りましたら子どもたちも気がついてあちらからあいさつをしてくれたり、話をしてくれたりした生徒もいました。私が訪問した学校は子どもたちがいじめ防止の組織をつくっていて、なかなか感心する取り組みをしていました。

 

(12)国が検討している幼児教育無償化について市長の考えを伺う

まだ政府の中の検討を見守るしかないと思います。個人的な思いとしてはお子さんたちの育ちについて最大限応援をできる社会であると良いなと思っていますが、いずれにせよ国でどのようにお考えになるのか、そしてまた仙台市としてはどこまでどのように対応できるのかは財政との絡みもありますので、考えさせていただきたいと思います。

 

(13)国の検討次第では自治体の負担も考えられるが、市としての考えはないのか

まだあくまで仮定の話ですので、今申し上げたとおりです。

 

仙台市長 郡 和子