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更新日:2019年7月3日

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発表項目以外の質疑応答の概要(令和元年7月2日)

令和元年7月2日

 

※質問項目ごとに整理しているため、実際の質疑応答と順番が異なる場合があります。

 

青葉区の育児放棄事案について

Q1

昨日逮捕された仙台市青葉区台原の事案に関してお伺いしたいと思います。仙台市では今までには相談がなかったということだったと思うのですけれども、まずこちらに関する第一報を受けての市長としてのお考えをお聞かせください。

A1

またこういう事件が起きてしまったことについては重く受けとめているところであります。この母親が妊娠中から、仙台市としては支援というのを行ってきていたということでありますけれども、お子さんがお生まれになってから、なかなか連絡が取りづらくて、継続的に直接会って状況の確認というのがスムーズに行えなかったということもあったと聞きました。お子さんがご病気を持っていらっしゃって、病院を定期的に受診していたということもあって、その当該病院にお子さんの様子なども本市からいろいろと確認をした上でこの間来ているというふうに承知をしております。直近では、先月の下旬にお医者さんに確認をしたところ、年齢相当の発達状況で問題はないという病院の見立てだったということであります。
しかし今回こういうことになってしまいました。子どもの大切な命を守るという観点からも、なかなか会ってお話を伺うのが難しい状況にある、そういう家庭に対しても本市の支援がちゃんと行き届くように、これからも一層努めていかなくてはいけないということを改めて思ったところです。

 

Q2

今、最後のお話にあった、支援をしたいということだったのですが、今回は医者の判断以降はちょっと発覚につながるようなことというのはなかなか難しかったとは思うのですけれども、今までこういったネグレクト系の虐待が相次いでいるとは思うのですが、支援のあり方というのはどんなものが必要だと考えるかというのを教えてください。

A2

やはり、こちらからいろいろ連絡を取ってもなかなかお母様やお父様と電話で話せない、あるいは直接会うこともなかなかできないという家庭が少なからずあるようでして、こういう家庭にどういうふうに手を差し伸べていけるのかということ、難しい部分もあると思います。それぞれの家庭ごとに状況が違っていると思いますし、そういう中でしっかりと支援に結び付けられるようにいろいろ考えていかなくてはいけないと思ったところです。

 

Q3

今後、イメージとか、どういった検討のあり方として考えていきたいかというのはありますか、支援で。

A3

今も申しましたけれども、個別個別で状況が異なっているわけであります。なかなか、ここからアクセスがあれば私どももしっかりと対応ができますし、今も定期健診に未受診のお子さんたちが少なからずいるようでして、そこのお宅にどういうふうに何度も何度もご連絡を取って、お話が通じるときもあればそうじゃないときもあって難しい状況だろうと思いますけれども、ここはこちらからの呼びかけというのでしょうか、これに消極的なご家庭、いろんなケースを検証しながら、これまでの取り組みもしっかりと見ていきながら、何ができるのかというのを考えていきたいと思います。

 

Q4

今回のケースで、先ほど市長が継続的に連絡を取るのが難しかったとおっしゃいましたが、もうちょっと具体的に教えていただけたらありがたいのですが。どういうふうに難しかったか、具体的に。

A4

こちらからお電話でいろいろとおかけしてお話をさせていただこうと思っても、お電話に出られなかったり、あるいはぜひ健診の受診をしてくださいという勧奨のお便りを出しても、それもなかなかお応えいただけない等々だと思います。

 

Q5

もし分かっていれば教えていただきたいのですが、先ほど電話に出ないということと、便りを出しても応えていただけないということで、この場合に直接訪問して督促というか催促するという手段は取っていなかったのか。

A5

それも個別、このケースでどうだったのかということの詳しい確認はできておりませんけれども、でも通常そういうケースのときには訪問もすることになっています。

 

Q6

ちょっと大きな質問になってしまうのですけれども、今回の長女、2歳の女の子ですね、亡くなった子に関して、4~5か月児健診について、これが最後であったということでした。その後の1歳半とか、そういったその後の幼児健診を受けていなかったということなのですけれども、今回の件に関して市の対応に問題がなかったのか、これを検証するおつもりはないか。

A6

今、ご質問で勧奨もしていたということも申しましたし、そのほかにもお母さまとご連絡が取れているときもあるのです。なので、そういう意味においては、全くコンタクトが取れなかったというわけではないということは報告、私自身も聞いておりますし、全くつながりがなかったということではありません。

 

Q7

市としても対応を取っていたというのはこちらでもそういうふうには認識しているのですけれども、やっぱり亡くなられたというケースもございますし、亡くなられただけではなくて、子どもに対してそういった危害というか、暴力に当たるような行為ですとか、今回はネグレクトというような行為とか、そういったものに関しては事後検証というのもやはり必要なのかなと考えているんですね。

A7

もちろんです。本当にそのお子さんの気持ちを思うとどんなだったろうなというふうにこれはやっぱり思います。そして、私ども行政の立場で子どもたちの命というのはしっかり守られて、そして健やかに育つ、そんなまちづくりを進めていきたいというところですので、それはおっしゃることはもちろんです。
いろいろなケースについては、どういうふうな対応が望ましかったのかも含めて検証した上で今後取り組みを強化させていただきたいと思います。

 

Q8

その検証については、今回のケースについてということでおっしゃられたということでよろしいでしょうか。

A8

今回もそうですし、さまざまな事件もあったわけです。改めてそれも含めてということです。

 

Q9

今、検証ということなのですけれども、もともと仙台市として検証するような機能を持った何か会議体ですとかがあるのかということと、なければ何か新しく立ち上げるという構想がおありになるのでしょうか。

A9

何か検証といっても、どこかでみんなで集まってこうだああだということではなく、それぞれのケースでどうであったのか、これまでの対応についてもう一度洗い出しをして、それで考えさせていただきたいと思います。原局でも、この間さまざまなことがあって、本当にいろいろ知恵を絞りながら取り組んでいる中で今回またこのようなことがあって、本当にショックであります。お子さんのご冥福をお祈りしたいと思います。

※補足
児童虐待の防止等に関する法律により、重大な虐待事案等が発生した場合に自治体が検証することとされており、本市においては「仙台市社会福祉審議会児童福祉専門分科会措置・里親審査部会」が検証を行っています。

 

Q10

それに付随してなのですけれども、すごく相次いでいるじゃないですか。なので、より緊急にその対応というか、なかなか個別のケースで難しいというのはあるのですけれども、そういう中でいち早く何を一番早くしていくかというと、市長は一番、今から重きを置くところはどういうところなのか、改めて教えていただけないでしょうか。

A10

やはり育児に困難を抱えている家庭というのがこの仙台においてもあるのだということだろうと思います。もちろんそれぞれ個別でケースは違っているわけですけれども、その育児に対する不安や、また負担や悩みというようなものにしっかりと対応できるような、そういうことをしていかなくてはいけないと思っています。

 

Q11

今そういう窓口というのが実際あるわけですよね、相談の。ただ、積極的にいらっしゃらないというか、そこがやっぱり難しい点かと思うのですけれども、そういうふうに積極的に来られない方々が今こうなっているんじゃないかというところで、やっぱり直接会いに行く難しさがあるということなのでしょうか。

A11

言ったとおりであります。ですから、なかなかこちらのアクションに対して返していただけないご家庭にどのようにアプローチしていくのかについて考えてまいりたいと思います。

 

 

児童相談所の機能強化について

Q12

昨日の事件に直接関係するわけではないのですけれども、児童相談所に関わることで伺いたいのですが、先週の記者会見で、議会でも出ました児童相談所の一時保護所の定員を上回る保護の人数が、年間およそ3分の1ぐらいの百二十何日あるという現状について質問があって、それに対して市長は、新たな児童相談所というか、どこか別に大きく造るという考えは今のところなくて、参加していただける里親さんをつくるだとか、そういう対策を進めていきたいというご回答をいただいているのですけれども。ただ、よくよく考えてみますと、児童相談所で一時保護するのが原則であって、里親さんに保護を委託するというのは非常に例外的事項だと法律的にも定められていて、非常に今回の問題に対する解決策としてはむしろ真逆なことをおっしゃっていたように感じるので、改めて今後どういうふうな対策をお考えになっているのか、ご説明いただきたいと思います。

A12

今おっしゃった趣旨はよくわかります。今、里親等々参加してもらう方々をもう少し募るというふうな話を前回のときにも少しさせていただいたわけですけれども、一時保護施設である児童相談所の施設がいっぱいいっぱいになっていて、そういうときには里親さんに一時預かっていただいたり、あるいは児童養護施設にお願いをしたりするわけです。それはずっと長いことではないわけでして、あくまで、それこそ縁組をして里親さんのところに行けとか、里親さんにもうずっとお願いするとかということでは、そういう意味で申し上げたことではありませんので、そこのところは誤解を与えるような発言であれば申し訳なく思いますけれども、そういう意味で申し上げたことではありません。

 

Q13

だとすると、前年度から大きく伸びているこの現状を、ではどういうふうに解決していくのかというあたりをもうちょっと説明いただきたい。

A13

ですから、それにつながらないような予防、未然防止も含めて、総合的に取り組んでいかなくてはいけないことだろうと思っております。

 

Q14

その未然防止はぜひ取り組むべきだと思うのですけれども、現状として定員を上回っている日が年間3分の1以上あるわけですよね。そこについての対応というところは、当面はじゃあ緊急措置的な里親さんとかに頼っていくというような考えでしょうか。

A14

そうですね、今これだけ時代というのでしょうか、そういう状況が本市でも見られるわけです。日本全国でこういった虐待等々のケースというのも増えている中にあって、国としても対策の強化をいろいろご議論されています。予算的な措置も含めて、いろいろと国のほうでもお考えになっていること、このことも見た上で、本市としても考えていかなくてはいけないと思います。

 

 

改正健康増進法について

Q15

昨日、改正健康増進法が施行されたと思うのですけれども、その後の仙台市の対応、変わった部分、変更した部分を教えてください。

A15

この7月1日から、受動喫煙防止の法律ができたということで、いろいろと変化がございました。仙台市の施設、市立施設のうち、法のくくりの中で第一種施設に分類される本庁舎、区役所、総合支所、消防署などについては、原則、敷地内は禁煙となりまして、屋外にある喫煙場所のうち、改正法上の特定屋外喫煙場所の要件に適合しないもの、これは撤去をさせていただきました。つまりは、市役所の中でもたばこを吸える場所というのが限定された。他の区役所、総合支所、消防署等でもそのようなことになったということです。

 

Q16

担当課から聞いたのですけれども、仙台市では屋上などは今は施設として例外的な場所としてまだ喫煙は可能だとお伺いしたのですけれども、他の自治体では完全に敷地内で吸えないというところもあると思うのですけれども、屋外の屋上とかを例外として喫煙可能とした理由とかがあれば教えてください。

A16

法に適合しているものについて残したということです。適合しなかったものについては撤去といいましょうか、取りやめましたけれども、適合しているものについては残したということです。

 

Q17

受動喫煙を減らす取り組みとして例外として設けているというのは、完全に喫煙者を減らすという取り組み自体にはつながらないのかなとも考えられるのですけれども、他の自治体でやっている禁煙の治療の取り組みとか、そういったこともあると思うのですが、そういった支援の仕組みとかというのは考えていなかったのでしょうか。

A17

今の質問のご趣旨はどういうことですか。

 

Q18

別に屋外に設けるということは、喫煙者自体には敷地内で喫煙が可能というふうに見受けられますし、喫煙者の減少そのものには直接はつながらないのかなとは思ったのですが、そういった喫煙者を減らすという取り組みは検討されていなかったのかというのを聞きたかったのです。

A18

たばこによる健康的な影響から市民の皆さんを守っていく、受動喫煙の健康に及ぼす影響について、これを考えた上で法にのっとって対応させていただきました。たばこを吸う吸わないというのは、残念ながらこれも個人個人のことだろうと思います。法律にのっとって今回は対応させていただきました。

 

 

ジャイアントパンダ誘致について

Q19

ジャイアントパンダの誘致についてお伺いしたいのですけれども、先週、日中首脳会談の席、それに合わせてパンダの繁殖の研究で合意されるのではないかと。結局されなくて、覚書は交わされなかったのですけれども、どういうふうにこの日中首脳会談、もしくはこの動きというのをどういう思いでご覧になっていたか教えてください。

A19

昨年は一歩前に進んだのかと思って期待も膨らみましたけれども、今回は覚書の締結までには至らなかったということですが、それにしましても私どもの考えは同じでして、誘致に努めているところであります。来年、日本に習近平さんがおいでになられるときにどうなるかということもあるのだろうなと思っておりますけれども、いろいろと私どもも準備は進めていきたいと思っています。

 

Q20

その準備の内容になるかどうかなのですけれども、中国政府のほうに市としてどういった働きかけを今お考えでしょうか。

A20

これまでもいろいろな折を見て誘致の活動はしてまいりましたけれども、まだ両国間でそういうふうな形にまとまっていないということですから、私どもは私どもでやれることはやっていくということです。

 

Q21

昨年の10月ぐらいから茨城県ですとか秋田の大森山(動物園)でもまた誘致の機運が盛り上がってきたりとか、名乗りを上げる自治体が増えているように思いますが、仙台市としては、市長としてはどのように受け止めていらっしゃいますか。あともう一つ、仙台の優位性がもしありましたら教えていただけたらと思います。

A21

今回、茨城県日立市、秋田市など、名乗りを上げられたというのは新聞報道等で存じ上げているところですけれども、私どもは震災の直後から復興のシンボルとするということ、それからまた飼育施設での繁殖研究の推進を目指して、毎年、種の保存というのでしょうか、繁殖の研究の場に、中国にも八木山動物公園の職員が参加をしているということもございます。また財政支援を表明していただいているMarching J財団の皆さま方とも連携をして取り組んできております。今後も情報共有を図って、誘致が実現するように取り組んでいきたいと思います。

 

 

参議院議員選挙について

Q22

参議院議員選挙の公示が近づいてきたと思うのですけれども、参議院議員選挙でいろんな争点が想定されていると思うのですけれども、市長として議論が深まってもらいたい点が何かあれば教えてください。

A22

公示まであと2日ですか。もういろいろと白熱した議論が始まっているようであります。いろんな課題はあると思います。市民の皆さんたち、国民の皆さんたちの関心事はいろんな方面にわたるのだろうと思います。いずれにしろ活発な議論が進んでいくことを期待しています。

 

Q23

具体的な政策的なもので、例えば復興問題とかそういったこと、何か具体的なものがあれば。

A23

幾つも幾つもあるのじゃないでしょうか。本当に幾つも課題としてあると思いますね。復興もそうですし、経済もそうですし、社会保障もそうですし、教育もそうですし、そしてまた憲法ということもそうでしょうし、いろいろな注目する議論があるのだろうと思います。

 

仙台市長 郡 和子