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更新日:2016年11月30日
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東部沿岸地域にはかつて、海岸防災林や農地など豊かな自然が広がっていました。また、海岸公園やスポーツ施設には多くの人が集い、市民の憩いの場として親しまれていました。
東日本大震災の津波により大きな被害を受けたため、市は沿岸部の一部を災害危険区域に指定。住宅の新築を禁止した土地を市が買い上げ、その活用方法について検討を進めてきました。震災から5年8カ月が経過し、一部施設の利用が再開するなど、沿岸部では震災前の活気が戻り始めています。
震災以降、復旧工事を進めてきた海岸公園の一部施設を、10月15日より利用再開しました。再開したのは、宮城野区蒲生にある野球場2面と、若林区荒浜のパークゴルフ場9ホール。周辺では公園等の災害復旧工事が続いているため、当面の間は土・日曜日のみの利用となります。
再開初日には、被災した地元の少年野球チームによるオープニング試合も行われ、子どもたちの元気な声が響き渡りました。今後も全面再開に向けて、残りの施設の整備を着実に進めていきます。
「震災後は、複数のチームが同時に試合をすることができる野球場が少なく、市外の野球場まで出向くこともありました。蒲生地区の野球場が再開したことで、大会などもできるようになると思うと楽しみです」と話すのは、若林区少年野球連盟事務局長の鈴木真由美さんです。
「普段は校庭などで練習をしている子どもたちにとって、野球場で試合をすることは刺激になります。海岸公園の野球場再開をきっかけに、野球の楽しさを知る子どもたちが増えてくれるといいですね」と話してくれました。
「蒲町スポーツ少年団野球部」と「荒浜ビックウェーブ」のオープニング試合
津波など緊急時に海岸公園の利用者などが避難する場所として、蒲生・荒浜・井土・藤塚地区の4カ所に「避難の丘」を整備しました。丘の高さは海抜10~15メートル。頂上は、公園の利用者や周辺の住民などが避難できる広さを確保しています。
周辺の公園整備が完了するまでは緊急時のみの利用となりますが、蒲生・荒浜地区は平成29年3月末、井土地区は平成30年3月末までに整備が完了する予定です。
藤塚地区に整備された海抜15メートルの「避難の丘」
避難の丘に設置されている「防災あずまや」。ベンチの中には、風雨をしのぐ幕を収納しています
市では、防災集団移転跡地について、今後どのように利活用していくか検討を進めています。
今年2月に「集団移転跡地利活用の考え方」を策定。市民や企業、NPO、起業家など跡地を活用したいという方々に土地を貸し出し、「交流とチャレンジ」をテーマに、自由な発想で主体的に使っていただくことを基本的な考え方としています。
一般的な公園や農地としてだけでなく、東部沿岸地域に再び多くの人が集い、新たなにぎわいや交流を生み出すエリアとなるよう、引き続き集団移転跡地利活用の検討を進めていきます。
市では、4月から6月の3カ月間、集団移転跡地の利活用について、市民の皆さんからアイデアを募集しました。企業25件、団体27件、個人36件、計88件の応募があり、さまざまなアイデアが寄せられました。
いただいたアイデアや、かつてこの地域にお住まいだった方々のご意見をもとに、11月に市民の皆さんや専門家などとの意見交換を行いました。なお、集団移転跡地利活用の方針は、平成29年3月までに決定する予定です。
利活用アイデアの一例
子どもがどろんこで遊べる田んぼ、愛犬家の交流の場「全天候型ドッグラン」、沿岸地域を走る自動走行車の運行、貞山運河でのカヌー体験、マリンスポーツなどの複合型スポーツ施設など
専門家による検討委員会を開催します。市民の皆さんも傍聴できます。
名称 | 日時 | 会場等 |
---|---|---|
第2回 検討委員会 |
12月20日(火曜日) 午後6時30分~午後8時30分 |
エル・パーク仙台 (定員=各50人〔先着〕 直接会場へ) |
第3回 検討委員会 |
2月2日(木曜日) 午後6時30分~午後8時30分 |
(問)海岸公園および避難の丘については公園課 電話214・8357、ファクス214・8358、
集団移転跡地利活用については復興まちづくり課 電話214・8584、ファクス214・8350
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