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更新日:2024年12月3日
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令和6年9月14日(土曜日)に仙台市立南光台東小学校を会場として、南光台東部連合町内会、南光台東小学校、南光台東中学校などの関係団体・機関と泉区の協働により、多くの皆様のご参加のもと「令和6年度仙台市泉区総合防災訓練」を実施しました。
今回の訓練は、平成23年3月の東日本大震災の教訓を踏まえ、大規模災害から市民の命を守り、市民生活の安全・安心を確保するため、家庭(自助)、地域(共助)、公的機関(公助)が連携した訓練を実施し、地域の防災体制の確認及び地域防災力の向上を図ること。また、町内会と小中学生が一体となった訓練を実施することにより、地域との連携の重要性を再認識するとともに、小中学生に避難所設営訓練などを通して災害発生時の知識を習得させ、防災の大切さを学ぶ機会を与えることを目的に、総合的な防災訓練を行いました。
令和6年9月14日(土曜日)午前8時00分、宮城県沖を震源とするマグニチュード9.0の大地震が発生。市内における最大震度は7で、宮城県全域に大津波警報が発令された。泉区においてはライフラインの途絶が起き、家屋倒壊等の物的被害や多数の人的被害が発生した。
南光台東部連合町内会(南光台前坂町内会、南光台前坂南町内会、南光台前坂東町内会、南光台前坂中央町内会、泉東町内会、南光台第八町内会、南光台東一丁目町内会、南光台東二丁目町内会)、南光台東校区地域ぐるみ健全育成推進協議会、南光台東コミュニティ推進協議会、仙台市南光台市民センター、仙台市立南光台東小学校、仙台市立南光台東中学校、仙台市泉消防団、仙台市泉消防署、仙台市財政局、仙台市泉区
開会式では、南光台東小学校避難所運営委員会委員長(南光台東部地区連合町内会会長)及び泉区長の挨拶、参観者の紹介後、避難所運営委員会委員である南光台東2丁目町内会長の「訓練開始宣言」により訓練が開始されました。
熊谷南光台東部連合町内会長から訓練開催のご挨拶をいただきました。
泉区長が日頃の訓練の大切さを参加者の皆様に伝えました。
南光台東2丁目小澤町内会長の「訓練開始宣言」により訓練が開始されました。
今回の訓練は、南光台東小中学校区となる南光台東部連合町内会において、「昼間時に地域を担う中学生に、災害発生時の知識を習得させ防災の大切さを学ぶ機会を与える。また小学生には災害発生時の知識を習得させ、防災の大切さを学ぶ機会を与える。」ことを目的に、南光台東小学校及び南光台東中学校の全児童生徒が参加し、各学年ごとに多様な訓練に取り組みました。
午前8時00分から、各町内会では自主防災組織のマニュアルに基づき、各家庭での身の安全の確保、火の元確認、家族の安否確認、ブレーカーの遮断、ガス元栓の閉鎖、非常持ち出し袋の確認等、各世帯の安全確認を行いました。その後、各町内会で定めた「いっとき避難所」に集合して指定避難所となる南光台東小学校に移動、避難人員や被災状況等の確認等を行いました。
南光台東小学校校庭へ避難した、町内会及南光台東中学校の生徒の皆様。
最初の訓練は避難所運営委員会です。避難所運営マニュアルに基づき各班長が現在の状況を報告し、今後の方針を検討・決定しました。
南光台東小学校の1.2.3年生は各学年2クラスで、クラスごとに消防車の視察と濃煙体験訓練を行い火災時の煙の怖さとその対応、消防車の機能と役割等の説明を受け、防火の大切さを学びました。
八乙女消防分署の特別高度救助隊員から大型ブロアー車の説明を受けました。
泉消防団南光台分団の消防団員から消防団積載車の説明を受けました。
濃煙訓練では火災の煙による視界不良を疑似体験しました。
南光台東小学校4.5.6年生も各学年2クラスで、クラスごとに水消火器による初期消火訓練、濃煙体験訓練を行い、火災時の煙の怖さと消火器の取り扱いを学びました。また、VR(バーチャルリアリティー)端末を利用して地震や土砂・洪水災害を疑似体験し、自然災害の恐ろしさを体験しました。
初期消火訓練では水消火器により消火器の使い方を学びました。
VR(バーチャルリアリティー)訓練では、地震と土砂・洪水災害を疑似体験しました。
南光台東中学校1年生は、南光台東小学校の東昇降口で地区社会福祉協議会の指導により、白杖体験や車いす支援等の障害種別に対応した支援方法を学びました。また、図工室では泉東町内会女性防火クラブの支援により炊き出し訓練を行い、閉会式までに訓練参加者860人にアルファ米を配布しました。
白杖体験では目の不自由な人へのガイドや声がけを体験しました。
泉東町内会女性防火クラブの皆様と中学1年生が協力して炊き出し訓練を行いました。
南光台東中学校2年生は、南光台東コミュニティセンターで応急手当訓練(救命入門コース)を受講し、全員に泉消防署から「救命入門コース参加証」の交付を受けました。
救急救命士から心臓マッサージとAEDの使用方法を学びました。
南光台東中学校3年生は南光台東小学校の体育館で、班ごとに災害用組立てトイレの設置、避難所パテーションの設営、災害用ダンボールベットの設置訓練を町内会の皆様と協力して行いました。また、屋外では夜間の停電に備えた発電機・投光器設営、断水時に備えた災害時給水栓の設置等の避難所運営訓練を行いました。
完成した災害用組立てトイレ(洋式)
プラスチックダンボール製パテーションの設営
完成した災害用ダンボールベット
地震等により水道が断水した場合に対応する災害時給水栓取扱訓練
訓練の途中の10時15分からは危機管理局が運用する災害対応用ドローンのデモンストレーション飛行が行われ、町内会、小中学生の訓練参加者全員が見学しました。ドローンの機動力は、災害時の被害状況の把握や応急対策の強化に大変有効であることの説明を受け、その俊敏な動作に拍手が沸き起こりました。
小学校の校舎屋上を偵察する災害対応用ドローン
災害対応用ドローンの視察後は、小学生はクラスごとに防災授業を行いました。中学生と町内会の皆様は、仙台市防災・減災アドバイザーから災害から命を守るための避難の大切さについて講話を伺いました。
仙台市防災・減災アドバイザー早坂政人さんの防災講話を伺いました。
閉会式では南光台東小学校校長から講評をいただきました。閉会式終了後には、中学校1年生と女性防火クラブが協力して作ったアルファ米、860人分の非常食配付訓練も実施しました。
訓練講評を行う髙橋南光台東小学校校長
令和6年度の泉区総合防災訓練は、南光台東小学校避難所運営委員会を中心に、各町内会、各種団体、南光台東小中学校の児童生徒など、多くの参加者により訓練を行いました。
特に、小中学校には土曜日を登校日としていただくなど、前年度からの周到な準備とご協力により積極的に防災訓練にご参加いただきました。仙台市では地域防災計画のなかで、平日の発災時には中学校の生徒の皆様に地域の力としてご活躍していただくことを目指しており、今回の訓練においてはその目的を十分に果たしたもの評価されます。
また、今年は元旦からの能登半島地震等、全国各地で甚大な被害をもたらす大地震、豪雨災害が多発しております。8月には日向灘で地震が発生し、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。本市においても令和4年から「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の運用が開始されるなど、想定される災害への備えが重要です。
災害はいつ、どこで遭遇するかわかりません。「備えあれば憂い(うれい)なし」です。災害に応じた留意事項について、防災訓練等様々な機会を捉えて確認しておくことが大切です。ご家庭や各地域、職場等で、いざという時のための備えを万全にし、災害に備えましょう!!
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