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更新日:2024年4月17日
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山や緑地のマツが赤くなって枯れているのを見たことはありませんか?
マツが枯れる原因の一つに、松くい虫(正式にはマツ材線虫病)という森林の伝染病によるものがあります。この被害は明治時代に長崎県において日本で最初に確認された後、急速に広がり、現在では北海道を除く全国各地で確認されるようになっています。宮城県では、昭和50年に石巻市で最初に確認されました。
マツ林は防風や防潮、土砂流出防止などの機能があるだけでなく、その景観も古くから人々に親しまれていることから、松くい虫被害対策は重要な課題と言えます。
松くい虫被害木の写真(樹木全体の葉が赤褐色になる)
松くい虫被害は、「マツノマダラカミキリ(昆虫)」が、病原体となる外来種の「マツノザイセンチュウ(線虫)」を健全なマツに運び、マツの内部にマツノザイセンチュウが侵入することにより、マツを枯らしてしまう伝染病です。「松くい虫」という名前の虫がいる訳ではありません。
アカマツとクロマツの両種とも感染し、一度感染して枯れてしてしまうと、回復することはありません。
東北地方では夏から秋にかけて急速に葉が赤くなります(秋に枯れず、冬から春にかけて枯れる場合もあります)。
枯れの経過は、まず幹に近い旧葉(2~3年目の葉)が枯れ、その後に枝の先端に近い新葉(当年の葉)が枯れ、短期間で樹木全体が赤褐色に変色します。
仙台市では伐倒による駆除を行っています。被害木を切り倒して、生分解性シートで覆い、薬剤でくん蒸等を行うことにより、被害木の中にいるマツノマダラカミキリの幼虫を殺します。
伐倒した被害木をくん蒸している写真
「感染の恐れがある被害木(当年の夏から秋にかけて急速に葉が赤くなって枯れたマツ)」については、マツノマダラカミキリが、その被害木から羽化・脱出する翌年の6月以前に駆除を行う必要があります。
「感染の恐れがある被害木」については、仙台市が決めた区域にあれば、私有林で発生しても、所有者の同意を得て、仙台市が駆除を実施いたします。詳しくは農林企画課までお問い合わせください。
樹木全体の葉が赤褐色になっているマツを見つけた場合は、農林企画課までご連絡ください。
松くい虫被害について詳しくは、下記のリンクから林野庁ホームページ及び宮城県森林整備課ホームページをご覧ください。
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