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更新日:2024年5月13日
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省力・低コスト化と生産の効率化を図るため、様々なスマート農業技術が、農業の現場で導入されています。
機体に搭載されたタンクに散布物を入れて飛ばすことで、空中から防除作業を行います。
今までは小型の無人ヘリコプターによる散布が多く行われていましたが、近年ではマルチローター(ドローン)による散布が広まっています。
無人ヘリコプターと比較すると作業効率や大面積への対応は劣りますが、操縦資格や免許が不要で、講習を受けることで誰でも操縦が可能になります。
トラクタに搭載した自動操舵装置の端末に、衛星からの位置情報を受信して記憶させることで、現在自分がどこを走行しているのか、どこを走行したのかが端末上で可視化されます。
これにより走行用の目印の設置が不要になるため、重複して作業してしまう面積の減少にもつながります。
また、自動操舵に切り替えることで、設定した走行経路に沿って自動でハンドル操作も行われるため、作業機の制御に集中することができ、特に大区画の長い直線操作が必要な場合は作業が楽になります。
経験の浅い農業者でも、熟練者と同等以上の作業速度と作業効率を実現することが期待されます。
ほ場に設置したセンサによって収集した水田の水位、水温、気温等の情報をクラウド上に蓄積し、パソコンやスマートフォン等のモバイル端末で把握することができます。
見回りに時間がかかる遠隔地の水田や移動困難な山間部に設置することで、現地に向かうことなく水位などを的確に把握することができるようになります。
そのため、巡回時にかかる車両の燃料費や作業時間の削減が期待されています。
また、収集された水位、水温、気温データを用いることで、これに基づく栽培管理の実現につながります。
衛星の位置情報を利用し、直進中のハンドル操作を自動操舵することによって、経験の浅い農業者でもまっすぐに植え付けることができます。
本来であれば移植マーカーに頼る必要がありましたが、アシスト田植え機では、走行経路の始点と終点を登録することで、この基準の直線に沿って自動操舵を行います。
ハンドル操作を気にせずに、後方の植え付け状況の確認に集中できるため、操縦者の心理的負担の軽減と作業の軽労化につながります。
現在は直進だけではなく、旋回時の自動操舵機能をもつ製品も開発、販売されています。
リモコンによる遠隔操作で除草ができる草刈機です。
従来の背負って使用する草刈機や自走式の草刈機では、特に夏場の長時間に及ぶ歩きながらの作業が作業者への大きな負担になっていたことや、傾斜でバランスを崩して転倒したり、回転部に手足を巻き込まれるなどの作業中の事故も多く発生していました。
これらのような問題を解消するために、シンプルな操作性と専門性の必要のない、自動化やラジコン化の開発が進められています。
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