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更新日:2017年7月25日

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質疑応答の概要(平成29年7月25日)

平成29年7月25日

 

(1)昨日、市長選で当選した郡氏が市長へのあいさつで訪れたが、どの程度の時間でどのような話をしたのか伺う

はっきりと時計を見ていないので覚えていないのですが、トータルは40~50分だったでしょうか。

まずは昨日おそらくは寝ていらっしゃらないだろうと思いましたので、大変お疲れでしたということを申し上げて、いろいろこれからもあいさつ回りがあるでしょうというような双方ちょっと雑談的な話を少ししました。私の方からは、お疲れが取れた後で結構なのですが、いずれ市長にご就任いただくと同時にあらゆるホームページの写真や、市役所の広報などの顔写真が早速必要になって、女性で言えば紺色のスーツを着たようなものから、にこやかなものまでいろいろなご要望が来ることがありますので、いずれ秘書課の方からお願いがあると思いますがぜひ折を見て写真を撮っていただいてこちらにいただけるようにというようなお話をしました。この顔が写真に耐えられるように、ちゃんと元気になるように頑張らなくちゃというようなことをおっしゃっていたので、ぜひお願いしますと、そんな話も少しあったりしました。

その後は選挙期間中もおっしゃっていました教育に関する、特にいじめ事案の調査に関連して3つの委員会の人選をそれぞれ進めているということだが、どのような状況なのでしょうかというお尋ねがありました。私の方で進めているところと教育委員会で進めているところとそれぞれあって、委員構成を考えながらご遺族の方にもお話を伺いながら、今最終的に例えばご推薦いただいたような候補者の方が東京の方であれば直接職員が東京に行って、委員会の性格や委員になった場合の守秘義務などいろいろなことをご説明させていただいて、さらに委員構成の確度を高めている段階だということをお話ししましたら、なるほどそういう段階なのですね、分かりましたと。またこのことについては就任直後からしっかり力を入れて走り出していきたいと思っているので、この後まだ1カ月近くありますが適切なところで情報交換させていただいてお互いの方向性を擦り合わせた上でスタートできると良いですねというお話でしたので、ぜひ情報共有の機会を持っていただければ私もうれしいし、そういうことを市民の方も望んでいると思うというお話をさせていただきました。

 

(2)市長は対立候補を応援していたがわだかまりはないのか

選挙戦ですから、私が応援した方は新市長になられる郡さんではなかったわけですが、そのことはそのこととして後任の市長さんが市民の負託を受けて決まった以上、しっかりと市政の継続性の中でお仕事をしていただけるよう配慮を持って前任の市長が引き継ぐということは、逆に言うと市民の方への義務であるとも思っています。そこは郡さんにもしっかりとご理解いただいて、わだかまりなく実務的にきちんと擦り合っていくように進めましょうということで、昨日2人で合意ができたというふうに思いました。

 

(3)これからは郡氏を支えていく考えか

仙台市民の方のお気持ちがそこに定まったわけですので私としてもしっかりそのことを受け止めて、つつがなくバトンを引き渡せるようにこれからさらに努めたいと思います。

 

(4)郡市政は共産党を含めた少数与党の体制になるが市政運営における影響について市長の考えを伺う

共産党さんが新市長さんの下で私のときとは違った判断を示されるのか、それとも原則論は原則論だという形でお臨みになるのか、それは今から予断できないことですし、やはり議会の中での対応は議会が開催されてみなければ分からないことかなと思います。

 

(5)今回の市長選の結果は何が一番の要因であったと思うか

一つは多くの方が指摘されているように国政における構図がそのまま持ち込まれた市長選挙でしたから、国政の中での自民党・公明党を含めた与党政権に対する今大変厳しい国民の声がある中で、そうしたことが反映したという面もあったかなというふうに思います。

また一方で郡さんは政治家としてこの間10年以上、仙台市の中の全てではないですが大変厳しい選挙の中でもずっと戦って勝ち抜いてこられた政治家ですので、そういう意味で市民の方に知名度があり、また特に地盤である太白区を中心に親しまれていたことも事実だろうと思います。

 

(6)昨日、郡氏と最も重点的に話し合った内容について伺う

一つはいじめ問題に関してです。3つの委員会の性格などは外から一般的な情報を見ているだけではなかなか分かりにくいということもあると思いまして、その辺りを私が少しくどいかもしれませんがご説明をさせていただいたことで、少し時間がかかったと思います。

また郡さんの就任直後にあります宮城県市長会やPTAの全国大会、消防の救助技術の全国大会もグランディ21でありますので、そういった大規模なイベントがあることもお話をしましたので結構時間をいただいたと思います。

 

(7)郡氏から対立候補を応援した理由を尋ねられたか伺う

特にお尋ねはなかったです。

 

(8)改めて郡氏当選の所感と新市長に期待することを伺う

郡さんが4人の方が出られた大変厳しい選挙の中で激戦を勝ち抜いて市民の信託を得られたということは、この間の郡さんの政治家としてのご活躍の実績やお人柄など、さまざまなものに対して市民の皆さんが評価を下されたのだろうということで、大変その政治家としての活動にも感銘を受けたところです。

私が応援した方とは違うということはありますが、私としては二代続けて女性市長となること、少なくとも政令指定都市の中で二代続けて女性市長になるということはやはりどちらかと言うと希有(けう)なことだと思いますし、今までなかったことは確かですので、そういう意味で大変うれしく思っています。

郡さんには私が市政の中で解決できなかった諸課題をお願いすることになりますが、教育における信頼回復はもちろん、やはり地域交通の問題。一つはバス事業の経営の困難さが増しているということと、一方で多くの地域で高齢化が進む中で地域の足をどう確保していくか。このことについてなかなか全市一律の解は作りにくい状況だと思っていますので、地域ごとの個別の解をしっかりと地域の方とお話を進めて具体的な策を見つけ出していただければと期待しております。

 

(9)任期満了まで1カ月を切ったが、残りの期間をどのように取り組むのか伺う

一日一日をしっかりと気持ちを引き締めて進んでいきたいと思っています。今回秋田の豪雨もあったように、去年一昨年と仙台も豪雨が続きましたし、いつなんどき自然災害が襲ってくるかも分かりません。任期の節目というのはそういう危険災害があって、極端に言えば21日の夜まで豪雨がないとは限りませんので、やはり自然災害に対してしっかりと心構えを持っていたいということが一つあります。

あとは、市民の方の負託によって新しい市長さんの方向性が今出ているので、きちんとそのお気持ちで市政がつながっていくように。私との間で例えば段差ができたりガクンと何かが変わったりということは市民の方も決して望んでいらっしゃらないと思いますので、変えるべきことは変えていかれると思いますが、まずはスムーズに郡さんの市政が発進できるように私としてできることをこの1カ月間進めていきたいと思います。

当面の9月議会、これは決算ですのでいろいろなことを勉強していただかなくてはならないと思います。職員にはそうした資料もきちんと分かりやすく作るようにという指示をしておりますので、私もそのことを少し気を付けて見ていきたいと思います。

 

(10)自身の2期を振り返り、女性だからできたと思うことと新市長に女性市長として期待することを伺う

女性市長だから何か政策が極端に変わるかというと、私は必ずしもそう思ってはいない部分がありますが、自分自身が子どもを育ててきた中で市政の一端を職員としても担ってきたことから、暮らしの中の問題に比較的目を向けやすいという利点は女性市長にはあるかと思います。

子育て環境の問題やごみの問題など、そうしたものについて比較的目を向けていたのは個人的な要素もあるかと思いますし、待機児童などは今国全体として力を入れている課題ですので女性市長固有の課題ではないと言われれば、それはそのとおりだと思います。

一方で日本社会のさまざまな階層、例えば民間企業や行政、教員など、いろいろな分野で男女共同参画というのが言われている中で、とりわけ政治の世界は女性が参画する比率が少なくなっています。特に地方自治体、つまり全国市長会のような会議で女性市長の割合というのは非常に少ないので、少ない中を減らすよりは郡さんが出てくださって、その数を支えてくださるというのはとてもうれしいことだと思います。

 

(11)平成28年2月の自死事案の再調査開始の見通しを伺う

若干遅れています。ご遺族から推薦いただいた方やそれぞれの団体に推薦をお願いした方へ連絡の取れる時期、そちらにお伺いをしてご説明をさせていく時間の段取りが2日や3日と少しずつ遅れつつあり、お約束をした今月中というのは若干今の時点では難しいと思います。ただ、それほどは遅れないと思います。

 

(12)市長の任期中に最初の委員会を開催できるのか

1回目の会合までいけるかどうか、またどの時期にどう開催するかは、新市長さんとも今後ご相談をしていくポイントだと思っていました。ご当選直後のいろいろなインタビューを拝見すると、やはり新市長として強いお気持ちを持ってこの調査に臨みたいということでしたので、その委員について私が今作業をしているのをどう受けていただくかという問題もあります。そこを少し丁寧に相談しながら遺漏のないように進めていければと思っています。

 

(13)市長の下で委員会を立ち上げて、実際の委員会開催は新市長の下となる予定か

そのような可能性もあると思います。

 

(14)市長は自分の任期中に再調査を始めると明言していたと思うが

どなたが市長になるか分からないという時点では遅滞は許されないことですので、私としてはそのようなことで進めたいと考えていましたが、新市長さんは非常に強いお気持ちでこのことを市政の最優先の課題だとおっしゃって、自らスピード感を持って取り組みたいというお気持ちです。ある意味でそれは市民の方が選ばれたことでもあるので、私が1回目を開催することに固執する必要はないのではないかと、逆に私が固執しすぎることによって新市長さんのご意志なりスタートがお気持ちとそれるようなことがあってはまずいのではないかと思っていました。

昨日はそこまで詳しくお話しする時間的ゆとりもありませんでしたので、また委員が固まった段階でそのこともご報告しながら、今後のスケジュール感をどのようにお考えになっているか少し意見交換をさせていただければと思っています。

 

(15)再調査委員会の委員が決まる時期について伺う

当初、今月中を目指して進めていましたが、若干時間がかかっている部分があります。ただ8月に入って1週間とたたない間に決められるのではないかというスケジュール感で今調整しています。

 

(16)郡氏とは委員が決まってから、1度か2度会う見込みか

そうですね。郡さんのいろいろなご日程もあるでしょうから私の都合だけを押し付けるわけにもいきませんし、また私も出張の日程などが入っていますので調整させていただきながらになると思います。

ただ、さすがに昨日のお話だけではあまりにも乱暴ですので、ご就任いただく前にもう1、2回は最低でも必要だと思います。

 

(17)再調査委員会の委員について遺族が希望している団体に推薦を依頼したのか伺う

それぞれの団体に依頼しています。

 

(18)団体から返事が来るのを待っている状況か

それぞれの団体によって決定の方法がありますので、会長のご一存で推薦が可能な団体もあれば、役員会を開いてという団体もありますし、例えば所管の部会などがあってそちらにお願いするという団体もあります。

そうなるとその役員会が開かれる予定の日まで待たなければならないなど個別の事情により、例えば私どもがお願いをしてから1週間ぐらいでお返事いただけるかなという想定であったのが10日になってしまうなど、微妙なところで遅れている状況です。

 

(19)体罰などを調査する包括的な委員会の人選は再調査委員会の委員が決まった後になるのか

再調査委員会の人選が完全に固まった後に包括的な委員会に着手するとなると、再調査委員会が8月の第1週だったとした場合、包括的な委員会は8月の第3週になってしまうというのでは、あまりにも全体の進行としていかがなものかということになりますので、なるべく並行に進むようにしています。

遺族の方から委員構成の話を伺うというのもありましたし、それぞれお願いする団体についても定まってきましたので、個人の名前はまだ確定できなくても、総務局で所管します包括的な委員会についても構成メンバーの属性についてはほぼ整理が終わりつつあります。ちょっと遅れながら並行して進んでいる段階です。

 

(20)再調査は奥山市長の下で行うと明言していた中で1回目の委員会を新市長の下で開催するというのは、スピード感に欠けるという指摘もあると思うがいかがか

考え方によると思います。私が8月21日までに委員会を開くことも可能だと思います。ただ時期として例えば七夕にかかる時期や、お盆にかかる時期などは委員の方全員の出席ができないというのも時期的にはあり得る日程設定になります。そうしますと初回ですので全ての方に委任状をお渡しして趣旨をご説明するということは、日程調整が非常に困難になるだろうということはあります。

また仮に開いたとして、私が市長としてこの会を開いた趣旨や委員の皆さん方に期待することを1回目ですので当然述べさせていただくのですが、その述べる私が次回にはいないことがはっきり分かっている任期ですので、受けられる委員の方々から私の話をどう聞いたらよいのか、とりあえず今日開催するためのセレモニーとして聞いていればよいのかという話にもなりかねません。そういう意味では私としては今後しっかりとした方針を持って長期に進めていく方のお話を初回も聞いていただくということが、一つの選択としてあるかなと思っています。

私のお話しした日程にこだわってすることがいいのか、実質的なスタートとして私の話を聞くのがふさわしいのか、1週間後であっても郡新市長のお話を聞くのがふさわしいのか。評価軸が違いますのでそれぞれご意見があるかと思いますが、ご意見があるということについて郡さんとも話を擦り合わせた上で「それは奥山市長さんが先にやってください。私は一向に構いません」とおっしゃれば私はもちろんやりますけれども、そこを私だけで判断することが適切だとは思いません。選挙結果を受けた中ではそこは一度立ち止まるべきことではないかと思っています。

 

仙台市長 奥山 恵美子