更新日:2017年12月5日
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平成29年12月5日
明日で開業から2年ということになります。当初の目標には届いてはいませんが平日一日の平均乗車人員は6万4千人で、前の年の同じ時期に比べても8千人、率にして14%の増加ということでありまして、確実に乗っていただく方が増えてきていることはうれしいと思っています。残念ながら目標には届いていないわけですが着実に上がってきていること、そしてまた沿線でさまざまな開発が進み新たなにぎわいもできていることもありますので、これからまた利用していただく方々が増えていくものと見ています。
人口のことも質問がありましたが、仙台市全体の人口の増加を見てみますと、平成27年10月に比べて29年10月の人口は4,218人増えています。東西線沿線の増加は3,005人ということですから、いかに東西線の沿線に人が張り付いてきているのかが分かると思います。こういったところから見ましても今後の伸びが期待されますし、併せて土地利用を含めた開発についていろいろと民間にもご協力いただき、私たちも応援をさせていただくということだと思います。
荒井地域の土地開発もずいぶん進んでいると認識をしていますし、併せて卸町に新たなショッピングセンターが今建築中です。まだまだいろいろな意味でにぎわいをつくっていく要素があるのだろうと思っていますし、仙台市の考え方は十字の基軸にどういうふうに街をつくっていくのかということですので、ここはまだ考える余地があるのではないかと思います。
特に東側の方はこれから期待をしているところです。西側は前回の会見でもお話ししましたけれども、地下鉄の駅に直結しているような動物園は全国でもとても珍しい例で、着実に入場者も増えていることもありますし、国際センターを含めコンベンションを誘致していくということもあります。あらゆる手立てを考えていきたいと思っています。
仙台は今はまだドア・ツー・ドアで車を利用される方が多い街ではありますが、地下鉄が開業して南北線は30年、そして東西線は2年ということで、地下鉄や公共交通機関で移動することがもっと身近にと言いますか、お子さんのうちから利用していいただくことが重要なのではないかと思っています。
東京などではご自分で車を運転して移動される方よりも、公共交通機関や地下鉄を乗り継いで移動される方々が多いわけです。そうしたことが普通になるように小さいお子さんたちの地下鉄の利用も促進するような対策やさまざまな仕掛けもつくっているところですし、進んでいくのではないかと期待しているところです。
荒井駅の南の方は区画整理が進んでまさに新しい街ができているわけですけれども、確かに北側の駅からすぐに見えるところがまだ農地であることはご指摘のとおりだと思います。権利者の方々のご同意というものもなかなか難しいというふうに聞いていますので、ここはまた地権者の方々にご協力をいただくことになるのかなと思います。ただご指摘のように、駅前ですから重要なところであるという認識は持っています。
市が主導してやっていく区画整理事業はある程度住宅が密集しているなど、いろいろな理由があるのだろうと思います。ここはそういった場所ではありませんので、やはり地権者の皆さんたちによるお話し合いに委ねるのが筋だろうと思います。
強制するわけにはいきませんので、そこのところはご理解をいただきたいと思います。そういった理由がつく場所であれば仙台市も前面に出ていきますが、なかなか理由付けができないところについては委ねるしかないと思います。
区画整理に向けた話し合いがある程度までいったものの、結局まとまらなくて準備組織も解散されたと聞いています。これが今後どのような動きになるのかは皆さんに委ねるべきではないでしょうか。
荒井駅北側の土地区画整理事業の同意について、地権者の中で基準の90%に至らなかったのでできなかったということですから、ここはいたしかたないと思います。ただ同意いただけるように働きかけをすることはできると思います。
それについては報告を受けていないのでよく分かりません。
まずはいろいろと聞いてみなければ私自身も判断はできませんが、事を進めていく上では組合の皆さんで同意を取っていただくということが基本なので、それに委ねるわけですけれども、もう一度組合を作ってやりましょうとなった時に同意がなかなか得られないのだということであれば、仙台市としても同意がいただけるようなさまざまな働きかけをしていくことになるのではないでしょうか。
そのように言われるとなかなか厳しいところがありますけれども、ただ仙台市としてはあの場所も重要な地域であろうと考えています。
急激な減便は移動の手段を大幅に奪うことになるので、これだけは考えてもらいたいということは、先日の記者会見でも申し上げたところです。今回は、少し重複しているところや少し見直しをかけても大きな影響がないところについて減便の方向を示したと理解しています。これは新年度からということになると思います。
大幅な減便にはならないだろうと理解していますが、経営はやはり頑張っていただかなければならないという側面もありますので、いろいろなところで地域の方々にお話を聞かせていただくこともあり得るのだろうと思います。今回はご心配いただくような減便にはならないのではないかと思っています。
5%くらいでしょうか。経路が重なるものや、利用者数の少ない時間帯等を含めた見直しになるかと思います。
市営バスが全路線で赤字であったことは私も認識を新たにしたところですが、地下鉄と市営バスという全体で見ていくことが重要だろうと思っています。他都市の公営バスと比べると、市営バスの経営状況には大変厳しい要因が確かにあろうかと思いますが、バスの運行効率の改善に努めることはやはり課題なのだろうという認識を持っています。
おっしゃるように公共交通ですし、移動手段がないということでは大変ですから、それは公営交通を担う者としては考えていかなければならないと思います。ただ一方で厳しい経営状況も鑑みながら、いろいろな方策をこれからまた考えていく局面にあるのだろうと思っています。
例えば高齢者の方が、買い物が困難だとか病院に通うのが大変だというようなときの移動手段をどのように確保していくのかは、地域交通のあり方として大きな議論をしていかなければならないことだと思っています。もちろん当事者の皆さんのご意見も聞いていかなければなりませんし、運営者としての考え方というものも持ってまとめていくことになるのではないでしょうか。
運行路線によって状況が違いますので、その辺りも含めて、私はこれはまさに市民協働のテーマに一番ふさわしいのではないかと思っています。市民の皆さんが自分たちの地域の交通をどのように考えていくのかということも踏まえた上で、議論を進めていくべきではないかと思っています。
「とにかくバスを通してくれ」とお願いされて「はい分かりました」といって運行させたとしても、利用していただく人が1人とか、あるいはまったく誰も乗っていないということであればやはり厳しいものがありますから、どんどん皆さんで乗ってくださいね、乗りましょうねという、そういった思いを市民の中に醸成していくことも大切だと思います。
この間、県市長会の会長職を仙台市が担い仙台市に事務局が置かれていて、事務局と会長職の自治体が不可分な関係にあってさまざまな活動をしてきたことだろうと思いますし、県内各市の市長さんもサポートをしてきたのだと思います。今回のこの議論は、一般的には政令市は各道府県市長会の会長職を担っていないことが背景にあるということでしたが、事務局体制も含めてどのようになるのかの議論がなかなか深まっていないと私自身は感じたところです。
確かに政令市には政令市独自の権限もありますから、各市の皆さんの課題とは違うところがあると思います。ただ皆さんが、自分たちでさまざまな課題を解決するので仙台市はもう会長職を退いてほしいということであれば、では今、持っている事務局の体制をどのようにいたしますかということを私は昨日お話しさせていただいたところです。いくつか事務局から案が提示されたわけですけれども、それをご覧になられて各市長さんたちは、これほど金銭的なところも人的なことも含めてかかるのかということを改めてご認識いただいて、「これまで仙台市さんにおんぶに抱っこしてきたんですね。ありがとうございました」という感謝の気持ちは表していただいたと思います。
ですから、未来に向けてどのように県の市長会があるべきなのかという議論はどんどん活発にしていっていいのだと私自身も認識していますが、それならば今度は政令市である仙台市はどのような関わり方をしていくべきなのか、事務局はどういうふうに動かしていくべきなのかという、その議論がもう少し明確化されるには少し時間がかかるのではないかという印象を、昨日の臨時会では持ちました。
これまで蓄積してきた知見など、確かに事務局の機能として仙台市は高いものを持っていると思います。ですからいきなり会長職となった市にお任せをするというのもしんどい話だろうなとは思います。今、会長職務代理者である塩竈市長さんは正式な会長職ではないので仙台市が事務局になっていますが、正式な会長になられる方がどなたであれ、やはり事務局は会長と一体である方が私は望ましいと思っています。
あるいは、皆さんでお金と人材を出すということであるならば、そこに対して仙台市の持ち分として人を出すということはなかなか市民の皆さんに対する明確な説明になるかどうか分かりませんので、そこはもう少し議論が必要だと思います。そのお金を人件費も含めて分け合っていこうというのであれば、仙台市の方から派遣するということもあり得るのかもしれないとは思いますが、基本はやはり、私自身は会長を担う市が事務局も持たれた方がいいのではないかという気持ちを昨日もお伝えしたところです。
いったんは皆さんその方向性なのかなと思われたのですが、事務局をどうするかという段になって、なかなか厳しいというふうになりました。複数の市長さんからは移行期間をどのように考えるべきなのかという議論もありまして、13の市で仙台市を外して回すということを正式に決定したものではなかったと私自身は認識をしたところです。
政令市と他の市の状況が違っていることが理由なのだろうと思いますし、他の道府県でも政令市が会長を務めている例は珍しいということだったのですが、なぜ他の道府県ではそのような動きになったのか、その他の地域ではどのような事務局体制になっているのか、それを宮城県に持ち込んだ場合にどうなのかについて明確な説明はありませんでした。
承服しかねるというほど強いものではないと思っています。ただこれまで慣例で仙台市が担ってきた会長職と事務局の機能を、この間、議論があったかなかったかは分かりませんが、私が市長に就任した段階で話が出てきて、それでは未来に向けて議論していきましょうということで皆さんもそのようにご納得をされていたのだと思います。その未来に向けて会長職をどのように規定をしていくのか、あるいは事務局をどうしていくのかについて、見通しが明らかに示されないままであるということです。ここはもう少しご議論いただいた方が良いのではないかと思っています。
私自身が県の市長会の会長に必ずならなければならないと思っているわけではありません。それぞれの市長さんたちは地方創生や地方分権、自立という言葉を使われていました。人口規模の違いもありますし、行政の権限も政令市とは違っていますので、仙台市を除いた市長さんたちの思い、それぞれの市の課題についていろいろとアクションを起こす場として、仙台市が必ず会長になっていなければならないということはないのだろうと私自身は思っています。ただその道筋がどのようにつくられるのかという議論が生煮えのままで、仙台市は申し訳ないけれども会長は外れてくださいというのはどうなのかと思っているわけです。
私自身も申し上げましたように、市民の皆さんにご納得いただけるような説明ができるのかどうかというこの一点だと思います。皆さんが納得できるような理由付けができれば、それはそのように進むと思いますが、そうでないとすればこれはやはり私自身はいかがなものかということを申し上げなければならないのではないかと思います。
今後の動きについては、昨日の段階では会長職務代理者の塩竈市長さんと副会長の皆さま方に委ねた形になったわけですが、会長職を13の市長さんたちが持ち回りで担うのか、あるいは選挙になるのかどうかも重要な論点でしょうし、それから事務局についてどのようにしていくのかも大きな論点であるわけで、会長職務代理者と副会長だけで決定できるものではないと思います。
それぞれの市でもいろいろと説明していかなければならないところがあるかと思いますので、私自身は総会の前にまた臨時の市長会を持つべきではないかということを申し上げたいと思っています。
どうなのでしょうか。昨日の議論ではいくつかの案が考えられるということを事務局の方から提示して、ほとんどの市長さんが初めて他の道府県の状況などをご覧になったのだと思います。その場で決めることはなかなか難しかったと思いますから、持ち帰っていただいていると思いますので、昨日の議論も踏まえた上でそれぞれまたお考えが示されるのではないでしょうか。その中の議論で収れんするかもしれませんし、それはまだ分からないですね。
それは分かりません。
いろいろと伺いましたら、震災の前に政令市が会長になることで良いのだろうかということを奥山前市長が少し検討されたようだと聞きました。その後に震災があって、やはり国に対してさまざまな要望活動をしたりすることも含めて、仙台が持っている東京事務所を中心としたさまざまな機能に皆さんが乗って、復興については一丸となってやってきたような経過があったのだろうと思います。震災後少し落ち着いてきたからこそ、このような話になったという見方もできるのかもしれないと受け止めています。
そのようなことだとするとそれは少しおかしな話ですし、私自身は以前野党の国会議員でしたが、与党の議員さんたちや各省庁などさまざまな方とのつながりもないわけではありませんし、国政での経験も生かせるものだとも思っています。野党だ与党だということで区別されることがあっては国としてもいかがなものでしょうか。今のご指摘がまことしやかに語られるとすればその点についてははっきりと、そんなことがあっていいのかと聞かなければならないと思いますが、私はそのような声をはっきりと聞いたことがありませんので分かりません。
未来的に考えてこの議論をしていくのであれば、私も前向きにその議論の中に入っていくということを秋の段階で理解した上で、お話が進んでいるのだと思っています。しかし私どもにもしっかりと納得ができるようなご説明があって、事務局についてもしっかりとした道筋が見えているというのであれば分かりますけれども、それがあやふやなままではどうなのでしょうかということを申し上げているわけです。
市民の皆さんに対してもしっかりした説明ができるような理屈立てが県市長会の中でつくられていくことを望んでいるということです。
政令市の首長というのはいろいろなことをやらなければならないし、忙しいものだなというのは改めて実感をしています。また、いっときも気の休まることがないというのも事実だと実感をしています。加えてこの3カ月、100日少したちましたけれども、これまでの仙台の行政の全般を改めて見たり、職員との距離をいろいろと測ったり、あるいは議員の皆さんとの距離感もいろいろと測ったりという、そういう時間だったかなと思っています。
全く知らないところから政令市という事業体に入って経営をしていくに当たっては、その基礎となるところをしっかりと頭の中に入れ込まなければならないですし、なかなか大変なことだと思っています。その整理をした上で、私が公約に掲げてきたことを何からできるのかということについて、今まさに検討が始められる段階にきたというところだと思っています。
私の中では想定どおり、想定内です。
まずいろいろな意味で知らないところに飛び込んできたということがあります。今までの政治経験と重なるところもありますけれども、ほとんど新しいところと言ってもよいのだろうと思います。そういう中でいろいろな困難もあるのだろうと自分の中である程度シミュレーションはしましたし、特に議会の皆さまとの関係性というのはまだこれからも厳しいものが続くのであろうと認識をしているところです。そういった意味で市民の皆さまとお約束をしたことを実現していくためには、より丁寧に事を進めていかなければならないという段階だと思っています。
第3回定例会でも私のこれまでの政治姿勢についての質問もありましたし、その他いろいろな質問がありました。選挙で応援をされなかった方々がどんなふうに私を見て、そして評価していくのかという段階ですから、ここはやはりいろいろなご理解をいただくための努力をし、私の人となりということも含めて知っていただかなければならないと思っています。
各般にわたるさまざまな事業もありますし、それから予算などもありますし、いろいろなことです。
私としては就任直後のお話でしたので、こういうものかと思って少しびっくりしましたけれども、いろいろと見ていけばなるほどとは思います。市長会の動きが想定どおりか想定外かと問われれば、私にとっては想定外でした。
いろいろなご指摘がございましたし、議会の皆さまも先進地を視察されているようです。さまざまなご意見を伺いながら市長部局に属している会議体との連携を図っていくことも重要な視点ですし、何らか考える必要もあるという認識ですが、その組織や人員体制について決めているわけではありません。これからの第三者機関や議会の議論も聞いた上で、どのような形が望ましいのかという議論をこれから進めていくことになると思います。検討はすべきだろうと思っているということを議会でお話ししました。
それぞれの機関でやるべき役割が違いますので、同じものをいくつもつくっているという認識はありません。ただ、いじめの総合対策としてどうあるべきかということについて最終的には第三者機関も同じところに収束されていくとすれば、そのご議論も踏まえた上できちんとしたものをつくっていくこともひとつの方法だろうと思っています。
それぞれの機関がいつまでに議論を終えて、私に答申をいただけるのかまだはっきりと固まっていませんし、それぞれの委員会に委ねられているところが大きいと思います。そこはまだ微妙なところだと私自身は認識していますが、ただ何らかの対応は必要ではないかなと思います。
今いろいろと相談をしているところです。
そうです。
急ぐようにしたいと思いますが、具体化はこれからです。
私自身が市長に就任して一番の課題がこの問題だと思っていました。条例についても今いろいろとご議論をいただいているわけですが、それらも含めてどう教育行政を立て直していくのか、二度とこのような事案を引き起こさないために何が必要なのかをいの一番に考えてきましたので、今ある中でやっていくということでいいのか、やはり新たなところできちっとしたものにしていくべきなのか、まさに私自身の中でも大きな課題になっています。今何ができるのかということについていろいろと検討させていただこうと思っています。
仙台市長 郡 和子
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