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更新日:2020年11月4日

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発表項目以外の質疑応答(令和2年11月4日)

令和2年11月4日

 

※質問項目ごとに整理しているため、実際の質疑応答と順番が異なる場合があります。

 

新型コロナウイルス感染症関連

Q1

新型コロナウイルス感染症の件なのですけれども、専門学校の方でかなり大規模なクラスターが発生しましたが、その後さらに高齢者施設でのクラスター等も発生しました。市内の感染状況についてどのように考えていらっしゃるか、教えてください。

A1

10月は1カ月で250名を超える陽性(患者)の方(の感染)が明らかになりました。専門学校では100名を超える大きなクラスターです。それからまた高齢者施設でもクラスターが発生しております。市内で多くの陽性患者の方が確認されているところでございますが、この陽性の方はクラスターとその関係者の方、それからまた接触者の中から確認されているものが多くあるわけですけれども、また一方で感染経路が追えない陽性者の方もこのところ一定数確認をされております。感染状況としては危機感を持って対応すべき局面であると、このように認識をしております。仙台市といたしましても、積極的疫学調査やそしてまたPCR検査を実施して、感染範囲を把握して感染拡大防止に徹底して取り組んでいるところですけれども、また高齢者の施設につきましては本市の感染制御地域支援チームの専門家の方を派遣させていただいて、直接その施設で感染拡大防止策について指導していただいたというところでございます。大変厳しい状況に入ってきているなと認識をしておりますが、引き続き専門家の方々のご指導もいただきながら危機感を持って感染拡大防止に取り組んでまいりたいと存じます。

 

Q2

先日、専門学校の方のクラスターで(陽性者の)人数が多い一方で、感染経路を追えていない陽性者が大勢出てきているわけではないということで冷静な対応をということで呼び掛けられたと思うのですけれども、そちらの認識がまた少し変わってきているということ(でしょうか)。

A2

これまではクラスターに起因するところが多かったわけですけれども、昨日感染が確認された中に感染経路が追えない方も出てまいりました。このことは重く受け止めなくてはいけないのじゃないかと思っております。今かなりの人数の方々の疫学調査、検査をやっているわけですけれども、そういう中でどういう経緯なのか分からない方も出てきているということはやはりこれは重く受け止めなくてはいけないと思っているところです。

 

Q3

それはいわゆる市中感染が広がっているというような状況なのかどうかというところの受け止めはいかがでしょうか。

A3

仙台市としてもかなり調査を進めているところですけれども、その調査の数自体もかなり多くなってきているものですからそこから漏れているところもあるのかもしれません。まだ昨日の段階でそういう状況でしたけれども、それがどういうことになっているのかその経過が分かってくるとまた違ってくるのかもしれません。今のところ何とも、市中感染が広がっているというところまで言える状況ではないのではないかと思っておりますけれども、ただそういう方が出てきていることは注意を要すると思っております。

 

Q4

市の職員の方からも感染された方が出て、職務中にマスクを外していただとかそういったお話もありましたけれども、こちらはどのように受け止めていらっしゃいますか。

A4

職員には勤務時間中マスクをしっかり着用するということについてかねてから周知をしていたところですけれども、今回情報政策部におけるマスクの着用というのが徹底されていなかったとの報告を受けました。部外の方と接触をするときには着けていたけれども、部内の職員同士の接触の場では少し認識が甘くなっていたのではないかと捉えています。業務を一部縮小して行うことになっておりまして、市民の皆さま方には直接の影響はないとはいえ、このことにつきましては申し訳なくも思いますし、私としては職員の間で(マスクの着用が)不徹底だったところもあるということにつきましては遺憾に思っているところです。今週局長会がございましたけれども、各局の局長また区長に直接指示を徹底することを指示したところです。今後の感染状況を見極めながら影響が最小限になるように努めていきたいと思っています。

 

Q5

今お話しいただいたように非常に感染者の数、検査数が多くなっているということで、先日各区の保健所の体制を健康福祉局に一部統合することで体制の強化というのも図られたと思うのですけれども、さらなる保健所の体制増強というのは考えていらっしゃいますか。

A5

今見直しといいましょうか、強化を図らせていただいたところでございます。これからの感染状況がどうなっていくのか、このことにもよりますし、また今現場の状況がどうであるのか、これらも精査した上でのことになろうかと思います。

(保健所参事)

現実のところ各区役所ともかなり繁忙といいますか人員体制が厳しい状況ではございますけれども、まずは区内、保健福祉センター内から応援の職員を出しております。その他、本庁のその他の部局からも保健師等の派遣を行っているところで、まずはそういった応援体制をしっかり組んでいくというところでございます。あとはそもそも10月の段階でいわゆる受診調整関係につきましては本庁に一本化しておりまして、そちらの方も最初ちょっともたついたところもありましたけれども順調に動いておりますので、何とか乗り切っていきたいと考えているところです。

 

Q6

今は保健福祉センター内から応援(勤務)をしていると(いうことでしょうか)。

A6

(保健所参事)

保健福祉センター内とあと本庁のその他の部局からも保健師の応援を派遣しております。

 

Q7

どれぐらいの規模で現在やっているか、分かりますでしょうか。

A7

(保健所参事)

今手元に資料がないので、申し訳ないですがお答えできないです。

 

Q8

クラスターが相次いでいることを受けて、市として具体的に何か対策ですとか施策を打っていくということはお考えになられていますか。

A8

専門学校でのクラスターの発生を受けて、先週末、急遽(きゅうきょ)学校の皆さま方にお集まりをいただきまして意見交換をいたしますとともに、専門家の方からの最新の知見による講演をいただき、またいろいろとアドバイスもいただきました。また高齢者施設につきましては先ほど申し上げましたけれども、感染制御地域支援チームの専門家に入ってもらって、感染拡大防止のための指導も対策というのでしょうか、これについてもお話をいただいてきているところでございます。今それぞれあちこちでクラスターが確認はされているもののこれから仙台市として今まで取っている対策をさらに格上げするということが必要なのかどうかということですけれども、それは今のところ考えておりません。基本的な対策として、感染防止のマスクそれから手指消毒、あるいはいろいろなところで専門家の方々からもご指導いただいている(感染防止)ガイドブック等々もございます。それらを基本的にお一人お一人市民の皆さま方に徹底していただく、このことしかないのだと思っております。

 

 

大阪都構想について

Q9

大阪都構想に関してこれが反対多数ということで否決となりました。この受け止めと、一方で横浜市の林市長などは政令市よりもより権限のある特別自治市を目指すというような発言もございますが、今後の二重行政の解消に向けた市長のお考えをお聞かせ願えますか。

A9

まず今、二重行政の解消というご質問がございましたけれども、本市と宮城県の間において二重行政というのはないというふうにまず認識をしているということがございます。それから、大阪のいわゆる大阪都構想ですけれども、住民投票の結果、大阪市民の方々、いろいろと悩まれたのだろうなというのが票数にも表れているのだと思いますけれども、反対が上回ったという、これは大阪市民の方々の民意であると受け止めているところです。その上で横浜市を含めて特別自治市の要請などの言及もございました。それぞれ政令指定都市がございますけれども、地域によって背景も違っておりますし人口規模も違っておりますし、さまざま同一ではないと捉えております。制度改正が必要ですから国に対して大都市のあり方について議論をしてほしいということはかねてから要請をしているところですけれども、本市としてどのような方向性を持っていくのかということはまた少し違ってくるのではないかなと思っています。いずれにいたしましても政令市が担わなければならない役割というのは大きなものがあろうかと思います。基礎自治体(であること)の他に、仙台市も東北で唯一の政令市ですので東北の発展のために寄与せねばならぬことというのはあると思っておりまして、そういう意味では財源と権限についてもう少し厚くしてもらいたいということは国にこれからも要望してまいりたいと考えております。

 

 

中心部震災メモリアル拠点について

Q10

先日、東日本大震災の伝承施設で中心部に整備を予定している震災メモリアル拠点の件なのですけれども、(中心部震災メモリアル拠点検討委員会から)こちらの報告書を受け取られたと思うのですけれども、改めてその受け止めをお願いしてもよろしいでしょうか。

A10

この間精力的にご議論をいただきまして、大変すばらしい報告書を提出いただいたと思っております。基本的な理念として災害文化の創造ということをご提示くださいました。東日本大震災という未曽有の被害をもたらしたあの震災から私どもが市民の皆さま方と協働して今日までまいりましたけれども、教訓を後世にしっかりと語り継いでいかねばならない、また取り組んでいかねばならない、防災をさらに強めていかねばならないという意味では、やはり災害とともに生きる文化の創造ということに言及をいただいたこと、このことは私自身も大変共感をするものでございました。そういう意味で報告書の内容を踏まえまして、しっかりと拠点の具体化に向けて検討してまいりたいと思っております。

 

Q11

今、具体化のところはこれから検討というお話もいただいたのですけれども、市議会の方からは先日その震災メモリアル拠点だったりとか音楽ホールの優先順位をコロナ禍の厳しい財政状況ということもあるので考えてはどうかというようなお話もありましたけれども、震災メモリアル拠点については、先日(報告書を)受け取られたときに3月11日までには基本構想を作ってというお話があって、さらにコロナ禍の状況があっても遅らせる理由はないというふうにもおっしゃっていましたけれども、今後具体的にはどのようなスケジュールで進めていこうというおつもりでいらっしゃるのでしょうか。

A11

今お話があったように、市議会からもこのコロナ禍ですから優先順位等々を考えていくべきではないかというご議論もいただきました。財政的なところも鑑みればそのご意見もごもっともでございますし考えていかねばならないところだと思いますが、いずれにしても本市にとってはこれからのまちづくりにもそしてまたこれから災害に立ち向かうためにも、中心部の震災メモリアル拠点というのは重要な意味を持つ施設だと考えております。なかなか年内の基本構想というのは厳しいのだというふうに認識をいたしますけれども、いずれにいたしましても早い段階でお示しできるようにこれも頑張らせていただきたいと考えているところです。

 

Q12

その後の整備スケジュールというのは具体的な検討はこれからになるとは思うのですけれども、市長のお考えとしてはどのようなスケジュール感で進めようと(考えていますか)。

A12

基本構想の着手は当初、今年中にというふうに施政方針のときには申し上げました。想像だにいたしませんでしたこのコロナ禍という状況の中で大変厳しい側面もありますけれども、しかし基本構想についてはやはり急ぎ検討すべきではないかと思っております。いろんな意味で財政状況なども勘案しながら、例えばコストをどういうふうに削減できるのか等々もいろいろと考えた上で進めていかなくてはならないと思っている気持ちは変わりません。

 

 

仙台市長 郡 和子