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更新日:2021年10月27日

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発表項目以外の質疑応答(令和3年10月26日)

令和3年10月26日

 

4病院再編について

Q1

4病院の再編問題について、知事選挙のさなかでなかなかお話しにくい部分もあると思うのですけど、前、県で説明会があってそのときに各自治体から意見を出しなさいということでその締め切りが明日なのですが、今日時点で仙台市がどのように回答したのか、あるいはするのかというお考えがあればということと、先週の市長のご発言からすると知事選挙の結果いかんにかかわらずということだと思うのですけど、今後仙台市としてはこの問題についてどういうふうに取り組んでいくつもりなのか、お話しできる範囲でお願いしたいと思います。

A1

まず1点目です。明日意見表明の締め切りというふうなことが設定をされたところではありますけれども、現在、事務レベルでいろいろなデータの提供を求めて意見交換を行っております。その状況も踏まえてまとまり次第、県に回答させていただきます。必ずしも明日までというふうなことではないというふうにも聞いているところでございます。順次まとまり次第というふうに思っています。県の示している方向性については、協議や検討の進め方についてこの間もお話ししてまいりましたけれども、少しいろいろな分野で疑問に思うところもございましてその点について県に伝えているところです。

この4病院の話と併せまして、コロナ禍の中で今般浮き彫りになった問題もございます。例えば仙台市で患者さんが県内の他の地域よりも多く発生をしたということもございました。病床が逼迫(ひっぱく)する中で、宿泊療養施設の確保、運営を含めて仙台市民の方々に必要な医療サービス、療養サービスを提供するために、本市も主体的にアクションを起こしてきたところです。確かに医療体制というこのことを取り上げれば、法体系は一義的に県の権限でございます。しかしながら仙台市民の命と健康を守る責務というのに照らせば仙台市民にとっての医療体制がどうあるべきかというのを仙台市としても考えていかねばならない、これはもう当然のことだろうというふうに思うところです。先ほど申し上げたとおり医療体制は一義的には県の権限であり、そして情報も集中するわけですけれども、ここはいろいろ仙台市のことをもう少し深掘りしていかなくてはいけないというふうに考えておりまして、今回新たにこの4病院の再編を含めた意見を伺う場として、医療関係者や学識経験者、地域の方々などから成る懇話会を立ち上げたいと考えております。来月11月には第1回の会合を開くべく、今人選と日程調整を進めているところです。

 

Q2

今、懇話会とかという名前が出てきましたけれども、ここでいろいろ意見を聞いてそれは市長としてはどうしようということなのですか。県に(対して)どうするのかなと。

A2

これは県から示されているデータについて、この背景ですとかそれからまた根拠となるものが明確でなかったり、仙台市としては仙台市の現状の医療の中で分かり得るさまざまな課題、このことについてあるわけです。それらを率直にご意見を闘わせていただく場としたいと考えているところです。そして、それをもってこの4病院の再編も含めて医療提供体制はどうあるべきなのかということについて県に対してもお示しをできればと考えています。

 

Q3

今市長の発言の中で今回の4病院再編がいろいろな分野で疑問があるというふうにおっしゃっていたのですけれども、幾つかこういうところが疑問だというのを挙げられるところがあれば挙げてほしいのですが。

A3

例えばですね、仙台市は県の人口のおよそ半数集中しているところです。加えて周辺の自治体から仙台にお仕事に来られている方も大勢おられるわけです。そういう中で例えば救急車の要請などは、仙台に居を置いている方のみならず周辺からお仕事で入っている方々、あるいは交流で入ってこられる方々も含めて、これはとても重要な救急車の出場となるわけですが、場所とか時間とか、今県から示されている滞在時間というふうなことがありますけれども、そういうことでは推し量れない部分があるというふうにも考えているところです。一例を挙げればそういうことですかね。

 

Q4

懇話会なのですけれども、もう一度その構成員がどういう方々であって、何人ぐらいの組織で、どのくらいのペースで会合を開いて、最終的に結論をいつぐらいに出して県に伝える予定なのかということを教えていただけますでしょうか。

A4

先ほどもちょっとお話をいたしましたけれども、医療関係者の方々、それから学識経験者の方々、地域の方々などを考えているところでございます。病院の経営の問題ですとか医療経済の問題も深く関わってくるというふうに言われてますので、その辺についてもお詳しい方にも入っていただこうかなというふうに考えているところです。第1回は11月中に開けるように今準備、人選も日程調整も含めて準備をしているところですけれども、ただ具体的にどのようなペースで、何人ぐらいの方々に入っていただくかということの具体なお話はこの段階ではまだできません。

 

Q5

締め切りについてお尻はどれくらいで考えていますか。

A5

これは4病院の統合再編についてもテーブルに着くのはこれからだというふうに聞いております。ですからそのお話し合いがどういうふうに進んでいくかもありますけれども、並行して私どもが考えるところをしっかりとその中でお話をできるようにまとめたいというふうに思っておりますし、それからまた医療提供体制については次の計画についてぼちぼち新たな計画を策定せねばならない時期に来ているはずだというふうに認識をしております。そういうところも含めて意見を言えるような状況でお尻をいつにするかということについて、まだいろいろ相談したいというふうに思っているところです。

 

Q6

今市長おっしゃいましたその医療提供体制、次の段階についてというのは新型コロナウイルス感染症に関してということですか。

A6

国でも新型コロナウイルス感染症に対しての状況があったので病床を少し広げるようにしてほしいという自治体に対してのお話もございましたが、そればかりでなくって中長期の計画になるのだったかしら。

 

(健康政策課医療政策担当課長)

計画ですけれども、宮城県の地域医療計画の次期計画が令和6年度からというふうな計画の策定スケジュールになっておりまして、ですから5年度中には県の方でも策定が始まるというふうに認識しておりますので、時期的にはそのぐらい、遅くてもそのぐらいを目途にというふうなところだと思います。

 

Q7

一方で去年から3病院という枠組みでこの問題というのが持ち上がっていたと思います。その段階でこの懇話会云々という話は、市長としてはアイデアとしてはなかったのでしょうか。

A7

この3病院のときにはどういう状況なのか情報の提供を県に対して求めていたところでございます。私どもも別個個別にいろいろヒアリングをかけさせていただいたりしましたけれども、ほとんど動きがございませんでした。そういう中でしたものですから、そこまでではここでもう議論しましょうというところまでは考えなかったところです。

今般やはりいろいろ病院が欲しいという自治体があるのもそれはそれである意味理解はできるところですが、圏域全体と考えたときにどのようになってくるのか、仙台市民も県民の一人一人でありますし、全体考えてどういうふうになるのかということについてはやはり今般お示しをされた方向性ですとやはりこれではと思うところがありましたものですから、それで懇話会でいろいろとご議論いただこうというふうに思ったところです。

 

Q8

そうするとですね、今回知事選挙で村井候補は具体的に移転先まで公約で示したということになります。それを受けてということがこの懇話会設立というところに大きく寄与しているという理解でいいですか。

A8

そうですね。南の仙台市外に出ていくということでお示しされましたけれども、果たしてそのことが仙台市にとってどういうような影響が出てくるのか。そしてまたいろいろな災害医療もございますし、救急医療もありますし、周産期医療もありますし、圏域全体で考えたときに、果たして利便性が上がるのか、効率が上がるのかということについては、やはり議論が必要だというふうに思ったところです。

 

Q9

この4病院の再編なのですけども、青葉区の方々、太白区の方々、ひいては仙台市民全体が大変心配していると思うのですね。この懇話会の意義というのをそういった方々に伝えるとしたらどういったものになるのでしょうか。

A9

今日ここで懇話会を立ち上げますということをお話しいたしました。仙台市民の方々も心配をされていると思いますし、一方では南部にしろ北部にしろこちらに来るならそれはウエルカムだというふうにお考えの皆さんたちもおられるわけです。しかし、どう考えるのがいいのかということについて仙台市の立場でやはりしっかりと検証した上でですね、示されている根拠に対して疑義のあるところについては反論はやはり言うべきところは言っていかねばならないというふうに思っているという、そういうことです。

 

Q10

意見表明に関してなのですけれども、締め切りが明日で設定されていて、先ほどの市長のお話の中で必ずしも明日までではないというふうに認識もしているというようなお話ありましたけれども、ちょっとそのあたりもう一度詳しくお伺いしてもいいですか。要はその明日(の締め切り)までに市としての意見表明というのをしないことがあり得るのかとか、そのあたりっていかがなのでしょうか。

A10

既に先般説明会が開かれましたけれども、その折にこの意見表明の締め切りというふうなことが設けられたようですが、それに対していろいろと意見交換する中で必ずしもそういうふうに限らない旨も事務方同士では話がされているというふうに私は聞いております。

 

(健康政策課医療政策担当課長)

10月13日に行いました県の説明会の方で27日期限というところで意見の期日を区切られたところですけれども、本市の方からはその期限を過ぎても意見は大丈夫かというところは現場でも確認しておりますし、直接事務方同士で確認しておりますので必ずしも明日出さなければ意見を言わないというふうな認識ではないというふうなところです。

 

Q11

その懇話会との関係でいうといつ仙台市の意見表明をするのだということでいうと、懇話会で意見をもらった上で意見表明するという理解でいいですか。それとは別に仙台市のスタンスは別途どこかの段階で県に伝えるという、どういう仕掛けになりますか。

A11

まず、いろいろ今県から既にデータ等々もらってそれに対する仙台市の考え方についてはもう既に事務レベルでまとめさせてもいただいているところですけれども、それだけでなくてですね、将来に向けてどうあるべきなのかも含めて、やはりこの懇話会で仙台市としての市民の皆さんの命と健康を守るための医療体制についてはしっかりと構築すべきであるということを、先ほど来重ねてになりますが一義的には県の権限であり県のすべきことなわけなのですけれども、仙台市としてもですね、やはり言わなくてはいけないところは言うという、そういう喫緊の話から中長期にわたっての話、それらをぜひとも県に伝えたいというふうな思いです。

 

Q12

その将来の在り方も含めてこの4病院の問題は懇話会である程度意見をもらって、その段階で県に対して仙台市の立場というか考え方を伝えるというスケジュールですか。

A12

全てが終わってからでは遅いかもしれませんね。なのでそれは臨機応変に、仙台市としての考え方というのはある程度土台のところはもう考え作っておりますけれども、さらに医療関係者の方々、有識者の方々、地元の方々に詳しくお話を私自身が伺って、そしてさらにこれから先についても考えていきたいという、そういう気持ちで作らせていただく。

 

Q13

懇話会の結論が出てからという意味ではなくてもその懇話会の意見を聞いた上で県に物を言うのか、懇話会始まる前にもう県に対して考え方を伝えるのかという順序としては。

A13

これは、県に対しての私どものある程度の土台のここはどう考えるのだという示されたデータに基づいた反論の部分というのはもうまとめています。そのことについてはしかるべきときに出させていただこうと思います。その上で懇話会でさらに練っていきたいということです。

 

Q14

まずスタンスとして知事選挙期間中なのでなかなか難しいかもしれませんけれども、知事は選挙の公約に(病院の移転先について)名取市と富谷市というふうに具体的に移転先を示しています。その中で知事選挙、もし村井候補が勝てばこれは県民の意思だということでそのまま進めるという考えも当然成り立つと思うのですけれども、11月に懇話会を立ち上げてそれで遅くはないですか。

A14

ですから申し上げております。既に県から示されているものについての本市の反論といいましょうか、果たしてどうなのですかという点について先ほどちょっと一部例を挙げさせていただきましたけれども、そういうことについてはもう既にちゃんと整えた上でもうお出ししようというふうに考えております。

 

Q15

お出ししようではなくて既にもう県に示しているのですか。まだ示していないですか。

A15

これは事務レベルでいろいろと情報交換する中でここについては少し疑問があるというふうなことは伝えているかと思いますけれども、ちゃんとした形で、これは私から知事に対して(意見を)お持ちするのが筋であろうというふうに思っておりますのでそれはまだこれからです。

 

Q16

何かしら意見表明するときには直接知事に伝えるということなのですか。

A16

そうした方がもちろんよろしいのじゃないでしょうかね。

 

Q17

その意見表明、現時点での市長の立ち位置、4病院再編に賛成か反対か、言えるかどうか。

A17

これは仙台市としては心配なところがあるということです。

 

Q18

賛成か反対かまでは現時点では言えないのですか。

A18

どうですかね。今回その知事選挙の公約になっておりますし、これが何でしょうか、争点というふうなことにされておりますけれども、ちょっとそこについて言及するというのは選挙期間中ですし、申し訳ないけれどもそれは致しません。

 

新型コロナウイルス感染症関連

Q19

(新型コロナウイルスワクチンの)3回目接種について、12月、医療関係者からできればという方向で準備進めているような話を聞いたのですが、今どのようになっているのでしょうか。

A19

医療従事者の方々がやはり初めに(接種を)受けられてますから、間、インターバルが来て、接種をしなくてはならないという方向になるのだと思います。12月中の接種ということですので、接種券について11月中にお届けできるように調整をしているという段階です。

 

Q20

スケジュール感としては医療関係者以降はどのようにお考えですか。

A20

それは次々、1回目、2回目、接種をされてきた順番でインターバルが来たらば3回目ということだろうというふうに思います。

 

(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)

少し補足をさせていただきますと、まだ国の方でも対象者がどこまでなのか決定してないところなのですけれども、一応(ワクチンを)2回目打った方を全員3回目打つつもりで準備をしなさいとは言われている。ただどこまで打つかはまだ決まってないと。だから全員、医療関係者以外にも打っていくのだという前提であれば、そういう順番になっていくというような前提の上でのお話になるかと思います。

 

Q21

今月末までリバウンド防止徹底期間が続いていますけれども、現在の新規感染者の状況とか病床の使用率を見ると落ち着いている状況が続いています。現時点でのお考えをお聞きしたいのですけれども。

A21

本当に10月に入ってからは落ち着いた状況になっています。一桁あるいはゼロの日もあって本当に皆さま方にご協力をいただいているおかげだというふうに思います。そして今月いっぱいでリバウンド防止徹底期間(の期限)が来るわけですけれど、これについては今日午後から県の対策本部会議が開催をされて以後どういうふうにするかということが決定されると思いますけれども、本市の状況を見ておりますとこれはもうだいぶ(新規感染者数は)落ち着いてきましたので、緩和をするということについてはそうあっていいのだろうなというふうには思います。ただ一方で全く感染予防対策を講じないままコロナ前に戻るということはこれはないわけでして、やはり感染防止対策を徹底していただきながらさまざま規制がかけられていたところを緩和していくということについて、これはその方向でいいのではないかというふうに思っているところです。

 

仙台市長 郡 和子