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更新日:2024年4月2日

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新年度当初の会見にあたって(質疑応答)

令和6年4月1日

 

質疑応答の内容

Q1

昨年度事務処理ミスが相次ぎまして、先月(3月)下旬には公共工事のミスも明らかになりました。新年度においては、市長自身どのような覚悟を持ってこの事務処理ミスに対応されるかお聞かせください。

A1

適正な事務処理を行うということは基本中の基本だというふうに思っております。このことにつきましても訓示の中でも触れました。いろいろな疑問があった場合にそれを話しやすい職場環境をつくっていく。あるいは、人間ですからミスが起きやすいところというのはあるのだと思うのですけれども、それをいち早くカバーするために、やはりいろいろな職場そのもので風通しの良さというのでしょうか、コミュニケーションを取りやすい環境をつくっていくということも重要なのだと思っております。それからまたDXを有効活用してなるべく人が関わらなくても大丈夫なような仕組みもつくっていく、これを併せてやっていくことなのだろうというふうに思っております。いずれにいたしましても、市民の皆さま方の暮らしに直結をする市役所の仕事です。市民の方々の信頼を損ねることがないように努めてまいりたいと思っています。ただ、失敗を恐れていろいろな取り組みが進まないというのも、これもまた憂慮すべきことだと思っておりますので、その辺も果敢にいろんなことにチャレンジもしてもらいたいということをお伝えしました。

 

Q2

先ほど訓示の中でもオープンなコミュニケーションを心がけてほしいというお話がありました。ただ、先日コンプライアンス推進委員会で職員意識調査の結果を発表されておったのですけれども、その中でもやはりコンプライアンスに対する意識というのは年々高まってきている一方で、三、四十代の中核となるような職員の方々のやりがいを感じるかどうかということを聞いた結果が、年々、「感じる」という数字が落ち込んできているということが報告されていました。この結果についてまずどうお感じになっているかということと、あとその職場の風通しという部分について、どのような現状認識、課題感というのをお持ちなのか教えていただけますでしょうか。

A2

自分の業務をとにかく真面目に適正にミスのないようにやるということは基本なのですけれども、あまりにそればかりになってしまいますと、さまざまなアイデアですとかチャレンジというのもしにくくなってまいります。そういう意味で、この間いろんなミスがあってそれを起こさないようにということで取り組むあまり、職員の皆さんたちのある部分、向上心ややる気ということについて少しマイナスに働いたところもあったのやもしれません。それをなくしていくということも重要な取り組みの一つだというふうに思っておりまして、その思いも込めて午前中の訓示ではお話をしました。職場環境を何でも話しやすい環境にしていく、情報を共有できる、そんな風土にしていくということはとても大切なことだというふうに思っています。どこの職場でもさまざまな職員が仕事に当たっているわけでして、それぞれの特徴、特性を生かしながら、引き伸ばせるような、そんな職場づくりに特に幹部の皆さんたちには励んでもらいたいなというふうに思っています。

 

Q3

訓示の中で能登半島地震について触れていましたけれども、地震から3カ月というところで、現状どう見ていらっしゃるのかというのをまずお伺いします。

A3

発災から今日で3カ月が経過したということです。仮設住宅への入居も進んではいると承知をしておりますけれども、現在でも多くの方が避難所での厳しい生活を余儀なくされているというふうにも思って見ているところです。本市でも、輪島市における家屋の公費解体ですとか、それから珠洲市の水道復旧業務の支援など、現在も支援継続中でございます。これまで延べ370人を超える職員を現地に派遣をして仕事に当たっているところです。さらに今日からは、内灘町の道路や下水道復旧支援のために、3名の職員を1年間、長期で派遣をすることといたしました。被災地の皆さま方が一日も早く安心できるような、日常の生活が取り戻せるように、引き続き支援をしてまいりたいと思います。

 

Q4

長期支援というところで3人の方を派遣されましたけれども、これを行った狙いというか背景というか、どういうところについて特にやってほしいという期待なのでしょうか。

A4

東日本大震災の折にも、本当に復旧復興への道のりというのは長く険しいものがあったと思います。しかし同時に、その難しい階段を上っていく上で多くの全国からのご支援というのがどれだけ心強かったかというのもまた改めて思い起こしているところでして、それを忘れずにやはり支援をしていくということが重要なのだというふうに思います。また経験豊富な職員も、そしてまた震災を知らない職員もいるわけなのですけれども、震災対応(を)絶えずブラッシュアップしていかなくてはいけない、こういうふうな社会なのだというふうに思います。自然災害はいつどこで何が起きるか分かりません。そういう意味でも強力な役所で住民サービスができるように絶えず見直していくということも必要ですし、そういう意味合いも込めながら、学びと経験を伝授していく、その両方をもって貢献をし、本市にも帰ってきてもらいたいというふうに思っているところです。

 

Q5

ダイバーシティのお話で、推進会議を今年度立ち上げるというお話ですけれども、これはいつ頃どのようなメンバーでという(考えは)、市長の頭の中にはありますでしょうか。

A5

初めての会議体を立ち上げて、これから世界標準のダイバーシティ、まちづくりを進めていく、その方向性をしっかりと定めていきたいというふうに思っておりまして、5月から6月くらいをめどにこの推進会議を設置したいなというふうに思っています。このメンバーの有識者の方々をどなたにするかということについてもまだこれからと承知をしております。

 

Q6

訓示の中で世界レベルでのダイバーシティの実現に向けてというふうにお話しされていたのですが、その世界レベルのダイバーシティというのは具体的にはどういったところを頭の中に思い描いていらっしゃるのかというところを伺えればと思います。

A6

今後、東北大学が国際卓越研究大学の認定候補ということで、東北大学のこれからの方向性としても外国人留学生あるいは研究者を大幅に増加させるというふうに目標を立てられております。それから、台湾からの半導体工場が建設をされてそこで働く皆さんたちもいらっしゃるということもありますし、さまざま外国の方々がこのまちで仕事をし、そしてまた学び、そして暮らすということになりますと、さまざまなところを見直しをしていかなくてはいけないだろうというふうに思っております。なかなか私たちが気付けないでいる世界のダイバーシティのありようというのもあるのだろうというふうに思います。外国人のみならず、もちろんこれは障害のある方も、それから男性女性の性別ということだけでなく、本当にいろいろな分野で一人一人の暮らしに密接に関係をするさまざまなことがやはり関わってくるだろうというふうにも思っておりまして、専門家の方々の、有識者の方々の議論というのを注目をしたいというふうに考えているところです。

 

Q7

(ダイバーシティ推進会議の)メンバーの選定はこれからというところだと思うのですけれども、どういう属性の方が入られるのか。今のお話だと本当にメンバー自体もダイバーシティを前提にしたようなメンバー構成になるのかなというふうに想像したのですけれども、現時点ではどうでしょうか。

A7

まだこの方々にというふうなお話も担当部局からしっかり上がってきているという状況でもございませんし、私(が)この場であの人がいいな、この人がいいなというふうにお話しすることでもないだろうというふうに思っています。いずれにせよ、いろんな意味で本市が国内外から選ばれていくための誰もが暮らしやすいまちをつくっていくという観点でこの会議を進めていただけたらありがたいなというふうに思っているところです。