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更新日:2025年12月24日

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その他質疑応答(令和7年12月23日)

今年1年の振り返り

Q1

今年最後の会見になります。今年1年振り返ると、市長の3期目が決まったところも含めてさまざまな出来事がありました。年頭の会見で今年の漢字を「彩」というふうに位置づけましたけれども、そちらの振り返りも含めてどういった1年だったかというのを総括をお願いいたします。

A1

今年1年は、やはり1番に挙げるとすれば自然環境の厳しさを実感したなというふうに思います。この夏は地球温暖化の影響もあってか、酷暑と呼ばれるような暑さが続きましたし、秋にはクマ、今もですけれども、出没が過去最多を記録していまして、市民生活にも大きな影響を与えているところでございます。それから岩手県大船渡市での林野火災、これまでにない規模の焼失面積ということになりました。それから記録的な大雨もございましたし、北海道・三陸沖後発地震注意情報の発表などもございました。そういう意味では非常に自然環境の厳しさというのを感じた1年でした。本市は「MCR2030レジリエンス・ハブ」として、国内外に防災力の向上を図るように努力していかなくてはいけないということも併せて感じた1年でもございました。加えて、3期目の当選をさせていただきましたけれども、出産育児支援金制度を創設する、それから西公園への屋内遊び場の整備、これのスピード感を持った取り組みということについてもできたのかなというふうに思います。スポーツ分野では、これは2期目でしたけれども、通年型のアイスリンクを造ることができました。ゼビオアリーナ仙台で羽生結弦さんをはじめ、仙台ゆかりのスケーターの皆さんたちのとても感動的な滑りを拝見することができて、市民の皆さま方にも喜んでいただけたのではないかと思います。さらには、大阪・関西万博で「東北絆まつり」を披露させていただきました。東北の県庁所在地6市が固い絆でこのお祭りを披露できた、海外からお越しになった皆さま方にも東北のすばらしさというのを感じていただくことができたのではないかと思っております。それから11月には、東京で「仙台・未来創造フォーラム」を開催いたしましたけれども、この場では伊達政宗公没後400年に当たる2036年を目指して本市が何に取り組むのかということについてお話をさせていただきました。(仮称)国際センター駅北地区複合施設の整備、それから大手門の整備についてもそうですけれども、高い関心を持っていただくことができたというふうに思っております。それから、年明けには宿泊税が始まります。宿泊税を活用した、本市ならではの観光MICE都市を目指していくということも改めて思ったところでございまして、いろいろな彩りがあるような施策を前に進めることができたのではないのかなというふうに思っています。

 

 

(仮称)せんだい生活応援ポイントについて

Q2

市議会でも触れられていたとは思うのですが、おこめ券の導入についてお伺いしたいところがありまして、仙台市では「みやぎポイント」の導入というところを代案にというようなことでしたけれども、改めておこめ券に対する市長の評価と、あとは今回代案にされているところ、どうしてこの案にしたのかというところを改めてご説明をお願いしたい。

A2

お米だけでなく、さまざまな物価が上がっているということもございます。それからまた、この「みやぎポイント」を活用するということで、迅速に市民の皆さま方にお届けすることができるということ、またさまざまな事務手続きの経費を削減して、その分市民の方々にお届けできるということもございまして、今回はこのような判断をさせていただいたところです。

 

Q3

「みやぎポイント」の導入というところで、一部の声ですけれども、例えばスマホを持っていない方とか、あとはマイナンバーカードの導入というところが遅れている方とかで不公平感があるというような声もありますけれども、それに対してはどういうふうに思っていらっしゃいますか。

A3

いろいろな声があるのだろうというふうには思いますけれども、本市のマイナンバーカードの普及率は11月末の時点で81.8%でございます。それからスマートフォンをお持ちになっている世帯というのも90%を超えているということでございまして、多くの方々がポイントを受け取れる環境にあるのではないかというふうに判断をしているところでございます。スマートフォンに不慣れな方については、操作方法をしっかりと支援できるように各区役所で操作支援ブースを設けさせていただきます。それから商業施設での相談会ですとか携帯キャリアショップでのご案内など、対面で説明できる場を設けさせていただきます。幅広い方々に受け取っていただけるように対応してまいりたいと思っております。それからご本人がスマートフォンをお持ちでない場合でも、ご家族でどなたかがお持ちであれば受け取れるような、そんなこともご案内してまいりたいと思っています。

 

 

(仮称)国際センター駅北地区複合施設について

Q4

先日、青葉山の複合施設に関して説明会が開催されましたが、その点に関して3点お伺いしたいと思います。まず、説明会を実施して市民から多くの意見がございましたが、そちらの受け止めもしくは感想をお伺いできればと思います。あとは、そちらの意見に対して今後どのように対応していくのか。最後に、今回の説明会で十分説明はなされたと感じているかどうかをお伺いできればと思います。

A4

1点目の受け止めですけれども、基本設計の中間案という形で途中の段階ではありましたけれども、皆さま方のご議論をお聞きする場が設けられたということはありがたくも思ったところです。いろいろなご意見があって、私の受け止めですけれども、この施設に対しての皆さんの思いというのでしょうか、期待というのでしょうか、そういうものが大きいと改めて感じることができたというふうに思います。この間、この施設を造るに当たって、例えばホールの規模ですとか機能ということについては、この音楽ホールの懇話会等でも長い間議論していただいたということもございます。それから中心部震災メモリアル拠点の方も、これも有識者の方々も含めていろいろなご意見をいただいた中で取りまとめることができた、その中間案です。そういう意味では、さまざまなご意見があって私どもも、もう少しこれからも発信をしていかなくてはいけないなということを改めて感じたところではございますけれども、皆さんにとても積極的にご意見を出していただいて、良い機会だったというふうに受け止めております。さまざまなご意見をいただきましたけれども、その対応についてですが、これはこれまでの議論があった積み重ねの上にあるということも踏まえた上で、もう少し発信をしていく必要があろうかというふうに私自身も受け止めておりますし、担当にもそのように言ったところでもございます。実際あの場でいただいたご意見、それからまた今インターネットでも(ご意見を)頂戴しているところですけれども、それについても担当から詳しく、こういう考えだということをお答えをするということでございます。十分かということについてですけれども、あれ(説明会)は市民の皆さま方にお集まりをいただいたところですけれども、仙台市民だけではなく、遠くからもおいでいただいたというふうにも感じました。ですからそれだけ注目度が高いなと思ったところでもございます。十分かどうかということですけれども、そのほか関係する団体の皆さま方にもヒアリングを重ねさせていただいております。これも良いご意見、さまざまなご意見も頂戴しておりまして、非常に参考になるところもございます。そういう意味で、十分か十分でないかということについては、私はずいぶんといろいろなご意見をいただけているのではないかというふうに思っております。ただこれは中間案で、これから最終案になるまでにどのようになっていくのか、最終案はどうなのかということについて、これもまた市民の皆さま方にしっかりお伝えする場、議会の方々もそうですけれども、必要なのだろうなと思っています。それは公開にするかどうかということはまた議論は別ですけれども、そういうふうに考えているところです。

 

Q5

では説明会、十分かどうかということでお話をお伺いしましたが、関係団体にもヒアリングを続けていくと、さまざまな意見をいただいたということだったのですが、あの場で(市民の)理解であったり納得というのはいただけたと感じていますでしょうか。

A5

その方々お一人お一人のすごく熱い思いを感じることができました。そのお一人お一人、みんな意見がさまざまでいらっしゃると思います。手を挙げて意見を言ってくださった方、それから手を挙げたけれども当たらなかった方、さまざまでしたけれども、本当にいろいろな意見だというふうに思います。そういう意味では、一人一人がご自分の思いに納得をしていただくということは難しいところはあろうかと思いますけれども、それはこの間の議論の流れ、積み重ねということも踏まえた上で、より皆さま方に親しまれる施設にしていくべく、最終案まで取り組みを進めるということに尽きるのだと思います。

 

Q6

先ほどこれまでの議論の積み重ねがあった上での発信というお答えがあったかと思うのですけれども、これはいわゆる、長いこと議論をしてきたということをまだ理解されていない市民の方々もいらっしゃる中で、そのことを十分に説得していくというニュアンスでよろしいのでしょうか。

A6

説得と言うと変ですけれども、それこそこの間、音楽ホールの検討はずいぶんと長いことありまして、2,000席規模を要望される声が大きかったということ。先日の複合施設の説明会では、あの場においでいただいた皆さんの中には1,500席(規模)というようなご意見もあったかと思うのですけれども、それも含めてこの間、2,000席規模でというふうなご意見が最大公約数だったと思っております。それぞれいろいろな思いをお持ちなのだと思うのですけれども、それらも含めてご理解いただけるようにやっていくことが重要なのだろうというふうに思います。

 

Q7

いろいろな意見がたくさん、一人一人によって違うと、思いも違うと思うのですけれども、さっきおっしゃった最大公約数、全体の利益を見ていくような施設にしていくという意味合いでよろしいのでしょうか。

A7

なぜ2,000席規模が欲しいかという議論もかねてからあったというふうに思っています。そういう意味では、その点についてもう少し的確に話をしていくべきなのだろうと思いますし、心配されている音響についても、この間、音響の専門の皆さま方に入っていただきながら議論を重ねた上で、設計に取り組んでいただいているということでございます。そういう意味でのご理解をいただくための発信というのは、やはりこれからも努めていかなくてはいけないのだろうと思っています。

 

Q8

宮城県も今2,000席のホールを造っている段階で、仙台市内に2,000(席規模)のホールが2つ並び立つことになりますけれども、これは改めて両立できると考えていらっしゃるのか、そのための方策はどのように考えているのか伺いたいと思います。

A8

音楽ホールについてこの間、知事ともそうですけれども、事務方同士でもいろいろやり取りをして、整理がついているというふうに承知をしておりますし、私も十分成り立つのだろうと思っております。加えて、県の音楽ホールと本市の持つ音楽ホールの意味合いというのでしょうか、違いもございます。そういう意味でこれは十分に並立して成り立つものというふうに思っておりますし、本市にとってもやはり仙台フィルのホームグラウンドでもございますし、そういう意味でとても重要な施設であるという考えは変わりません。

 

Q9

両方とも大事な施設だというお話ですけれども、整理がついている、調整がついているということなのですけれども、具体的にどのように市長としては、この2つ、いずれ仙台市内にできるわけですから、どのように使い分けていきたい、どのように活用して仙台市のために使っていきたいというふうにお考えか伺いたいと思います。

A9

例えば、仙台市においては生音を重視したホールであるということをかねてから申し上げてまいりました。県の方もそちら(生音の響き)も配慮しながら、でもどちらかというと電子的なところも加えたホールであるというふうに理解をしております。そういう意味で持ってくる興行が、県の方とそれから仙台市としてやるべきことというものの違いもあると思いますし、あるいはまた仙台フィルを中心としたさまざまな催しにも大きな効果を上げることができるのだろうと思います。加えて、世界の大編成のオーケストラを呼んできて演奏していただくのは、やはり仙台市が整備するホールだろうというふうに思っているところです。

 

 

北海道・三陸沖後発地震注意情報について

Q10

先日、青森県沖に震源があった地震に関連して、その後発出された後発地震注意情報、こちらについて伺いたいと思います。宮城県では大きな被害が特に確認はできなかったと思うのですけれども、初めての注意情報の発令というところで、仙台市としてどのように市民に注意だったり備蓄の備えだったり呼びかけをされたのかというところを伺いたいです。

A10

担当も含めてしっかりと対応を取らせていただきました。今回、やはり(後発地震)注意情報が初めて出されたということもあって、市民の皆さま方の中にもいろいろな戸惑いをお持ちになった方もいらっしゃったでしょうし、新しい取り組みだけれども、やはり地震ですとか津波ですとか、そういうところについては常日頃から備えをしていくことの重要性というのが、やはり皆さんに知っていただくということなのだろうと思います。ですから本市としましても、期間中に目立った課題というのは担当からはなかったと聞きましたけれども、今後も地震、津波のリスクがなくなったということではないので、日頃から、例えば持ち物ですとかそういったものにも十分に注意してもらいたい。それから家具などの転倒を防止するというような取り組みもしてもらいたいということはしっかりと皆さま方にお伝えしていこうと思っています。本市においては、あの東日本大震災を経験して防災意識というのはとても高まっていて、そういう意味で大きな混乱がなかったというふうに受け止めておりますけれども、足らざるところについては改めて皆さま方に見直しをしていただきたいと思います。

 

 

日中関係について

Q11

日中関係の悪化で来年1月の仙台春節祭が延期されることになりましたけれども、その点に関する受け止めと、あと今後の交流の方針についてお考えを伺えればと思います。

A11

そうですね。ジャイアントパンダも含めて非常に寂しい状況になるわけですよね。そういう意味では、多くの皆さんたちもそういう思いを持たれたのではないかというふうに思います。そういう中で本市としましては、中国の長春市とも姉妹都市になっているという状況もあって、それについて少し状況を見るということにもなっていますけれども、これは国レベルとしてしっかりと対応してもらいたいというふうに思うところでもございます。それを注視していくということでございます。

 

Q12

今のところ、新潟の中国総領事館と仙台市との間で、何か話し合いというか連絡等は続いている形なのですか。

A12

そこまで詳しく私は聞いておりませんので、担当に確認いただけますでしょうか。先日閉会した議会の中でお話しをした段階までしか私には(情報が)入っておりません。

 

Q13

パンダの誘致については、市としてまだ旗を下ろしていない状況かと思うのですけれども、今後のスタンスというか取り組みの在り方についてお聞かせください。

A13

これも国際情勢を注視していかねばならないことなのだと思いますけれども、関係機関とのつながりというのはこの間も培ってきたところもありますので、これは大切にしながら誘致に向けた取り組みというのをしていかなければいけないと思うところでございます。

 

仙台市長 郡 和子