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更新日:2016年9月20日

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発表内容以外の質疑応答の概要

(1)明日で市内の3分の2くらいの小学校が夏休みに入る一方で、津波被災地を中心に7月29日まで授業がある学校もある。夏休みが短くなってしまうことについて、元教育長としての所感を伺う

各学校には、学習指導要領の関係で年間授業時数があります。それぞれの教科ごとに、このくらいの時間をかけて学習していくという目安がございます。

今回の場合、春休みが、避難所の開設等もありまして、また学校自体も被災したケースもあって、普通ですと4月8日あたりから入学式となるものが、おおむね10日間くらい遅れていた状況がありました。仙台市内はもともと、いろいろな事情で授業時数の確保が困難だった時に、冬休みや夏休みの中で学校長の裁量で年間で最大1週間まで授業時数を確保して、休みに授業をしていくことが可能だという規則がございます。多分今回はその範囲内で実施していると思います。

夏にはしっかり、特に今年は暑いですので、子どもたちも休養して体力を養っていただきたいところですが、一方で授業時数の確保も大切なことですので、やむを得ないのかなと思っているところです。

(2)津波被災地の学校の子どもたちこそ早く夏休みを与えた方がいいと思うがいかがか

学校の方にそういう声もいただいている一方で、家庭自体も被災されているので親御さんも後片付けだったり、いろいろな手続きであったり、整理であったりということで忙しいと思いますので、むしろ子どもだけをご家庭に置くよりは、学校や児童館で集団の中で過ごす方が親の片付けが進むという声もありますので、その辺はそれぞれのご家庭のお考えでいろいろあると思います。

(3)セシウム汚染の牛肉について、これまでは福島県産の牛肉が問題となっていたが、宮城県産の稲わらからもセシウムが検出された。宮城県産の牛肉にも問題がある可能性が出てきたが、これは東北全体の復興にマイナスになると思うが、所感を伺う

東北において、畜産というのは大事な産業ですし、また私どもも震災前にはマカオへの食肉の輸出などにも取り組んできました。今回牛の餌から大量のセシウムが検出されたことは、全体の食産業を中心とした復興を考える観点からしても、私としては大変残念なことです。

また、今後は国も含め、稲わらに限らず放射線に汚染される要素がある牛の餌についてはしっかりとした管理であるとか、基準であるとか、餌の状況の確認であるとか、それらをしっかりと国としてルール作りをやっていただきたいと思います。今回のように通達はしていたけれども、肥育農家の方でそれを十分理解していなかったとか、また全体として稲わらの遠隔流通がここまであるということが把握しきれていなかったとか、そういうことのないように国と県、また私どものような、と畜市場を持っている自治体も含めて、一元的なしっかりとした計画を立てて、早く国民の皆さんに安心していただけるような状況まで持っていくことが何よりも必要だろうと思います。

(4)稲わらの確認については宮城県の所管とは思うが、仙台市が独自に対応することは考えているか

今回の牛肉やその餌の問題については、仙台市域だけに限って検査をしたからそれで安心だということではなく、稲わらが全国でいろいろなところに出回っている、またと畜された牛も、と畜された場所以外で広域に流通していますので、自治体が独自でやるよりも、むしろ国として、県として、それぞれが出て行くところで、しっかりとした検査をやっていく体制が一番効果的でもあり、必要なことだと思います。

(5)牛の全頭検査の実施について所見を伺う

今回餌の広域流通により、と畜した県以外のところからも、様々な牛の状況が出ているというとこです。今後、国民の皆さんに安心していただくためには、ある程度全頭検査といったことも必要になってくると思いますが、全頭検査をするだけの検査機械、検査スタッフが、それぞれの産地の基礎自治体で持つことは難しいと思います。

例えば登米市は生産牛が多いですが登米市として独自に検査体制を持つということは現時点では極めて難しいと思います。仙台市も同様でございますので、やはり全県的な対応をしっかりと図るべきだと思います。

(6)今日で仙台市議選告示1ヶ月前となる。市議選は一度仕切り直しとなったが、改めて今回の市議選の争点や意義について伺う

今回の選挙はご承知のとおり、震災によって選挙をする体制が整えられないということで延期になっていたものです。今回の震災を受けて初めての市議選になるわけですので、仙台のまちづくりの中でも防災であるとか、安全安心の確保、また今回は地域ごとに避難所の運営なども様々にございましたので、そういった地域の方々の共助による避難所運営など、やはり安全安心のまちづくりが一つの大きなポイントになるのではないかと考えております。

(7)現職の一部で被災者感情に配慮し選挙カーを使用しない動きがあるようだが、一方で選挙カーを使用しないのは新人候補に不利という意見もあるが、市長の所感を伺う

選挙カーが一方的に非常にうるさくて、被災者の方々の暮らしそのものを、例えば応急仮設住宅において損ねるとか、そういうことがあってはいけないと思いますが、今、法で許されている選挙の手段というのは、これは生活の両立と含めてこれまでも行われてきたものだと思いますので、個人的な様々な思いから選挙カーを自粛されるという方がいらっしゃることは、理解しますけれども、全員が使ってはいけないというふうにはならないだろうと思います。

また、選挙カーを使う方々も、音量であるとか、走るコースであるとか、何時から何時まで動かすのかといったことについては、良識のある判断をされるのではないかと考えております。

(8)市長は震災前に現職の方を中心に応援に行ったケースがあったと思うが、一度リセットした状況で今後、応援依頼があった場合、どのような対応をするのか

現時点で1、2カ所、住民の方々とお話し合いをする機会があるので、市長の日程上もよければ、市長が来て復興ビジョンの骨子なり何か少し話してくれないかというようなお話はございます。

震災対応で私自身も、いろいろなお客様をお迎えしたりということもありますので、震災対応業務に支障がない限りで時間が可能であれば、基本的にはお伺いさせていただくという考えです。

仙台市長 奥山 恵美子

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