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更新日:2016年9月20日

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発表項目以外の質疑応答の概要

(1)青葉区の選挙事務問題に関し、先日の議員協議会の中で過去の選挙分も調査するとのことだったが、具体的な調査対象は決まったか

まだ具体的な状況については、選挙管理委員会から報告は受けていません。現状ではまず、仙台市選挙管理委員会で数値上の把握を行いながら、各区選挙管理委員会と具体にどのような方法で調査していったらいいかなどを打ち合わせをしている段階と聞いていますので、もう少しお時間をいただくことになると思います。

(2)調査について、現時点でいつまでに解明するという具体的な期日は決まっているか

特に終期を明示していませんし、私自身としても具体に終期を設けていません。一方で告発に向けての作業も進めており、宮城県警とも事前にご相談させていただいている部分などもございます。調査はある一定の段階でいずれ終了する見通しのもとに、告発についての準備を進めている段階だとお受け止めいただければと思います。

(3)国民審査の調査について、先週の段階から進展はないのか

この連休の3日間にも、何人かの職員に重ねてヒアリングを行ったとは聞いています。個別の状況として、何か新しい事実が判明したかの詳しい報告は、まだ現時点では聞いていません。

(4)国民審査の調査が年始に始まったが、まだ状況が判明しないことについてどう思うか

小選挙区選挙と同じ日に行われた投票事務ですが、国民審査については、私どもの調査に対する関係者の発言や回答が一致した形にならない。その矛盾点についてこの3日間、再度聞き取りを進めていますが、現時点ではまだ、それらについて一致した状況が得られたとは聞いていません。3日間のヒアリングを受けての部分は、まだ報告を受けていませんので、あるいは多少進展があったかもしれませんが、全体としてはまだはっきりしていないと、私自身は受け止めています。その理由がどこにあるのかは、私も分からない部分があります。現在考えている告発の中で、われわれとしてある程度、どういう状況まで把握できるか、不分明な部分を残しながら告発が可能であるかについても、警察とご相談しながら進めていきたいと思っています。

(5)告発のめどはいつになるか

具体的に目標となる日時を設定しているわけではありません。県警とのご相談は、県警からいろいろな指摘事項をいただくとか、県警からのご返事に時間がかかる等、われわれの予測できないところですので、まずはご相談をさせていただくようになります。いずれにしても受理して、捜査に入っていただけることが大事ですので、それに向けて求められるものを提出できるように準備を進めている段階です。

(6)調査に時間がかかっているのは、致し方がないという認識か

事務方として尽くせる手立てを尽くしながら迅速に進めたいという気持ちですが、十分その結果を明示できるようになっていないのは大変申し訳ないと思います。市民の皆さまへの説明には、一日も早い解明が必要ですので、われわれも努力するとともに、なお力の及ばないところは司法の力もお借りして、実態を明らかにしていく努力を続けることかと思います。

(7)この3日間の連休中にもヒアリングを行ったとのことだが、議員協議会で説明した以上の報告内容はあるか

現時点で、まだ3日間分の報告は聞いていませんので、私としてはまだお答えできる状況にはありません。

(8)この3日間の報告が市長のところに来ていないのは、市長が報告を求めていないのか、まだ報告が届いていないということか

現時点ではまだ報告が上がってきていないということで、私としてはまとめの作業にかかっていると認識しています。

(9)この3日間のヒアリングの結果は聞かないのか

結果が出次第、報告してほしいとは話しています。ただ、私に報告するための資料として、少なくとも午前中は整っていなかったのだろうと受け止めています。

(10)告発受理のため、宮城県警から求められているものはあるか

具体的に細かい点がどうなっているかについては、私としては把握していません。

(11)県警からは、議員協議会で報告した以上のものを求められているのか

県警がどういう点についてご指摘をされているかは、私としては承知していません。ただ、県警に意図するところをお伝えし、また、われわれの調査の中で分かっていることが小選挙区と国民審査で違いますので、それらについてどういう形での対応が可能であるか、もしくは同一としてよいかなど、県警のご意見をいただいています。

こういう選挙事務の公職選挙法上の投票増減罪に該当する、告発が必要と思われる事案を抱えている中で、書式や記載の仕方など、われわれも初めてのケースですので、ご相談をしながら行うということです。

(12)事務上の手続きの問題で、告発に時間がかかっているということか

事務上の手続きも含めて、県警としてどういうことであれば、この告発を齟齬なく受けていただけるかのご指導を仰いでいるということです。

(13)市としては告発する方針を固めたという理解でよろしいか

「固めた」という言い方になるのかどうか、告発することが大前提となった上でのご相談を申し上げているということです。

私が最終的に決裁したなど、決定という状況までいっているわけではありません。そういう意味ではどこまで「固めた」という言い方になるのか、難しいところだと思います。

(14)少なくとも、市の意思としては告発する方向ということか

私としては告発の方向で考えて、それに向けた対応を事務方で進めることを了解しているということです。

(15)今回の調査の最高責任者は選挙管理委員会委員長なのか、市長なのか

選挙管理事務の実務面に関しては、選挙管理委員会委員長だと思います。また職員の事務に当たる心構え、例えば法令違反に対するそもそもの仙台市職員としての意識のありようなどに関すると、私になると思います。

(16)今回の問題の最高責任者は誰になるのか

大きな意味での仙台市の職員のあり方、また法令順守という一般的に公務員にとってとても重い義務を持つものに対して違反が疑われるような状況であること等について考えると、最高責任者は私となります。しかし事の発端が選挙実務上の決定ですので、それに関しては選挙管理委員会となると思います。

分かりにくい話ですが、選挙管理委員会の職員が起こしたさまざまな事案の中で、処罰については市長が行う場合も選挙管理委員会委員長が行う場合も、どちらも考え得るという解釈が現に出ています。それらを踏まえると、今回も両義的に二つに重なってくる部分があると思います。

しかし、その法上の役割や分担を除けば、仙台市として最終的には、それは職員を統括的に指導し、全体の執行に包括的に責任を持つのは市長だと思います。

(17)衆議院議員選挙から1カ月が経過する。現在、第三者による調査や告発もしていない状態だが、市長の責任はどう考えているか

選挙が行われてから、こうした状況の中で1カ月経過していることは、市民、有権者の皆さんにとって、事態が解明されない状況が続いているわけですので、大変申し訳なく思います。また私としてもなるべく早期に解明したいということは、かねてから申し上げているとおり、その気持ちに変わりはございません。

(18)他市町村でも同様のことが行われているのでは、という疑念が広がっている状況についてどう受け止めるか

仙台市で今回の事案が起こったことから、過去の仙台市の選挙は大丈夫かというご心配も出ましょうし、また他市町村ではどうかという指摘もあると思います。

いずれにしても、選挙の執行について有権者の皆さまが疑義を持たれるのは、選挙制度上あってはならないことです。私どもは私どもの責任の中で1日も早く解明し、私どもの責任で回復できる信頼については、しっかりと信頼回復に努めていくのが、さまざまなご指摘をいただいている中で取るべき道だと思っています。

(19)市、区の選挙管理委員会委員長が公の場に出ていないが、いつ公の場に出るのが望ましいと思うか

状況については、選挙管理委員長に私どもの方からいろいろご報告を申し上げていますので、選挙管理委員会、もしくは選挙管理委員長としてのご判断がいただけるものと思っています。

(20)公の場に出るべきと考えるか

選挙管理委員会として求められていることを、しっかりとお考えいただく上で、必要であれば出ることになると思います。

(21)先月の選挙事務について、他区の調査を行う予定はあるのか

今回、青葉区の事案が発覚してから、他区についても同様の事例がなかったか、あらためて数字などを調べた結果、他区については課題となる事案は発見できなかった、と報告を聞いています。

(22)現時点では、他の4区は特に問題はなかったという認識か

はい、そうです。

(23)過去の選挙について調査する方針を示したが、青葉区分だけ調査するのか、全市的に調査するのか

仙台市選挙管理委員会が中心になって、全体の数字などを把握しながら各区と相談している状況です。各区と相談しているということは、青葉区のみならず各区もそれぞれに調査を応分にしていくという趣旨だとご理解いただければと思います。

(24)今回に関しては、青葉区だけが問題があるという認識か

今回は青葉区で事態が発覚し、その時に合わせて確認した各区の状況では、課題は発見されませんでした。

(25)宮城県警と相談中とのことだが、告発はいつをめどに考えているのか

ご相談している相手方がいらっしゃるので、こちらで私が一方的にめどを設定するのもいかがかと思います。それについてはなるべく早くということです。

(26)結論はできるだけ早くと発言しているが、早くというのは具体的にはいつなのか

警察にご相談している段階で、私の方から今の時点で今週中とか、それ以降とか、目安を申し上げられる状況ではないと思います。いずれにしても、市民の皆さまに対して、早期に解明し、懸念を払拭していただいて選挙制度への信頼を持っていただくことが本当に大きな課題です。そのためにも、われわれが進めることが滞っていては信頼回復につながらないのもそのとおりですので、本当に早期に解明するよう力を尽くしたいと思います。

(27)調査に関しては第三者委員会の設置は考えていないとのことだが、再発防止の視点で第三者委員会の設置は考えているか

議会からも「第三者委員会で再発防止策について討議を進めることも有効性が高い」というお話もいただいています。今回のことは極端に言えばわれわれ内輪でやっていたいろいろな手順や手続き、集計などが破たんしたということです。内輪の論理だけで対策を考えることの限界もございます。再発防止策の構築に当たっては第三の目、われわれ内輪の者ではない方の視点からのご意見をいただき、市民、有権者の皆さまにご信頼をいただけるような再発防止策になることが大事だと思います。あらためて第三者委員会の意味、特に再発防止について、そういう視点も踏まえて考えていきたいと思います。

(28)設置には前向きということか

検討をさらにしていきたいと思います。

(29)現時点で、開票システムの変更や改善方法などの話はしているか

私はそのことについてまだ具体的に承知していません。現時点では調査を先行させていますので、再発防止策について部分的にはいろいろと考えているとは思いますが、体系的に検討に入るにはまだ難しい状況かと思います。

(30)告発しても、今度の市議会議員選挙、県議会議員選挙までに捜査が終結するかは不透明であり、第三者機関が入って調査を行わないことには、再発防止策を作ることもできないと思うがいかがか

再発防止策は、調査に応じて出てきた事実によって構築していく部分があるかと思います。ただ一方、再発防止策の大きなところについては、調査の例えば、誰が、どういうふうに、何を、どの時点で、虚偽の数字を上乗せするなどについて、これも捜査の大きな眼目になると思いますが、それらが特定の人物に収れんされない場合についても、「起きた」という事実の中で再発防止策を構築していくことは、ある程度できると思います。最終的にはそれらが一致することが望ましいとは思いますが、捜査は次期の選挙、期日を勘案して行われるものではないというのはお話のとおりですので、われわれとして現時点で知り得るものについて再発防止策を組み立てていき、また新しい事実がもたらされれば、それを引き続き、その再発防止策の中に組み入れていくことで、レベルアップをしながら進んでいく方法が、今は現実的かと思います。

(31)次回の選挙には、限定的な再発防止策しかできないことも考えられるが、その点はどう考えるか

どこまで限定的になるのか、私もまだ再発防止策の組み立てについて十分承知していませんので、今特段の意見をここで申し述べることはできないと思います。われわれとすれば、100%ではないにしても、なるべく高い確率で今回のような事態を起こさないための防止策になるよう、まずはご提示して、市民の皆さまをはじめ有権者の方々、そして何よりも選挙に出られるであろう市議、県議の皆さんからもいろいろな意見が出ると思います。それらをお聞きした上で、なお精査して、レベルを向上できるものであればそのように取り組みたいと思います。

(32)できる限りの調査を行うとのことだが、調査に関しても第三者委員会の設置は必要だと思うがいかがか

調査で職員の供述が一致しない状況があるわけですが、それらを最終的に確定していくための調査は、厳然として法がある中でのその法に違反する状況が出たという認識であれば、これは司直の手に委ねるのが一番適切な方法だと思います。また違うご意見もあるかと思います。

(33)再発防止に対してだけ第三者委員会を設置するというのは、調査に関する第三者委員会を設置しないための緩衝策ではないのか

仮に調査の場面で第三者委員会をつくる時に、第三者委員会を作ることで得られるものが、司直の手によって調査されるものを越える何かが出るというご指摘なのだと思います。

(34)告発による捜査以外にも、調査の第三者委員会を設置した方が、より良い結果を得られると思うがいかがか

今回、仮に第三者委員会が設置された場合、われわれの調査を越えてどういう情報を取りうるか、また、第三者委員会がどういう根拠に基づいて職員からいろいろな権限を引き出しうるか等々について考える時に、私は第三者委員会で調査するよりも、司直の手が入ってそこで捜査が進むことがより適切だと判断したわけです。

再発防止のためには、第三者委員会が司直よりも先に調査に着手した方がいいのではないかというご指摘だと再度確認しました。私は司直の調査に一定の時間がかかることも、また、それまでの間われわれが持っている情報が100%のものではないことも同意申し上げますが、再発防止策を考える上で100%ではない部分があっても、大きな根幹の部分の構造は今回の場合、われわれとしては明示的にかなりの程度で把握できている部分もございます。それらを踏まえますと、いろいろな選挙に関してご知見をお持ちの方などのご意見をいただくことによって、内向きではない再発防止策を次期の重要な選挙である仙台市議会議員選挙、また県議会議員選挙に向けて、仙台市選挙管理委員会として、また、私どもも一緒になって構築していくことは可能だと思いますし、そのことに向けて力を尽くしたいと思います。

(35)国の新年度予算の概要が見えてきたが、市長はどの点を注視しているか

消費税増税を前提に、特に低所得者に対する介護保険料の軽減について新たな支援が、われわれにもかなり詳しい制度設計で示されていました。

ところが、増税の延期ということですから、それが具体的にどうなっていくのか。一定の財源手当てがなされるとの報道も承知していますが、一定というのがどこまでなのか、具体的な数字として、まだ本市への影響が精査できていないところです。

私どもの予算編成はだいぶ終盤に差し掛かっていますので、なお当初提案に数字が間に合うのかどうかも含めて、注視しながら情報収集に努めているところです。

(36)仙台市の新年度予算編成に影響はないのか

現時点で数字が確定していないということは、われわれの予算編成の中にぺンディング状態の項目があるということです。その部分を入れないで当初提案をするのか、その場合には追加提案という形での対応をするのか。われわれからすると、まずは当初提案において、十全な形でお示ししてご説明していきたいと思っていますので、その意味においては、私としてはすでに支障が生じていると思います。

(37)八木山動物公園が取り組んでいるシジュウカラガンの渡り復活事業で、この冬の飛来数が1000羽を超えたとのことだが、市長の所感を伺う

シジュウカラガンは、絶滅が危惧された種であり、八木山動物公園が長い間その繁殖に取り組んでおり、動物公園の職員が産卵地に行って放鳥するなど、ロシアとの間で長年やってまいりました。ここ10年ぐらい、数羽ずつ、その時のひなと思われる鳥が里帰りをしたという報告がありました。とりわけここ5、6年は100羽とか200羽の単位で、こちらに越冬してくることが報告されるようになりました。こういう絶滅危惧種の再生という取り組みは大変地味であり、なかなか成功するのも難しい状況の中で、今回初めて1000羽を超えるにまでなったというのは、関係者の皆さんのご努力のたまもの以外の何物でもなく、私としても大変嬉しく思っています。また、八木山動物公園が、長年取り組んできたことを、より多くの仙台市民の方々にも分かっていただくように、もう少しPRもしていけばいいと思っています。

(38)仙台うみの杜水族館が7月の開業まであと半年となったが、所感を伺う

これまで本格的な水族館が、仙台市域内になかった中で、小中学生の生涯学習の場としても大変意義のある施設がこの夏にオープンするのは、私としても大変嬉しく思います。地下鉄の東側に水族館、西側に動物園と、動物や自然にかかわる施設が二つ立地するというのも、めったにないことだと思いますので、地下鉄東西線を利用して、多くの子どもたちが気軽に魚や動物たちに触れ合える環境ができて、より仙台の魅力が高まれば嬉しいと思います。

地下鉄が利用できることで、これまでも小中学生の修学旅行などで他県の方々が、グループ学習などで仙台市を利用していただいていますが、そういう意味でも水族館ができるとさらに、修学旅行など学習の地としての仙台のポテンシャルが高まるということも考えられます。その後、地下鉄東西線の開業は5カ月ほどお待ちいただくことになりますが、開業が続いていくのも嬉しいことだと思っています。

(39)仙台うみの杜水族館は、地下鉄東西線だけでなくJR仙石線の利用も考えられるが、JRと協議していることなどはあるか

車に依存しないで、なるべく公共交通機関を使って、水族館に行ってほしいというのが、私どもの願いでもあり、また水族館でもそのようなお気持ちを持っていただいています。水族館の運営主体とは、直近の公共交通機関、仙石線と地下鉄駅と双方を利用する中で、どういうような工夫をすれば、より公共交通機関利用の比率が高まっていくかについて、われわれもいろいろご提案申し上げながら、話を詰めていきたいと思っています。

(40)JR仙台駅前のペデストリアンデッキの喫煙所を移設する話が出ていたが、国連防災世界会議開催も近づく中、現在どのような状況になっているのか

関係者でいろいろ議論を詰めていただいて、具体的に廃止できる場所や移設可能な場所について、最終的な絞り込みを行っているところです。ただ私としては、もう少し工夫の余地があると思っています。いくつか候補地など、なお関係者と話を詰めるように事務方へ指示している段階です。ご指摘のとおり、時間的にもそれほどゆとりはありませんので、国連防災世界会議の前までに、一定の結論は出していかなければいけないと思います。

仙台市長 奥山 恵美子

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