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更新日:2016年9月20日

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発表項目以外の質疑応答の概要

(1)市議会議員選挙が行われたが、新議員の方に市長が望むことは何か

今回の新議員の方々は、年代的には幅はありますが、若い方、30代の方もいらっしゃいます。若い世代の政治への参画は、今回の投票率や今後の動向を見ても極めて重要だと思っています。フレッシュな立場で市政を見ていただいて、多くの市民の方にとって関心を持てるような、新しい視点での発信などを期待しています。

(2)今回の市議選の結果、女性議員が過去最多となったが、所感を伺う

かねて私は、市議会においても女性議員の方々が多数参画していただいて、女性の視点も踏まえつつ、議員として活動していただきたいという希望を持っていました。

今回、仙台市議会として女性議員の方々が4分の1を超えるくらいに増えたことは、私自身は大変嬉しいことだと思っています。

あとは、数があればいいというわけではないと思います。今回入られた方も、また、これまで実績を積んでいらっしゃる方も、さらに女性議員が入ることによって、市議会の議論が活性化したとか、市民にとって議会活動が分かりやすくなったという評価をいただけるような形で活動を積み上げていただくことを期待しています。

(3)投票率がまた下がったが、期日前投票の場所の拡充など、制度の見直しが必要だと思うがいかがか

一般的な啓発は、これまでもさまざまなスタイルや媒体を使ってきましたし、特に年代別のPRのやり方についても、相当トライしてきたと思います。ただ、それだけで長期の投票率低下の傾向に歯止めがかかっていないのも確かです。

われわれも選挙管理委員会とともに、年代別の問題とか、地域的な問題があるのかどうかも検証しつつ、期日前投票の伸ばし方を考えていきたいと思います。期日前投票に行く人が増えても、それが全体の底上げにつながっているかどうか、行くと決めている人の中の一定部分だけ行っていて、投票に行かない人に対しては、期日前投票は有効になっていないのではないかという疑義も出ています。

そのあたりも検証しながら、当然さらなる予算がかかってくると思いますが、大事なことですので、われわれとしてもう一歩踏み込んだことを研究した上で、今後に向けて、議会ともども考えていきたいと思います。

(4)市議選では、安全保障関連法案を争点にした野党が強かった一方、低投票率で選挙が盛り上がっていなかったが、所感を伺う

今回の市議選の中にも、国会の安保関連法案の衆議院採決なども含めた動向についての意見、考えを反映してきた部分はあると思います。

一方で本来市議選は、仙台市固有の行政課題が中心になるので、市政に関わる部分が全くなかったわけではないと思います。全体として投票率の低下傾向がさらに進んだことを踏まえると、政治に関心があって、まずは投票しようという方の中に、国会の情勢が影響した部分はある。しかし全体として自分が主体的に動く大きな機会としてこの選挙を捉えていない方、自分の選択権を行使しない、お任せというかたちに流れてしまった方も、少なからずいたことがはっきりしたと思います。

(5)市議選でミスが発生した件についての所感と今後の対応について伺う

今回の選挙は、昨年の衆議院の事案からの信頼回復に向けて大きな一歩と位置付けてきましたし、選挙管理委員会でもいろいろな工夫の中で取り組みを進めてきたと思っています。

しかし結果としてみると、ミスがあったことは事実ですし、ミスの回復に時間がかかったことも事実です。適正な時間の中で、着実に選挙を行ってほしいということは、市民全体の大きな希望だと私は受け止めています。

今回、信頼回復に向けて動き出したわれわれの歩みは、まだ、足取りとしては甚だ心もとない部分があります。特に今回の投票面のミスや交付の間違いなどは、しっかりとチェックして、市議選が終われば、次は県議選になりますので、さらに一歩信頼回復に向けて、今回よりも高いレベルで実務が遂行できるように、選管も頑張っていくと思いますし、私としてもそれを応援したいと思います。

(6)学校での主権者教育について、偏った教育の懸念も指摘されているが、所感を伺う

学校で主権者教育に取り組んでいくことは、基本的には必要だと思います。それは、どういう投票行動をとるかもありますが、そもそも投票行動が、自分たちが社会で暮らしていく中でどういう意味を持つのかといった、社会の基本的な決定と実行の枠組みとか、例えば行政がやっていることと自分の暮らしとの関係が分かりにくい、関係がある気がしないということを、若い世代からお聞きすることがあります。そういう基本的なつながりを含めて、投票が社会形成にとっていかに大事かをしっかりと共有していくのは、学校の中で取り組まれていくべき大きな役割だと思います。

一方で、ご懸念のとおり、そうしたことが自分の判断でない投票、誘導などに陥っては大変です。事前にどういう教材を使うか、どういう議論を子どもたち自身の中でしていくことが望ましいか、教育委員会として、これまでの教科のさまざまな実績や知見もあるわけですから、それらを踏まえて、取り組みを慎重に進めてほしいと思います

(7)具体例を取り上げて、意見を戦わせる手法について、どう考えるか

具体例と言って、どこまで具体の生々しさを残すかという問題はあると思います。例えば、労働に関する問題であるとか、消費者行政上の問題であるとか、いろいろな問題があるわけです。議会で決めること、われわれが実行しようと思うこと、そして生活という、いくつかの要素の中で、一つの事例がどのように変化し、決定され、最終的に自分たちの生活に返っていくかを、ある程度、具体例に即して学ばないと実感が湧きにくいことは事実だと思います。

それが一定の党派性に対する過度な集中にならないように配慮した形で、どうできるのかは、さまざまな試行錯誤も国内でも行われるでしょうし、現に海外でも、いろいろな形での討論のあり方の実例もあると聞いています。

国によって差はあると思いますが、いろいろな事例を研究しながら、例えば、大学生でやってみたものを高校生であればどう考えるべきかとか、いろいろな観点から議論して深めていく必要はあると思います。事例を深めて、それを検証しながら進んでいくプロセスは3年くらいは必要だと思います。

(8)先週末、仙台市内で性的少数者のイベントが行われた。主催者が、市長メッセージを依頼したが、いただけなかったと聞いているがいかがか。また、このようなイベントが開催されることについて、どう考えるか

メッセージについては、私も選挙期間でドタバタしていましたので、経緯を確認したいと思います。

さまざまな課題をお持ちの方々が、ご自分たちの課題を中心に集って議論を深められたりアピールするのは、今後拡大されていく方向にあると思います。

私ども行政とそれらの方々がどういう関係性に立つかは、お集まりの方々の活動の趣旨等を詳しく拝見してみないと分かりませんが、私としては一般的にさまざまな社会課題に対して、NPOやそれぞれの当事者の方々が活動していくのは、課題解決に向けて大変好ましいことだと思っています。

仙台市長 奥山 恵美子

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