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更新日:2016年9月20日

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質疑応答の概要

(1)荒浜地区の震災遺構の方針がまとまったことについて、所感を伺う

これまで仙台市としては、荒浜小学校と一帯の住居跡群を一体的に震災遺構として整備したいと、お話し合いを進めてまいりました。住宅遺構については、いろいろとご意見がありましたので、当面はご賛成を多く得られた荒浜小学校について、来年度以降の予算措置を含めて、具体の作業を進めたいと思っています。

震災から5年ですので、かつてそこでどのような暮らしがあって、小学校を中心にどういうコミュニティーが形成されていて、震災の時にそのコミュニティーの力によって、いかに助かったかということも含めて、語り伝えていける場所として、われわれもご一緒に整備に努めていきたいと思っています。

(2)この荒浜地区が市内外から来る人にとって、どのような場所になればよいと思うか

多くの方が犠牲になった荒浜地区です。その鎮魂の思いを新たにすることが一つです。また、荒浜小学校は、地域において唯一の鉄筋、しかも複数階がある建物でした。震災の1年前の防災訓練の時に、それまで1階に置かれていた毛布や備蓄物資を、これでは危ないということで上階に移動して、その結果、震災の時に物資がぬれずに、そこに避難した人たちを救ったこともありました。地域ぐるみで、自分達の住んでいる状況を踏まえながら、災害に備えていくことがいかに大切であるか、そういったことを発信できればいいと思っています。

(3)同じく荒浜の集団移転跡地の利活用について、地区の特性を踏まえたさまざまな活動を展開できるようにとのことで賛同を得られたが、具体的にはどのような場になるのか

まだ具体化してはいないのですが、せっかく100万都市の近接した自然豊かな中にあります。海岸公園もありますし、公園利用は考えられるところですが、そこを離れた方々も、ふるさとがそのままただ自然に返るのではなくて、人のにぎわいがある形を望んでいる声もあります。そこに住むことはできなくても、日中訪れて、いろいろな文化活動やスポーツ活動などをする。イメージ的にはアーティスト・イン・レジデンスのような、アート活動の展開とか、交通がありますので、公園に来たついでに立ち寄れる、簡単なカフェやコミュニティ施設などの日中の営業とか、いろいろな形で考えていければいいと思います。

完全なビジネスとしては難しいが、物の売り買いとか、ソーシャルビジネス的、NPO的な部分を生かした形でにぎわいづくりができればいいと思います。半分は私の夢という部分もありますが、そういうことをご相談していければと思っています。

(4)地下鉄東西線の荒井駅にメモリアル施設ができ、荒浜地区とあわせて被災地を案内する仕組みを作ることになるが、ガイド役などについてはどのように考えているか

被災された方々の当事者としての声を聞いてみたいと、視察のご要望などにあります。今、地元の方とお話しさせていただいているのは、いわゆる語り部、語り部という呼称を使うかどうかはまた別として、そうした方々を、ご要望があればガイド役として一緒に歩いていただく、そういう人材の養成も地元と一緒に取り組んでいきたいと思っています。

今、場所の整備を一生懸命やっているところですが、それが2月にオープンします。あわせて、地元の方とガイドのお話をご相談させていただいて、できれば4月以降、季節が良くなると地下鉄を利用して被災地を見たい、慰霊に訪れたいという方々が増えてくると思いますので、そうしたときに対応できるように努めたいと考えています。

(5)ガイドの体制は、春ごろをめどに考えるということか

できれば私はそう希望していますが、地元の方々のご都合もあると思います。また、ある程度研修の期間も必要かもしれませんので、実際に稼働できるのはもう少し遅れるかもしれません。私としては、できるだけ早い時期に体制が作れれば、うれしいと思っています。

仙台市長 奥山 恵美子

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