<相談内容>
最近市場で購入する鮮カツオの肉がとても硬く、色も白っぽく苦味があり、売り物にならない。何か薬品等を使用しているのか、調べてほしい。
<回答内容>
- 当該品は、肉質が硬く、匂いや味も異常であり、俗に「石ガツオ」と呼ばれるものである。
- 筋肉の硬さはコラーゲン含量に影響されるとの報告があるが、「石ガツオ」の原因については、まだはっきりとわかっていない。
<備考>
- このようなカツオは、他に「ゴリガツオ」や「木ガツオ」とも呼ばれる。
- 「石ガツオ」を外観から判断することは難しい。
- 1986年には、静岡県や福島県で「石ガツオ」が多量に水揚げされ、市場では大きな問題となった。
- 原因の一つとして、マグロやカツオなどでよく見られる“ヤケ肉”との関連が考えられている。
※ヤケ肉:漁獲後の高い魚体温度、放置時間あるいは苦悶死とそれに伴う筋肉pHの低下が影響して起こる現象。
- 「石ガツオ」は、味や匂いも異常であることから、病的な要因も考えられている。
<参照>
静岡県水産試験場研究報告第29号:39-44ページ,1994年
中央水産研究所研究報告第5号:129-142ページ,1993年
苦情相談事例目次へ
<相談内容>
生のイクラを醤油に漬けたところイクラが硬くなった。原因は何か、教えてほしい。
<回答内容>
- 当該品は、イクラの「完熟卵」であると考えられる。
- サケが11月~12月頃に産卵したものは皮が硬いことが知られており、醤油に漬けたことが原因ではない。
<参照>
食品の苦情Q&A(東京都)
苦情相談事例目次へ