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更新日:2022年6月1日

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宮城県津波浸水想定に係る本市の対応について(発表内容)

令和4年5月31日

 

5月10日に宮城県が公表いたしました津波浸水想定に関する今後の本市の対応についてお知らせをいたします。

この新たな想定は、何としても命を守るという観点から、悪条件が重なる状況における最大クラスの津波により想定される浸水の範囲や深さを示したものです。こちらの図面(PDF:788KB)をご覧ください。赤色の区域が「津波避難エリア1」で「津波警報」が発表された際に避難が必要なエリアです。そして黄色の区域ですけれども、東日本大震災の津波到達ラインに基づいて設定をいたしました「津波避難エリア2」です。「大津波警報」が発表された場合に避難が必要な区域はエリア1とエリア2の範囲となります。今回の新たな想定の浸水範囲は茶色の線のとおりになっています。現在避難エリアではない場所にも津波の浸水が見込まれることが分かります。

次に津波避難施設などの対応についてです。まず津波避難タワーや避難ビルなどの避難スペースへの浸水は見込まれません。引き続き利用が可能ですが、新たな浸水の深さで構造の安全性について確認を行ってまいります。避難の丘については、5カ所のうち3カ所で高さが不足しますので今後かさ上げなどの対策を検討いたします。さらに必要な高さが確保できるまでの間における周辺の利用者等の避難計画も再検討いたします。

小中学校などの指定避難所につきましては、新たに8カ所が浸水の範囲に含まれます。安全な高さに避難スペースを確保することや避難スペースに上がるための経路の整備などを検討してまいります。

また大津波警報時の「津波避難エリア」を見直しますとともに、「津波からの避難の手引き」を改訂いたしまして、広く市民の皆さまへお知らせをいたします。地域ごとの避難方法につきましても、地域へのご説明とご協力、そしてまた協議を行いながら見直しを進めてまいります。

こういった避難計画の見直しが進むまでの当面の避難行動について皆さまにお願いをいたします。大津波警報時には新たな浸水範囲の外への避難、または高さが不足する3カ所の避難の丘以外の近くの津波避難施設等へ避難してください。また新たな浸水範囲内に含まれる指定避難所では、「大津波警報」の際には2階以上へ、ただし岡田小学校、高砂中学校は3階以上の安全な高さへ避難していただきますようお願いいたします。

最後に今後のスケジュールについてです。新想定の内容につきましては既に市の連合町内会長会などへの説明を進めておりますが、今後県から別途提供されました詳細なデータにより施設や場所ごとの詳しい分析を行ってまいります。8月を目途に津波避難エリアや各地域の避難方法を見直しますとともに、対象地域の皆さま方にご説明をさせていただく予定です。地域防災計画や津波からの避難の手引きの修正につきましては、10月を目途に作業を進めまして、市民説明会の開催などさまざまな手法で広くお知らせをいたします。そして11月には新たな避難方法による津波避難訓練を実施し、検証を行いながら実効性の確保を図ります。

最大クラスの津波に対しても、市民の皆さまの命を守るために、スピード感を持って着実にこれらの取り組みを進めてまいりますのでよろしくお願いいたします。

 

仙台市長 郡 和子

 

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