ページID:14751

更新日:2016年9月20日

ここから本文です。

子ども会活動ハンドブック 4.子ども会活動と安全

子ども会活動をすすめるにあたり,参加者の安全については,十分に検討し活動計画をたて,ケガや事故を未然に防ぐよう努めることは当然ですが,どんなに注意していても事故が発生してしまうことがあります。

だからといって,活動をしなければ子ども会の存在の意味がありません。大切なことは,「危ないからしてはだめ」というのではなく,積極的な活動を通して子供たちの安全能力を高めていくことです。子ども会の団体活動を通し,「自分の体は自分で守る」という基本的な意識を持たせ,集団行動のルールが身につけられるようにしましょう。

次の活動,各段階における安全確保のための留意点を参考にしてください。

1 計画の段階

  • (1)計画の段階
    1. 参加者の年齢・能力からみて,内容,人員,場所(集合・実施・解散),時間,方法などは適切か
    2. 活動に応じた潜在危険の予測・予知が可能か
    3. 不測の事態が生じた場合の緊急体制がとれるか
  • (2)事前に実地調査を行い計画案が実施可能かどうか確かめ,無理な場合は修正します。
  • (3)事前に集合日時・場所(集合場所までの移動を含む)・活動内容・服装・携行品・指導者・世話人の役割分担等について連絡周知します

2 実施の段階

各係が役割を分担して安全な配慮のもとに着実に段階を追って実施されているかを確かめながら活動を展開させ,もし,予測しない事態が発生した場合は,臨機応変に対処し,必要に応じて計画を修正するとともに,その状況を記録しておくようにします。

  • (1)活動の当日,指導者・ジュニアリーダー等は早めに集合し実施場所に出かけて事前に次のような点検と安全確認を行います。
    1. 施設・用具の点検と安全確認,危険表示の設置
    2. 参加者の健康観察,服装・携行品の点検と参加人数の点検
    3. 監視係,連絡係,救護係の安全指導組織及び緊急時の救急体制の確認
  • (2)活動直前に「安全」に関する諸注意の徹底を図る
    1. 活動場所の指示(危険箇所周知の徹底)
    2. 活動に関する安全のきまり
    3. 自他の安全に留意すること
  • (3)活動中には,随時参加人数の点検を行い,危険な行動に注意を払い,もし,危険が予測される場合,その都度,全体または個別に適時適切な注意と助言を行います。(できるだけ子ども自身が判断し安全に行動できるように仕向けるが生命にかかわると判断された場合は断固として禁止の措置をとる)
  • (4)解散直前には次の点に配慮する
    1. 人数の点検と健康観察
    2. 帰路の交通安全と喚起
  • (5)不幸にして事故が発生したときは,次の点に配慮する
    1. 被害者に対する応急処置
    2. 必要に応じて消防署,病院への連絡
    3. 指導者の組織を救急体制に切り換える
    4. 被害者家族への連絡
    5. 参加者全員を把握し不安や動揺を与えないように適切な伝達をする
    6. 事故発生の日時,状況を正確に記録し,現場保全に努める

3 評価の段階

計画・実施の段階でチェックリストの記録や,修正した実施記録などにしたがって,反省評価し,改善するべき事項を明らかにし,それらを記録にまとめて,次回の計画に役立てるようにします。

  • (1)参加した子どもたちに次のことを反省評価させる(解散直前または反省会)
    1. 活動は楽しく,危険を感じなかったか
    2. 事前の安全のきまりは守れたか
    3. 今後どんなことに注意したらよいか
  • (2)指導者・世話人・ジュニアリーダー等の反省会を持ち,子ども自身の反省評価をふまえ,次のような点から反省評価する
    1. 計画・実施の各段階における安全対策は適切だったか
    2. 指導組織・救急体制は適切だったか。または役割は十分に果たせたか
    3. 子どもたちの活動からみて,指導者等の安全指導は適切だったか
    4. 家庭の理解と協力は得られたか
    5. 今後どのような点に配慮すべきか
    6. 緊急事態が発生した際の処置は適切だったか

>>5.育成者・世話役の方へ

お問い合わせ

こども若者局こども若者相談支援センター

仙台市青葉区錦町1-3-9錦町庁舎2階

電話番号:022-214-8602

ファクス:022-262-4761