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更新日:2016年9月20日

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子ども会活動ハンドブック 3.子ども会の活動内容

会員が喜んで参加する内容であり,会の目標にそって行われることが大切です。子どもたちが直接手をくだして作業をし,それを通じて相互に高まりあえるのです。

子どもたちが興味や関心をもてるもの,子どもたちにとって必要な課題であること,そして結果だけをみるのではなく計画から準備・実施・反省の過程を大切にする活動内容ですすめたいものです。

1 活動の種類と内容

(1)社会活動・社会行事参加

子どもが住んでいる地域社会について理解を深める学習や生活をするうえで,必要な知識・技術・態度を身につけるための活動です。また,地域社会の各種の行事への参加や奉仕活動です。

資源回収,公園清掃,各種施設訪問,高齢者宅前の除雪活動,集会所前の花壇づくり,ひな祭り,クリスマス会,交通安全教室,救急法など

 

(2)スポーツ・レクリエーション

子どもたちは,スポーツやレクリエーション等の身体を動かす活動を求めています。特に,自然にふれる野外活動を大いに取り入れたいものです。

野外活動センター等を利用した自炊やキャンプファイヤー,登山,川遊び,海の家,ドッジボール大会,高齢者と交流のゲートボール大会,ラジオ体操など

(3)文化活動

よい文学・演劇・絵画・音楽に多く触れる機会を持つことは大切です。そればかりではなく自ら製作する活動をとりあげ,創造力を養い豊かな情操を培うように努めます。

仙台市や宮城県の博物館・美術館・文学館等の見学,仙台フィルハーモニー管弦楽団のコンサート鑑賞,工作教室など

(4)科学活動

子どもの科学に対する興味や関心をもとに科学活動をとりあげ,科学的な能力を養いたいものです。

仙台市の科学館・天文台のイベントの参加やアドバイスをもらうリサイクルプラザやごみ焼却場見学は,子どもは興味をしめすものです。

(5)生産活動

ものを作り出す喜びや働くことの尊さをみずから体験することをねらいとする活動です。

夏祭りの神輿づくり,七夕かざり作り,ダンボール迷路作り,工作教室,など地域の商店街などに協力してもらい体験活動

2 活動の計画

子ども会活動は,思いつきで行われたり,大人からの一方的な押し付けにならないように,子どもたちの意見や希望をもとに,計画的に魅力ある活動を進めていくことが大切です

(1)年間活動計画と行事活動計画

活動計画(プログラム)には,年間の行事活動計画を並べた「年間活動計画」とそれぞれの行事内容を具体的に書きしるす「行事活動計画」があります。これらの計画は,なるべく子どもたちの手によって(子どもたちの話し合いによる)年度始めや行事前に作るようにしましょう。

(2)プログラムの立て方

  • ア プログラムを立てる前に,次の点に留意しましょう
    行事の実施(当日)だけでなく,プロセスを大切にする
    <企画⇒準備⇒実施⇒反省>
  • イ 無理のない計画にしましょう
    実施が困難な活動や,経費がかかりすぎる活動はさける
  • ウ 地域との結びつきを考える
    地域に根ざした,地域に還元できるような活動を考えてみる
  •  
  • 《参考》
  • 会員の希望や意見をくみとる(小グループ単位)
  • 年間計画表の原案を作成する(前年の計画や他の会を参考)
  • 会議を開き原案について話し合う(指導者・育成者・世話人等も参加)
  • 決定した内容を印刷物にする(各家庭に広くPR)
  • 年間計画をもとに個別の行事計画を立てる(具体的に)

【子ども会年間活動計画:例】


行事名

場所

参加
人数

備考

4

12

総会・新入生を迎える会

○○児童館

50

 

5

9

子ども祭り

小学校校庭

50

 

6

12

リサイクルプラザ見学

○○プラザ

40

 

7

25

海の家・地引網体験

○○海の家

45

1泊2日

8

13

盆踊り

○○センター

30

町内会と合同

9

4

学区民運動会

○○グランド

150

家族とともに

10

6

けがの応急手当講習会

○○公民館

30

 

11

7

お弁当を作ろう

市民センター

20

 

12

22

老人ホーム訪問交流クリスマス会

○○ホーム

40

 

1

16

カルタ大会

○○児童館

35

 

2

1

雪像をつくろう

○○スキー場

30

 

3

25

卒業生を送る会

○○センター

50

 

※資源回収:毎月第3日曜日です

【行事の計画をしよう:例】

子どもたちが積極的に取り組めるよう意見交換の場を設定し,思いつきや一部の子だけが興味や楽しみを追求することのないようにアドバイスを行い,大人の主導・押し付けにならないよう計画的に進めていきましょう。

 

 

子どもたちの役割

親・育成者の役割

項目

目的

内容

1

班会議

一人一人の意見を聞く

  1. どんな行事をするか
  2. いつにするか
  3. 予算はいくらか
  4. 対象者は誰にするか

子どもたちの活発な意見交換を促す

2

班長会議

班の意見を出し合い全体の意見をまとめる

  1. 行事の決定
  2. 実行委員会のメンバーを決める

子どもたちの意見を取り入れる

3

実行委員会

目的やねらいにそった計画を立て決定する

  1. 期日・場所など決定
  2. プログラム・予算・役割を決める
  3. 専門指導員やジュニアリーダーへ連絡

子どもたちが無理な計画を立てていないか,必要に応じてアドバイスをする
大人と子どもの役割を確認する

4

準備活動

割り当てられた分担を準備する

  1. 分担の内容を確認する
  2. チラシやポスターをつくり町内会へ行事のPRをする
  3. 参加の希望をとる
  4. 準備物の用意

準備物に不足や不具合がないか確認する

5

行事当日

行事参加

  1. 当日の役割分担を実行する
  2. 参加者が十分に楽しめるよう行事の内容を参加者に伝える
  3. けがや事故がないように決まりごとを参加者に伝える

事故が起こらないように,危険な場所や物がないか確認する
事故や急病が出たときのために名簿や救急箱等を用意する
参加者に応じた育成者を配置する
終了後に各所点検する

6

反省会

行事の反省をする

  1. 感想文や写真などを持ち寄る
  2. お世話になった方へのお礼状などを作成する

子ども・親・協力者(ジュニアリーダーや指導者)を交えて行う。
子どもたちへの成果について十分にほめてあげましょう

【行事のプログラムをつくろう:例】

1 名称 ○○レクリエーション
2 日時 ○年○月○日(○曜日)10時から12時
3 会場 ○○市民センター
4 参加者 子ども会会員○名,新会員○名,指導者○名,世話人○名,来賓○名,ジュニアリーダー○名
5 ねらい 子ども会の新しい仲間を迎え,参加者みんなの協力で楽しいレクリエーションを行い新年度を祝う
6 当日の役割 受付(受付をし会場へ案内する)
    誘導(会場図により整列させる)
    接待(来賓を接待する)
    会場(席の表示をする,会場の整理をする,照明を当てる)
    用具(必要な用具の準備,管理をする)
    音楽(BGMをかける)
    ゲーム(出し物の合間にゲームや歌を行う)
    進行(プログラムに基づき会を進行する)

※当日の役割は一例です。行事の内容に応じて作成してください。

当日のプログラム

種目・内容

時間

担当者

用具・注意事項

<開会前>

 

 

 

集合・受付

 

 

 

市民センター前

 

役員

受付名簿

実行委員 8時30分

 

受付係

実行委員名札

会員 9時00分

 

接待係

新会員用リボン

新会員来賓 9時45分

 

会場係

プログラム


<入場・着席>

 

 

 

会員・来賓入場 指定席へ誘導

9時50分

誘導係

各班・来賓等表示

新会員入場 子ども会会長先導で入場

9時55分

音楽係
進行

BGM


<第一部 歓迎式典>

 

 

 

1.開会のことば
「ただいまより、○○子ども会新会員を歓迎する会を開催いたします」

10時00分

子ども会副会長

ややおごそかな演出を行う

2.会長あいさつ
「みなさんこんにちは・・・・・」

 

子ども会会長


あいさつ文

3.新会員紹介
会長より一人一人紹介する
新会員は呼ばれたら起立し返事をする

 

子ども会会長
新会員


紹介の方法を検討しておく

4.来賓紹介
会長より一人一人紹介する

 

子ども会副会長

 

来賓代表に歓迎の言葉をお願いする
「それでは、ご来賓のみなさまを代表して○○の○○会長さんに歓迎のお言葉をお願いいたします」
歓迎の言葉がおわったら
「○○会長さんありがとうございました」

 

来賓代表


事前にお願いしておく
(開催案内の際など)

5.自己紹介
班ごとに班長のリードでメンバーを紹介する

 

班長

人数が多いときは班だけの紹介とする


<第二部 仲良くなるつどい>

 


ゲーム係

 

1.ゲーム
「 」
2.歌
「 」

10時20分

用具係
ジュニアリーダー
役員

子ども会のようすなどを寸劇などを演じて新会員に伝える


<第三部 感動のつどい>


11時30分

 

 

1.プレゼントタイム
新会員に入会のお礼としてプレゼントを贈る

 

役員

事前に班ごとに準備しておく

歓迎のメッセージを贈る

11時40分

ジュニアリーダー

 

2.キャンドルセレモニー

 

子ども会会長

大キャンドル1

新会員に小キャンドルを渡し、会長の大キャンドルから分火する

11時45分

ゲーム係

小キャンドル5

3.全員斉唱
「 」

 

 

セレモニーのあと場内を明るくし全員で円形をつくり肩組みし調子をとりながら斉唱できる曲を選曲する

4.お礼の言葉
新会員代表

11時50分


新会員代表

5.会長あいさつ

11時55分

子ども会会長

 

6.閉会のことば

 

子ども会副会長

 


<終了後>
全員で後片付け


12時00分

 

 

地域と関わることの大切さ

子ども会を通し、地域にかかわりを持つということはとても大切なことです。

いずれ子どもたちは,社会に旅立つ日がくるわけですが,社会人としてのマナーや責任を身につけるために,まず小さな社会(地域)で学ぶことが貴重な経験となると考えられます。

また,子どもを巻き込む犯罪や事故(誘拐・通り魔・交通事故など)が依然としてあとを絶ちません。そんな時,頼りになるのが地域です。

地域での活動は,「地域の人に子どもの顔を知ってもらう」、「子どもが地域に住んでいる人の顔を知る」機会になります。
あいさつ運動・資源回収・公園清掃などはお互いに顔なじみになる機会です。

>>4.子ども会活動と安全

お問い合わせ

こども若者局こども若者相談支援センター

仙台市青葉区錦町1-3-9錦町庁舎2階

電話番号:022-214-8602

ファクス:022-262-4761