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更新日:2025年4月11日

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【地域猫活動】を行う手順 

【地域猫活動】とは、飼い主のいない猫による被害等を、地域の生活環境問題として捉え、地域住民の理解と協力の下、不妊去勢手術・エサやトイレの管理を行うことで、一代の命を守ると同時に地域全体の猫の数を減らすことで環境の保全を図る活動です。仙台市では、以前から個人やグループ、あるいは団体や町内会といった単位で行っている地域もあります。

なお、仙台市では、「地域猫活動手順書」を作成しており、希望者に無料で配付しています。ご希望の方は、動物管理センターまでお問い合わせください。

地域猫活動手順書(PDF:10,159KB)

 

地域猫活動の流れ

活動の流れは、

1.関わる猫の情報を取集

  • 雌雄や毛色等の個体情報
  • エサやりの存在の確認

2.猫の管理場所の確保

  • エサを与える場所は、与える人が管理する場所で行います。その場所に別の管理者がいる場合は、許可を得てください。
  • 猫の被害は糞尿によるものが大半です。必ず、エサやり場の近くに、関わる猫のためにトイレを設置してください。

3.避妊去勢手術の準備および実施

  • 関わる猫の避妊去勢手術を行います。手術は、(公社)仙台市獣医師会の「飼い主のいない猫 避妊去勢事業」をご利用ください。協力病院での手術の実施や、手術に対する助成金をご利用できます。
  • 手術の際に、手術済みのマークとして、オス猫は右耳、メス猫は左耳に耳カットを入れてもらってください。印は、わかる程度の大きさで十分ですし、カットの形に決まりはありません。この耳カットは、万が一再度捕獲された際に、無用な手術を受けないようにするためです。
  • 手術を終えた猫は、元のいた場所に戻します。次世代を生まない猫が元の自身のテリトリーを守ることで、繁殖可能な猫がその地域に入りにくくなり、飼い主のいない猫の頭数が減っていきます。もし、せっかく手術を施した猫を排除してしまうと、そのテリトリーに未手術の猫が入り込み、再び繁殖してしまうので、猫の数が増えてしまう可能性が高くなります。

4.地域猫の管理

  • 地域に戻した猫を、地域の住民の方々で管理していただきます。屋外で生活している【地域猫】の、命を最期まで管理していただくことになりますので、息の長い活動になります。従って、出来るだけ多くの方が少しずつ関わる形を取れると、各人への負担が軽減されます。
  • それぞれ、地域にあったルールを作成していただき、そのルールに則って活動を行います。特に、許可のない場所でのエサやりや置きエサ等は、してはいけません。必ず時間を決めてエサを与え、食べ残しは始末し、エサやり場周りの清掃を行ってください。
  • 飼い主のいない猫への苦情は、ほとんどが糞尿被害です。従って、必ずトイレを設置し、糞尿被害を起こさないようにしてください。トイレはいわゆる市販の猫トイレである必要はありません。大型プランターに砂と土を混ぜたものを入れておいたり、石や板などで囲んだところの土を柔らかく耕した上に砂を撒いておくと、その場所もトイレになります。準備したトイレには、お世話する猫の糞の一部を置いておくと、猫が自分のトイレと認識しやすくなります。トイレは、猫の通り道で、エサ場に比較的近く、人目に付きにくい静かな場所に複数、設置してください。

5.地域への広報

【地域猫活動】として、とても大切な活動となります。広報することによって、地域の方々が、地域に【地域猫】がいること、管理されている方が判ること、そして、管理されている方にとっても、管理している猫の特定が出来ます。この段階を経て、初めて【地域猫】であり、【地域猫活動】となります。広報の方法として、掲示板をご自宅フェンスなどに設置し、写真付きのチラシなどを掲示する方法もありますし、町内会で活動している場合には、作成した猫関係の新聞や広報等を、町内会の回覧や掲示板で住民の皆さんにお知らせする方法もあります。

 

地域猫活動の活動単位について

仙台市で実際に活動している単位には、以下のケースがあります。それぞれに特有の活動ポイントがありますので、詳細は動物管理センターにご相談ください。

  • 個人単位

ご自宅の庭などに居ついた猫を管理していただいているケース、あるいは、猫ボランティアとしてご近所からの猫情報に対応してくださっているケースもあります。庭に来ている猫を管理されている場合は、他の猫が集まってきてしまわないよう、その他の猫には関わらないようにすることも、活動による近所への被害を軽減するために必要です。

  • グループ・団体単位

少数の方によるグループや、市内広域から集まった有志の方による団体で地域の活動をサポートしている場合があります。

  • 町内会単位

市内でも、それぞれの事情を考慮しながら活動している町内会があります。町内会単位で活動する場合には、町内会会員の合意が必須となりますので、活動を開始するまでの準備に時間が掛かる場合もあります。また、猫による被害が地域にある場合、活動の効果に即効性はないことも、合意内容の一つとして重要です。しかしながら、比較的広域に活動が出来るため、効果が現れやすくなります。

 

 

 

 

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お問い合わせ

健康福祉局動物管理センター

仙台市宮城野区扇町6-3-3

電話番号:022-258-1626

ファクス:022-258-1815