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更新日:2025年4月10日

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地域猫活動について

仙台市は地域猫活動を推奨しています

仙台市では、誰もが猫と共生することが出来る社会を実現するために、令和2年4月1日から施行されている「仙台市人と猫との共生に関する条例」の『市民等の役割』の中で、地域猫活動への理解や、飼い主のいない猫への給餌等を地域猫活動へ移行させるように努めることを求めています。

 →仙台市人と猫との共生に関する条例

猫は、古くから人間とともに生活を営んできた動物であり、現在の日本でも、ペットとして人と深いかかわりを持っています。この身近にいる猫は、『動物の愛護及び管理に関する法律』で『愛護動物』として保護されている動物ですが、一方で、飼っている猫を捨てるなどの不法行為や飼い猫の屋外飼育、飼い主のいない猫への無責任なエサやり等が原因で、不妊去勢手術をしていない猫が繁殖し、飼い主のいない猫が増加しています。屋外で生活する猫が増えると、糞尿の被害や、繁殖期に伴う鳴き声等の生活環境への悪影響がみられます。更に、屋外にいる猫は交通事故で死亡したり、繁殖によって生まれた子猫がカラスなどによって捕殺されたりして、その命を落とすことも多いのが現状です。動物管理センターでは、猫の被害に関することや、猫の命を守ることへのご相談を日頃から多数受けています。

そこで、仙台市では、動物愛護や公衆衛生の観点から、飼い猫の完全室内飼育を啓発すると同時に、飼い主のいない猫の一世代の命を守りながら地域への被害を減らしていく方法として、【地域猫活動】を仙台市条例に基づき推奨しています。

 

地域猫とはどういう猫?

【地域猫】とは、その地域に定着して生活している飼い主のいない猫の中で、管理する人によって繁殖制限のための手術が施されており、かつ、地域住民にその存在を認識されている特定の猫となります。餌付けをしているだけだったり、避妊去勢手術を施していても排泄等の管理がされていなかったりした場合は、【地域猫】には該当しません。

【地域猫】の重要なポイントは、

⦿地域住民から認知されていること

⦿エサや排泄の管理がされていることへの合意が地域で得られていること

の2点となります。

避妊去勢手術済みの猫には、耳にマークが入ります。オス猫には右耳に、メス猫には左耳にマークを付けます。仙台市の動物病院では、V字カットの場合がほとんどですが、他に水平にカットする方法などがあります。

これには、再度捕獲され、不要な手術をされないため等の理由があります。

 

地域猫活動の目的

 仙台市は、条例により人と猫とが共生する社会の実現を目指していますが、屋外で生活している猫、特に飼い主のいない猫が地域の生活環境に影響を及ぼしているケースについて、動物管理センターに多数のご相談をいただいているのが現状です。しかしながら、愛護動物の観点から、猫の命を守ることも重要な課題ですので、環境衛生の維持と動物愛護を両立させるために始まった活動です。

【地域猫活動】とは、飼い主のいない猫による被害等を地域の生活環境問題として捉え、地域住民の理解と協力の下、不妊去勢手術・エサやトイレの管理を行うことで、一代の命を守りながら猫の数を減らして環境の保全を図る活動です。猫が好きな方にとっては命を落としてしまう飼い主のいない猫を減らしていく、一方で猫が苦手な方にとっては、猫の頭数を減らすことによって猫による被害も減らしていく、双方向のツールです。

お問い合わせ

健康福祉局動物管理センター

仙台市宮城野区扇町6-3-3

電話番号:022-258-1626

ファクス:022-258-1815