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更新日:2023年9月4日
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全国の危険物施設数と危険物事故(火災・流出)の状況は、下のグラフに示しているように、危険物施設数は減少しているものの、事故発生件数は平成6年から増加に転じ、平成19年以降高い水準で横ばいとなっています。
平成元年以降事故が少なかった平成6年と事故が多かった令和3年を比べますと、危険物施設数が減少しているにも関わらず、事故発生件数は約2倍に増加しています。
※ 全国の危険物施設に関するグラフは総務省消防庁「令和4年中の危険物に係る事故の概要」より引用
全国の危険物施設における火災・流出事故発生件数及び危険物施設数の推移
※ 事故発生件数の年別傾向を把握するために、震度6弱以上(平成8年9月以前は震度6以上)の地震により発生した件数を除いている。
下のグラフは、仙台市における過去15年間の危険物施設数と事故発生件数の推移です。
全国と同様、仙台市においても危険物施設数が減少しているにも関わらず、事故件数は減少傾向にはありません。
仙台市内の危険物施設における火災・流出事故発生件数及び危険物施設数の推移
※ 事故発生件数の年別傾向を把握するために、地震による件数を除いている。
全国の危険物施設における火災事故の発生件数の推移を製造所等の別にみると、最近の10年間では、「一般取扱所」、「給油取扱所」及び「製造所」が上位を占めています。
全国の危険物施設における火災事故件数の推移
※ 簡易タンク貯蔵所、第一種販売取扱所の火災事故は過去10年間発生していない。
全国の危険物施設における流出事故の発生件数の推移を製造所等の別にみると、最近の10年間では、「一般取扱所」、「給油取扱所」、「屋外タンク貯蔵所」及び「移動タンク貯蔵所」が上位を占めています。
全国の危険物施設における流出事故件数の推移
※ 第一種販売取扱所及び第二種販売取扱所の流出事故は過去10年間発生していない。
全国において令和4年中に発生した危険物施設における火災事故の発生原因の比率を、人的要因、物的要因及びその他の要因に区分してみると、人的要因が51.8%(117件)で最も高く、次いで、物的要因が36.3%(82件)、その他の要因(不明及び調査中を含む。)が11.9%(27件)の順で高くなっています。
個別にみると、維持管理不十分が20.8%(47件)、操作確認不十分が11.5%(26件)、腐食疲労等劣化が10.2%(23件)の順で高くなっています。
令和4年中の危険物施設における火災事故の発生要因
全国において令和4年中に発生した危険物施設における流出事故の発生原因の比率を、人的要因、物的要因及びその他の要因に区別してみると、物的要因が55.9%(232件)で最も高く、次いで、人的要因が33.3%(138件)、その他の要因(不明及び調査中を含む。)が10.8%(45件)の順で高くなっています。
個別にみると、腐食疲労等劣化が30.6%(127件)、操作確認不十分が13.7%(57件)、破損が11.1%(46件)の順で高くなっています。
令和4年中の危険物施設における流出事故の発生要因
仙台市では、過去に発生した事故について、様々な原因分析を実施し、重大事故に対しての優先的な事故防止対策を推進していきます。
また、重大事故を防止するだけでなく、重大事故に至るまでの多くの軽微な事故についても、発生要因の分析、事例の提供、事故防止に向けた対策の紹介を当ホームページで実施しています。
事例 | 事故写真 | |
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事例1
灯油を購入するため、固定注油設備 付近へ車両を後退中、精算機に衝突 したもの。 |
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事例2
2tトラックの運転者がセルフ式固定
給油設備にて給油後、取扱所内を走
行した際、灯油販売のキャノピーに
トラックの荷台が接触し双方が損傷
したもの。
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複数のガソリンスタンドで類似の事故が発生しています。
事故を未然に防ぐため、従業員による安全な車両誘導を行うとともに、セルフ式のガソリンスタンドでは、放送設備を有効に活用して顧客への注意を促し、監視体制の徹底をお願いします。
これらの事故を低減させ、重大事故の発生を防止しましょう。
仙台市消防局では、危険物・高圧ガス施設等における事故防止対策を推進するため、事業所向け「危険物/保安e-ラーニング」を公開しております。今後の安全管理にお役立てください。
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